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神様のカルテ2
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神様のカルテ2の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 61~80 4/5ページ
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今回は、新しい登場人物として新しい先生として栗原の大学時代の同級生の進藤辰也が赴任してきた。もう一人は、栗原が住んでいる御嶽荘に住むことになった大学生の鈴掛亮太(屋久杉くん)である。 前作『神様のカルテ』に比べて読ませる内容になったと思うし、筆力が上がったと思います。つまり、前作よりも良くなったということである。医師に完璧を求めるところもあるけど、医師も一人の人間なんだというところはそうなんだろうな。ありふれた話の中で、そういうところを気づかせてくれる。患者も人間なら医者も人間なんだよね。 P94の進藤と若い看護師がぶつかり合っていたところをみかねて、栗原が進藤に向けてコーヒーを掛けるシーン(病棟コーヒー事件)とP211の相当疲れている栗原が診療しようとするのを見かねて、進藤が栗原に向けてコーヒーを掛けるシーンが良かった。特に後半が良かった。前半の伏線が効いているところだね。 | ||||
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私は1より2のほうが好きですね。 栗原一止の言葉が一つ一つ心に染みます。 地域医療の厳しさとか、死についてとか、色々なことを考えさせられるような小説です。 一人一人のキャラも好きで、読み始めると止まらなくなってしまいます。 まだ連載をしているようなので、3の発売が楽しみでなりません。 | ||||
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前作を読み、素晴らしい作品でしたので、この作品をすぐに購入し読みました。 先程読み終えたばかりなので言い方が大げさになってしまうかもしれませんが、 少なくとも今まで読んできた作品の中で一番「この作品に出会えてよかった」と思わせる一冊でした。 日本語が理解できる人全員に一度は読んで欲しい一冊と言わせていただきます。 医療に携わっているわけではないので現実の医療現場の内情などわかりません。 理想論という意見もあるようですが、小説ですので私はそれでいいのだと思います。 作中に医師が悪い意味で医者らしくないと非難される描写がありました。 しかし、それ以上に描かれていたのは医者は医者である前に人間ということでした。 医者らしさって誰が決めたのでしょうね? 人には、92歳であろうと3歳であろうと、その人だけの人生があります。 大きく分けて医者夫婦とその娘の問題と成長。2組の老夫婦の最後をもってしてそれが表現されていました。 内容とは関係ないのですが、私は基本的に単行本を買いません。 単行本一冊で文庫本が2〜3冊買えてしまうからなのですが、 前作を文庫で読みとても気にいったので、思わず単行本で買ってしまいました。 読み終えた今、それに関して後悔など微塵もありませんし、 下手な文庫本を何冊も買うくらいならこの一冊を何度も読むほうがいいでしょう! どうしても個人差はあると思いますが、是非一人でも多くの方がこの作品を読んでくれればと思います! | ||||
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習慣維持のためだが、寝る時間が大きく削がれてしまった。会話や困った状況下での洒落たやり取りや展開を味わう作品なので、むやみに速く読めない。明け方読み終わり、完全に寝不足だった。ただ内容は、面白かったので許せる。まず、この小説を映画化したのは失敗だったかもしれない。先に、テレビのドラマ化で視聴率を稼いでから、映画化したほうが良かっただろう。TVでドラマ化すれば、よほどひどい脚本家(ex.某大河ドラマ)でなければ、新しい医療ドラマとしてほぼ間違いなく高視聴率を取れると思う。この作品は、映像化に向いているのだ。地方都市で「24時間 365日無休」の理想を掲げる民間総合病院の現場の最前線が舞台だ。「君子も窮するか」「君子も窮する。小人は窮すれば乱れる」(だったかな?)的に、主人公の若い内科医師が漱石風の高踏的な雰囲気を堅持しつつ奮闘する物語だ。少ないスタッフで忙殺される戦場のような医療現場の厳しさを、抑制的に描いているが、少し人生経験を経た読者ならその大変さは十分に伝わってくる。医療用語も、医療処置・施術その他も、現場の医師でなければ書けないリアルさと臨場感がある。医療をめぐる問題も、記述は多くないが、病院の今を現場にいる医師自身が記しているので、少しの記述で正鵠を射て、さりげなく激辛である。そんな中、「世の中は回るべくして、回って行くのだ」と達観して前進(漸進?)していく青年医師の姿が風景として良い。他にも多くの良い風景が現れては消えていく。例えば、留川トヨさんと孫七さん夫婦の死。古狐先生と千代夫人の絆と別れ。フランクルの『夜と霧』、もう一度読んでみようかな。著者は絶望を絶望のまま終わらせず、必ず救いを含ませる優しさを忘れない。「良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬である」(セオドア・ソレンソン)、もう若くない俺も残りの人生、もう一度、こう言って仕事をしたいものだ。 | ||||
