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あの本は読まれているかの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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いやー。面白くなかったです。スパイ小説でもないし、恋愛小説とも言い難い。ページ裏の紹介文を読んでスパイ小説と思って購入しましたが、そんな奇想天外さや、ドンデン返しや緊張感はないし、文学作品というほど格調高いわけでもない。好意的に言えば、冷戦時代に人生を翻弄された人達の群像小説かな。それにしても最後まで心躍ることはなかったです。くどい比喩表現に、よく判らん和訳、、私には合いませんでした。すみません。 | ||||
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パステルナークは未読の上でのレビューです。 本書は主に3つのラインが同時並行する小説です。 ひとつはソビエトサイド ひとつはCIAサイド ひとつはLGBTの問題提起を目的としたライン となっています しかし、それらが特に密接に絡み合うこともなく、ただ単に並行して描かれるだけであるのでこの時点でそうした構成の小説としては破綻しています。 ロシアサイドの描写はどこかテンプレ的で、冷戦時代の西欧から見たロシアのイメージみたいな描写になっていますが、これは意図したものなのでしょうか。著者にもう少し筆力があればここは確定できるのですが、他の部分を読み込む限り著者の力量不足からそのようになってしまった疑惑が拭いきれません。 CIAサイドは本書最大の問題と言っていいです。まず、主人公がタイピストである意味が全く無いです。タイピストだが実はスパイとしての才能があったという二面性が本書では全く機能していません。正直、主人公には最初から最後までただのタイピストのままで居て欲しかったです。 どのような史実があったのかまでは把握していませんが、仲間のタイピストの存在が物語的に何の機能も果たしていないこともあって、主人公にデュアリティを持たせる描写は完全に失敗しています。単にスパイ小説を書きたいならもっと別な方面から描写しないと作品として成立しません。構造の組み方や物語の設計がおかしいです。 更にとってつけたようなLGBT描写にも辟易でした。こういう要素を入れれば売れるんだろ? 的な商業主義の影しか見えません。 本書の3つのラインが直行したままだというのは、例えばCIAがソ連に本を持ち込むことには成功してもその後ソ連の社会にどうその影響があったのかが描写がないこと、思想を持ち込むという危険な作戦が何のトラブルもなく成功してしまうことなどから指摘できます。 また、これは誤解を招きそうな表現ですが主人公が同性愛者である物語的な必然性や意図が最後まで私には読み取れませんでした。繰り返しになりますがそういう要素を入れれば人気が出るという商業主義しか見いだせませんでした。 エンタメとしてはそこそこ楽しめるでしょうが、真面目に小説として分析すると2流以下の本です。 もうちょっと読ませる作品かと思っていました。 | ||||
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『ドクトル・ジバゴ』は武器になる。 それをロシア語版をソ連に持ち込むことで、ソ連内部からソ連国民の意識を変えることに繋がるというのは確かにネタとしては面白い。 ただ、結局のところ、ソ連に『ドクトル・ジバゴ』を持ち込むこと自体が目的化し、ソ連が変わったのかという本来の目的が軽視されている。 最終的に、CIAが『ドクトル・ジバゴ』をソ連に持ち込こんだ後に、ソ連にどのような影響があったのかも描かれず、ミステリとしてのオチもない。 ミステリとしてのエンターテインメント性も全くなく、基本的にはオリガとイリーナを軸として、2人の関係者とのやりとりが物語の中心として恋愛小説だし、期待外れも甚だしい。 | ||||
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