(短編集)

ふがいない僕は空を見た

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評判

ふがいない僕は空を見たの評価:

3.91/5点 レビュー 183件。 A ランク

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平均点3.91pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全366件 221〜240 12/19ページ
No.146
(4pt)

多摩川

第二章では、ですます調の文体に、久しぶりに声を出して笑いながら小説を読んでしまった。

私が大学生の頃、東京都稲城市を一つの国家として、想像しながら遊んでいたことがあった。
是政駅に行くときは、パスポートが必要だ、なんていいながら。

多摩川の対岸で起こる出来事に、島田 雅彦さんの「彗星の住人―無限カノン」を思い出した。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.145
(4pt)

多摩川

第二章では、ですます調の文体に、久しぶりに声を出して笑いながら小説を読んでしまった。

私が大学生の頃、東京都稲城市を一つの国家として、想像しながら遊んでいたことがあった。
是政駅に行くときは、パスポートが必要だ、なんていいながら。

多摩川の対岸で起こる出来事に、島田 雅彦さんの「彗星の住人―無限カノン」を思い出した。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.144
(5pt)

「セイタカアワダチソウの空」が強く印象に残った

本作は窪美澄氏による山本周五郎賞受賞作。
全5編を通じ、斉藤君を中心とした「コスプレ・不倫」事件を共通の背景としていが、
5編とも主人公は異なり、それぞれが抱えたやっかいなことに向き合う様が描かれている。

最も印象に残ったのは「セイタカアワダチソウの空」である。
主人公・セイタカの境遇は、周囲の同年代に比べて決して恵まれているとは言えない。
幼い頃に父を亡くし、一緒に暮らす祖母は痴呆、母はほとんど家に帰ることがない。
彼は生活のために複数のアルバイトをこなすしかない。
そんな彼にアルバイトの先輩である田岡が手を差し伸べるが、田岡も人には言えないやっかいごとを抱えていた……。

私自身にしろ他の読者にしろ、真にセイタカ少年に共感できる者は少ないだろう。
痴呆による徘徊を繰り返す祖母の面倒を見ながら、明日の米の心配をした経験がある者がどれほどいるか?
空腹でふらふらになったとき、友の母から差し入れられたおにぎりをむさぼり食べた経験がある者がどれほどいるか?
作者は決して「困窮する少年」を描きたかった訳ではないのだろう。
しかし、大人と子供の狭間ともいえる年頃、「ぼくは何かに守ってほしかった」という彼を思うと胸が痛くなった。
(そして現れたヒーローも決して完璧ではなかった)

本作5編を通じて、大団円はない。
幸せな結末も、不幸せな結末もない。
「それでも彼らは現実を受け止めた上で、彼らなりに前に向かうのだろう」と勝手に想像して、ふがいない読者は自らを納得させるしかないのかも知れない。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.143
(5pt)

「セイタカアワダチソウの空」が強く印象に残った

本作は窪美澄氏による山本周五郎賞受賞作。
全5編を通じ、斉藤君を中心とした「コスプレ・不倫」事件を共通の背景としていが、
5編とも主人公は異なり、それぞれが抱えたやっかいなことに向き合う様が描かれている。

最も印象に残ったのは「セイタカアワダチソウの空」である。
主人公・セイタカの境遇は、周囲の同年代に比べて決して恵まれているとは言えない。
幼い頃に父を亡くし、一緒に暮らす祖母は痴呆、母はほとんど家に帰ることがない。
彼は生活のために複数のアルバイトをこなすしかない。
そんな彼にアルバイトの先輩である田岡が手を差し伸べるが、田岡も人には言えないやっかいごとを抱えていた……。

私自身にしろ他の読者にしろ、真にセイタカ少年に共感できる者は少ないだろう。
痴呆による徘徊を繰り返す祖母の面倒を見ながら、明日の米の心配をした経験がある者がどれほどいるか?
空腹でふらふらになったとき、友の母から差し入れられたおにぎりをむさぼり食べた経験がある者がどれほどいるか?
作者は決して「困窮する少年」を描きたかった訳ではないのだろう。
しかし、大人と子供の狭間ともいえる年頃、「ぼくは何かに守ってほしかった」という彼を思うと胸が痛くなった。
(そして現れたヒーローも決して完璧ではなかった)

本作5編を通じて、大団円はない。
幸せな結末も、不幸せな結末もない。
「それでも彼らは現実を受け止めた上で、彼らなりに前に向かうのだろう」と勝手に想像して、ふがいない読者は自らを納得させるしかないのかも知れない。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.142
(5pt)

生臭い、青臭い、泥臭い、そして爽やか。面白い。

生臭い、泥臭い、なのにどこか爽やかな物語です。

大賞を幾つも取ってるだけに面白いのは確かです。

人の人生のようにスッキリしない、そんな感じがこの本の面白さでしょう。

高校生男子と主婦のコスプレ不倫変態セックスの場面から始まり
リレー形式で主人公が変わり、回想しながら時間軸が未来へと進んで行くショートストーリの映画でも見る感じの小説です。

