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三体
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三体の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全75件 21~40 2/4ページ
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知的生命体とのコンタクトを描いた作品では、スタニスワフ・レムが飛び抜けてすばらしいと思います。『天の声』の壮大さ、『砂漠の惑星』の不気味さ、そして『ソラリス』の不可解さ。最初のページから、その世界に呑み込まれてしまう、圧倒的なストーリー展開には、レムの緻密なまでに考え抜かれた世界設定が関係しています。現実とは、まったく異なる世界を揺るぎなく作り上げる構想力。そうしたものがあるからこそ、次のページをめくる喜びが湧いてきます。劉慈欣さんは、優れた文章を書く人ですが、ひとつの場面では緊張感があって、わくわくさせられても、ハラハラドキドキが、次の場面に繋がってゆきません。そこで途切れて、時代も、登場人物も、異なる場面へと、物語が移行する。中国文学にはくわしくないので、よくわからないのですが、大きな国なので、複数の主人公による物語形式が古典文学として確立されているのでしょうか。ハードボイルドのスピーディな物語展開とは違います。なにより、その点が苦痛でした。純粋にアイデアで勝負しているわけでもなく、かといって日本の小説のようにセンシティブな描写に凝っているわけでもなく、どちらかというと、ソ連時代の小説を読んでいるような感覚です。政治的な閉塞感と、謀略が張り巡らされた世界をサバイバルする駆け引き。日本や欧米の文学にはないタイプの作品ですね。 | ||||
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読み物としてはある程度面白い。けど伊藤計劃やJPホーガンを初めて読んだ時のような膝を打つようなワクワク感も、視点をひっくり返されるような凄みも感じなかった。あるのはラヴクラフトを読んだ時のような得体のしれなさとモヤモヤした感じ。 恐らく原因はいくつかあって、ストーリー上の異星人がリアルに目の前に存在するという感覚がないこと、これは次巻以降に期待。次に知識階級で構成されると言われているカルト集団の幼稚で実効性のない行動。それに対抗する警察組織の行動も似たり寄ったり。あとは文革のねちっこい描写と、それに対する自分の耐性のなさ。 とりあえず評価は持ち越し。次読んでみます。 | ||||
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知的好奇心をくすぐられる箇所は多数あるし、物語としても退屈ではない。 ただ、べた褒めなレビューが多すぎるのが不味かった。『星を継ぐもの』並に面白いのだろうと、過度な期待をしてしまった。 この先もっと面白い展開が繰り広げられるはずだと思い募らせ読み進めたが、結局期待したピークを迎えぬまま最終ページに。 あまり期待をせずに読むと、楽しめると思います。 | ||||
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全5巻(3部作)が出揃って、Netflixでもドラマ化されると知って、一気に全巻を読みました。 私が読み始めるにあたり参考にしたレビューの多くは、全巻揃う前のものばかりでしたが、これから三体(初巻)を手にする方も基本的には全巻読破するつもりかと思いますし、時間的にも金銭的にもそれなりに覚悟を要するはずなので、少しでも参考になればと思い、全巻を通した感想を書きます。 この初巻以降、基本設定は変わらずも、登場人物、主人公、時代が一気に変わってスケールもどんどん大きくなり、普段は警察小説やミステリーを好むSF小説初体験の凡人の私には、イメージが全く追いつかなくなりました。 私は内容を吟味し情景を思い描きながら読むのが好きで、Kindleに表示される一般的な読み終わりまでの時間よりも長く時間を要しますが、三体(全巻)では、SF作品という異空間に加え、科学や物理に関する内容も多く、物語の大筋を理解するだけでしたら、イメージ出来ないような描写や科学、物理に関する説明は、斜め読みでも問題ないことを学習し、巻が進むにつれ、平均よりも早く読み終えるくらいでした。 この作品を読もうか悩み、皆さんのレビューを参考にしたわけですが、読み終えた今、高評価の方ほど、本当に頭も良くて想像力豊かなんだろうなぁ?と純粋に憧れたくらいですが、低評価の方の方が一般的な意見に近い気がします。 と言うよりも、SF小説が好きか嫌いか?想像力が豊かか否かにもよるところが大きいんですかね? Netflixでドラマ化されるという話を聞いて先取りしたくなったことも読み初めのきっかけですが、私には全くイメージ出来なかった情景や世界観をどのように映像化するのか楽しみであると同時に、そこでようやく小説では理解出来なかった情景が観れるのでは?と、楽しみです。 (どの作品までドラマ化されるのか分かりませんが…) ちなみに評価については、こんな壮大なスケールの物語をイメージ出来る作者や翻訳者への敬意が影響しておりますが、個人的に内容を要約すると、①難解、②イメージ出来ない、③内容は特に面白くない。 この3点につきますので、三体だけに星3つ! SF作品は映像に限ると実感しました。 あくまでもSF小説初体験の凡人の感想です。 | ||||
