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堕ちる天使
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堕ちる天使の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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映画「 エンゼル・ハート」の原作です。映画の映像イメージを重ね合わせながら読み進めないと、イメージし辛いでしょう。1945年前後、セピア色のアメリカを舞台にしたホラーサスペンスですが、日本人の知り得ない現地NYの有名店や時代的な有名人物と世俗風刺、当時の文化や洒落に精通(注釈が頻繁に入る)してないと十分には楽しめません。しかも、唐突に”ニワトリの片足”とか謎ワードが出現して、サタニズム(悪魔崇拝)に詳しくないと、「はっ?」って感じで噴飯してしまいます。 私は映画が好きで更に原作に手を出した類ですが、それでもよくわかんない部分もありました。そして、映画よりも総じて表現がエグいです。ラストは倫理上、映像化出来なかった(のだろう)黒ミサのシーンもあるんで、映画「 エンゼル・ハート」を何回も繰り返し見た様なコアなファンなら手に取ってみてもいいかもしれません。 | ||||
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91年に日曜洋画劇場でこの映画を観た際に、主役二人の俳優は当初ロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンでキャスティングされていたのだが、二人共降板しデニーロとミッキー・ロークに変わったと淀川長治さんが前説で告げていた。何か迷信めいた不吉なものがあって次の俳優が中々決まらず、監督もアラン・パーカーになるまでにいろいろあったらしいと… 映画は全編を通した薄気味の悪さが脳裏に焼き付いていてニューヨークの寒々とした雪景色と終戦に沸く賑わい。後半からのジメジメした南部の閉塞感の対比も印象的でブードゥー、悪魔崇拝等暗くドロドロした陰鬱な感じを良く覚えている。 原作があったと知り読んでみた訳だが、当時の描写に対するディテールの注釈が多く、訳者の努力は大変な物だったと感じるがいちいち拾ってしまうと読書のリズムを損なわれる。映像を思い浮かべながら読み進めても合致しない感じが常に付き纏うのは、 原作の主人公は終始自身を達観視している節があり最後に奈落の底に突き落とされたような映画の主人公とは雲泥の差がある。後半の舞台がニューオリンズにならない事の影響も大でオカルトよりもハードボイルドというか探偵色が強い。映画観てなかったら多分読んでないな… アラン・パーカーという監督はその土地に根差した不気味な映像を撮るのが抜群に旨くミッドナイト・エクスプレス とかミシシッピー・バーニングなんかも彷彿とさせるものがある。 | ||||
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出た当時1980年頃、ハードボイルド+オカルトという作風が話題になったみたいだが 今読むと、面白くないことはないけれど、めずらしくもなく、インパクトにかけあまり 印象に残らない小説だった。訳文がわかりにくいのもあるかな?。 邪教集団を軸にした話だが、これなら映画「悪魔の追跡」(1975)」ジャック・スターレット 監督、ピーター・フォンダ主演でも借りてきて観た方が面白いと思う。 | ||||
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87年に映画公開され話題を呼んだ映画『エンゼル・ハート [DVD]』の原作。このたび久々に映画を見て、映像詩のような描写の素晴らしさと洗練されていながらパワフルだった事に改めて感銘を受けて原作にも久々に手を出してみた。映画では謎解きのロジックが理詰めで説明されず鮮烈な映像描写で進んでいくため、「原作を読めばディテールが分かるかな?」という期待も大きかった。確かに悪魔崇拝の背景などはきめ細かく書きこまれているのだが、映画では象徴的になっている殺人の鮮烈さやハリー・エンゼルの絶望感が余りに淡泊に描かれ、その恐怖感と重みが強く伝わってこない。かつ、訳文も80年に為されたこともあってか古めかしい言葉使いも多く、さらに恐怖を感じるべき描写に滑稽な言葉も目立つ。要するに作品の雰囲気が出ていないのだ。 映画と小説は無論別物だし、どちらかを基準にして片方を批判するのはフェアではないだろう。だが、このモチーフと題材を描くにはやはりもっと文体や言葉、かつシーンを際立たせる描写力が今一歩。著者も訳者も手抜きなく仕事をした力作ではあるが、もうひとつムードの出ていない小説だった、というのが正直な印象だ。 | ||||
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