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錦繍
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錦繍の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全191件 101~120 6/10ページ
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| 知人が「ある女優がいいと言っていた」というので、「くだらないよ」と言っておいたが、こんなのを評価する人がかなりいるようなので、一言書きたくなった。 宮本の古い作品で、女(元妻)と男(元夫)の偶然の再会後の文通だが、別れた女が自分のことを忘れられずに不幸でいるというオジサンの妄想、少年時代に好きになった大人びた美少女が自分に好意を寄せてくれたというオジサンの妄想、あるいは、昔の大切な思い出(気持ちワリ~)、落ちぶれた自分を健気な女が支えてくれるというこれまたオジサンの妄想と、オジサン臭全開小説なのだ。 男は元の義理の父に一度は後継者と認められたわけだし、女にももてるわけだが、単なるグズのダメ男でその魅力に説得力が全く無い。 女のほうも男を見る目がないのかアホなのか、間抜けな感じ。 「川」ものや「青が散る」はまだ良かったが、私はこれで宮本をやめました。 | ||||
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| 著者は、兵庫県神戸市生まれ、追手門学院大学文学部卒の宮本輝。 (S60.5.25 - H1.7.15 13刷) 「前略 蔵王のダリア園から…」運命的な出会いから、手紙のやり取りをするようになった離婚した二人が、書簡を往復しながらそれぞれの過去を織りなす。 全てが手紙形式の文体をとる、言ってしまえばありきたりなものだが、その表現が繊細で、映像ではなく、文章だからこそ想起させる鮮やかな世界が広がる。 途中まで鬱蒼とした話が展開されるが、靖明が令子に出会ってからというもの、話に光明が差したようにユーモラスなキラキラしたものが微かに見え隠れする。 手紙はお互い約1年に亘って14通展開されるが、終わり方は何とも切ないままも、お互いが将来に向かって“生命”を感じる温かいものが感じられた。 ───私が笑っていると、タクシーの運転手が、「何かええことおましたんか」と訊いてきました。「女に騙されたんや」。私は言いました。「見事に騙された」。すると運転手は、「女はお化けですさかい」と答えてバックミラー越しに私を見つめてにやっと笑いました。(p.178) | ||||
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| 10年ぶりに再開し、それぞれにパートナーはいるものの、手紙のやりとりを通じて離婚に至った事情と後悔が徐々に分かち合われる。しかし、懸案が晴れた後は、それぞれの人生を歩むのみ。二人のやりとりを切っ掛けとした新たな展開はほとんどなく、種明かしで終わるのか、という印象。男性側については不貞を思い返す様子も悪びれない点、まじめな小市民としては共感する余地も乏しい。特に、 ・結局男は新しい女と関係を持つ(惹かれる、だけでなく。しかも現在の夫や父親まで) ・女性は男女関係については受け身で弱い存在 といった設定にやりきれなさと古さを感じざるを得ない。 | ||||
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| 普段乱れているであろう日本語を使っている私には、綺麗な言葉で書き綴られている 文章(この本でいうならば手紙)に入り込みました。 静かなやり取りの中にもお互いに自分の過去を整理できていない混乱、そして人生の 折り返しの歳に差し掛かり若い時には考えてもいなかった現状を生きて行く決意。 同じような年代の私は夜中にポロリと涙が出てしまいました。 | ||||
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| 1円で購入して、手元に届くまでどんな状態の本かしんぱいでした。きれいな本だってので、安心しました。ずっと以前に読んだのですが、読み直してみて、思っていた内容が違っていたところが多かった。今度は良く味わう事が出来ました | ||||
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| 手紙のやりとりのみで進むはなし。かつて不倫によりすべてを失った男と、その元妻がふいに再会するところからはじまり、ひたすら書簡が往復される。珍しいパターンのようであり、使い古したパターンのようでもあるこの形。自分の中では、小説のなかにふいに出てくる手紙は、最終兵器のような位置づけである。感動を100%誘い出す、アイテム。それが不思議だったが、この小説を読んで、もはや手紙とは、書き手の内部を嘘いつわりなく映し出してしまう、そういう特殊なモノであると気付いた。 読まれているのかもわからない、返信があるかもわからないということが、心の内を暴露させる、それは確かにメールとも違う、電話とも違う、手紙という媒体がもつ特殊な力かもしれない。そうやって、交わしあった文の節々でああこういった人間だったのだと、各々の男女が気づいていく過程が、じんわりと染みてくる。途中の死への考察や、運命への考察も興味深かった。 | ||||