リレー形式で主人公が変わりますが、視点が変わると人物の印象ががらりと変わって驚きます。
人生の陰に隠された過去の傷が、彼(彼女)も人也ってのをよく表現されている思います。

高校生の子供から大人に成長していく、成長物語がテーマの一つ
だと感じたのですが、高校生時代をキーワードとしてその後を繋いでいく感じは、この物語では重要な感じが致しました。

生きるって綺麗ごとだけじゃないし、男の性、女の性・・・性欲も物欲も人はあるのだし、間違え、傷つけ、傷ついても、それでも共に生きて行く、人の強さも描かれています。

おすすめの一冊です。読んで損はありません。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.141
(5pt)

生臭い、青臭い、泥臭い、そして爽やか。面白い。

生臭い、泥臭い、なのにどこか爽やかな物語です。

大賞を幾つも取ってるだけに面白いのは確かです。

人の人生のようにスッキリしない、そんな感じがこの本の面白さでしょう。

高校生男子と主婦のコスプレ不倫変態セックスの場面から始まり
リレー形式で主人公が変わり、回想しながら時間軸が未来へと進んで行くショートストーリの映画でも見る感じの小説です。

リレー形式で主人公が変わりますが、視点が変わると人物の印象ががらりと変わって驚きます。
人生の陰に隠された過去の傷が、彼(彼女)も人也ってのをよく表現されている思います。

高校生の子供から大人に成長していく、成長物語がテーマの一つ
だと感じたのですが、高校生時代をキーワードとしてその後を繋いでいく感じは、この物語では重要な感じが致しました。

生きるって綺麗ごとだけじゃないし、男の性、女の性・・・性欲も物欲も人はあるのだし、間違え、傷つけ、傷ついても、それでも共に生きて行く、人の強さも描かれています。

おすすめの一冊です。読んで損はありません。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.140
(4pt)

途中から意外と面白くなった

同じ出来事(少し時間のズレはあるが)を5人の主観による5つの短編。軽い気持ちで読み始め、最初の『ミクマリ』を読んだところで余りに理解不能だったのでやめようと一瞬思った。が、2つめから最後の5つめまでは意外と納得感があり面白かった。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.139
(4pt)

途中から意外と面白くなった

同じ出来事(少し時間のズレはあるが)を5人の主観による5つの短編。軽い気持ちで読み始め、最初の『ミクマリ』を読んだところで余りに理解不能だったのでやめようと一瞬思った。が、2つめから最後の5つめまでは意外と納得感があり面白かった。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.138
(1pt)

???

「ミクマリ」を読み終わった時点で気分が悪くなり、後を読もうとも思わなかった。どうしてこんな作品が賞をもらえるのかわからない。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.137
(1pt)

???

「ミクマリ」を読み終わった時点で気分が悪くなり、後を読もうとも思わなかった。どうしてこんな作品が賞をもらえるのかわからない。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.136
(5pt)

今の内田篤人

なんで人気あるんかな?で…読んでみた。納得した。案外キャ〜キャ〜いうひとたちも分かっているから騒いんでるだろ〜!内田篤人は熱き男でかっこいいけど…あたまのよさはやっとさんレベル♪是非とも未来のやっとさんに…希望♪
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.135
(5pt)

今の内田篤人

なんで人気あるんかな?で…読んでみた。納得した。案外キャ〜キャ〜いうひとたちも分かっているから騒いんでるだろ〜!内田篤人は熱き男でかっこいいけど…あたまのよさはやっとさんレベル♪是非とも未来のやっとさんに…希望♪
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.134
(5pt)

あたたかい。

読了して、なんだか、いろんなものを肯定していい気持ちになった。

最初の2作は、引き込まれる一方で、主人公達の日常に、破綻の香りがして、緊張感を感じながら読んだ。

中一作を挟んで、少し希望を感じて、

最後の2作は、決してバラ色の物語ではないのだけれど、人生とか、生を、肯定してくれる気がする。

どの一章も、順調な人生を描いたものではないけれど、各章の終わりはなぜかいやな気持ちではなくて、
この本を読み終わって、肯定感を感じて、温かい気持ちになった。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.133
(5pt)

あたたかい。

読了して、なんだか、いろんなものを肯定していい気持ちになった。

最初の2作は、引き込まれる一方で、主人公達の日常に、破綻の香りがして、緊張感を感じながら読んだ。

中一作を挟んで、少し希望を感じて、

最後の2作は、決してバラ色の物語ではないのだけれど、人生とか、生を、肯定してくれる気がする。

どの一章も、順調な人生を描いたものではないけれど、各章の終わりはなぜかいやな気持ちではなくて、
この本を読み終わって、肯定感を感じて、温かい気持ちになった。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.132
(2pt)

いまいち

私にはよく理解できなかった。
なぜエロチックな場面を挿れるのかが分からない。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.131
(2pt)

いまいち

私にはよく理解できなかった。
なぜエロチックな場面を挿れるのかが分からない。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.130
(5pt)