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真相がわかる中盤以降から、自分の求めているSFと違っていることに気が付きました。読んでいる途中で、急に冒険ファンタジーにすり返られた感覚になりました。更に終盤の人物描写の薄っぺらさで追い打ちを掛けられました。三体人の感覚はわからないので文句が付けられませんが、地球人、なぜ急に量産アニメキャラレベルになる…。はじめはSFっぽくなかったけど、人物は丁寧に描いていたような気がする…。 実は別のSFを読むつもりだったのですが、その本のAmazonレビューで、『三体』のほうがおもしろい、先にこっちを読むべきとあったので、それを信じて読みました。漫画や映画含め、注目作品のレビューはしばらくはあてにならないですね。 でも序盤は面白かったので、続編にもその雰囲気が受け継がれていることを期待しています。 | ||||
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ぶっちゃけた話、小島秀夫が絶賛しているという時点でいやな予感はしたが、小島の作る凡人を拒絶するスーパーオナニー物語には辟易していたので、この小説もその類のものなのかなあと。 しかし中国で二千万部突破という文句につられて購入してしまった。 最初は引き込まれた、文革の描写が非常に現実的で読み応えのあるものだったし、でもVRゲームの描写辺りから少し苦痛になって来て、何より登場する中国人科学者たちがもろに白人化していて、彼らのセリフも欧米のSFをそのまま借用したような、それ以上に科学者と庶民の言葉遣いというか、その口調の差がひどいんでないかい、何か作者にも庶民をバカにしている態度が窺えて、宇宙物理に関しても分かるヤツだけでいい、アホは読むなと言った感じで、そこが悪い意味で物語とかみ合っていない印象があり、作者の持つイメージがなるだけ簡明に直接的に読者に伝わる、この手の小説ではその点が大事だろうが、それがほとんどなかったように思う。 俺はこの作品に生臭いドロドロした中国人像を期待したがそれは間違いであった。要はこれは中国を舞台にしたハリウッド的サイエンスフィクションであって、であればこそヒューゴー賞も取れたのではないか、小島もオバマも愛読したのではないかと。欧米や日本人に対して本音をぶちまける骨太な中国人が普通に登場していれば、それこそが中国の現実を正確にえぐるものであり作者にその精神性があれば有無を言わさぬ迫力が生まれるだろうが、この小説がヒューゴー賞に選ばれることはなかっただろうし、小島が持ち上げることもなかったね。 主人公の相棒の刑事も、いかにも欧米サスペンス小説に出て来そうな感じだったし。 物語的にもクライマックスで飛刃でタンカーを切断というのはやり過ぎだろと感じたし、最後の智子ちゃん現象も一読しただけでは全く理解できず。絶賛してる人ってあれが分かるの?だとしたら凄いね。 この世界観だったら三体世界の太陽とこっち側の太陽が共鳴して互いにメッセージを発信した、それを地球人が受け取って感動したという展開の方が良かったんじゃないかと、「星を継ぐ者」的でさ。 読了して思ったのは、これは所謂借景小説だなと。中国を背景にしてそこに欧米的な登場人物と展開をちりばめた物語。勿論この作品をハードSFとして高く評価している者を批判する気は全くない。内容は全体としてそれだけのものを有しているとは思うし、作者が欧米小説の影響を受けたというのは当たり前のことであって、実際優れたものが多くあるわけだから。 だがこの作品に生の中国社会、生の中国人像の確たる表出を見られるとわくわくした自分としては方向性が真逆であったことは否定できない。現実としてそれは難しいのかもしれんけど、この時代、アジアからも白人作家に拳を突き上げる硬派な作家が現れて欲しいなあと願う俺としては些か、いやかなり残念だったのであります。 以上、一人の日本人読者の意見でした。 | ||||
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後書きにあるように読む章の順番を変えたほうが良かったのかも。 着眼と展開は面白かったです。でもやはり作者の実体験からなのか使う語彙に少し抵抗を感じるというか…中国人特有なのか…中国の作家さんはこれが初めてなのでどうなんだろ。でも2巻もポチります | ||||
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続編を読んでいる途中なので、これからの展開に期待です。 | ||||
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前振りが長い。 それを突破すると、おもしろくなっていく。 おもしろくなると、最後まで読みたくなる。 | ||||
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230ページくらいまで読んでも何が言いたいのかどうなってるのかよくわかりませんでした。SF慣れしてない自分にはこれ以上続けて読む気力が出ませんでした。 | ||||
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難しいところは斜め読み、でも中国のSFは初めて。面白かった。 | ||||
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シリアスな展開とバカSFが混在していて少々苦痛になる。どちらも個人的には好きなのだがそれを混ぜるとこうも白けてしまうものなのかと実感した。 | ||||
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子供がよんでくれた | ||||
