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水車館の殺人
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水車館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 81~100 5/6ページ
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是非とも読んでほしい一冊ですね。 この作品は、前作の十角館の殺人を読んだのであれば、謎を解くことはさほど難しくないと思います。と、言うよりも、冒頭のシーンで綾辻さんの仕掛ける、思考や手口を分かっている人であれば、容易にどんなトリックを使ってるか想像がつきます。自分も中盤でラストの展開が読めてしまいました。 だけど、実際、この作品においてトリックというのは取ってつけた印象しかありません。問題は一番ラストの場面。すべてはこのラストのためにある作品だと俺は思います。 トリックを解いて、めでたしめでたしの展開ではなく、最後の最後で面白い展開を見せてくれます。 この作品は前作のトリック云々ではなく、どちらかといえば、綾辻さんのストーリーテラーとしての才能が発揮されています。 | ||||
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ミステリとしての完成度(トリック等も含めて)はおいといて、とにかく最後はニヤリ。あの雰囲気にはうっとりしてしまいました。 結構お気に入りなんですが、何か文句ありますか?(笑) | ||||
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物語の場面設定や、登場人物のかんじがまるで金田一少年の事件簿のようだ。。。。とかんじました。 いや、もちろんこの作品がでた1980年代には、新鮮だったんだろうな。 まぁ、本格ミステリとしては犯人もトリックも簡単すぎ。「まさか、この犯人で終わらないだろうと見え見えすぎる」と思いながら読んだら、ほんとにそのまま終わったのでびっくりした。 遺作の絵に何が書かれていたか の謎のほうが面白かったかな。ただし、これは殺人事件の謎とはまったく関係ないけど。 さぁ、次は迷路館だ! | ||||
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異端の建築家・中村清司が建てた奇怪な館「水車館」には、年に一度、収集された絵画を鑑賞しに客人達がやって来る。そんな彼らに、しかし、連続殺人が襲い来る!新本格を勃興した一人である綾辻行人が放つ、館シリーズ第二弾だ。 前作の「十角館」と同様、意表を突く大どんでん返しが待ち受けているが、前作と比較すると予想の範疇といったところで、私個人としては衝撃度はやや低め。この手の叙述ミステリに読みなれている読者なら、人物設定やストーリーテリングから、大方の犯人像は察しがつきそうなものだ。 だが、シチュエーションの面白さとしては「水車館」の方に軍配を上げておきたい。過去の事故による顔の負傷で仮面をつけた主人、塔に閉ざされた美少女、絵画と共に密室から消失した僧侶と、読み手を魅了する舞台装置が満載である。 こうした犯人の予測がつきやすいタイプの作品には、それを補完するためのエレメントが不可欠だが、この作品の場合、画家・藤沼一成の幻想絵画が実に見事にその役割を果たしている。クローズドサークル+叙述という一見ありきたりな構造のミステリを、かくも緊張感と躍動感を以て一級のスリラーに仕上げた綾辻の技量には感服するばかりだ。 まさに、猟奇小説としても犯罪者への人生賛歌としても楽しめる、極上のエンターテイメント。「暗黒館」にも引けをとらないシリーズ史上屈指の怪異に満ちたこの迷宮を、どうぞご賞味あれ。 | ||||
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犯人やトリックのある部分は完全にわかってしまいましたね。他の作品と比べてわかりやすい方です。テレビゲームの「かまいたちの夜」の一番最初の「1」をやっていればあのトリックはわかってしまいますね。 | ||||
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『十角館の殺人』に続き改訂版になった『水車館の殺人』 この作品はミステリーを読みなれた人ならトリックと犯人を見破るのは差ほど難しくはないだろう。 しかしながら、金田一耕介シリーズのような怪しげな世界観。 そして過去と現在を交互に展開することにより、類似トリックにありがちな“違和感”をうまい具合に誤魔化している点は流石です。 また、改訂版になり二度目を読むにあたってアンフェアとされるような描写が無いかを確かめてみたが見当たらない。 その点では『十角館の殺人』と比べても勝るとも劣らない傑作ミステリーだと言っても過言ではないように思う。 | ||||
