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スカイ・クロラ
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スカイ・クロラの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 1~20 1/5ページ
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これしかない!という終わり方をしてくれたので、評価を一つ上げました。終盤までぼんやりしてたら満足できなかったと思う。 | ||||
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生と死、大人と子ども、敵と味方の差異を描き、読者に残酷さを提示する。 あなたは何もわかっていない、と。 読みながら、 カズオ・イシグロの 「わたしを離さないで」 を思い出した。 | ||||
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面白い | ||||
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"ヘッドライトをつけると、ボンネットの先に蛾が飛んでいた。二匹。車は、二人を駐車場から連れ出す。どこからでもいい、どこへでもいい、きっと、連れ出してほしい二人だっただろう。"2001年発刊の本書はシリーズ1作目として"ここではないどこか"で繰り返し戦う永遠の子どもたちの物語。 個人的には押井守による劇場アニメ作品を先に観て『レシプロ機が空を舞う世界』というので、どこかジブリ的、非日常的楽しみを勝手に想像して【あっさり裏切られた!】そんな記憶があった事から、原作となる本書をあらためて理解のために手にとってみました。 さて、そんな本書は現実とはやや違う世界を舞台にして、永遠に生きることを宿命づけられた“キルドレ”と呼ばれる創られた子どもたちが民間軍事会社による"ショーとしての戦争”で戦闘機に乗って戦い続ける日々が、新しく着任したパイロットであるカンナミ・ユーヒチを語り部にして描かれていくのですが。 物語としては、戦況に関する説明もほとんどなく、終始淡々と展開していくてはいえ、まず本ならではの魅力と言える、各章毎の冒頭に引用されるサリンジャー の『ナイン・ストーリーズ』。著者による改行も含めて、どこか【詩的。繊細かつ乾いた文章構成】に魅力を感じました。(同じ著者による理系ミステリィの『すべてがFになる』とも、また違った印象) また本書を読んでもう一度、劇場アニメを観てみたのですが。本作は非日常的な刺激を求める観客に意図的に『繰り返しの日常を』しかも、同監督の『ビューティフル・ドリーマー』の『祝祭的な日常』ではなく、あえて『退屈な日常』を見せることで【それでも自分なりに生きろ】というメーセッジを込めていたんだな。とようやく理解が追いつきました。(ラストの改編も、アニメの終わり方の方が本書よりスッキリ感はあります) とにかくレシプロ機が登場する作品が好きな人、また宮台真司の『終わりなき日常を生きろ』ではありませんが、退屈で繰り返される日常を描く作品が好きな人にもオススメ。 | ||||
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シリーズ全編読んで、読み返して、謎を噛み砕いて、考察して初めてどういう話なのかが分かるかと思います。淡々と読んでいるだけでは話は伝わってこない作品だと思います。 | ||||
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アニメ映画を観てから読みました。もし小説から読んでいたら、もっと難しく感じたかもしれません。忠実に映画化されている訳ではないですが、答え合わせができるような場面もあり、どちらも楽しめました。苦しい場面もありますが、きれいな空色が見える澄んだ作品です。初めて読んでから月日が経ちましたが、切り取られた世界・次元に生きる少年少女のことをふと思いだし、読み返したくなります。続編も読み進めたいと思います。 | ||||
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まず、小説としては読みやすかったです。 今の目で見ると、それ程難しい部分も無く、アニメ映画の原作になるほどの事はあると 感じる内容でした。また、任天堂wiiのゲームもあり、 ゲームは映画版を基準に作られていますが、この原作が無ければ作られていないでしょう。 ストーリーは、ハッキリ言ってしまうと、よくあるともいえます。 ですが、のちに続く続編にも期待できる内容でした。 話の内容は、恋愛や戦闘に重きを置いた感じで、子供でも読みやすいと思います。 私は今の所、続編には手を出していませんが、機会があれば読んでみたいと思わせる小説でした。 | ||||
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グライダーでも何でも良い パイロットになった人間には解る感覚 | ||||
