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水車館の殺人
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水車館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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前作でも同じことを思ったが、本編のわくわく感に対して事件解決部分がなんともあっさりしていた感じがする。途中までは続きが読みたい、と思わされるので面白いことは面白いのだけれど、読了時のこの感覚は何なのだろう… | ||||
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十角館に続いて読了。 十角館と弱みは同じ。まず、はじめに暫定的にでも具体的な動機が提示されていれば、起こりつつある事件が回避されるべきことなのかどうかがわかってくるが、この話ではそこが曖昧なまま大分先まで進んでしまうので、事件そのものに興味を持ちづらい。 また、十角館の場合、島パートと本土パートの並列進行だったので、島で起こっている事件に島田たちが介入できる可能性があったが、本作では過去パートと現在パートなので、少なくとも過去の事件には島田は介入の余地がない。当時の登場人物たちも、事態を回避するような積極的な行動をとっていない。そもそも何が起ころうとしているのかわかっていないからだし、館に閉じ込められてできることが限られているからでもある。 以上から、それぞれの時点までの情報に基づいてそれぞれの時点でどう動いて好ましくない結果を回避するかを試行錯誤するという物語的な構造が欠けていて、読者を惹きつける力に乏しい。このため、最初から読者が犯人を当ててやるぞと強く意欲していない限り退屈な話だし、あまり島田も魅力的な人物に見えない。 謎解きについてだが、真犯人に驚きを感じるためにはそれ以前に読者が予想していた犯人と何かしら反対の人間が真犯人だったという方向に誘導する必要があると思うが、本作ではどういう誘導をしたかったのか今一つ理解できなかった。紀一が誰かと入れ替わっていることは、マスクで顔を隠しているといういかにも怪しい設定と、過去と現在とで人称を変えることで、ほとんど最初から認めているような構成だったが、入れ替わりの候補として手ごろな、いなくなっている人間は古川か正木しかいないわけである。ところが古川が犯人では最初からわかっていた通りになってしまうし、犯人でなさそうだということを島田が繰り返し示唆してもいるので、そうすると正木しか残らない。十角館は、どうも真面目に謎解きしようとする読者ならちゃんと真犯人を当てられる程度の「ゲームバランス」を意図しているような節があり、またあまり謎解きに興味のない読者は驚きを味わえるという構成のように見えたが、本作の場合、いかに謎解きに興味がなくとも古川が真犯人のはずだと確信していた読者は多くないだろう。 また共犯者に関しては、人物造形があまりに作為的なのが怪しすぎ、また動機も十分にあるので、これは大分早い段階から目を付けていた読者も多いはずである。むしろ個人的には、こちらの方に気を取られて、紀一の入れ替わり相手が誰かについては意識が薄れていたようなところもあった。 | ||||
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★★★☆☆ | ||||
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終盤に色々と詰め込んでいて、途中はつまらなかった。いよいよ事件が起きても、現在と過去の回想シーンと混乱した。読解力の無さで私にはわからなかったのかも知れない。 | ||||
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新装改訂版で、文字組みも読みやすい。有栖川有栖の解説も、旧版も合わせて2本収録されている。 *以下、内容の核心部分に触れています。 本格推理の復興を掲げ、見事に『十角館の殺人』でデビューし、それを実証した著者の2作目。 著者も後書きで書いているように、「”いかにも”な本格探偵推理小説」となっている。事件のあった 「過去」と、それを解き明かそうとしている「現在」が、交互に章として設定され、照応するように 現れる。そのケレン味たっぷりの展開に、ニヤニヤしながら読み進んでいけるが、ラストの謎解きに なると、一気にトーンダウンしてしまう。 ミスリードというか、殺人犯(真犯人)は、冒頭から一人称で独白を重ねていくのだが、その内面が、 実際の状態と異なっている。独白では、自分の醜い容貌をひどく気にしているが(「私は己の呪わしい 素顔」P24)、事実そのままならば、この人物はそういう顔はしていないので、こういう言葉は出て こない。 つまりミステリーの根底部分で破綻している。だから、優れたミステリーを読んだ後に感じる、 不思議な充実感、なんともいえない広がりのようなものは、まったく湧き上がってこない。 | ||||