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| もっとも回数を多く読んでいる本です。たぶん20回以上読んでます。 亜紀と同じ境遇の人はすくないでしょうけれど、亜紀と同じ感情は誰の心にもあると思います。 全編が亜紀と元夫靖明との往復書簡です。美しく気高い文章は内容と相まっていつまでも余韻を味わえます。私の心に永久保存したいです。宮本輝の最高傑作だと思います。 | ||||
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| 文学です。こんな風に書けること事態が才能というか、与えられた使命なのでしょう。素晴らしいです。 | ||||
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| かつて夫婦だった2人が次第に以前のような関係を取り戻していくような展開に引き込まれた。手紙のやりとりだけで、2人の現在に至るまでの人生が描かれていたが、表現の深みによってそれらが映像化され、臨場感を覚えた。 | ||||
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| 主人公の女性を取り巻いて、父親、元の夫、元夫とその昔関係のあった女性、今の夫などが、それぞれの欲を隠しながらも隠しきれず、行き着くところまでいった先に、諦めにも似た悟りを得てなおも生き続けて行く様を描いていると思いました。最後の父親との会話のシーン、背景の音まで聞こえてくるかのような錯覚を覚えました。作家の名前は知ってはいたものの読んだのはこれがはじめてで、何というさみしさをその身体に染み込ませておられるのかと推察しました。関東出身の身としては、関西ってちょっとミステリアスです。 | ||||
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| 読み終えて久しぶりに小説を読破したと言う気持ちにさせてくれました。これぞ宮本小説といえる何とも言えない哀愁?が漂う中に希望の光が見える。 | ||||
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| 有馬靖明と勝沼亜紀、2人の男女の14通の手紙で構成された、 珍しい書簡体の小説でした。 夫婦だった2人がひとつの事件をきっかけに離婚。 互いにそれぞれの人生を歩み始め、二度と会うこともなかったはず。 しかし偶然にも巡り会ってしまったことから手紙のやりとりが始まります。 手紙の中で語られる事件の真相、今の互いの生活。 過去から現在、そしてそれぞれの未来へと展開されていきます。 亜紀がモーツァルトの音楽を聴いて感じた 「生きていることと、死んでいることとは、もしかしたら同じことかもしれない」 という感覚。 事件で死にかけた靖明も激しく共鳴します。 小説の中で2人が会ったのはわずか。 それで小説が成り立つのだから凄いです。 | ||||
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| 初めて宮本輝を読みました。読み終えてから細かい心の描写を深く知りたいと思い、 すぐにもう一度最初からじっくりと読み込みました。 書簡による別れたふたりの告白文でしたが、ベートーヴェンの「ハイリゲンシュタットの遺書」を連想しました。 耳が聞こえにくくなったベートーヴェン、これまでの自分と決別するため、遺書を書きますが その後は傑作の森と呼ばれるにふさわしい、中期の名作を遺しました。 この作品でもお互いの過去・現在を告白することにより、自分の生きていく方向をしっかりと歩んでゆく・・・ 素晴らしい名作です。 宮本輝、もっと読みます。本って、本当に面白いですね。私もたくさんの体験をしているように感じています。 | ||||
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| 「前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした」。 この最初の一行から惹きつけられ、あまり再読することのない私が何度も読み返した本で、初めて手に取った20代後半から不動のベストワンです。 亜紀と有馬靖明の書簡の往復により構成されている長編小説で、二人と、二人を取り巻く人々の人生、心の中に抱いているものが見事に炙り出されていています。 加山又造の装画を見るたびに、この本を読んだ翌年、仙台での研修を終え、急に思い立ち、一人、山寺へ向かう仙山線の車窓から見た何色もの紅と黄色の葉が織りなす美しい錦絵に目を奪われたことが、懐かしく思い出されます。 親木は、やがて燃え尽き、葉を落としますが、決して無駄死にではない。枯れた葉は肥やしとなり、春に芽吹く手助けをする。 うまく表現できませんが、この本を読むたびに「人生は、絶望と希望が交錯している」。そんなことを思います。 「生きていることと、死んでいることとは、もしかしたら同じことかもしれない」という言葉が繰り返し出てきますが、この作品のテーマは、この一文に込められているのかもしれません。 秋の訪れが待ち遠しい残暑が続きます。 「錦繍」。そして、美しい日本語で綴られるこの小説で、燃える秋を想像してくださいませ。 草々 | ||||
