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スリーピング・ドール
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スリーピング・ドールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 41~42 3/3ページ
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ディーヴァーの新作はリンカーンライムシリーズからのスピンオフ。 キャサリンダンスを主人公に据え、北カリフォルニアを舞台にカルトのリーダーとの死闘を描いている。 尋問の天才、キャサリンダンスが、その才能を活かして悪の権化ペルを追いつめていく。 カーメル、モントレーの自然の描写が美しく、ライムのNYとは大きく趣が異なっている。 相変わらずのストーリー展開で、二転三転するプロットから目が離せない。 その点ではディーヴァー作品として、いつも通り面白い。 ただいくつか気になるところがあった。 「スリーピングドール」の由来となる少女の登場が遅く、 全体の流れのなかでの絡みが少なかったこと。 ケロッグ捜査官のバックグラウンドがやや「意図的に」隠されていたように思えたこと。 レベッカを始めとする「ファミリー」の描写が足りないので、後半の逃走劇が唐突な展開に思えたこと。 キャサリンダンスは人格的には大変円満な人物として描かれており、 性格破綻の傾向の強いライムやサックスと比較して感情移入しやすいキャラクターだ。 次回作が楽しみである。 さて本作ハードカバーで価格がそれなりである。 熱烈なディーヴァーファンでなければ、 文庫化されて手にとっても遅くはないように思える。 (少なくも私は購入して後悔してはいないが。。。) | ||||
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前作『ウォッチメイカー』でゲスト出演して、リンカーン・ライムの捜査を助けたキャサリン・ダンスが、本書ではスピンオフの形をとって主役を演じている。彼女はカリフォルニア州捜査局(CBI)の捜査官で、人間の所作や表情を読み解く「キネシスク」分析を使う尋問の天才だ。 カルトを率いてある一家を惨殺した男ダニエル・ペルが脱獄、逃亡した。密かに協力者を使った計画的な行動だった。彼は何らかの目的があるらしく、遠くへ逃れずにモンテレーを離れない。キャサリン・ダンスは捜査の指揮をとるよう命じられ、CBIの仲間やFBIのカルト犯罪のエキスパート、ケロッグ捜査官らとペルを追い詰める。しかし、狡知な頭脳と絶妙な“勘”を持つ彼は、捜査の裏をかき、あと一歩というところで逃れつづけるのだった。 はじめはやや冗長の感があるが、そこはディーヴァー、中盤からはダンス対ペルのハイスピードで展開される頭脳戦、そして終盤ではお得意の二重三重のどんでん返しと、さすがに読者サービスに怠りは無い。また、ライムやアメリア・サックスもわずかではあるがカメオ出演していて、ファンにとってはうれしいご愛嬌である。 今後、キャサリン・ダンスを主人公にした作品は新たなシリーズとなるそうだが、次回は彼女がどんな強敵を相手に活躍するのか楽しみだ。 | ||||
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