■スポンサードリンク
水車館の殺人
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
水車館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 61~80 4/6ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
館シリーズ2作目。 1作目よりメルヘンな登場人物が出てきたりと、よりミステリな雰囲気になってきています。 登場する人物の心情や建物の描写がミステリの【謎】の怖さと、暗闇やグロテスクな意味合いでの怖さの両方を引き出すようになっており、前作よりダークな印象を受けました。 内容は現在と過去の描写が同時に進んでいき、最後にクロスするようになっています。 この作品の素晴らしい点は2点。 一つは、最後の探偵のセリフで全ての謎がさっと解ける素晴らしい構成。 説明があるわけでもなく、でも1度目で読んでいる段階では簡単にわかるトリックではない(実際のトリックは簡単なものだが、それがわかりにくいように描写されている。読者をコントロールやミスリードしている点がすごい!)のだが、探偵の一言で全てがハッと分かるように繋げているテクニックは信じれらないぐらいです。明らかに一線を超えた小説家の力量です。複雑なトリックはわざわざ説明を付けていかないと理解しがたい場合もあるが、それでは凡才の作といえるかと。 【一言で理解させる】この優れた点は是非読んで感じていただきたい。 二つめは、現在と過去が同時に進んでいく描写も、トリックを理解させるため(もしくは暗示させるため)作者がわざわざ組んだテクニックであること。面白い小説は読み終わって2日目ぐらいまでは思い返したりすると思うが、その作業をしている中で、この書き方すら作者の複線なのか!と気付きました。 (理解の早いひとはすんなりわかるのでしょうが、、、) 【キーワードを文の体裁で表現する】この点が二つ目の素晴らしい点です。 文句なし5点。読み終わって感動し、2日目にしびれます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
やっぱり十角館に比べると真実を知った時の、あのような衝撃はなかったです。 他の方も言っておられますが、犯人やトリックなどはある一点さえ気付けば面白いほどスイスイと解けてしまいます。 十角館よりもヒントが散らばっているので、余計に見破りやすいとは思います。 ただし。そこはやっぱり綾辻氏。読ませ方が上手い。 中盤くらいから、犯人は誰であるかは解りましたが、それでもグイグイと引き込んでくれる吸引力は衰えず。 やっぱり読んだ後の爽快感は素晴らしかったです。犯人が分かっていても、です。 個人的に、十角館、迷路館の間に水車館を読み、そしてこのレビューを書いているので、どうしてもこの前後作品に比べると…… という意味で1つ星を削りましたが、作品自体はかなり楽しめるものでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
デビュー作の「十角館の殺人」が衝撃的過ぎて、今作は比較するとあまり驚きはありません。 深窓の令嬢なども出てきて、なんだか古風な雰囲気が漂う作品です。 探偵役の島田潔も、シリーズ物にするつもりではなく前作に登場させたせいもあってか、 今作でもまだキャラが立ってないように感じます。 文体や内容が読みやすく軽い読書感が味わえるので、 良い風に言うと気楽に読めます。 「十角館」「迷路館」「時計館」と館シリーズは飛び飛びで良作があるので、 その間に挟まれた谷の部分の作品ですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「水車館〜」はレビュー等では賛否両論がありますが私は好きな方です。 推理小説としてはトリックや犯人に衝撃があるわけでもないのであまり大したことないのかもしれませんが、なんというかあの水車館独特の孤独な雰囲気がいつまでも尾をひくというか…印象深い作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他者の評価が今ひとつだったのですが、やはりその通りでした。 *** ○ 過去と現在を交互に描写する手法だが、今ひとつな感がある。それ自体が一つの伏線にはなっているのだが、そこまでしてやる必要性があるのかとは思う。 過去と言ってもたった一年前なので、少なくともキャラクターの表面的な差異は余りない。また屋敷自体にもそれほど大きな差があるわけでもない。伏線のためとはいえ、ちょっとかったるい印象があった。 ○ 探偵役の島田が到着してから、一日もたたないうちの解決はどうだろう。既に島田がシャーロックホームズ並みの名探偵という様な前提がしっかりと出来ているのならともかく、十角館での活躍があるにしてもちょっと不自然な気がする。何でこの短時間に解決出来ちゃうの、という印象の方が強い。 ○ 他の複線についても、首をかしげるところがある。伏線の場合、いかにも伏線として提示する場合と、その時は伏線だとは気づかせない場合がある。しかし後者の場合でも、伏線とは気づかせないが、何らかの意味で読者に印象付ける必要はあるのではないか。それでこそ後になって「あぁ、あれが!」という衝撃を生むわけだ。 しかしこの小説の場合、幾つかの伏線は、後になってから、読者にそのページを見直させるためだけに、使われているような気がする。そもそも何らかの意味で強い印象を持たせていない時点で失敗していると思う。 ○ マスクをつけた館の主人の存在で異様さを演出したいようだが、ゴムのマスクといって一番に思い出すのは、やはり犬神家の一族ではないか。あえてマスクを使うのであれば、犬神家を超える何かがほしいがそれもなく、雰囲気を頂いちゃったのかな、と思わざるを得ない。 ○ トリックや犯人については既出のレビューにもある通り、特に推理小説ファンでなくてもわかりやすい内容だ。だが作者自身も「どうだ、このトリック見破ってみろ」という気はないと思うので、そこら辺には特に不満はない。 ○ 十角館でも思ったのだが、犯人の動機と人間性のバランスが悪い。人を何人も殺す場合、通常の人間なら、かなり深い動機が必要だ。また動機がそれほど深くないのであれば、元々の人間性に異常性があると考えるのが普通だと思う。しかしこの犯人は、どちらにも当たらない。というか、それが描けていないように感じる。 ○ 由利絵は、ストーリーの中でかなり重要な位置にあるのだが、その心情に深く入り込んでいないので、彼女の行動に説得性が出てこない。 ○ 隠されていた絵の正体であるが、推理小説としては納得がいくものではない。ホラー小説なら別だけど。最後おもわず「じゃぁ、この画家は、〜者か?」と思ってしまった。 そして、これは見方によるのかも知れないが、「〜が、〜てしまう人物が、何故この絵を正確に判断できたのか」と疑問を持ってしまった。 *** ホラーもどきの雰囲気以外、見るところはないと思います。 実質☆2.5 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
館シリーズに共通する点ですが、現実にはありえないような舞台を背景に物語が構築されるので、道具立てを見ていくと物語の仕掛けが大体予想できてしまいます。 とはいえ、幻想味の強い語りと、おおよその予想はつくものの細部は見破らせない騙りのテクニック、さくさくと進むストーリーに支えられて、十分に楽しめるミステリーになっていると思います。 犯人当ての楽しみを重視される場合は、館シリーズの後続の作品で本作の犯人を示唆しているコメントが出てくるので、順番に読まれたほうが良いと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
迫力をもった推理小説だと思いました。 何が”本格”か分かりませんが、引っ張って行ってくれた、という意味で楽しませて頂きました。 しかし、問題は、どうやら、私は”本格”推理小説が好みではないらしいこと。 由理絵さんの気持ちが分かりません。 殺人犯の殺人理由に納得いきません。 そういった心理面での掘り下げが足りないと思ってしまったのが残念です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
仮面をかぶる男… 可憐な乙女… 妙な屋敷… 推理物の基本的基本です。 一年前と今年の同じ日を交互に挿入して 怪しげな、そして恐怖感と謎をふっかける! 半ばで仮面の男の正体が推測できたのがちょっと 残念だけど… 館シリーズ好きです! 次も読みます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
十角館で登場する、建築家:中村青司が、設計した、水車館で事件が起きます。 画家:藤沼一成の残した作品を見に客人たちが水車館にやってきた日に事件が起きます。 その館の主人は、いつも白い仮面をかぶり素顔を出さず、焼却炉からバラバラ死体が出てくるというショッキングな出だし、引っ張られます。 その事件後の現在、事件が起きるまで過去、を交互に繰り返し事件の真相に迫っていきます。 家政婦が墜落死し、バラバラ死体が焼却炉から出てきて、その直後から1人の人物が行方不明になる。 その行方不明になった人物:古川恒仁は、密室と言える状況から姿を消している・・・。 なぜ?どうやって?事件が起きたのかが全くわかない。 読んでいくにつれ、登場人物達の関係がわかるのだけど、動機がわからない。。。 どんなトリックなのかも。 中村青司が設計した水車館ならば、十角館であったような隠し通路のようなものがあるのかと思ったが、それらしきものが出てこない。 館の主人が仮面をかぶっているのは、事故の傷跡を人に見せないためだが、もしや・・・・。 最後まで読んで犯人の動機、事件のトリックなどが明かされたが、手が込みすぎというくらい手が込んでいたように感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
綾辻作品「館シリーズ」の2作目を、十角館に続き読んでみました。 この人の文章は推理小説っぽくて本当にワクワクしてしまいます。 しかも、その期待にそぐうだけの仕掛けが施されているところが凄い。 現在と過去が平行して話が進んでいくというまどろっこしい手法が使われていますが 最後まで読むと納得です。再読してみたくなります。 ミステリーの構築美を確かに感じます。 ただ、十角館程の驚きはなかったです。犯人は途中で気付きました。 トリックまでは気付けませんでしたが種を明かしてみると どこかで似たようなものがあったかな、って感じのものでした。 でもこの人の書く「雰囲気」は非常に好きです。 次は迷路館ですわ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者の前作でデビュー作の「十角館の殺人」をたまたま読んで面白かったので、二作 目のこれも読んでみた。「館」シリーズは発刊順に読んでいったほうがいいという話を 聞いたからだ。うん、確かに面白かった。じゅうぶんに愉しめた。仮面の館の主、その 妻で幽閉生活をおくる美少女、うさんくさい訪問者たち、謎の失踪者、いわくありげな 構造の屋敷、そして"密室"・・・来ましたね、これは(笑)。小学生のときに読みふけった 江戸川乱歩の世界を思いだす。はたまた横溝正史か。まさにわくわくの王道である。 トリックそのものも古典的で、鈍い私でも犯人が誰で、どこに潜んでいるかは分かった。 ただ"密室"からどう"消えた"かは分からなかったが。鈍いのを自覚しているので、とり 立てて推理しようという気もないのが私の探偵小説の読み方で、種明かしの際の爽快 感を味わうのをもっぱらとしている。こういう読みかたに立てば、特に不満もなく、娯楽 作品としては十分に面白かったので☆5とする。次の「迷路館の殺人」も楽しみである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
