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錦繍



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【この小説が収録されている参考書籍】
錦繍
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)

錦繍の評価: 4.41/5点 レビュー 179件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.41pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全13件 1~13 1/1ページ
No.13:
(2pt)

如何にも、不自然・不可解!

・人はそんなにも寛大になれるだろうか。5年の熱い恋愛を経て結婚した夫が、新婚2年少しなのに、1年もの間昔知った女と密会を繰り返し、挙句に女の仕掛けた心中に巻き込まれて事件となった、また後に再婚した夫も、障害を負って生まれた子がありながら、愛し得なかったにしろ、他の女に走り子まで成した、それら男たちを、自分にも至らぬ点があったと思えたからとして。
 怒りや憎しみを抱いて生きるのは、如何にも辛い、故にもうそんな男たちは忘れた、それならまだ分るが、愛しく思ったり、許せるとは。
 更にモーツァルトのシンフォニーを聴いて、「生きていることと、死んでいることは、もしかしたら同じこと」のフレーズが、この小説の主題でもあるかのように繰り返されるが、此れもまた不可解。
 結局、割り切れぬままに、この小説を終わった。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.12:
(2pt)

純愛ラブストーリーではない

期待していた小説とは少し違い、ラブストーリーではなく、互いの心にある過去のしこりや事実やらを手紙にて告白し、そこから現在と未来に目を向け人生の再出発を図るストーリーと言った方が適切なように思いました。

女性側からの男性に対する捨てきれぬ愛や執着といったものは強く感じましたが、男性から女性への愛情の描写(夫婦当時)が物足りなく感じました。
手紙でも男は浮気するものだ云々言っていたように、この男性根本は10年経っても変わっていないような…
どうも女性を下に見ていますよね。(現在も令子に対してなど)これも時代のせいでしょうか。端々にそう感じたので、いまいちこの小説に入っていけませんでした。

また主人公の女性も、生まれながらのお嬢様で金銭的に苦労したこともなく(就職すらしていない?)、未だに精神的に父親頼りな部分が大きいようで、私は魅力を感じとることができませんでした…
あと障害のある子供を産んだのは〜のくだりなどは、確かに綺麗事で済むことではないとは充分承知ですが、手紙に文章としてはっきりと記すのか…とモヤモヤしました。
(もし清高くんが読んだらどうするんだ…と)
私も幼い子供がいる身としては、なんだかあまり好きになれない人物かなと。まぁ、子供への愛情は手紙の節々から確かに感じ取れますが。
あと、どうして現夫をそこまで好きになれないのだろうという疑問です。子供は愛してくれているし稼ぎも良いし、悪い旦那ではなさそうだが。それほどまでに前夫に対する想いが強すぎた?
もう少し掘り下げてほしかったです。

全体的に男の力が強い、女性を少し下に見たような雰囲気を感じざるを得ない小説でした。私は20代後半ですが、もっと上の年代の方ですと、すんなりと受け入れられる小説なのでしょうか。

感涙必須というふうにも聞きましたが、どこでグッとくるのでしょうか。いまいちピンときません。これがもっと純愛ラブストーリーに偏ればそうであったかもしれませんが、前述したようにどちらかと言えば人の生き様を書いたような作品に感じましたので涙を誘われるよりは考えさせられるといった感じではないでしょうか。

文章に関してはとても美しかったです。
このように日本語を操れたら文章を書くのも楽しいだろうなと。
あと、テンポは良く淡々と読み進められました。疑問は多々生じるが、読書としてはそこそこ面白かったです。

宮本輝さんの他の小説も読んでみて合うか判断してみようかと思います。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.11:
(2pt)

現代を生きる人間に通じない作品

まず、ありえない話。
リアリティを求めると、こんな話はない。
金持ちのお嬢さんの手紙を経済の底辺で生きる男が本当に文通という形で生き様を語り合うか?メルヘンでもあり、作者の希望でもある人間のあり得る姿かと思う。
最後にお互いが希望を持って生きていこうという姿がまぁ良かったかな。
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4101307024
No.10:
(2pt)

わざとらしい。

宮本輝は好きな作家なので、楽しみに読んだ。でも、手紙のやり取り、行きも返事も同じ文体で、くどく、全然楽しめなかった。生きることと死ぬことは絶対に違う。
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No.9:
(2pt)

盛り上がらずに終わる

美しい日本語で描かれる手紙は一読に値する。こんな手紙をしたためることができれば、筆をとるのがどんなに楽しいか。情景描写がすばらしく、写真を見るより美しい景色が広がるのは写真家としては悔しいところ。

物語自体は平坦で、再会した元夫婦が二度と会わずに終わる。結局、今手の中にあるもので頑張りますという劇的な場面のない本でした。一気に読み進められる文体の美しさ以上には魅力を感じませんでした。
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4101307024
No.8:
(1pt)

後味の悪さ

すれ違ったまま、主人公二人の言葉が噛み合うことなく展開する物語。どこかに着地点があるのではと待ちながら読み進めましたが、消化不良のまま終わってしまいました。女性の描かれ方が前時代的、雑で、後味が悪かったです。
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4101307024
No.7:
(2pt)

