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レイトン・コートの謎
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レイトン・コートの謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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すっかりハマってしまったアントニイ・バークリー著のロジャー・シェリンガムシリーズ。本作は記念すべき初登場編。途中思いっきり大爆笑させられる場面があります。犯人は途中から分かってしまいましたが、かえってシェリンガムのオトボケぶりが浮き彫りになって面白かったです。 | ||||
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ある夏の日、裕福で陽気な老紳士ヴィクター・スタンワースの田舎屋敷=レイトン・コートに5人の客が招待された。翌朝書斎でヴィクターの自殺死体が発見される。招待客の1人、作家のロジャー・シェリンガムは、ヴィクターに自殺する動機がないこと、一部の人物が不審な動きを見せていることから、素人探偵として捜査を開始した。相棒は若い友人アレックである。足跡を追ったり、銃弾が2発発射されていることを発見したり、時には迷走もしながら、真相に近づいていく…ロジャーが陽気でよく喋るのは、ホームズやポアロやファイロ・ヴァンスのように、秘密主義で最後にいきなり推理を披露するタイプに対するアンチで、読者にすべてのヒントを与えたいというフェアプレー精神からきていると思われる。 | ||||
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気に入った。別の作品も読んでみたくなった。 | ||||
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本作品は単行本が出た時に読んだし、今回は新訳でなく文庫化なので買わなくてもよいのだが、単行本がどこかに沈んでしまい、探しても出てこない。この強烈な結末のバークリー第一作は、そばにないことがわかると落ち着かないので、この文庫本も購入することにした。 単行本と文庫本とが大体同じ頁数なのが面白い。 中身も結末も知っているが、サラサラと読んでみた。 やはり結末が衝撃的で、バークリーはすごい本でデビューしたんだな、と思う。 未来の海外ミステリー読者界を支える若い読者のためにも、本ミステリーの真相はバラさないようにしましょうね。 『最上階の殺人』は来年新訳で出るようです。 | ||||
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他の作品はとても面白かったので期待しましたが、少し違うなと思いました。残念! | ||||
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イギリスの貴族=男が、自宅の書斎でピストル自殺を図った……少なくとも現場の様子からはそのように見える。……が、現場の状況から、居合わせた小説家ロジャーが、これは自殺でなく他殺だと考え、友人アレックとともに真相究明に乗り出す。 "素人探偵“でもあり、とんでもない勘違いで苦い思いをしながら、なんとか真相を解明しようとする。……ロジャーとアレックのやり取りも、歯に衣着せない率直さがある。……ユーモア·ミステリーであると同時に本格推理に分類されると思う。 ユダヤ人に対する差別的表現があり、恐喝に対する強い嫌悪感が表明されていたりして、20世紀前半のイギリスの貴族の価値観が伺われて興味深い。 話の展開や、真相が解明されていく過程は簡潔で、話があちこち飛んだりしなくて分かりやすい。 車や電車の移動中に読むには丁度いい読み物。 なんとなく、主人公が友人と一緒に謎を解くという筋書きや、その友人とのやり取りの“ゆるさ"なんかが、A·A·ミルンの『赤い館の秘密』を思い出させるなと思ったら、この小説が発表されたのが1925年で、『赤い館の秘密』は1921年でわずか4年前でした。……同じイギリスだし。……犯人の逃走経路が分からない=密室状態でどうやって犯行が可能だったかが焦点になるところも、『赤い館の…』と同じ。……この話が、『赤い館の秘密』に触発されて書かれたと見て、多分間違いないと思います。 | ||||
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The Layton Court Mystery(1925年) 羽振りの良いホストの屋敷、銃で頭を射抜いたホストの死体発見、素人探偵の登場、密封された書斎、なぜか嘘をつく招待客たち、被害者の金庫の謎、一風変わった遺書の謎・・・当時はともかく今読むにはありふれすぎた典型的イギリスミステリーのお膳立てではないか!と あまり期待もしていませんでしたが、1章読んだら次の展開が知りたくなってどんどん読み進むはめに。 半分あたりから犯人がだれか確信してしまいましたが、そのことによって興味がだれることはなく、逆に新しく見つかる手がかりが自分の仮説に合致するのか矛盾するのかをわくわくしながら読めるのです。シェリンガム探偵のキャラが作品を支配し、容疑者たちへの無遠慮な直撃インタビューも笑って許せてしまうのです。爽やかに終わる最終章まで、いっときも退屈することはありません。お薦め! | ||||