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十角館のコミックを読んだ後にこちらもというわけで読んでいる最中。 人物紹介に「招かざる客:島田」を見つけ、十角館でも事件をかなり読み解いていた島田だとわかり ちょっとワクワクしていたが、どうせならコナンこと江南も出せばよかったのにと思った。 てっきり館シリーズと銘打っているのだから、島田&コナンの迷探偵ぶりが読めると思ったのだけど、 無いようだ。 この島田という男、探偵とは名乗っていないし、事件の真相を追求するのは好きでも犯人逮捕は 興味が無いという変わった男、そして36でありながら無邪気に遊ぶこともある、 人間的に魅力がある。彼の登場が無かったらもう読んでいないかもしれない(笑) さて本格推理物といえば、これまで西村京太郎、赤川次郎、つじまさき(漢字不明)しか読んでいなかった私には綾辻氏の文面は新鮮に思えるも、何か海外有名作家の模倣にも思えてしまった。 背景描写も余りないため、場所のイメージを付けづらく、セリフだけで物語が進んでいくいわゆるコントの台本状態も多い。 可能であれば十角館のようにコミック化すればようやくイメージが掴めるみたいな? 本作においても過去、現在が入り乱れているためどうにもわかりづらい。 | ||||
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《館》シリーズ第二作。 巨匠の大人気シリーズ二作目ながら、いや巨匠だからこそ、いささか平凡の謗りは免れ得ないと思う二作目。それでも再読ということもあって忘れていたこともあり、存分に楽しんだ。 以下ややネタバレ。 初読時にも思ったのだけど、やはり「水車館」という舞台を用意しながら、その水車がトリックなりギミックなりに関与しないという点が最大の瑕疵ではないかと感じた。それが達成されていれば、もちろん星は一つ、あるいは二つは全然足されてしかるべき出来なので、返す返すも惜しい。 | ||||
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館シリーズ第二弾。仮面の当主と孤独な美少女が住む異形の館・水車館。そこで起きた殺人事件を過去と現在の視点を交差させながら描く本格ミステリ。視点が入れ替わる演出も文章が整理されていて読みやすく、過去の事件を追いながら核心に迫っていくドキドキ感を味わえるのがよかった。 一作目の十角館の殺人は衝撃的なデビュー作で、今読んでも色褪せない傑作。そこからの今作は驚くというよりも、足場から丁寧に組み上げてある城壁のようなミステリ。推理ものが好きな方は真相の目星はすぐつくとは思うけど、殺人や人物消失の謎を論理的に説明するとなるとなかなか難しいと思う。そそり立つ壁と、時が経っても回り続ける謎。まさに水車館という話にふさわしい物語だった。 水車館を作った中村青司のことや、幻想画家・藤沼一成の遺作の謎も物語を彩るスパイスに。ラストシーンは美しさと恐ろしさの袋小路に追い詰められるような体験だった。どこまでも人を弄ぶ運命の輪。まさに時という水流によって動き続ける水車の中で、それでも人は歩み続ける。 | ||||
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綾辻先生の代表作とされる十角館の殺人の次作。前作が名作だと次の作品のハードルは上がり大変なものだが、読者を大きく失望させることはない、唯一無二の館ワールドを堪能できる。ミステリのネタがほぼやりつくされた感のある今現在読むとトリックや落ちはすぐに想像できてしまうが、当時としては一級品であったと思う。 | ||||
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私にとって本作は、綾辻行人氏の館シリーズでは十角館、時計館に次ぐ3作品目であった。前2作に比べてアガサ・クリスティ作品に似た色彩が強く、犯人捜しという観点からすると、驚きは少ないものの、与られた手掛かりから完璧に謎解きをするのは難しい面があり、作者が相当に考え抜いた筋書きだと感じた。 本編は十分に楽しめる内容だが、星を3つに抑えたのは、なぜか電子書籍となると、文庫版の巻末に収録されていたとされる解説が削除されているからである。作者のあとがきでも言及されている解説が読めないのは残念であり、最後の最後に肩すかしを食わされたようで興趣をそがれる。 | ||||
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館シリーズ2作目。素直に驚きたいのであれこれ推理せずに読む私でも途中で犯人が分かってしまった。 大体のトリックもよめたし、ミステリーとしては超初心者向け。 | ||||
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読む前の人もいるため詳しく書けないが、大元のトリックが現実世界ではまず成り立たないと感じた。 | ||||
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十角館の衝撃と比べると、平凡と言ってしまっていいと思う。 文章は丁寧で(ズルもないため)読者へのヒントとなり犯人はわかりやすくなっている。 トリックもひねりがあるわけではないので、予想できる人は多いのではないか。 | ||||
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「水濡れ厳禁」と袋に書くのではなく、濡れても問題ないように本をきちんとビニール袋に入れるべきです。 | ||||
