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錦繍



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【この小説が収録されている参考書籍】
錦繍
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)

錦繍の評価: 4.41/5点 レビュー 179件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.41pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全15件 1~15 1/1ページ
No.15:
(3pt)

良さがわからなかった

タイトルに惹かれて初めて宮本輝を読んでみたが、何でこんなに高評価なのか理解できなかった。出だしはわくわくさせるものがあったけれど、昭和っぽい男女(かつての夫婦)が偶然の再会をきっかけに手紙のやりとりをしながら、過去を振り返り気持ちの整理をし、最後は未来志向になりましたみたいな話で、あまり面白くない。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
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No.14:
(3pt)

懐古調な香り

知り合いに進められて読んでみた。文章を読んで情景が浮かんで来るし、こんな事て人生で起こりうるよなと現実性も高い。が、現代にマッチしてない感性かもとも思う。

主人公の有馬靖明と由香子、亜紀、玲子という3人の女性の物語が書簡形式で進んでゆく。ヒロインは亜紀。個人的には由香子との防波堤の部分を記述した手紙がが好きだけれど、ひとそれぞれだろう。「錦繡」という題名を付けているんだから、「人生も縺れ絡まりあい」、「宇宙・人の生死のからくり」とかを主題にしたんだろうなとか思う。
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No.13:
(3pt)

美しい文章で綴られた悲恋物語

泰明と亜紀が仲良く暮らしていたら幸せだったのにそうならなかった、この小説はロミオとジュリエット的な古典的な悲恋。
不倫相手の由香子はファムファタルというべき魅力的な女性で、運命的に泰明を翻弄する。
一方の泰明は誘惑に弱く、優柔不断で、それが由香子にこの男を手に入れたい、でも手に入れられないと葛藤をさせ、事件を起こさせてしまった。
そういう意味で泰明もオムファタルというべき存在になっている。
ファムファタルとオムファタルが出会えば、破滅的になるのは必然。

泰明は書評で叩かれがちだけど、女性としてこの男性の魅力はよく分かる。色気がある。
由香子に強く惹かれる、でも亜紀も穏やかに愛している。
これは女性を狂わせる。
由香子、亜紀、令子はそれぞれ魅力的で、泰明は惹かれたり、居心地よさを感じていたりはするけれど、では一番愛している、愛していたのは誰と考えるとどの女性でもない。
罪な男。だけど、現実にこの手の男性はいて、関わる女性を苦しめる。

生きていることと死んでいることは・・のくだりは、テーマと絡めてよく取り上げられるけれど、特に意味はないと感じた。物語を飾る綺麗な刺繍の一つ。
「人間の業」についても、それほどのことが書かれているとも感じなかった。

美しい文章で綴られた悲恋物語。
それ以上でもなくそれ以下でもない。
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No.12:
(3pt)

キレイに届きました。

本自体はキレイでした。内容は好ききらいがあると思います。
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No.11:
(3pt)

ジュピター

自分にとっての錦繡の中のモーツルトの交響曲39番は今のとこ、どうもフルベンなんだけど、まだ知らない場所を訪ねてみたいな。そんで41番は誰なんやろと、色んな土地や楽団を訪ね歩いている、まだ楽しい旅の途中。ほんとはケルテスの25番が一番好きなんだけど。あきらめと執着と、排泄と嘔吐、そしてため息と死(詩)
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No.10:
(3pt)

紙面が日焼けして非常によみずらい。

文字の判読に苦労するくらい、日焼けの度合いが大きい。
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No.9:
(3pt)

一読の価値あり

一度は読んでおくべき本だと思い、手に取りました。一気に読んでしまい、読んだあとも誰かと感想を言い合いたい気持ちになりました。おもしろいとか深いとかそういう類いの本ではないですが、なんだか自分とはまったく違う人の人生を覗き見ているような感覚でした。
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No.8:
(3pt)

作家の手がみえる

先日、本書を久しぶりに手にした。
前回の読書のときは読後、どうかなと感じたが、今回の読書で、作品のどの部分に”どうかな”と感じたのかがわかったような気がする。

始まりは良かったのだが、途中から登場人物たちが、恣意的に動かされているのを強く感じるのだ。
残念ながら、僕は、こういうのに強く反発してしまう。。。

でも、この作家の日本語は美しく、他に素晴らしい作品がいくつもあるので、僕と同じようにこの作品がだめだった人も、自分の好きな作品を探してみてください。
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No.7:
(3pt)