最近読んだ群像劇のなかでも秀逸の一品

とにかく面白かったです。設定に無理がなくて引き込まれるように最後まで読めました。群像劇の中には最終章で大団円にもって行く為に、失速するか無理するかで読み手の気持ちにブレーキがかかる作品がありますが、これは全くそんな事はなかったです。著者の力量を感じる作品でした。読後の感想は人によって評価が分かれるかも。私はとても面白かったですが。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.129
(5pt)

最近読んだ群像劇のなかでも秀逸の一品

とにかく面白かったです。設定に無理がなくて引き込まれるように最後まで読めました。群像劇の中には最終章で大団円にもって行く為に、失速するか無理するかで読み手の気持ちにブレーキがかかる作品がありますが、これは全くそんな事はなかったです。著者の力量を感じる作品でした。読後の感想は人によって評価が分かれるかも。私はとても面白かったですが。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.128
(4pt)

この作品の美点は…

5章からなる。
地方の町の15歳が3人(友達)&大人の女2人。それぞれ1人称で語られる。
助産婦をする母親の息子が20代の人妻と不倫し、怒った亭主が2人のコスプレプレイをネットに流してしまう。
その事件(?)を主軸にしている。
第3章くらいまで、本作に対する点は辛くて、星二つ半くらいかな、と思って読んでいた。
ところが最後の2章でぐんと点が高くなり、結果は星四つ(本当は三つ半。四捨五入したの)とあいなりました。
この作者は書き進むうちに作家として急速に成長していったのかもしれない。

前半で点が辛くなったのは、不倫する人妻のせい。
愚かな人間を描くとき、作家がその人間にどういうかたちで寄り添うかが、問題になると思う。
「マダムボヴァリーは私だ!」といったフローベールはいいお手本。
本作はとても悪いお手本。
人妻の一人称である第2章の登場人物は、夫も姑も全くいただけない。他の章の登場人物とはかなり異質である。
作者は第1章を短編小説として仕上げ、ネット上の小さな文学賞を受賞した。短編連作のような長い作品に仕上げる心づもりで第2章に手を染め、その時点では長編全体の色合いが自分の中でまだ見えてこない状態だったのかもしれない。
これでこの作品にたいする点が辛くなってしまった人は多いと思う。

登場人物の抱える苦悩は、あくまでも個人的なものであり、自己責任などとは程遠く、
他人の苦悩と響き合うわけではない。
引きこもってしまった息子を心配する母親も、息子の苦悩の深さは理解できないし、
理解できると思って、あるいは理解しなくてはいけないと思って、あがいたりはしない。
少年に対して性欲を抱く田岡という青年が出てくるが、彼にしてもこの衝動はどうしようもないものであり、この欲望を抱えたままどうにか生き続けるしかない。
人はそれぞれ自分の問題を抱え、人を思いやる心のゆとりに乏しく、安易に共鳴したり、寄り添ったりしない。
そのことが、この作品の美点になっている。
次作が楽しみな作家である。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.127
(4pt)

この作品の美点は…

5章からなる。
地方の町の15歳が3人(友達)&大人の女2人。それぞれ1人称で語られる。
助産婦をする母親の息子が20代の人妻と不倫し、怒った亭主が2人のコスプレプレイをネットに流してしまう。
その事件(?)を主軸にしている。
第3章くらいまで、本作に対する点は辛くて、星二つ半くらいかな、と思って読んでいた。
ところが最後の2章でぐんと点が高くなり、結果は星四つ(本当は三つ半。四捨五入したの)とあいなりました。
この作者は書き進むうちに作家として急速に成長していったのかもしれない。

前半で点が辛くなったのは、不倫する人妻のせい。
愚かな人間を描くとき、作家がその人間にどういうかたちで寄り添うかが、問題になると思う。
「マダムボヴァリーは私だ!」といったフローベールはいいお手本。
本作はとても悪いお手本。
人妻の一人称である第2章の登場人物は、夫も姑も全くいただけない。他の章の登場人物とはかなり異質である。
作者は第1章を短編小説として仕上げ、ネット上の小さな文学賞を受賞した。短編連作のような長い作品に仕上げる心づもりで第2章に手を染め、その時点では長編全体の色合いが自分の中でまだ見えてこない状態だったのかもしれない。
これでこの作品にたいする点が辛くなってしまった人は多いと思う。

登場人物の抱える苦悩は、あくまでも個人的なものであり、自己責任などとは程遠く、
他人の苦悩と響き合うわけではない。
引きこもってしまった息子を心配する母親も、息子の苦悩の深さは理解できないし、
理解できると思って、あるいは理解しなくてはいけないと思って、あがいたりはしない。
少年に対して性欲を抱く田岡という青年が出てくるが、彼にしてもこの衝動はどうしようもないものであり、この欲望を抱えたままどうにか生き続けるしかない。
人はそれぞれ自分の問題を抱え、人を思いやる心のゆとりに乏しく、安易に共鳴したり、寄り添ったりしない。
そのことが、この作品の美点になっている。
次作が楽しみな作家である。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416