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緋の河



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【この小説が収録されている参考書籍】
緋の河

緋の河の評価: 4.52/5点 レビュー 25件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.52pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 1~20 1/2ページ
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No.25:
(5pt)

主人公の心の強さ潔い

桜木紫乃さんの筆力に因り主人公の心のうちがリアルに伝わってきて、とても読み応えのある作品だと思います。
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No.24:
(5pt)

何度も読み返す

好きな作家さんだし内容も良かった
友人にも勧めました
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No.23:
(5pt)

面白かった!。

カルーセル麻紀 様のお話の中には、得てして、ハッとするお言葉があるので大好きです。
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No.22:
(5pt)

とにかく面白い‼️

この時代に自分を貫いた事、どれだけ大変な事だったか❗️それなのに悲壮感ではなく、痛快さだけが残りました。続編も更にパワーアップした主人公の顔を思い浮かべながら一気に読みました。
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No.21:
(5pt)

なんか深くて泣ける

カルーセル麻紀さんを題材にされた小説です、子供の頃からの話です
多分そうだったろうなぁと思えて
色々深くて、生きづらさを持ち前の頭の良さでここまできたんだろうと思った
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No.20:
(4pt)

引き込まれる世界観

さすがです。
読めば読むほど読みたくなる一冊
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No.19:
(5pt)

生きて行く術は、自分で決める

普通、って何かと!一応女性として、性を受けたが、一人の人間を、見ていく!俯瞰しながら、大変な時代だったはず。ちなみに、今60歳思えば、あいのこ、おとこおんな!こんな言葉を無知な子供時代に話していた事思い出す。結果親からなど、大人の又聞きで、話していた、自分を思い出す。
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No.18:
(2pt)

がっかりしたな、、

桜木先生の小説は、とても好きなのがあるのです。そこでこれも読んでみたし、カルーセル麻紀のことも嫌いじゃないから、読んでみたのもある。だけど、現実のカルーセル麻紀というひとの面白さに、小説が追いついてないというか、負けてるというか。もっと読ませて欲しかったな〜桜木先生。
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No.17:
(3pt)

ゲストの芸能人をヨイショするテレビ番組みたいな小説

作者が「取材なしであなたの少女時代を書かせてください」とカルーセル麻紀さんに頼んだら、「いいわよ、とことん汚く書いてちょうだい」と許可をえて書いた作品だそうなんですが、ぜんぜんキレイに描かれています。作者はカルーセル麻紀さんを好きだから貶めるようなことは書かない、書けない、のかな?だからすごく作り物という感じがする。テレビでゴールデンタイムにやってる、ゲストの芸能人をヨイショする番組みたいな感じ。一度そう思ってしまうと、わざわざ「とことん汚く書いてちょうだい」と言われたエピソードの部分まで、テレビの放送作家がかいた演出みたいだな、と思えてくる。

とりあえず作中ではカルーセル麻紀ではなく「カーニバル真子」という名前になってるのですが、「カーニバル」はちょっとイメージが違うんじゃないかなあと思いました。明るい能天気なお祭りのイメージになってしまうような…。哀愁感漂うカルーセル(メリーゴーランド)と真逆になるような気がしました。
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No.16:
(4pt)

自分らしく生きる

自分の身体に心が、ついていけないのは〜とっても、辛い事だと思う!心が折れたら〜本当に悲惨な事になるだろう!
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No.15:
(5pt)

驚きの連続

色々な事がありますネ。もっと理解力を強めたいと思います。
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No.14:
(3pt)

ストーリーは良いが

前からこの作家の作品の持って回った言い回しが、好きではなかったのですが、この作品も
それがいたるところで見られ、読みながら疲れを感じました
もう、たぶんこの作家のものは買わないだろう、と思います

ただ、モデルになったカルーセル真紀さんのことはもっとしりたくなりました。
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No.13:
(5pt)

壮絶に麗しい物語

カルーセル麻紀さんの激動の人生を活写していて震えた。
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No.12:
(5pt)

いろいろ、大変な人へ。

簡単明瞭な哲学書と、私は、捉えました。面白かったです。
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No.11:
(5pt)

大変、良かったです。

大変、良かったです。
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No.10:
(5pt)

ひさびさに余韻が残った本

自分のありのままを貫く。簡単そうで実に難しい。LGBTに対する理解が全くなかった時代のまさにパイオニア
カルーセル麻紀さんの生き方に心揺さぶられました
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No.9:
(5pt)

人と違うということ

現在では多様性と言われる個性。カルーセル さんの時にはどれほど大変だったかとか。
主人公の言葉で、「あたしはあたしってこと。こうやって生まれついたんだもの、あたしくらいあたしを認めてあげたっていいじゃない』というのがあり、胸に沁みた。どんな人にも力強い言葉だと思う。
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No.8:
(5pt)