出だしは良かった

有馬靖明さんは、中学時代の同級生と心中未遂事件を起こして、妻の亜紀さんと離婚しますが、その十年後、二人は晩秋の蔵王で偶然再会します。それをきっかけに始まった往復書簡がそのまま物語になっています。
出だしが紅葉の蔵王なのでそう思ってしまったのかもしれませんが、何か美しく切ない物語が始まるようで、期待は高まりました。靖明さんの事件は女性主導の無理心中のようだし、実は嵌められたのではないか?、それでも自分のミスには違いないので言い訳せずに責任を取ったけれども、未だに心は亜紀さんで一杯なのだとか・・・。
しかし、物語が進むにつれ、期待は萎みます。事件で亡くなった同級生とは、結婚間もなくからの不倫ですし、”男は浮気するものと思ってくれ”のような下世話なセリフが出るあたりで、当初の期待が見当違いだったことがはっきりします。そもそも、その浮気する生き物である男の相手は女ですし、男女がほぼ同数のわが国で、女が浮気しないのでは計算が合わないではありませんか。
その浮気の話の他にも、”モーツアルトの楽曲は、生きていることと死んでいることは同じだと言っているように思う、どういうことかは説明できないが”とか、非論理的なフィーリングだけの、禅問答のような文章が出てきて困りました、ワタシはですが。
それらが物語の重要な位置を占め、有馬靖明さんの境遇が冴えなくなるに従い、ワタシは斜め読みの術を使ってしまったのでした。
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No.6:
(3pt)

時間の経過が全てを解決するのか

ある一定の時間が経てば客観的に自分に起こった出来事を分析することが出来る。
相手の許せなかったところや信じられなかった行動も理解できるようにもなる。

百田尚樹氏が'作家の読書道'でお薦めしていたので読んでみました。
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No.5:
(3pt)

所詮、主人公の男女の関係が弱い

10年ぶりに再開し、それぞれにパートナーはいるものの、手紙のやりとりを通じて離婚に至った事情と後悔が徐々に分かち合われる。しかし、懸案が晴れた後は、それぞれの人生を歩むのみ。二人のやりとりを切っ掛けとした新たな展開はほとんどなく、種明かしで終わるのか、という印象。男性側については不貞を思い返す様子も悪びれない点、まじめな小市民としては共感する余地も乏しい。特に、
・結局男は新しい女と関係を持つ(惹かれる、だけでなく。しかも現在の夫や父親まで)
・女性は男女関係については受け身で弱い存在
といった設定にやりきれなさと古さを感じざるを得ない。
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No.4:
(3pt)

久しぶりの日本の小説を。。。

『堪能しました』と結ぶかどうか悩んでいます。 早めの夏休みをとり、日頃,固い本を読むことが多いので、恋愛小説を読みたいと思い評判の高い著者のこの本を選びました。 夫が無理心中に巻き込まれてから暗転してゆく男と女のストーリーが、手紙のやり取りという形で、述べられています。離婚後10年の歳月を埋めるかのようにお互いを語り合い、そして新たな生活に踏みだしてゆくというストーリーが心のひだというか陰影をうつした往復書簡の形態で記されてゆきます。 そこに、男女の思いを繊細に描写して展開してゆくことにこの小説の魅力があるのでしょう。 この点、谷崎や川端といった日本私小説の精華と言えると思います。 その意味では、堪能しましたと結ぶことになるのでしょう。しかし、骨太の構成力と力強い展開を求める向き(典型が評者です)には、なんともひ弱な感じがする小説で、これもまた今様(いまよう)といえるのでしょうか。少しもの足りなさを感じたことも事実です。なお、私にとっての星3つは、『一読に値する』です。 星5 余部を買って人に薦めたい 星4 読了後は手元に置いておきたい、星2 買うんじゃなかった 星1 読むんじゃなかった です。
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No.3:
(3pt)

そんなに、こなかった

書評がすごいのでかなり期待値が高かったのか悪かったたのでしょうか、、、
そんなに面白いと思いませんでした。
「五千回の生死」や「流転の海」、「優駿」など
宮本さんの作品は好きなのですが、、、。
「星宿海への道」や「森のなかの海」の不人気作品のほうが
私的にはすんなり読めました。
唐突なモーツアルトのエピソードや
甘ったるい過去の恋愛に浸る女性心理描写が
どこかリアルに感じなかったです。
書簡体も好きにはなれなかったです。
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No.2:
(3pt)

一定の感動は得られるのでは

手法としては手紙のやり取りで古典的だそうですが、最近の小説の中では逆に新鮮な感じで、すらすら読めました。当然手紙のやり取りですから、普通の小説よりも、情景を描くのが難しい中で自分がこんな手紙を書けるだろうか?書いてみたいと読者を思わせながら、小説を見ることができました。意外な結末はありませんが、常識的な内容は納得できると思います。
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No.1:
(3pt)

「手紙」という「ずれ」

書評では絶賛されていることの多い作品だが、
個人的には「現実的には、ないよな」と思ってしまう部分もある。
発表された時代を考えれば納得できるのだが。
多くの人は、過去、何らかの理由で別れてしまった大切な相手に対し、
伝えたい、或いは交し合いたい思いを抱いていると思う。
この作品は、そういう意味では、共感を呼ぶだろう。
だが、手紙は怖いものでもある。
それが、特定の相手だけのために、時間をかけて書かれ、
時間の「ずれ」を持って、その分だけ「ずれて」読まれるものだからだ。
何度か再読しているが、腑に落ちない感覚が残る。
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4101307024

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