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タイトル通り医療ものである時点で涙が浮かぶシーンがあるであろうことは 誰でも察しがつくことだ。 そして続編であるためその趣は一層強くなることも予想できる。 それに対して、お涙頂戴などと批判するのはてんで見当違いの発想だ。 この作品はしっかりとした人間が描かれている。人間ドラマが描かれている。 著者の描く夫婦の存在が実に強く読者の心をつかむ。暖かいのだ。 医療の現場の過酷さは知られた話だが、それは現実でありそんな環境下で この夫婦のように生きている地方の町医は多く実在しているように思う。 男爵についての描写に次につながるものが含まれており、 これはシリーズとしてこれからも続いていくもののようだ。 売れるからといって惰性で続く物語にならないことを 強く願う。 肩肘張らずに素直に、泣くことを自分に許してページをめくろう。 | ||||
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安曇野という綺麗な風景とともに、一生懸命今を生きる主人公に感動しました。 リズミカルに面白げに描かれている主人公とその友達の会話も、良かったと思います。 私は、ひそかに3巻も出ないかな…と思っています(笑) | ||||
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私の父は内科医ではなく産婦人科医でしたが、同じように地方の病院で年中無休の働きぶりでしたので、医師の家族の支えについては同感な思いもありながら読みました。家族旅行も、私が高校卒業までに日帰りで2度ほどしかしたことがありません。産婦人科は赤ちゃんの誕生と言う喜びが大きいのでしたでしょうが、内科は、この小説のように老いとか生死についてとても厳しい科だなあと思います。患者の老夫婦の話、患者同士のロマンス、医師の子育て、医者の不養生を地で行った医師などの多くのエピソードは、現役医師ならではの経験からでしょうし、それぞれに説得力があります。医者も人間だ、と当たり前の話を、医者ものドラマでは決してこれまで描かれてこなかった視点から書かれているのがよかったと思います。 | ||||
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スラスラと読めて、とても感動する作品でした! 1、2と読みましたが、人間の在り方を考えさせられる 一冊でした。ぜひ読んでみてはいかがですか? | ||||
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"良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬である" "理想すら持たない若者はもっと嫌いだよ" 地域医療の最前線、24時間365日休まず医療を提供する本庄病院。 夏目漱石かぶれの医師・一止と、山岳写真家の妻・ハルさんの物語の第2弾。 東京の大病院から帰郷した友人医師が抱える難題、相変わらず減らない患者、倒れてしまう大先輩医師。 止まることもできず疲弊する医師の物語は、苦しさの中に「人を想う」力にあふれている。 "医師の話ではない。人間の話をしているのだ" 真正面から投げつけられる言葉の強さを感じる作品です。 | ||||
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前回に引き続き、僻地医療の医師が主人公の話。 医療系の小説は重めのものも多いですが ライトな展開と登場人物、それでいて いくつかの医療テーマをちりばめている 本書はなかなかの秀作だと感じます。 私は医師をしていますが、共感する部分も ままありました。 前作などのレビューをみても、共感できない という内容をかかれている方は多かったですが それでもこの小説で少しでも共感してよりよい医療に ついて考えてくれる方が増えてくれるような 気がします。 | ||||
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読み終わった後がさわやかでした。 医療の現場の過酷さも実際の医師ならではのリアル感が充分に感じます。 途中出てくる 乾先生の 「胃瘻をしてほったらかしの家族」自分のことのようで 身に染みました。 | ||||
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最近話題の作品は暴力シーンとか性描写とか殺人とか恋愛とか。正直言ってうんざり。 そんなものを全て排除して勝負できないのか…と思っていたところになんと地味に 迫ってくるんだろう…この作品は。じわじわじわじわきて、ゆっくり涙が溢れる。 こんな殺伐とした世の中でも希望が見えてくる。素敵な人ばかりで少々、「できすぎ」 ではあるけれども、作り物はこれくらいでいい。映画は櫻井翔君で、ちょっとイメージと 違うけど、原作は続編を出してほしい。 | ||||
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人は名誉や収入、外見ではなく、心が重要だし、心を大切に生きていきたいと思わせてくれる一冊です。 映画化もされるみたいだし、楽しみです☆ 1巻はさらに面白いので、ぜひいろんな人に読んでもらいたいです。 | ||||
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っていうより、この作品のために1作目があったんだと思います。 1作目の私の評価は高くなかったですけど、この小説は、このふたつが別々のものではなくて、初めから前編・後編だったのではないか、と感じます。 まだ若いはずなのに、ハルほど完璧な理想の妻が存在するだろうか、という疑問はあるけれども、1作目ではあまり意味を感じなかった主人公の上司二人、大狸先生と古狐先生が、2作目では人間的な奥行をもって描かれ、重要な役どころとなっています。 1作目では、単なるイメージタイトルとしか思えなかった『神様のカルテ』という言葉が、主題としてとても意識されていることを感じました。 『逝く人をとどめることはできない。これは神の領分である。だが細君の声に、私は振り向くことができる。これは人の領分である』 この1文に、私はこのタイトルの持つ意味が完結したと思いました。 1作目には期待しすぎたかも…と言いましたが、今作では、素直に感動出来る場面がいくつもありました。読んで良かったと思います。 | ||||
