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カインは言わなかった
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カインは言わなかったの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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嫌なんだけれども、気になって読み進めてしまいました。 それだけ、何か引っ張るものがあるのかと思います。 でも、読んだ後になぜか気分がわるくなりました。 | ||||
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複数人物の視点を切り替えながら物語が進行しますが、どの人物も細やかに描写されており、物語に奥行と説得力を与えています。 一方で、視点切替のない登場人物は、言動が描写されるのみで「何を考えているか分からない」のですが、それはそれでリアルで好ましく感じました。 ストーリーの序盤で提示される事件についての謎も、真相が明らかになる終盤まで、ずっと大きな存在感を持ち続け、ドラマの強さに負けていません。 また、その謎が解けたとき、表層で事件が解決しても、裏側に「明瞭にならない部分」が残され、読者の想像と解釈に委ねられるというのも、私は好きでした。 バレエについては、ほとんど何も知りませんが、問題なく楽しめました。 エピローグには明るさがあり、この作者さんの、イヤミスではない作品の代表だと思います。 とても面白かったです。 | ||||
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この作家さんの作品は好きだったので今回も期待していたのに見事に裏切られました。もう少し読んだら面白くなるかも知れないと期待しつつどうにか半分と少し読んだけどもう力尽きました。 | ||||
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バレエ「カイン」の主演ダンサー藤谷誠。その若い恋人嶋貫あゆ子。藤谷誠の異父弟で、画家の藤谷豪。豪にナンパされて付き合っている不動産会社OL皆元有美。藤谷誠のルームメイトで体操選手からバレエダンサーに転向した尾上和馬。世界的に有名なカリスマ芸術監督の誉田規一。娘が稽古中に死亡して以来、誉田規一に執着し続ける妻を見守る松浦。多視点で物語は進んでいきます。芸術の神のごとく君臨する誉田。振り回される凡人たち。神の考えていることは理解不能。タイトルの意味も、〇〇が〇〇を殺した意味もよくわからないままに終わりました。 | ||||
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バレエに興味がないのでつまんなかったです。 いちおう最後までいやいや読みました。 ああそういうことねという箇所もありましたが、だから何?です。 死体もひとつ出てきますが、犯人の動機も何言ってんだこいつ?でした。 | ||||
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この手の話なのに、ラストの救いがありまくりなのが心地よかった てっきりイヤミス流れかと それぞれの視点からこれだけ書いてあると、豪と澪側からも読みたかったな。と欲が出た。誉田は浮き上がらせ方式で良いんだが 「何しに来た」で追い返しながらも、あっさり引かれたら引き留めようとする感じが分るなあ。粘って罵らせてその上で拒否。の手順が必要なんだよね…「きちんと被災」か…。これまた分かる感じ。悲劇に見舞われたなくはないが、周囲と同程度に「きちん」としないと負い目ばかりが募るもんだ 大変楽しく読みました | ||||
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バレエの主役に抜擢された兄と、画家である弟が主役で、弟が何者かに殺される。代役がバレエの稽古に励む姿をひたすら描写。ミステリーというより、バレエを描きたいだけでしょっていう感じ。犯人や動機がイマイチ過ぎて、バレエ関係なくても成り立つし、残念な作品でした。 | ||||
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複数の人物の視点で物語は描かれる。それぞれの人物の関係性が徐々に明らかになるのはよくあるパターンだが、エピソードの繋げ方がやや強引。また、重要な登場人物の割に心理描写が不十分だったりと、粗が目立つ。 筆者の本は今回初めて読んでみて、湊かなえさんの作風と似ているような気がしたが、前半部分はともかく、後半部分は作品の完成度がだいぶ落ちる印象を受けた。 | ||||
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芸術でもスポーツでもこの世界には才能を「持つ者」と「持たざる者」がいる。 両者では見えてる世界、景色というのは全く異なるものに違いない。 本書では景色が見えない=「持たざる者」のごく近い所に「持つ人」がいて、その才能ある人を「追う」「想う」感情がこれでもかと紡がれる。 その圧倒的な心情描写は読む者すらも追い詰められていくような迫力に満ちている。 「持つ者」との埋まらない溝、詰まらない差。それを感じた時に芽生える、焦り、ねたみ、さらには殺意・・・・・・ そういった感情にこそ「狂気」「激情」という言葉がぴったりハマることをこの小説を読んで痛感した。 そもそもこの物語はあるダンサーが失踪したことから始まり、途中、重要な人物が死にもする。 いわゆるミステリーではあるのだが、その「真相」については直接は描写されない。 前述したような切迫した心情描写の積み重ねの最後にあるはずの「真相」は、我々読み手に委ねられているといっていい。 そういった意味ではものすごく爽快なラスト(私はそう感じた)ですら、著者の新たな挑戦であり、また読者への問いかけでもあると感じた。 自らが「持たざる者」であることを自覚する人であるならば(世の大半はそうだと思うのであえて)、是非読んでみてほしい。 今までに感じたことのない読書体験となること間違いなしの傑作だと思う。 | ||||
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よくお調べになってらっしゃるんだろうこと、そのエネルギーの高さにも感服いたします。いろいろなことを表現なさりたかったのだろう。読み返せば違うことに気付けるかも。 | ||||
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有名監督が率いるダンスカンパニーの公演直前、主役に抜擢されたダンサーの失踪を巡るミステリー。 ダンサーの恋人、ライバル、不動産会社の女性社員、元団員の家族らの視点で語られる。 冒頭のシーンが結末にどう結びつくのかが、本作のミステリーとしての醍醐味ですが、それ以上にストイックにダンスを極めようとする者たちや、その彼ら彼女にかかわる家族、恋人達が織りなす人間ドラマの方が濃かったです。 | ||||
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大好きな作家さんです。 本当に舞台の世界を経験したような表現力とリアルさ。 実写化時は藤原竜也さんにやっていただきたい。 | ||||
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本作は、さまざまな作者の想いが込められている 。単なるミステリーだけに留まらず、芸術論、人生論、恋愛論、親子関係、震災の微妙なこころの爪痕など多岐に渡るお話となっています。 本作を読み終えた時、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を読み終えた時の心境になった。 「人の生き方」=「人生論」に注目して、じっくり読んでみました。 「絶対神」に裏切られた人々が、過去に囚われ、過去の中で生きていくしかないという、残酷で消耗的な生き方に頼ることによって、自身の人生を正当化するのは止むを得ないとは思う反面、狂信的で非人間な者のために、灯りを灯すことも出来る人生を不意にするのは勿体ない。 この世に生きる人々は過去に様々なトラウマや心の傷を抱えながら、今を出来る限り、前向きに生きようとしている。 ある登場人物は過去を振り切り、自分の目で未来を見据え、自分の頭や手足で、自分の明るい道を切り開いていったのは、私にとっては勇気づけられました。 本作には「絶対神」は何人か登場するし、「カイン」も「アベル」も複数人いると読み込みました。 ただ、私自身も日頃の行いや生き方や考え方によって、「絶対神」にも「カイン」にも「アベル」にもなりうる可能性はあると思います。 私は、本作を読んで、常に謙虚に、常に前だけを見据えて、過去に囚われずに、自分自身に起こっている状況に負けず、自分の2本の足で、しっかり生きていきたいと思いました。 「自分の人生で大切なものは何か」 考えさせられました。 ありがとうございました。 | ||||
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