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タイタン
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タイタンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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前半は面白かった。私達が仕事をしているであろう時に感じるであろう仕事の違和感を、仕事をしたことがなかった主人の視点で描いており、読み手にうまく伝えている。 しかし話が進むにつれこの話のテーマからストーリーが乖離してしまっていると感じる。 最後の結末は意外性を持たせたかったのだろうが、今までの話の展開を完全に放り投げているためいまいち納得感が無い。 野崎まどの傾向として、後半になると自分で書いた話に飽きてしまっているように見える。 | ||||
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2205年、超知能AI"タイタン"により、人は働かず、常に答えを待っている世界。突然機能低下していくタイタンを救うため、心理学専門家がAIの人格をカウンセリングすることに...。 「仕事とは何か」の難題をAIと対話しながら一緒に探るSF・お仕事小説。 AIに全てを委ねる近未来や、タイタンが人間知能をベースにしていて巨大な脳と身体を持っていたりと世界観がとても面白かった。途中だんだん盛り上がっていくけど、結末がいまひとつだったので星三つ。 | ||||
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ストーリーはぶっ飛びSFなので好き嫌い別れると思う。僕はストーリーじゃなく仕事観について色々学んだな。 | ||||
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最終的に人類が家畜化されるような印象しか残らなかったのが残念です。 | ||||
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AIとそれに付随したさまざまな技術の革新が極限にまで到達した結果、ほぼすべての仕事を機械にまかせ、人類はついに働かずにすむようになった。が、人間にしか出来ない仕事もごく一部に残り、個別スカウト的に労働を余儀なくされる人もまれにある。そういう世界で、図らずもその圧倒的少数派の「就労者」になってしまった主人公。業務は原因不明の変調を来した世界統一AIの一つの「カウンセリング」だった。 現時点での最新の研究成果を踏まえれば、AIが人間のような意思を持つことはない。意思を持っての振る舞いに見える行為があるとしてもそれはプログラムによってそう見えのであり、その奥に意思が存在しているわけではない。また、人間的な意思のようなものを本気でAIに持たせたいのなら、人間と同じような構造と機能を持った何かにAIの本体みたいなものをしつらえるしかないのではないかと言われてもいる。 本書は、そういう現在の知見を踏まえつつも、しかしそこからはあまりに遠い荒唐無稽な展開をみせる近未来SF小説である。ゆえに主人公とAIとの「対話」から徐々に立ち現れてくる「仕事」の本質的な概念や、ひょっとすると近未来に実現するかもしれない、現時点では見たことも聞いたこともない、あるいは絶対的に実現不可能であると言われている事象の数々が、紡がれ叙述される「言葉」によって、小説の中でだけではあるのかもしれないが、文字通り立体的に実現していく様を見るのは大変に楽しかった。 控えめな伏線回収や「お約束」な展開もかえって心地よい。参考文献の選択にもセンスがあると思う。 | ||||
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コロナの中、仕事とは何かを改めて考えるきっかけとなる。このような漠然とした問いに真正面から向き合って結論に至る。趣味しか知らない未来の人間と、仕事のために生まれてきた未来のAI。その答えはとてもシンプルで当たり前と言われてしまいそうだけど、現代の我々が疑問に感じているその命題を大きなスケールで描ききるのは流石。物語から導かれた結論にも納得感がある。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります テーマであり,要所要所で語られる『仕事とは』や,それにまつわるやり取りなど, 最後に導き出される解答や回答を含め,正直,全てに賛同できないのが正直なところ. ただ,そこにたどり着くまでの旅路と時間,たとえば賑やかな市場や奥地の遊牧民, 様々な人々に出会い,大自然に圧倒され,笑い,泣き,喜び,怒り,食べて,眠りと, 仕事について模索,そして成長を重ねる様子は,ロードノベルのようで引き込まれます. 一方,AIが全てを支援する未来社会や,暴走,擬人化と対話などには既視感が否めず, 描かれる社会も今ひとつ狭い印象を受け,わかりやすくという部分もあるのでしょうが, 人,生活が見えづらく,ほかにも政府はなど,物語の中に深く入り込むまではいきません. とはいえ,危機感に欠け,AIに丸投げをして考えることを忘れてしまった彼らの姿に, 便利と引き換えにすっかり…と,思わず嗤いたくなったのもつかの間,今の自分たちは, さらに言えばこれまでの…ともなり,彼らの時代はこの先も止まることはないようですが, それは本当に進歩や進化なのか,良い仕事なのか,ふとそんなことを考えることが何度か…. 仕事とはを考えたり,旅の様子を楽しんだり,はたまた過去,未来の人間を浮かべたり, 確かに仕事が前面にありますが,いろいろな見方,そして解釈が出来る一冊に感じました. | ||||
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人類の代わりに各種の活動を担い、人々を仕事から解放したAI『タイタン』は国連開発計画の指揮下で、世界に散らせた12のハードウェア『知能拠点』の連携で成り立っています。その内の第二知能拠点『タイタン-コイオス』が原因不明の処理能力低下を起こすし、AIの気分障害だと推定した≪就労者≫ナレインは、その原因を探り治療すべく、これまで≪仕事≫などしたこともない心理学博士内匠を罠にかけてAIコイオスの心理コンサルティング業務を強制します。やむなく内匠はコイオスと≪仕事≫とは何かを問うことで彼の気分障害に挑みます。 ちょっと前はワーカホリック、最近ではブラック企業とか、≪仕事≫とどう向き合うかは現代人の大きな課題で、そこに寄り添った小説でもあります。 数カ月の会話、とんでもない展開と旅の果てで、内匠とAIコイオスは彼らなりの結論に至り、世界は次の一歩を踏み出します。めでたしめでたし。 ギリシャ神話のタイタン12神の設定を上手く使いながら、一気に読ませ、こっそり読者をミスリードし、最後に発想を逆転させるところは作者らしいですが、振り返るとあまり良い印象を持っていない自分がいます。 前半はとんでもない展開(その合理性には疑念があるものの大胆さには感服)を含めて各種の準備であり、先の展開を予想しながら地道に進んでいきます。後半で内匠とAIコイオスの二人が北海道からカムチャッカ半島、ベーリング海峡、アラスカを経てサンフランシスコまで旅するところで面白くなりました。ここは街や拠点に籠っていた人とAIが現実の世界をその目で直接知るところで、読んでいても行ってみたいなと感じさせてくれました。この部分が≪仕事≫の意味の探求、ひいては結末に大きく影響するのは納得です。まあ、辿り着いた≪仕事≫の意味自体は新鮮味はないですけれど。 最後に、内匠たちと国連開発計画の闘い、AIコイオスと他のAIとの会話が並行するところは手に汗握る場面なのですが、このAI同士の会話が受け入れにくい。この結果を得るためにこのような酷い会話が必然な気がしないので、酷さだけが読後の印象で強烈です。 冷めた目で見返すと、数少ない≪就労者≫でマネジメントの専門家というナレインによる最初の対策チーム編成は、最小構成を狙い過ぎたことから常に綱渡りを強い、終盤の国連開発計画の暗躍を招き、決してプロの仕事に思えません。また、最後の種明かしの後では第二知能拠点コイオスの処理能力低下で世界人口の12分の1に大きな危険をもたらすという最初の話が怪しげに見えることから物語全体に少し不信感が芽生えました。 ということで全体の感想は★2つですが、第4章「旅路」が良かった分で★1つおまけしました。 蛇足:AIコイオスが電球に似た形状の≪電球≫という名のジュネレータからエネルギー供給を受けているのは『トライガン』の『プラント』のイメージで、ここはニンマリ。 | ||||
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