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映画から入り読ませてもらった。 本では一人称で語られていて、淡々と日々が過ぎて行く。内容が劇的なものであっても、登場人物に期待しうる感情の変化はない。 映画もその空気はあったが、本からはそれ以上にただ在るものとして、現象として伝わってきた。 だからこそなのか、文中の「少なくとも昨日と今日は・・・・それだけのことなのに」が心に刺さる。 | ||||
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スカイ・クロラを初めて読み終わったとき、こんな本があるのかと感動しました。独特なリズムの文章、インクで塗りつぶされることなく贅沢に使われる頁、上手く想像できない、けれど押し通される迫力。一人称視点ということもあり、主人公の生活を疑似体験しているから、ということもあるのでしょう。疑問や、もやもやとした処理できない感情を抱えているというのに前の頁に戻ることなく続きを促されてしまいます。けれどそれでいいのでしょう。主人公は過去のことを引きずったりはしませんから、その彼となって読み進めている我々も過去の頁へ戻る必要はないのです。 さて、本当に伝えたいのはここから。スカイ・クロラシリーズを読了したあと、僕はとても疲れました。恐ろしく体力をもっていかれます。そして心地よい疲労感を感じました。けれど、心が満たされません。いえ、十割は満たされているのです。しかし、森さんならさらに二割は満たしてくれるはずという期待があったのです。でも満たされない。この乾きは何なのだろうとネットを漁ったところ、森さん本人のブログが答えをくれました。どうやら、この乾きや満たされない感情を読者に植え付けるのは計算の上らしく、飢えた読者たちがネットなどを通じて自らの意見を発信、受信してもらうことによってより深く作品に触れてほしいと考えていらっしゃるようです。 ミステリーなどによくあるような最後の最後に全ての謎が解けて爽快感に包まれる、という手法とは真逆。全てが終わったあとに未だ解けない謎が残る。読者は考えるでしょう。終わりと思わせておいて何年かしたら答え合わせをしてくれるんじゃないか、他の作品や作者のブログにヒントがあるんじゃないか。それは罠です。森さんが売れるため、作家を仕事として捉えたうえで編み出した営業術でしょう。そして、僕は判っていながらその罠に自らはまりました。きっとこの謎は一生解けないのでしょう。しかし、それで正解なのかもしれません。それも含めて森博嗣の本なのだと思います。 | ||||
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2008年カンヌにノミネートされた話題になったアニメの原作です。シリーズの最初の作品として書かれましたが、実は最終巻なので、作中わかりにくい部分があります。戦闘機パイロットの「僕」を中心に、上司の草薙水素などとの日常を淡々と描きます。 戦争会社って何?そもそも何で戦争してるの?という疑問がわくのですが、そんな事情には一切触れられません。 「僕」や草薙などやパイロット(全員か一部かは不明)がキルドレという、特殊な人間であること。彼らが永遠の子供で、戦争でしか死ねないこと、「死」に対して怖れがなく願望に近いものをもっていること、というようなことが書かれ、そこからくる葛藤がラストシーンに繋がるんですが、登場人物が死んでも、本当に死んだのか?生き返るのではないか?という想像を掻き立てるようになっています。そしてそのことが、「死」さえも現実感のないものに表現していきます。 映画と小説ではエンディングが全然違うそうなんで、DVD借りなくちゃね。 | ||||
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本作スカイクロラを含んだ全6作のスカイクロラシリーズ このシリーズはとにかくいろんな楽しみ方が出来るシリーズである プッシャの戦闘機である散香がガンガン戦う空戦物の軍事物としても読めるし キルドレという不老不死の人間を描いたSF小説とも読めるし また謎多きミステリ小説とも読めるし また哲学物の小説としても読める また小説というよりも長編詩としても読めるだろう とにかくいろんな楽しみ方が出来る凄い小説なのだ だけど忘れないで欲しい 確かにいろんな楽しみ方が出来るのがスカイクロラシリーズだが 結局、この作品の核は 「切実な孤独を抱えた青春ドラマ」なのだ もっと言えば空と散香が三度の飯より大好きなクサナギという1人の少女の青春を書いた小説なのだ クサナギに感情移入するもいいしクサナギという人物に魅せられて楽しむのもいいだろう というか(私個人としては)スカイクロラシリーズの魅力って 結局の所このクサナギスイトという1人の少女の魅力であるとも言えると思うのだ....そう思えてならない ああクサナギ可愛いよクサナギ | ||||
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森氏はこの本の構想を編集者と打ち合わせしたんですよね、当然。 既にベストセラ作家だったとはいえ、ものすごく勇気が必要だったのではないでしょうか。 ああ、でも夢野久作などの前例があるから行けると思ったのでしょうか。 この1冊だけしか出ていなかった当時、この本のトリックに誰が気がつくことができたでしょうか。 私も、5冊出揃って、数回読み直して気が付きました。 眠い目をこすりながら、うつらうつらしながら読んでいて気が付きました。 そして、「スカイ・イクリプス」の最後の2行でまたわからなくなりました。 そして、わからなくて正解だと分かりました。 各巻の巻頭の「詩」を、全てを読み終わったあとに続けて読むといいです。(声に出してもOK) そして、あなたの心の中に生まれた感情が正解。(言葉にできなくてOK) | ||||
