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石の血脈
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【この小説が収録されている参考書籍】
石の血脈の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21~32 2/2ページ
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冒頭は面白い。何が始まるかとワクワクさせる。百メートルを六秒で走る謎の包帯男、建築様式に秘められた暗殺教団の歴史、アトランティスの壷とシュリーマン。 これらがどんな風につながっていくのかと楽しみにして読み進んでいくと、だんだん話が小さくなってきて・・。サラリーマンのバー通いと乱交パーティの話に落ち着いてしまう。 小さな建築会社の社長がひとり気を吐いて格好いい。彼をもう少し活躍させてくれたらな、と残念に思った。後半、男女の愛憎劇に比重が傾いたのが失敗かと思う。と言うのも、女性に全く魅力がないのだ。魔女か淑女しかいない。これも時代か。 前半が星五つ、後半が一つで、中間を取って星三つにした。 | ||||
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とにかく読むべし。面白いこと請け合い。様々な伝説を紐付けて語るのは著者の十八番だが、これも秀逸の一品。 | ||||
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あれよあれよとハイテンションで、そしてあっちにもこっちにも展開されていくとても壮大なストーリー。 いろんなエレメントがぎっしり詰まってます。 あまりにも作者の発想が壮大なんだけど、論拠みたいなものもちゃんと感じられます。 ハードな内容なのに、平易に理解しやすく書かれていて、ボーっと読んでいても頭に入ってきちゃいます。 ぶ厚いから、指が滑って少し飛ばしちゃっても、全然大丈夫。 どんどん読み進めます。 世界史の文明とか苦手な私でも、結構楽しかったです。 ラストは意表をつき、それまでのエログロが浄化され、朝焼けの気分になりました。 | ||||
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「ウソを吐くなら大きいウソを吐け」という作者の信条が良く出ている大作。プラトンによるアトランティス伝説、シュリーマンによるトロイの発掘、ミイラや仙人に代表される不老不死思想、世界各地に見られるストーンヘッジ等の巨石信仰、吸血鬼・狼男伝説、そして謎の暗殺教団。これらのエピソードを一纏めにして、現代日本に甦らせた雄大な構想の作品。 一応楽しめるのだが、構想の雄大さの割には後半、邪教にありがちな入信時の性儀式が中心に描かれ、肩透かしを食った。焦点が矮小化されて、せっかくのロマンが尻すぼみの感がするのである。結末に至って、急に不老不死計画が崩れるのも取って付けた感じがする。また、作品の本質とは無縁なのだが、幾ら小説だとは言ってもイスラム教において、実名を挙げて、スンニ派を正統派、シーア派を異端と記述してあるのは筆が滑ったとしか言いようがない。キリスト教の事を考えれば、例えばカトリックを正統派、プロテスタントを異端と言っているようなもので、宗教のような機微なものに対して記す言辞ではないだろう。 作者らしい構想の雄大さが楽しめ、後半更にロマンが拡がればより傑作になったと思われる作品。 | ||||
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つい先頃「産霊山秘録」を読んだのですが、久しく半村SFには手を着けてなく、本作も「アトランティス、暗殺集団、狼男、吸血鬼…」などと裏に書いてあるものですから手を出しました。物語は「アトランティスの壷」強奪事件から始まって、主人公の三隅、その友人の伊丹らを謎のプロジェクトに巻き込んでいく、といったところ。随所に古代文明やら古代宗教の名前が出てくるので、側にパソコン置いて、片っ端からGoogle検索しないとおいつきません。ただ初出が1971年なので、この人の作品にしてはやや生煮えな感じがしました。全1巻完結660ページですから大作は大作でしょう。本作に触発されて、フリーメーソンやら、メガリスやら、検索すると読みごたえアップですね。なら昔読んだ「妖星伝」、歴史物なら「どぶどろ」、現代(ていっても終戦直後)なら「晴れた空」の方が、個人的には評価は上です。¥990分、楽しめたかというとちょっとビミョーだなぁ。 | ||||
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人間の弱い部分、卑しい部分をさらけ出して、 それでいて生命力を礼賛している稀有な作品。 読み始めたら止まりません。 あぁ、こいつまで助からないのか・・・、と 後半は切なくなること請け合い(笑 半村良さんのすごいところは、人間を凌駕した存在を登場させ、 それに憧れを抱かせない手腕だと思う。 人間であることは何か?、というメッセージを感じます。 人間ってすばらしい!と言葉で表現する物語とは違う、 骨太な主張がすばらしい。 | ||||
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レビューなんてもんではなく、 あまりにおもしろかったんで、感想など・・・。 30年前にも読んでるんですが、今読むと、いろんな 見え方がして、さらに奥が深くて・・・ 半村良さんの、トンデモSF伝奇小説! いきなりのハイスピード・アクションから いったい、なにがどうなっとるんだあ?ってな 展開に翻弄され、気がつくと「超桃色」になってて・・・(笑) 人狼、吸血、巨石、アトランティス・・・ そして、悶絶桃色描写(爆) よくもまあ、これだけの素材をとりこみながら、 複雑にからませ、しかも、大団円に一気にもって いけるものです。 半村良さんの筆力、絶品!!! 寝不足になるほど読みこんでしまえるケッサク!!! こればかりは、まっとうに映画化したら、確実に 成人指定にせにゃなんめえ・・・な(笑) マジメな話、VFXへの期待もふくらむナイスな原作! 「おとな」なあなたに、特におススメ!(笑) | ||||
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戦国自衛隊で作者と出会い、この本を知ってさっそく購入。なんというか、妙にリアルでこれは現実にあるんじゃないかと思わせる説得力があります。ラストのシーンなどはもう、何度読んでも鳥肌ものです。 仕事でイヤなことがあって落ち込んでいましたが、世の中をこういう見方ができるんだな、と目からウロコ、小さい悩みなんかどうでもよくなってしまいました。「産霊山秘録」とともに絶対に一読をおすすめします。 | ||||
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半村良が俺はここにいるぞ!と言わんばかりの巨星の長編デビュー作。 後のエッセイや新宿シリーズの中に多く自らを語られる事になる、半村良の本当の意味でのスタート作品だと思います。 吸血伝説からアトランティスまでを結び付ける筆力は圧巻です。 これ以降、伝奇小説作家の名声を欲しいままに驀進する作家の、 キーポイントになる作品で必読です! | ||||
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直木賞作家の異色伝奇。SF畑の作者らしく、犬神伝説、吸血鬼伝説、サンジェルマン伯爵など、それに興味のある人にはたまらない題材を用意してある。それらが複雑に絡み合い、極上のミステリーになっているのは秀逸。おどろきのラストと、多種の職業を経験した著者ならではの細かな配慮。ただ、キャラが自虐的に過ぎるか。富士見ファンタジアしかしらない若い人もぜひ一読を。 | ||||
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手練れのストーリーテラー、半村良のSF伝記巨編。 古代イスラム、狼男、永遠の生命、血液に秘められた秘密、などを題材に縦横無尽に料理した伝記ロマン作品。一読の価値あり。 | ||||
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この本には半村良の「いいところ」が惜しみなく詰まっている。日常性、SF、性描写、意外性、そして物語が終わりまで破綻していないこと。この本を今回久しぶりに再読して、中学時代、この作品と「黄金伝説」に出会って、半村良作品を図書館から手当たりしだいに全て借りまくったことを思い出す。そこから日本のSFに目覚めていく道もあったのである。 | ||||
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