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神様のカルテの2巻目の話です。 一巻もかなり好きですが、今回の2巻はそれ以上にいい話です。 『医師ではない。人間の話をしているのだ。』 この文章が最後に出てきたときは、考えさせられました。 内容もとても面白いですし。 今回も男爵がかなり良いキャラになってるのでよかった。 | ||||
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“念願の神様のカルテの続編”です。 “イチ先生とハルさん”夫婦の穏やかで地に足を着けた生き方、2人の温かさが作品全体に漂って読んだ後にまたまた“いい人達に出会えた”という気分にさせてもらえました。夏川さんの信州の厳しく豊かな自然の描写もさらにアップし読み手を引きこんでくれます。 終末医療に“ただ命を長らえさせることではない”と心で対峙し、旅立つ患者さんの手を包みその温もりで心に寄り添いながらも治療方法に苦悩・奔走するイチ先生の姿に胸を打ちます。 今、書店に行くと少し可愛い目の装画で本棚にイチ推しのように並べられている“神様のカルテ”。“ケータイ小説っぽい?”と警戒されていらっしゃる方がいたら、大丈夫です。夫婦の愛情、地域医療問題、信州の山々、・・夏目漱石(笑)と様々な扉から入って頂ける素晴らしい物語なので、ぜひ、ご一読を。 | ||||
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1作目はまだキャラが浮いていて、読みづらかったのですが、2作目は打って変わって話の中に入っていけました。 1作目よりも病院の中でのシーンが多くて話にも深みが増しました。 前作ではあまり感動もできず、よくわからない話だなと思っていましたが、この作品はとてもよかった。 山に登りに行きたくなりましたよ。満点の星空見上げてみたくなりました。 やさしい人たち、そして現実にかかえる医療現場の問題、その中でこうしてみてくださる先生に感謝したいです。改めて、考えさせられました。 そして旧友の奥様に投げられた患者の親ごのさんの言葉、「主治医だったら、死ぬ気で患者をみろ」。わかるんだけど、突き刺さる一言でした。 こうならないようになろうと固く誓いましたよ。 みなさん述べられるているので、話の内容にはこれ以上触れませんが、号泣シーンには泣けました。お勧めです。 | ||||
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「神様のカルテ」も良かったですが、2の方が泣けました。 「神様のカルテ」は、すごい技術を持つ医師が出てくるでなく 本当に普通の人が、過酷な労働条件の中「人間である」ゆえに 泣き、笑いし、苦悩し、立ち上がるストーリー。 今回は、19歳で亡くなった義弟と同じ病気が出てきて、その時はまだ 出会ってはいなかったけど、義母や夫の悲しみが物語とシンクロし 外(マック店内)だったけど、ハンカチ握り締め声殺して号泣。 愛する・親しい人との死別は本当に辛く、悲しいけど それでも、人は生きていかなくてはならないんだなあと。 最後は、桜の花びらが心の中にそっと降り積もるような 暖かくなる物語でした。 あと、下戸の私でも飲みたくなる銘酒の数々(笑)。 そして、もし今後入院等する事があったら、医師や看護師に 感謝する気持ちを忘れないようしようと思いました!! | ||||
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前作に続いて、個性豊かな人々との交流が、愉快に物語られます。 今回は、再会した旧友の変貌の謎解きが伏線となって引っ張ります。 さらに、つらい死がしみじみと描かれます。 漱石の『草枕』を愛読する者らしく、信濃の自然描写は美しくみごとです。 普通の医事ものとは異なって、人情味と物語性が豊かです。 若干の苦言を呈せば、「初老」を誤用しています。 「はたち」が20歳限定の異称であるのと同様に、「初老」は40歳の異称です。 近頃の辞書では、老いの初めとする誤用を許容してはいますが。 また、将棋を「打つ」と表現していますが、 「打つ」のは囲碁で、将棋は「指す」ものです。 校正者、編集者の責もあると思います。 苦言を述べたところで、名言を引用します。 「良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬である。」(セオドア・ソレンセン) 「内科医には武器がない。外科医や婦人科医のように、いざとなったらメスが出てきて滞った現状を打破してくれることはない。あるのは、ただ病室を訪れる二本の足だけである。」 「医師の話ではない。人間の話をしているのだ!」 | ||||
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第一作に続き、ほのぼのとした温かさを感じながら、最後まで一気に読まされました。 本庄病院に勤務する、漱石ファンの栗原医師。冒頓とした語り口が、病院のイメージをやわらかいものにしてくれます。 みんないつかは直面する死、苦しい治療や生死の現場に、こんな医師がいてくれたらいいですね。 連日の激務や家族の苦労が書いてはありますが、それもどこか爽やかで、きっと現実の医師の苦難はもっと泥臭く根深い ものだと思います。現実は残酷に医師たちの心身を疲弊させる事でしょう。 でもきっと初心の志は同じ! 医師たちに、健康を支えてもらっている感謝の気持ちを伝えたくなりました。 「良心に恥じぬという事だけが、我々の確かな報酬である」 この言葉はどの職業にも通じるなあ、と思いました。 | ||||
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