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タイトルが水車館だから水車が深く関係するのかと思ったけどそうではなかった タイトルに対して水車の意味がなかった トリックはミステリーをあまり読まない私でもなんとなくわかるほど難しい話ではなかった とはいえつまらないことはなく、無論十分に面白かった。一気に読んだ。 ただ私が気にかかったのは文章。流れるような文章ではなく、台本のような箇条書き的な文章が気になった。 先に時計館を読んでしまったことも大きいが、文章はこの本ではあまり上手いとは感じなかった。 | ||||
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他者の評価が今ひとつだったのですが、やはりその通りでした。 *** ○ 過去と現在を交互に描写する手法だが、今ひとつな感がある。それ自体が一つの伏線にはなっているのだが、そこまでしてやる必要性があるのかとは思う。 過去と言ってもたった一年前なので、少なくともキャラクターの表面的な差異は余りない。また屋敷自体にもそれほど大きな差があるわけでもない。伏線のためとはいえ、ちょっとかったるい印象があった。 ○ 探偵役の島田が到着してから、一日もたたないうちの解決はどうだろう。既に島田がシャーロックホームズ並みの名探偵という様な前提がしっかりと出来ているのならともかく、十角館での活躍があるにしてもちょっと不自然な気がする。何でこの短時間に解決出来ちゃうの、という印象の方が強い。 ○ 他の複線についても、首をかしげるところがある。伏線の場合、いかにも伏線として提示する場合と、その時は伏線だとは気づかせない場合がある。しかし後者の場合でも、伏線とは気づかせないが、何らかの意味で読者に印象付ける必要はあるのではないか。それでこそ後になって「あぁ、あれが!」という衝撃を生むわけだ。 しかしこの小説の場合、幾つかの伏線は、後になってから、読者にそのページを見直させるためだけに、使われているような気がする。そもそも何らかの意味で強い印象を持たせていない時点で失敗していると思う。 ○ マスクをつけた館の主人の存在で異様さを演出したいようだが、ゴムのマスクといって一番に思い出すのは、やはり犬神家の一族ではないか。あえてマスクを使うのであれば、犬神家を超える何かがほしいがそれもなく、雰囲気を頂いちゃったのかな、と思わざるを得ない。 ○ トリックや犯人については既出のレビューにもある通り、特に推理小説ファンでなくてもわかりやすい内容だ。だが作者自身も「どうだ、このトリック見破ってみろ」という気はないと思うので、そこら辺には特に不満はない。 ○ 十角館でも思ったのだが、犯人の動機と人間性のバランスが悪い。人を何人も殺す場合、通常の人間なら、かなり深い動機が必要だ。また動機がそれほど深くないのであれば、元々の人間性に異常性があると考えるのが普通だと思う。しかしこの犯人は、どちらにも当たらない。というか、それが描けていないように感じる。 ○ 由利絵は、ストーリーの中でかなり重要な位置にあるのだが、その心情に深く入り込んでいないので、彼女の行動に説得性が出てこない。 ○ 隠されていた絵の正体であるが、推理小説としては納得がいくものではない。ホラー小説なら別だけど。最後おもわず「じゃぁ、この画家は、〜者か?」と思ってしまった。 そして、これは見方によるのかも知れないが、「〜が、〜てしまう人物が、何故この絵を正確に判断できたのか」と疑問を持ってしまった。 *** ホラーもどきの雰囲気以外、見るところはないと思います。 実質☆2.5 | ||||
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トリック的な視点でみると、とても簡単なのでミステリー好きならすぐわかると思います。そういう点では前作ほどの衝撃はないです。 しかしながら、この後のシリーズにおいてこの作品はとても重要な役割を果たしています。この作品でシリーズの世界観や、「島田」の人物観はほぼ定まったと言って良いでしょう。 館シリーズを読むなら絶対外せない一作です。物語も前作より洗練されてますしね。 | ||||
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確かにトリックはわかりやすいw でも2視点からのストーリ展開や終わり方 読んでて面白かった | ||||
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面白かった。面白かったんだけど…。 確かにだまされましたよ。だまされたんだけど…。 最後がほえ!?って感じでした。 すごくここまでいい雰囲気だったのに、ちょっと締めくくり安っちくないですか?てか、それはさすがにないんでは?というのが率直な感想です。 美しい風景、建造物、芸術で溢れている世界観が、最後でオカルトアニメちっくな感じになってしまったような。 でも、絶対にだまされてしまうんですよね。やっぱり面白い。でも今回は最後が残念。 | ||||
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物語の場面設定や、登場人物のかんじがまるで金田一少年の事件簿のようだ。。。。とかんじました。 いや、もちろんこの作品がでた1980年代には、新鮮だったんだろうな。 まぁ、本格ミステリとしては犯人もトリックも簡単すぎ。「まさか、この犯人で終わらないだろうと見え見えすぎる」と思いながら読んだら、ほんとにそのまま終わったのでびっくりした。 遺作の絵に何が書かれていたか の謎のほうが面白かったかな。ただし、これは殺人事件の謎とはまったく関係ないけど。 さぁ、次は迷路館だ! | ||||
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