過大評価されていますね。

純文学として優れている、ということで過大評価されていると思います。
たしかに、往復書簡で語り合う形式は、当時としては少し新鮮味のある試み
だったかも知れません。ただ、それで語られる内容は、特に大きな抑揚があ
るわけでもなく、ぐいぐいと引き込む魅力があるわけでもありません。
 その淡々としたのが良いのだ、という人もいるかも知れませんが、宮本輝
ファンとか一切の先入観なしに読んだら、退屈なだけです。しかも、後半に
なると急に新規の仕事の話とかが始まって、せっかく作り上げてきた雰囲気
をぶちこわしています。
 はっきり言います。「過大評価されているだけです」と。
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No.6:
(1pt)

最悪

電子書籍は校閲してないのか同じ文章が何度も繰り返されたり後戻りしたりグチャグチャ。わたしの端末が悪いのか。でも他の書籍はきちんと入っている。何処へ苦情を言ったら良いのやら。本なら本屋へ持って行くだけで済むことが電子書籍は手軽だけど不便。
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No.5:
(1pt)

ナルシスト系(or 元おぼっちゃま系)オジサンの妄想小説

知人が「ある女優がいいと言っていた」というので、「くだらないよ」と言っておいたが、こんなのを評価する人がかなりいるようなので、一言書きたくなった。
 宮本の古い作品で、女(元妻)と男(元夫)の偶然の再会後の文通だが、別れた女が自分のことを忘れられずに不幸でいるというオジサンの妄想、少年時代に好きになった大人びた美少女が自分に好意を寄せてくれたというオジサンの妄想、あるいは、昔の大切な思い出(気持ちワリ~)、落ちぶれた自分を健気な女が支えてくれるというこれまたオジサンの妄想と、オジサン臭全開小説なのだ。
 男は元の義理の父に一度は後継者と認められたわけだし、女にももてるわけだが、単なるグズのダメ男でその魅力に説得力が全く無い。
 女のほうも男を見る目がないのかアホなのか、間抜けな感じ。
 「川」ものや「青が散る」はまだ良かったが、私はこれで宮本をやめました。
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4101307024
No.4:
(2pt)

あまりにもリアリティがない

評判の高い作品であるだけに、また宮本輝さんの他作(『蛍川』など)で
感動した後だっただけに、本作品を読んでガッカリした。

第一に、書簡にリアリティがなさすぎる。

・新しく多忙に事業を頑張っている男性が、あるいは障害のある息子を抱え日々奮闘する女性が、
 合間を縫ってしたためる手紙にしては、異常に長すぎる。
・一般人が、こんなに色調を帯びた完璧な文を、すらすら書簡で書けるわけがない。
 (うわついた文学的な表現や、難しい漢字が、頻繁に登場しすぎる)
・普通の人間は、こうやって順を追って手紙を書けない(普通は気持ちが先走り、
 言いたいことから書く。本作のように、時系列の自叙伝のような手紙は書かない)
・手紙に性交シーンの描写を書くなんて、正気の沙汰ではない
 (手紙というのは、本人同士のみならず、第三者に読まれる可能性もあるため)

第二に、そもそも話そのものに共感も感動もできない。

・女性のほうはともかく、男性のほう(有馬)が、自らのだらしなさが招いた転落人生に
 心から反省する風でもなく、新たに女をつくり、楽しそうにやっている。
 全く共感できない。
・筋が平坦すぎる、概して女性が男性に都合よく書かれすぎている、
 モーツァルトの音楽を活かしきれて居ない、前半で登場した人物が
 後半全く出てこなくなる、…etc.
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4101307024
No.3:
(2pt)

男視点のロマンティシズム…

男の人は読んでいいと思うのかもしれません。
評価が高いので読んで見ましたが、男視点の女性の描き方にどうしても共感できませんでした。
結局、男はまた新たな女がいるし、女の方は救いがないまま。
こういう本を読むと、私、男にげんなりします。
女性が今の夫(この夫の描き方も変…もっと性格の穏やかな辛抱強い良い人に描いて欲しかった)
と子供と共に再出発するというのなら救いがあってよかったのかもしれません。
女性の強さを示したかったのでしょうか?否、結局女性だって、最後まで父親頼りじゃないですか。
現実的にもありえないし、んじゃあ、父親がお金持ちじゃなかったら、女性は今の夫とは別れないの?
子供は父親がいなくていいの?
私ならその子供を愛してくれる夫を愛しますよ。
(愛する守るべき子供がいてよそに子供を作る男も変。)
愛は意思だと信じている私にはこの女性は最後まで理解できませんでした。
登場人物の男ばっかりが救いがあるんですよね。
読まなきゃよかったです。
再生の物語?私には再生の強さの源が全く見えませんでした。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.2:
(2pt)

だらだらとした作品であることは否めない。

まさに現代日本文学が直面している、ある種の薄さとでもいいましょうか…そういうものが凝縮された感があります。手紙文学と言う形式で恋愛を描いているのですが、かつての日本文学が持っていた力強さはない。今はこういうものが流行ってしまって、日本文学の衰退を目の当たりにして無念です。
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4101307024
No.1:
(1pt)

なぜ、感動?

小説の内容としては、全く面白くありません。
この内容は、単なる、だらしない男と女が傷を舐めあう事柄を手紙をで
出し合って、自己満足しているだけです。
この内容で感動する人の気がしれません。
この小説で感動する人は、ただ単に傷を舐めあう男女関係に憧れて
いるだけなのでは?と考えてしまいます。
この小説は、私の今までで読んだな中で、最低の部類に入ります。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024

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