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| 宮本輝の作品は好きで、文庫化したものは、すべて読破した中でも特にこの作品はよい、あまり再読はしないほうだが。コレは再々読した。生涯読書ベスト3に入る作品だ---、大好きなこの作品を再々再読、読むたびに、読後感が違う、のは、この作品の素晴らしさを表している。 | ||||
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| 約30年前に著された本であるが、この本の中の世界は自由で幸せな世界だと感じた。 たぶん、現在に当てはめても通用すると思う。 多種多様な、簡潔な単語を駆使して情景を体感させてくれるというのは凄い。 何か、思いっきり軌道をずれてしまったかの様な現代社会を忘れるのには、いい本だ。 | ||||
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| 評判の高い作品であるだけに、また宮本輝さんの他作(『蛍川』など)で 感動した後だっただけに、本作品を読んでガッカリした。 第一に、書簡にリアリティがなさすぎる。 ・新しく多忙に事業を頑張っている男性が、あるいは障害のある息子を抱え日々奮闘する女性が、 合間を縫ってしたためる手紙にしては、異常に長すぎる。 ・一般人が、こんなに色調を帯びた完璧な文を、すらすら書簡で書けるわけがない。 (うわついた文学的な表現や、難しい漢字が、頻繁に登場しすぎる) ・普通の人間は、こうやって順を追って手紙を書けない(普通は気持ちが先走り、 言いたいことから書く。本作のように、時系列の自叙伝のような手紙は書かない) ・手紙に性交シーンの描写を書くなんて、正気の沙汰ではない (手紙というのは、本人同士のみならず、第三者に読まれる可能性もあるため) 第二に、そもそも話そのものに共感も感動もできない。 ・女性のほうはともかく、男性のほう(有馬)が、自らのだらしなさが招いた転落人生に 心から反省する風でもなく、新たに女をつくり、楽しそうにやっている。 全く共感できない。 ・筋が平坦すぎる、概して女性が男性に都合よく書かれすぎている、 モーツァルトの音楽を活かしきれて居ない、前半で登場した人物が 後半全く出てこなくなる、…etc. | ||||
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| 宮本輝の小説は青が散るに続き二冊目ですが、男と女の切ない恋愛関係の描写や雰囲気に引き込まれます 個人的には好きな作品です | ||||
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| 「生命」に響く物語です。辛く悲しいけど、暖かい心に触れる。 絶望的なのに、希望の光が見える。 久々に小説で泣いた。しかも何回も。 読んだあと、「生きる」力を湧かせてくれる。 | ||||
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| 『堪能しました』と結ぶかどうか悩んでいます。 早めの夏休みをとり、日頃,固い本を読むことが多いので、恋愛小説を読みたいと思い評判の高い著者のこの本を選びました。 夫が無理心中に巻き込まれてから暗転してゆく男と女のストーリーが、手紙のやり取りという形で、述べられています。離婚後10年の歳月を埋めるかのようにお互いを語り合い、そして新たな生活に踏みだしてゆくというストーリーが心のひだというか陰影をうつした往復書簡の形態で記されてゆきます。 そこに、男女の思いを繊細に描写して展開してゆくことにこの小説の魅力があるのでしょう。 この点、谷崎や川端といった日本私小説の精華と言えると思います。 その意味では、堪能しましたと結ぶことになるのでしょう。しかし、骨太の構成力と力強い展開を求める向き(典型が評者です)には、なんともひ弱な感じがする小説で、これもまた今様(いまよう)といえるのでしょうか。少しもの足りなさを感じたことも事実です。なお、私にとっての星3つは、『一読に値する』です。 星5 余部を買って人に薦めたい 星4 読了後は手元に置いておきたい、星2 買うんじゃなかった 星1 読むんじゃなかった です。 | ||||
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