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線は、僕を描く



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【この小説が収録されている参考書籍】
線は、僕を描く
線は、僕を描く (講談社文庫)

線は、僕を描くの評価: 4.34/5点 レビュー 126件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.34pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全103件 81~100 5/6ページ
No.23:
(5pt)

言葉にならない美を、言葉で表現する

両親を事故で失い、真っ白になって、何もない場所に閉じこもっていた大学生の青山君。飄々とした爺さんで、実は大芸術家・水墨画の達人の篠田先生に、ひょんなことから内弟子にスカウトされて。とてつもない美人ちゃんと勝負する事になったり、つぶらな瞳の友人古前君に振り回されたり。
水墨画の上達とともに、すこしずつ動き出す青山くんの世界と心が、とてつもなく美しい水墨画の描写とともに、とても素敵に描かれます。

なんといっても、水墨画の表現が秀逸。言葉にならない美を、言葉で表現する。夢中で一気読みでした。
線は、僕を描くAmazon書評・レビュー:線は、僕を描くより
4065137594
No.22:
(5pt)

水墨画があって良かった

墨の筆がさーっと紙の上を流れていく美しい情景が、読みながら目の前に広がりました
主人公の心に光が差し込んでくる変化が嬉しかったです
卓越した文章で、水墨画の美しさを改めて教えていただきました
線は、僕を描くAmazon書評・レビュー:線は、僕を描くより
4065137594
No.21:
(5pt)

才能を見つけるのは自分次第なのかもしれない。

誰でも「人並み外れた才能があればなあ」と、一度は思うだろう。特に10代では。それは成績かもしれないし運動神経かもしれない。あるいは、歌唱力や容姿とか。またはピアノの腕前や絵の描写力でも。
 しかし、多くの人間が夢やぶれて平凡な人生を送る、と誰もが思い込んでいる。はたしてそうだろうか。野球をやっている少年は、誰よりも速いボールを投げ遠くに打球を飛ばせなければ才能がないと感じてしまう。可憐な少女は何度もオーディションに不合格になって才能がないとあきらめる。でもそれは自分がこれをやりたいと思ったジャンルで芽が出ないというだけのことではないのか。あるいは時期尚早。もう少し努力を続ければ花開いたかもしれない。
 本書の主人公・霜介は、交通事故で突然両親を失った大学生。叔父夫婦の援助と保険金で生活の心配はない。けれども、事故のショックから立ち直れず「内側にあるガラスの部屋」に閉じこもる。そんな彼を無理矢理外へ引っ張りだしたのは、自称親友の古前であり、彼が持ち込んできたアルバイトによって関わることになった水墨画だ。その水墨語により霜介は才能を見いだされ大きな賞をもらうまでになる。
 彼の才能は、「内側にあるガラスの部屋」の外の世界に関わろうとする勇気をふるったことによって開花した。実は、そうしたチャンスは誰にでもやってくるのではないだろうか。ただ、それに気がつくかどうか。
 作者は水墨画家だそうだ。だから、絵を描くときの描写はすばらしい。しかし、それだけではない描写力が見られる気がする。それはアーティストが「ゾーン」入ったときの集中と高揚。最近読んだ本の中では、原田マハ『ジヴェルニーの食卓』、恩田陸『蜜蜂と遠雷』あたりにその興奮を覚えた。さらに感じ入ったのは「孤独」の描写。他人には理解しがたい「孤独」というものをどう描くか、という課題は結構きついと思う。それを多少ぎくしゃくした感じはするが、努力して描いていると思う。美少女絵師・千瑛とのからみは、おそらく編集者との打ち合わせの中から出てきたのではないかと思うが、この先、表現がこなれてくることを期待する。
 とにかく、水墨画家がこれほどの筆力を持つことに感心する。それこそ、どんな才能を持っているのかは誰にもわからないではないか。海堂尊や知念実希人のような人は他にもたくさんいるんだろうなあ。私にはどんな才能が眠っているのだろう。そろそろ起きてきもいいぞ。
線は、僕を描くAmazon書評・レビュー:線は、僕を描くより
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No.20:
(5pt)

水墨画の世界

水墨画の世界、作者の世界観、惹かれました。水墨画が見てみたくなりました。
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4065137594
No.19:
(5pt)

水墨画を描く方にオススメです!

私は水墨画を習っておりますが、ストーリーを通して
水墨画の世界観 がとてもわかりやすく伝わり 感動しました。
水墨画の目指すもの、難しさ、精神性などが、リズミカルな文章の中に そこかしこに描かれ
水墨画を描かれる方へは もちろん、水墨画の見方としても
とても参考になると思います。
私の師である 水墨画家 藤原六間堂 先生の教えや 描く姿が 重なります。
 (師は、中国で修行され斉白石の門下生であり三鼎の一人といわれた 藤原楞山先生 のご長男です)
作者がどなたに水墨画を習われているのか、どんな資料から導かれているのか
大変気になります。
絵の世界を文字で伝える表現力も素晴らしいと思います。
ストーリーは、夢物語な感じですが グイグイ引き込まれ、久しぶりに
小説で涙が出ました。
水墨画界に新しい光がさしたようで、嬉しいです。
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4065137594
No.18:
(5pt)

水墨画を通して繋がりを教えられました

人との繋がりを水墨画を通して感じ、解放されていく主人公の姿と周囲の人達の人生がやわらかく、要所では厳粛に表現されていて読み始めからすぐに作品にのめり込みました。
エンディングもそれぞれの成長がとても気持ちの良い "繋がり" の大切さを気付かせてくれるそんな一冊でした。
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No.17:
(5pt)

内面を省みる行為

自分の仕事においてしているのではなく、させてもらっている、ということを思い出す作品でした。よかった。心を扱った作品。
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No.16:
(5pt)

描写表現が眼に浮かぶ…!