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屋敷の主人が密室で死体で発見される。現場の状況から自殺と判断される。しかし招待客の作家ロジャー・シェリンガム はただ一人、他殺を疑い、親友のアレックをワトスン役に見立て、二人で調査を開始する・・・ 密室の死体、言動が怪しい滞在客など、本格ミステリの道具立ては完璧。 現代の読者(原著刊行は1925年)から見るとユルイ印象は否めないものの、全体にユーモアに満ちており ホームズのアンチテーゼとして著者が創造したロジャー・シェリンガムの造形も小気味よい。 「犯人」は意外で刊行年を考えると非常に斬新。ユーモアに満ちたミステリで一気読み間違いありません。 | ||||
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ある屋敷で主人が殺され、ロジャー・シェリンガム探偵が捜査を開始するが・・・というお話。 まず、解説にある通り、推理小説が好きだった父親へ向けて書いたという執筆動機がミルンの「赤い館の秘密」と同じで、微笑ましかったです。 推理小説としても良く出来ていて、意外な真相などはかなり驚かされます。バークリーが最初から推理小説家を目指していたかは判りませんが、推理作家として卓越した技能を持っていた頭脳明晰な作家だったのがよく判ります。 と、上のようなことを書いといてなんですが、実は今回読むのが二度目で最初から犯人を知っていてどういう伏線で話が展開していくのかという興味で読んでみたところ、私のアタマが病気で薬漬けのせいか、推理小説を読み過ぎでスレているせいか、イマイチこの伏線の張り方では読者が真犯人を特定するのが難しいような・・・と思ったのも事実です。私の読解力に問題があるせいかもしれないですが・・・。 でも、推理小説を読み始めたばかりの方が読んだら相当驚くであろう真相などはやはり見事だと思うので、ミステリ・ビギナーの方はなるべく早めに本書を読んだ方がいいかもしれないと思いました。 バークリーが最初からこんなものを書いていたのがなかなか衝撃的な秀作。機会があったら是非。 | ||||
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バークリーがユーモア作家からミステリ作家に転向してからの第一作であり、シェリンガム物の第一作でもある。当初は「?」名義で発表された由。全編にユーモア味が溢れていると共に、バークリーのミステリに関する信条が強く出ている作品でもある。本作のすぐ後(「毒入りチョコレート事件」)で、<多重解決>として有名になるミステリに対する信念、即ち、人の目に映る事象、特に殺人事件に関わる人間の心理・言動は単なる物的証拠だけで一直線に決まるものではなく、様々な解釈が可能であり、その解決は深い心理的洞察に基づくものでなければならないとの信念が早くも披歴されている。その心理的洞察は単純なものではないから、探偵役も幾つもの"試行錯誤"(多くは失敗)を繰り返しながら真相に辿り着かねばならない。そのために、バークリーが創造したのが素人名(迷)探偵シェリンガムという事が良く分かる内容となっている。 本作は明らかにホームズ物のパロディなのだが、ロンドン近郊の富豪の屋敷で起きた周囲が自殺と見做す事件にシェリンガムが疑義を呈するというパターンが既に確立されている。屋敷の関係者及び招かれた客は限られており、各々の言動には怪しい点があるという、ややありふれた設定の中で、シェリンガムに様々な推理(空想?)をさせるという工夫で読む者を飽きさせない。細かい謎の設定やそれに対するシェリンガムの推理にも鋭い点があるのだが、それを中々決め手にさせない所が如何にもバークリーらしい。また、途中には、カーばりのファースを挿入する等、ユーモア作家だった片鱗も覗かせている。ただし、事件は密室で起きた、という設定になっているが、こちらの解決は期待ハズレ。もっとも、これも好意的に解釈すれば、アンチ従来本格物との姿勢の現れかも知れない。(当時とすれば?)意外な解決も待っている。黄金時代のミステリ・ファンの方には十二分に楽しめる作品だと思う。 | ||||
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レイトン・コートの主人スタンワース氏が、書斎で、自身が手にした リボルバーによって額を撃ち抜かれて死んでいるのが発見された。 現場は密室状況、銃を持つ手に不自然な点はなく、遺書まで発見されたことで、 警察の見解は自殺に傾いた。しかし、死体の不可解な状態や滞在客の不審な 行動に目をとめた作家のロジャー・シェリンガムは、自殺説に疑問を覚え、友人 のアレックをワトスン役に指名し、独自の捜査に乗り出していく。 果たしてシェリンガムは、自殺説を覆すことができるのか……? 超人的な名探偵ではなく、ときには間違いを犯す等身大(いささか悪ノリ気味 ではありますがw)の探偵役ロジャー・シェリンガムの記念すべきデビュー作。 後の作品にみられる、作者の、人を食ったような底意地の悪さは希薄で、 明るくスラップスティックなコージー風の雰囲気は、万人受けしそうです。 とはいえ、バークリーの曲者ぶりを窺わせる萌芽は随所に見られ、思わず ニヤリとさせられます(シェリンガムが、的外れの手がかりに囚われ、決定 的な手がかりを 見過ごして迷走するところや、何といっても、当時としては 画期的な《意外な犯人》をいちはやく導入していたことには驚かされました)。 | ||||
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バークリーの探偵小説処女作が発刊されて77年経ってやっと発刊されました。人格者と評判のレイトン・コート荘の主人が密室状態の部屋で死んでいるのが発見された。状況証拠は自殺を指し示しているが、たまたまかの家に滞在していた作家のシェリンガム氏は遺体の不自然な状況から殺人を疑い・・・って、適当な妄想でありとあらゆる状況を想像しまくり、無理矢理に犯人を仕立て上げようとする、名探偵のめちゃくちゃな活動が笑いを誘います。しかも、この作品はまともに事件を解決しているしね | ||||
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