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いかんせん話のとば口が文革による主要人物の絶望から始まるので、かの地の特殊な政治問題を考えながら読まざるを得ない。その結果として読みながらずっと(それって人類の罪じゃなくて毛沢東の罪だろ)という不満を感じながら読む羽目になる。 文革時代の描写は我々が遠くから垣間見たあの狂乱を内側からの視点でよく書けてると思うのだが、話が現代に移ると途端に出てくる登場人物の描写が薄っぺらくなる。例えるとまるで韓流ドラマの登場人物みたいな非現実的な人物ばかり。出てくるのが知識層ばかりだからそうしたのかもしれないが、史強のような市井の人物ですら妙に哲学的で「こんな中国人おらんやろ」と思ってしまう。 また中国産のエンターテイメントにありがちだが、改革開放で海外文化が怒涛の勢いで流入してきた70年代中盤以降の情報のみから世界を描写してるので、世界観の構築にやはり薄っぺらさを感じる。また日中韓にありがちだけど、西洋人からの承認欲求の描写も強い。中国人らしく振舞ったうえで、それを白人に褒められたいんだよね。 その辺のローカル事情に全部目をつむって純粋にSFとして評価すると、科学的物理学的アプローチで侵略モノを描いたところはまあまあ面白いとは思うけど、SFに目の肥えてるはずの日本人読者が、ここまで絶賛するほどエポックメーキングでは無いと思う。多分に中国本土からSFが出てきた事に対するご祝儀評価が多いのでは。オバマをはじめとするリベラル系知識人からの高評価もそういう流れからのものかと。 | ||||
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しばらく前から気になってはいたけど、前評判から「SFガジェットを詰め込みすぎてストーリーが破綻」のパターンではないかと疑念が残り手を出さずにいた作品。 セールを機に読んでみたけど、蓋を開けてみると、可もなく不可もなく…といった感じ。 ガジェット頼みにならないように、ストーリーと絡めようという努力は感じられるけど、やはり本筋に必要な以上に科学技術のコンセプトを登場させているという印象は否めない。 他にも欠陥はいくつかあるけど、なによりも「三体」のタイトルの由来にもなっている三体問題に対する科学考証が甘いのはいただけない(ネタバレ後述)。 エンターテイメントたろうという意欲は認められるものの、「SF」として読もうとすると高い評価は与えられない。本編で一番興味深かったのは中国の歴史・文化の描写や文化大革命のシーンだけど、それってSFとしての評価じゃないよね… 総じていうとセールであれば買ってもいいぐらいかな。 以下、ちょっとネタバレかも . . . . . 三体人の母星のアルファ・ケンタウリ星系は三連星であり、三つの太陽による三体運動がカオス的なふるまいをすることで、三体人の文明が危機に陥り、移住先を求めて地球を侵略する動機となった…っていうストーリーなんだけど、そのアルファ・ケンタウリ星系は実際にはA星とB星が近く、二連星のようになっており、C星(プロキシマ)はその1000倍くらい離れたところを回っているという構成です。三体問題のカオス的な挙動が発生するような条件ではありません。イメージ的にはA星とB星を一つの星系と見て、プロキシマは別の恒星系ととらえてもいいくらいです。 また、仮に三連星がほぼ同じ距離にあり、三体問題のカオス的な運動をしていたとしても、その恒星系に存在する惑星のもっともありそうな末路は、系から弾き飛ばされて恒星間を漂う浮遊天体となることで、本書にあるように何度も乱紀と恒紀を繰り返し、200もの文明が現れては消えていくような時間があるとはとても思えません。 さらに、劇中の潮汐力の描写も納得いきがたいものがあります。三連星が一列になり重力が極大に達し、太陽の重力により生き物や物体が空へ飛んでいく…という描写があるのですが、これは率直に言って噴飯ものです。足元の惑星も太陽の重力の中をいっしょに「自由落下」しているのですから、上に乗っている物体だけが太陽の重力を強く感じるわけがないでしょう。潮汐力というものはありますが、これは惑星と地表の太陽からの距離の差から生じるもので、ほとんどの場合は微小なもので、三連星を一列にしたぐらいで物体を浮かせるような力はありません。 まあ、そもそもハードSFというわけではないんでしょうけど、アルファ・ケンタウリ星系のWikipediaを見ればわかるぐらいの考証はしてもらわないと萎えてしまいます。 | ||||
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散漫だねー | ||||
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ありがとうこざいました。ありがとうこざいました。 | ||||
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アイディアは良いが文才はいまひとつ。翻訳のせいか。 | ||||
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着想がいい 最初は文化大革命で削がれた 次第にワクワクして来た 退屈な箇所が多々あり挫折しかかった 話題作なので耐えて 片手間に何とか聞き終えた 本のほうが自分の世界に入れたかも | ||||
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文化大革命の下りから、VRゲームの話とかなかなか本題に入らない状態がずっと続いて、読んでて苦痛でしたが、 300ページ目辺りから、やっと異星人である三体人との交信の話になって、そこから面白くなる感じです。 主人公への感情移入をさせる為に文化大革命の下りから話が始まってるのかもしれませんが、 正直中国人以外の人から見ればどうでもいい話だし、 VRゲームも後になって分かる事ですが、精々前振りの話は100ページ程度に納めて、 三体人との交信後の話を充実させた方が良かったのでは。 評価が低い人はそこまでに至らずに挫折してしまってると思います。 とは言え、三体人との交信が始まった後の展開も、結構無理のある話のもって行き方するので、 SFエンタメとして気軽に楽しむ程度で読んだ方が良いかもしれません。 | ||||
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