文章が瑞々しい。という感想を初めて抱きました。
少年の成長物語、と言ってしまえばありきたりですが、こんなにも瑞々しく豊かに描けるのか…と驚きました…。著者の次回作にも期待です。
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4065137594
No.15:
(5pt)

水墨画の描写

水墨画の世界がとても綺麗に表現されていてその情景が浮かび上がっていました。
実際の水墨画が見たくなりました。
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No.14:
(4pt)

水墨画が自分の頭の中に描かれていきます。

心温まる素敵なお話しでした。
中でも、翠山先生とのシーンが一番、印象的で、感涙しました。
水墨画に無知な自分でも、その世界観に入っていき、水墨画の作品を観に行きたくなりました。
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No.13:
(5pt)

自分自身と対峙することの難しさ

私たちには普段ふれる機会の少ない水墨画というジャンルを分かりやすく描いているのと同時に、心に傷を負った主人公が水墨画に出会い、無心に取り組む事で、自分自身と向き合い、自分自身を取り戻していく経過が丁寧に描かれている点が素晴らしい。
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No.12:
(5pt)

線の芸術が浮かびます

繊細な水墨画が見えてきます
深いです
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No.11:
(5pt)

面白くて何度も読み返しました。

すべてをシャットダウンしてガラス越しに見ていた外の世界に少しずつ、つながっていく様子が丁寧に書かれていて面白かった。水墨画が見えるような気がした。
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No.10:
(5pt)

静の中の動

墨と水での表現。わかっているようで難しい これから水墨画を見直してみたい。柔の精神か?
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4065137594
No.9:
(5pt)

すごく、面白い!

水墨画を、題材にするという小説ですが、読んでいて何故か頭の中で、イメージできてしまう文章。面白いです。
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4065137594
No.8:
(5pt)

本質を捉え、言語化すること

マンガから入りましたが、一気に読み切りました。
本質を捉えるということはどういうことか、という疑問にいろいろな見方を見せられた、そんな作品でした。

水墨画の減筆というのは、マツダの車のような引き算の美学と通じるものを感じます。
水墨画が描くその本質は、目から入ったものをいろいろな人間的感性により脚色された虚像(という表現が適切かは悩ましいですが)を実体化させ、その虚像は実物の花や植物とは実は違うのだけど人の目から入って情報として処理
する際に含まれる感情的な部分を見事に昇華しているかどうかなのか、とも思ったり。
それが線に思いが乗るということなのかなと、自分なりに思いました。

実際の水墨画、これを読んで一度見に行ってみたいと思いました。
線は、僕を描く (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:線は、僕を描く (講談社文庫)より
4065238323
No.7:
(5pt)

画が浮かび上がってくるのがすごい

水墨画の事をよく教えてくれる作品です。
物語の構造は、割とよくある青春ものですが
水墨画を選んだことと、その描写力に感激です。
少年マガジンでコミカライズされているので
想像していた水墨画と同じかどうかを
答え合わせするのも楽しいです。
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4065137594
No.6:
(5pt)

水墨画の美しさと人生

久々に一気読みした小説でした。
はじめは漫画からでしたが、おもしろく、原作有りと言うことで読んで見ようと思いました。
ほんと、久しぶりに面白いと感じた小説です。
心理描写ももちろんですが、なにより筆の動きがとてもリアルで、技法も詳しく、余程水墨画が好きなんだろうなと思ったら、本物の絵師の方でした。
ストーリー的にはありふれた話しかと思います。
ただ、物語が淡々と進むのではなく、情景溢れた描写が水墨画の世界へといざない、主人公の成長が感じられる、時間の使い方がとても上手い小説だと思います。
最近は描写で引き込まれる作品はなかったので、良い小説にめぐりあえました。
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4065137594
No.5:
(5pt)

静かで穏やかで明るい小説

水墨画を描くことを通して、青年が心を回復させていく物語。
登場人物がみんな優しく魅力的です。
絵を描くことが好きなら、より楽しめるのではないかなと思います。
線は、僕を描く (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:線は、僕を描く (講談社文庫)より
4065238323
No.4:
(5pt)

水墨画の本質を分かりやすく、若い世代に伝えている

水墨画という伝統的な芸術についてわかりやすく、その魅力、本質が伝わり、素晴らしいと思う。
水墨画を学ぶ友人にプレゼントした。
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4065137594

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