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自分はまだ本作しか読んでおらずシリーズはこれから読みます。が、どうしてもレビューを書きたくなりまして。 本作は全くのフィクションで、「戦争がゲームになった世界」という描写の通り、現実とは戦争に対する認識が異なる。 にも関わらず、主人公のカンナミのモノローグには思わず考えさせられるものが多々あります。 そしてその多くは「戦争」についてではなく、「大人と子供の関係」についてというのもまた面白い所。 ”僕たち子供の気持ちは、大人には決して分からない。理解してもらえない。理解しようとするほど、遠くなる。どうしてかっていうと、理解されることが、僕らは嫌なんだ。” 終始カンナミ視点のモノローグ中心で進む本著で、こういった彼自身の主観が多分に含まれており、それこそが本作最高の魅力。 どうやら草薙水素の苦悩や、生きる意味を考える事が話の本筋みたいですが、個人的にはカンナミ主観がかなり楽しめました。 冒頭のフレーズも好きなので引用します。 "戦争を知らない大人たちに捧げよう。 彼らの過ちは、三つある。 子供たちが自分たちから生まれたと信じている。 子供たちより多くを知っていると思い込んでいる。 子供たちがいずれ自分たちと同じものになると願っている。 それら妄想の馬鹿馬鹿しさといったら、 戦争よりも悲惨なのだから。" シリーズをこれから読んで、またいろいろ考えたいと思います。楽しみ。 | ||||
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田舎だとなかなか揃わないのでポチりました。買えて良かったです。 | ||||
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以前、図書館で借りて読んだのですが再読したくなり、スカイ・クロラシリーズ全巻を購入しました。キルドレの喪失感は現代人にも通じると思います。 推理小説として楽しめる部分もありますが、生きるとは、死ぬとは、どういう事なのかを考えさせられる物語です。しばらくしたら、又、再読し、自分を見つめ直したいと思います。 | ||||
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ビデオで見るのと活字で追うのとはまた違った角度で物語の内容が理解出来て良いです。 | ||||
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工学博士を取得してる著者ということもあり、 メカの機構、部品、工具に関しては、細かく描かれている。 また、飛行、戦闘のシーンも非常にリアルに表現されていて、 機械好きにはたまらない! ストーリーは、 若い兵士の戦場での日常で始まり、 読者には謎を含ませたまま進行される。 いきなり核心があらわれる展開におどろくであろう。 | ||||
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sky crawlersまさにタイトルの通り空を這うもの達の話。戦争がショーとなった世界で生きる永遠の子供達、通称キルドレ。題材は重いようで内容はシュールというか、主人公はいるんだろうけど特に立てられてない。そいつの一人称視点で書かれてるだけみたいなちょっと変わった感じ。 何が好きかってこのシリーズのタイトル!次作がnone but air(空しかないとかそんな意味??)地上で息苦しさを感じる共感できる所もあれば、人を殺した手で俺らと変わらない日常を過ごす怖さ??もあって、とにかくこの話には愛が無い、そう憧れとか自由、束縛いろんな感情が読み取れるけどそこだけはもやっと終わる感じ。とにかく最高には程遠い、でもその世界観にどっぷりはまっちゃうそんな話でした。 | ||||
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スカイクロラが映画化して、その時に興味を持ちました。 映画を観て、それから原作本を買って、少し読んでそのまま放置していました。 1年ぶりくらいに本棚からこのスカイクロラを引っ張り出してきて、読破しました。 感想はというと、よく分からなかったけど人間って残酷な生き物だなって思いました。 ギルドレを見てると何だか人間である自分を見ている気がして、ゾッとした。 人生って死ぬまでの退屈凌ぎなのかと思うと、何だか虚しくなりました。 明日からも、今日と同じような変化の少ない日常を送ってくのかと思うと、ちょっぴり憂鬱な気持ちになります。 よくわからなかったから、また今度ナ・バ・テアを読んでみようと思います。 本当、不思議と明日も重い腰を上げて頑張らなくちゃって希望が持てるような気がします。 …これ、私だけなんだろうか?! | ||||
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