美女として生きるべき巨大な運命の呼び声を聞いた男の子の物語

ウワ~ア、すごい!あまりの面白さに、読み終わるのが惜しくなって、残り80頁のところで頁を閉じてこれを書いています。
 カルーセル麻紀さんをモデルとした小説です。忠実な伝記小説ではなく家族設定もエピソードも変えたモデル小説ということですが、かえって迫真性が出ていると思いました。
 カルーセル麻紀さんのことは学生の頃から名は知っていましたが、正直あまり関心はなかった。そうそう、大学院の頃のこんな思い出がよみがえってきます。ひょんなことで「愛人」を連れた紳士に出遭ったのですが、「愛人」とは女装子でした。彼女が席を立った隙に言うには、「日劇にカルーセル麻紀を見せに連れて行ったら、ワアー綺麗ね、と言うことはいってたんだけどね‥‥」
つまり、美女の手本を彼女に見せたのですがあまり効果がなかったのが不満のようでした。私の目には中性的で十分魅力的に思えたのですが。かえって紳士が時代遅れの女らしさにこだわっているようで滑稽に思えたものでした。何といっても当時評者は稲垣足穂信者で、三輪明弘さんに憧れ尊敬して(今も尊敬していますが)いましたから。丸山明弘の名で出した初の自叙伝『紫の履歴書』に載っていた若い頃の写真を、当時付き合っていた女子学生に見せたところ、「綺麗だなあ」と深いため息をついたのが印象に残っています。
 その写真は男装でしたが、美しさが性別に関係ないことの、まさしく証明写真でもありました。同じクロスドレッシングといっても、三輪さんのは、美少年が美しすぎて美女をも兼ねてしまったというべきか。稲垣足穂の美の理想の化身とも言うべき存在です。
 これにたいして本書の主人公の「おヒデ」こと「ヒデ坊」は、幼時より、どこへ行っても可愛いと褒められているうちにもっと美しくなりたいと願うようになり、たまたま出会った遊郭の「お女郎さん」に目標を見出し、「大きくなったらお女郎さんになるの」と家でしゃべって父親に殴られたりします。港町釧路を舞台とした子どものころの話が本書の圧巻で、面白くて少し怖いエピソード満載です。たまたま出会った遠洋漁業のバタ臭い顔の漁師に連れられてダンスホールに行き、「見かけは坊主だが立派な港の女だ」と紹介されたり。「おヒデ」と呼ばれて新しい名前を貰ったら新しい人間にならなくちゃと思ったり。覚えたマンボを波止場で披露して大勢の漁師たちの喝さいを浴び、投げ入れられたお金やお菓子に交じって口紅が出て来て胸がときめいたり。このあたり、主人公の行く末を知っている読者としては、巨大な運命の呼び声を聞き取ってしまいます。だから、面白くて少し怖いのです。
 比較するのもおかしいかもしれないが、湯川秀樹の自伝で、旧制高校で物理の実験がうまくいって級友に「君はアインシュタイン博士のようになるだろう」と言われた時に、胸の高まりとともにフランスの詩の一節が頭に浮かぶ。そんな運命の呼び声と、同じものを感じてしまいました。
 話を元に戻すと、カルーセル麻紀さんは、美少年など眼中になくひたすら美女へとまっしぐらだったのです。誰か、三輪明弘さんとカルーセル麻紀さんの生涯の比較研究をしてくれないかな。人間科学の分野で急速に発展しつつある、質的研究の方法を使って。
 それはそうと、本書を読むことで評者は、自分自身の、ユング的な影の可能的自己を、もういっぺん生き直すような体験をしました。フランスの現象学者ポール・リクールも、芸術の鑑賞をフッサール現象学でいう「想像的変更imaginative variation」に見立てていますが、すぐれた小説を読むことによって、想像的変更を通じて「本質観取seeing an essence」に達することができるのです。「ありえた自分」を想像的に生き直すことで、「現在の自分」の意味が逆照されるのです。
付記 そして読了して次の日になって、評者は自分が生まれ変わった、あるいは昨日までとは別の世界にいる、という気が何となくしています。これは小説や映画に深く心を動かされてまれに起こることです(中学の頃はもっと頻繁だったのですけど)。ドイツの解釈学的哲学者ガダマーを借りるならば「地平融合」が起こったのです。物事を、自分自身の視点からだけでなく、主人公の視点から見るようになったのです。
 おヒデことヒデ坊は、運命に従うために時には死に物狂いになります。いじめから身を守るため運動部の主将たちに近づいて身を任せます。東京行の資金を貯めるために夜の街に立って体を売ります。バリカンで無理やり坊主頭にされると校長室で器物を壊して暴れて、ゲイバーに勤めるため家出をし追っ手をまいて走る列車から飛び降りたり。そのまま極上のエンターテインメントになっています。