トリック的な視点でみると、とても簡単なのでミステリー好きならすぐわかると思います。そういう点では前作ほどの衝撃はないです。 しかしながら、この後のシリーズにおいてこの作品はとても重要な役割を果たしています。この作品でシリーズの世界観や、「島田」の人物観はほぼ定まったと言って良いでしょう。 館シリーズを読むなら絶対外せない一作です。物語も前作より洗練されてますしね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後にはほんとに驚きました!! 後、自分が、水車館付近の草原に居るような錯覚さえしました 読み始めも入りやすかったので、苦が無く読めました by中3 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
確かにトリックはわかりやすいw でも2視点からのストーリ展開や終わり方 読んでて面白かった | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
館シリーズの二作目となる作品であるが、最初の「十角館の殺人」を期待して読むと肩透かしをくらう可能性がある。何故なら十角館は強烈な唯一つトリックで世界を反転させる事を主目的にした作品で、一方で話や人物に関しては簡素で記号的な作品であるからである。本書はその逆。一応サプライズトリックはあるが、錬度が低く割と簡単に気づく為、その点では、非常にガッカリするかもしれない。その一方で、前作で指摘されているストーリーや人物の甘さは大幅に改善されており、作者の筆力の成長が垣間見える。「ミステリは雰囲気」と言って憚らない作者であるが、正直「時計館」以降のオドロオドロしい、耽美主義的な世界観は正直、(あくまで個人的な好みであるが)肌に合わないが、本作は、放牧的な場所に存在する、「水の流れ」を動力に動く、機械仕掛けの館の為、情景描写に非常に力が入っており、大変美しく綺麗な物語だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
謎の建築家「中村青司」が手掛けた異様な館「水車館」で、一年前に起きた不可解な惨劇。白い仮面をつけた館の主が隠し続ける悲しい真実とは何なのか。全部読み終えて、現在と過去の出来事が並行して語られていた意味が分かり、なるほど!と思いました。真実を知ってから見返しても、面白い作品でしたね。読者の目を違うところに向かわせるテクニックが流石です。あんなに大胆なアプローチで読者に仕掛けを提示していたとは・・・それに全く気付けなかったのも、悔しすぎる。そして、なにより個々の人物の描き方が上手いです。主人公だけでなく、周りを固める執事や家政婦の人間像も魅力的に思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今さっき読み終わりました。 初版から20年以上たっているので読み進めるうちにおおよそのトリックは推理できました。 作者はトリックを先に考え、動機やストーリーは後付けするという書き方をしていると以前何かのインタビューで聞いたことがありますが、その後付けされたストーリーが何か切なくて最後に用意されたもう1つの種明かしはなかなか爽快なものでした。 自分は多くのミステリーの不自然な動機づけに違和感を覚え、ストーリーに感情移入できないほうなんですが、この作品はそんな違和感は覚えず、「ああ、やっぱりね」って素直に楽しめました。 面白かったけど、久々に騙されずトリックを当ててしまったので星4つです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いやー 凄すぎる。 トリックにしてもお見事の一言なんだけど 話の登場人物や世界にも引き込まれます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白かった。面白かったんだけど…。 確かにだまされましたよ。だまされたんだけど…。 最後がほえ!?って感じでした。 すごくここまでいい雰囲気だったのに、ちょっと締めくくり安っちくないですか?てか、それはさすがにないんでは?というのが率直な感想です。 美しい風景、建造物、芸術で溢れている世界観が、最後でオカルトアニメちっくな感じになってしまったような。 でも、絶対にだまされてしまうんですよね。やっぱり面白い。でも今回は最後が残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
十角館の殺人を呼んだひとはぜひこれを読んだほうがいいです。 それにしても島田が登場しているとはwwwwwwおどろいたw | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!