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ミステリに対する愛情と情熱を強く感じさせる館シリーズの二作目。前作の十角館の殺人は あまりに衝撃的などんでん返しを用意しているものの、そのお粗末な心理描写は頂けない所 が多分にあったが、こちらは古城をおもわせる舞台で登場人物それぞれの意図が強烈に出て いていかにも古典ミステリって感じで面白い。度肝を抜かれるのは前作ですが、雰囲気を愉 しむ意味で何度でも手に取りたくなるのはコチラです。 トリックも勿論びっくら仰天が用意されてますけど、何よりフィナーレの締めくくり方がと ても素晴らしいです。何だろう...この人は文章自体はさほど難しくはないんだけど内面から 滲み出る知性の輝きみたいなもんがあって魅了されます。 | ||||
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車椅子に乗った仮面の当主。 殺人を犯し、失踪した容疑者。 そして、バラバラにされ、誰であるか判別できないほど損傷した焼死体……。 ミステリのセオリーを知っている人からすれば、この情報だけで、 「ああ、×××××トリックか」と気づくと思います。 しかし、そのトリックだけでは説明しきれない部分があり、それをどのような 「仕掛け」で成立させているかが、本作の読みどころの一つといえます。 本作は、一章ごとに「過去」と「現在」のパートをカットバックの手法で 描いていく構成がとられており、真相を細部まで推理し尽くすためには、 注意深く、両方の描写を読み込む必要があるのです。 そして、結末のシーン。 謎解きがすべて終わった後で、作者が読者に開帳する 「サプライズ」には、驚きというより、美しさを感じました。 | ||||
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「館シリーズ」2作め。 先に「迷路館」を読んでしまったので私にとっては3作品めになったけど。 巷では「十角館」と比べられるせいかあまり評判はよくないけれど 私的にはなかなかどーして結構楽しめたかな。 登場人物の胡散臭さやら、館の建て方やら、もうあまりにもベタな感じなのがかえって面白い(笑) ただ、意外性は思ったほどではなかったかも? 犯人も途中でわかっちゃったし。 でも、「やられたー」って感は否定できず(笑) ストーリーは事件のあった一年前の9月28日と現在の9月28日が同時進行される形になっていて あとで気付いたけど、これがヒントになってたりする。 あんまり書くとネタバレになってしまうから書けないけれど 読んでいる最中にこの「ある違い」に気付いていればすべてがわかったのになぁ…と悔しいと同時に 「さすが!」と思わずにはいられなかった。 これから綾辻氏の作品を読むときは 「いかに騙されないか」 そこに注意して読むことになりそう(笑) | ||||
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1988年に講談社ノベルズとして出たものの文庫化。 「館」シリーズの第2作。まあ、ほどほどの出来の作品だと思う。発表から20年近くたった現在では、ちょっと古くさいし、トリックも斬新には感じられないが、読む価値は充分にあると思う。 有栖川有栖氏による解説も面白い。 | ||||
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そんなに「館」物としては高くない評価の本書ですが,十分に楽しんで読みました。 (私がミステリ玄人でないからかしら。) 塔の部屋にすむ美少女の幼妻,事故で怪我を負い仮面をつけ過ごす主人,忠実な使用人,招かれざる客,幻視の絵画。 過去と現在を行き来しつつ物語は進みます。 1作目よりもこなれた筆致に好感を持ちました。癖と臭いがでてしまうほど,時間を注がなかったのが逆によい効果を与えたのかなと。 | ||||
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この水車館の殺人は館シリーズ2作目。ファンの方の間ではシリーズ中、一番評価の低い作品なんですよね。これは、「十角館の殺人」は5、6年かけての作品でしたが、この「水車館の殺人」は短期間で作られたことと、1作目の「十角館の殺人」が高い評価を受け、ファンの方の氏への過剰な期待がこの作品の評価の低さにつながっているのでしょう。 作者本人も失敗作と認めていましたが、僕個人的にはそれでも十分楽しめました。 確かに「十角館の殺人」のようなインパクトはありませんが、一部のファンの方が言うほど悪い作品ではないと思います。ということで星4つ。 まだ未読の方は読んでみたらどうでしょうか?十角館の殺人を読んでなければそちらを先に読んだほうがいいかと思います。 | ||||