 実際、運命に従わなかったらどうなったかは、母がこっそり自分の死んだ弟だといって見せてくれた、叔父なる人のか細く白い顔の写真で分かります。その人は主人公に似ていた。自死したのは婚礼の前夜だった。いえ、運命に従ったからと言って道は険しい。札幌の最初のゲイボーイ仲間の4人のうち2人が死んでいます。一人は青函連絡船から身投げをし、一人は里帰りしたら精神病院に入れられて。主人公が運命を成就できたのは、勇気と知恵に加えて、ラストに母親に、「ありがとう、磨けば磨くほど輝くからだに産んでくれて」と言ったように、抜きんでた麗質があったからでしょう。
 地平融合の話に戻ると、本書の物語を生きることで逆照されたのは、自分は運命の呼び声に従ったのか、という問いでした。評者もまた幼時より運命の呼び声を聞いていました(残念ながらgender incongruenceとは違います。念のため)。でも、厄介なのは、十代で呼び声が二種類になり三種類になったこと。おかげで本書の主人公のようなまっしぐらな生き方ができなかった。三種類の呼び声に従うにはキャパが3人分なければならないが、生憎一人分(もしくは一人以下)しかなかったので、どれも中途半端になるかも。
 でも、いつおさらばしてもおかしくない年齢になってようやく、三種類の呼び声の意味を解明できそうな方法論が手に入りそうです。それを現象学と言います。ですからこのレヴューも、現象学的書評の最初の一歩の積りで書きました。自分勝手な呟きを入れてすみません。
  「運命」とは後知恵に過ぎないのでは、と思う人もいるでしょう。私も元々そういう考えでした。実存主義的現象学者のサルトルなら、実存的決断とか言ったことでしょう。詩人のジャン・ジュネは孤児院から貰われた養家で「泥棒!」という「目も眩む言葉」を投げつけられ、その瞬間、「他者」として「客体」として在ることを、それゆえ大人の男たちに身を任せることで生き延びることを、実存的に選択したのだと。けれども、そのサルトルからして、小説の代表作『嘔吐』では、主人公ロカンタンが、たまたま耳にしたシャンソンの歌に、何かしら救いの予兆を感じ取るラストとなっています。シャンソンに魅せられるとは、自身の生を物語としてとらえることです。それによって無意味な日常世界に、何らか調和と美とがもたらされるのです。運命とは、リクールのいう、物語的自己のことなのです。
 シャンソンついでに、主人公が、いつも「枯葉」を歌っている先輩ゲイボーイに意味を聞くと、あたしの適当な訳だけどと言って教えてくれた、日本語歌詞を掲げてこの書評をおしまいにします。いつもクールなマメコ(最初の店での源氏名)も、目の奥が熱くなったといいます。マメコの目裏を去来したのは、大きな体でいじめっ子から守ってくれた小学時代の同級生、文次の面影でした。大相撲の巡業で来た親方の目にとまって東京へ行ってしまったのを、売られて行ったと思い込んだマメコは、「買い戻すため」お金を貯めていたのでした。
 ~俺たちの思い出と後悔が枯葉になって落ちてくる。かき集めてみても遠いあの日は戻らない。けれど俺はお前を忘れない。木々が葉を落としやがてどこかへ運ばれてゆくように、打ち寄せる波も俺たちの足あとを消してゆくが、ふたりで過ごした日々は俺の胸にいまも在る。そこんとこ、お前も忘れてないだろうよ~(p.335)。
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No.7:
(5pt)

芯を持った人の強さと格好よさ

主人公の秀男さんは、女性になりたいという思いを自分の中でしっかり受け止め、これが私だと認めています。そして、その思いに向かって真っ直ぐ生きてる。辛いことの方が多いのに、揺るがない。こういう人って強いし、格好いいと思います。
また、私は自分に自信が持てないので、秀男さんの「自信はないけどこの世に自分はひとりしかいない」「自分くらい自分を認めてあげてもいいじゃない」というセリフに、叱咤激励されてるような気持ちになりました。
秀男さんを通して、いろいろ教えられました。最初はボリュームの大きさに面食らっていましたが、読んでよかったです。
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4103277254
No.6:
(5pt)

小説の醍醐味

卓越した心理描写と言葉選びは素晴らしく小説の醍醐味を味わうことができました。
桜木さんの新たな代表作と呼べると思います。
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