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ミステリ慣れしている方であれば、真相は気づきやすいのではないでしょうか。 私は犯人は分かりましたが、殺害方法が読めませんでした。 しかし、本作はとても雰囲気があります。 過去と現在の往復という設定も好みで、個人的には、綾辻氏の作品では 「 迷路館の殺人 」 の次に好きです。 殺人とは直接関係のないラスト数行も印象的で、読みやすさも魅力の一つであると思います。 | ||||
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「館」シリーズの2作目。本作について作者も「本格ミステリのファンは甘くはなかった」と述懐している。「十角館」を読んで作者に過剰な期待を抱いていた私も失望した。 ミステリを読みなれた方なら、最初の20ページくらいで犯人とメイン・トリックが分かってしまうのではないか。その後、館内で起こる幾つかの事件・トリックも手垢にまみれたもので、新鮮味が全くなかった。 それにも増してヒドイのは、作者が効果音のつもりで多用している擬音である。水車が回る音の「カタッカタッカタッカタッ」とか、子供じゃあるまいし、こんな事で効果がある訳がないでしょう。 本作を読んで、作者はもしや一発屋ではないかと懸念したのだが、その後の作品を読んで(「十角館」レベルのものが出るかと期待していたのだ)、悪い方に予感が的中してしまった。 | ||||
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館シリーズの二作目。 読者に挑戦を挑んだ作品かなと感じた。個人的には前作の方が好きだったし、少しがっかりさせられる面もあった。 しかも少しオカルトっぽいところもあって、疑問を感じた。 でも、流石は綾辻といったところで、普通に面白い。 前作より謎解きも簡単だと思うので、挑戦してみて下さい。 | ||||
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異形の館、仮面の主人、幽閉同然の美少女、うさんくさい客、 がけ崩れによる外部との隔絶、そして名探偵登場! リアリティーなど全く無く、浮世離れした設定ではあるが、 この作品はそのレトロな雰囲気を楽しむ為の作品である。 作品の出来としては、前作「十角館の殺人」と比べると、 若干書き急いだかと思われる印象あり。 | ||||
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綾辻行人さんの『館』シリーズの第二弾。 山里深くに建てられた『水車館』、それは前作の惨劇が引き起こった十角館を建てた『中村青司』によって同様にして建てられたものだった。 そこには中村青司の狂気、藤沼画伯の神秘的な絵画に惹き付けられた、いかにも胡散臭い来客が集まってくる。 外界と遮断されたその水車館では一年前、不可解な殺人事件が起こっていた。そして現在その一年前の事件を思わせるような殺人事件が、再び起こってしまう。 名探偵『島田潔』はその二つの謎を見事推理できるのか? この作品も前作『十角館の殺人』同様、一章ごとに現在、過去を行き来して話が進んでいく。だから少し注意しないと、今読んでいる部分が現在なのか?過去なのか?が分からなくなってくるし、前の章との流れが混乱してしまうかもしれない。 作品自体の謎は、印象ほど難しくない。ある程度小説を読んでいる人なら、全部とは行かなくとも犯人当て位は出来ると思う。 しかし、この作品の優れている部分は謎解きよりも寧ろ、これぞ綾辻行人と言わんべきその『幻想性』。情景描写が抜きん出ていて、頭の中にその光景が、そのおどろおどろしさが鮮明に映し出される。 『館』シリーズ内では今ひとつ人気が無い様にも感じるかもしれませんが、綾辻行人を語るには寧ろこれを読まないと・・・・・・・、と感じるのは自分だけでしょうか? | ||||
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館シリーズの二作目。面白いことは面白い。叙述的な仕掛けに富んでいる作品。ただ、犯人と、主なトリックは丸わかりだ。仕掛けや伏線、雰囲気はなかなか良いので、一読の価値あり | ||||
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密室ならぬ密所物。つまり、登場人物以外はその限定されたエリアには入れない。この著書のお得意設定である。ただ、今作のトリックは所謂”王道”で、それほどの意外性はなかった。おそらく、作者もサプライズよりも他に狙いがあったのだろう。 | ||||
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多分綾辻作品の中で最も「犯人当て」が簡単な作品。僕はプロローグで犯人とメイントリックが解ってしまった。だけれども作品全体に漂う暗い影が非常に魅力的。『推理』小説としてだけではなく推理『小説』としても楽しめる作品で、僕は「館シリーズ」のなかでは一番好き。 | ||||
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