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守教
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守教の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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まだ読書中なので(上)に限ってのコメントです。 百姓たちそれぞれの思いのこもった手製ロザリオを持たせる描写が、彼らの素朴な信仰を表しているようで秀逸でした。南島原には火縄銃の弾で作られたロザリオも実際あるくらいですからロザリオは象徴的です。 しかし、ひらがなと漢字で印象深く繰り返し記述されたキリシタンたちの祈祷文については、その時代考証に疑問が残りました。 つまり、村でのミサの中で「無原罪のマリア様」とカブラル神父が呼びかけますが、マリアを無原罪 Immaculata Conceptio とする難解な教えは19世紀後半まで教義に明確にされておらず当然ミサの文言にも入りません。 また百姓たちに初めて教えるロザリオの祈りの中に「ファティマの祈り」が加えられていますが、それをロザリオに加えられるようにと聖母からお告げがあったのはつい最近20世紀になってからであり、16世紀にはそもそも存在しない祈りでした。少し調べればわかることなのでなぜ作者がこの祈りを採用したのか解せません。 | ||||
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身につまらせる思いで読ませて貰いました。 | ||||
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一気に読んでしまいました | ||||
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隠れキリシタンと聞けば、長崎を思い出すでしょうが、福岡にも明治まで密かにキリスト教を大切にしていた人々がいました。上巻とともに読んでください。心が熱くなります。 | ||||
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箒木先生の著作はデビュー当時の短編を除いてどれも素晴らしく、この本も読み終わった後も古本屋には売りに行かず、本棚においております。間違いなく、先生の傑作のひとつです。 | ||||
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『水神』、『天に星 地に花』に続く、久留米藩三部作の最終作。前二作が実に素晴らしかっただけに本作品も大いに期待していたのだが、残念。戦国時代から明治初年までの物語を上下二巻で描くのはおよそ無理というものだ。大友宗麟配下のある武士一家を物語の基本線としながらも、一方で宣教師個人の旅程を記し、他方で大名の抗争を記し、さらにはキリスト教が政略に巻き込まれる様を描くので、集中できない。中心となる物語も章が変わるごとに三年、五年と時間が進み、最終的には百年以上を飛び越える場合もある。さながら「明治初期までのキリスト教宣教史」というタイトルの教科書を読まされているようで、その教科書の合間合間に「ある一家の物語」という挿話が置かれている、という印象。教科書なのだから没入しにくいのは当たり前である。通時的であるよりは共時的であって欲しかった。 ただし物語中のある信徒の殉教は壮絶ではある。 ところがその出来事が活かされていないようにも思うのだ。巻末に掲載された膨大な参考資料群には頭が下がるのだが、その資料が本当に「引用されただけ」であり、物語そのものには消化されきっていない、という印象が残る。 | ||||
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私にとっては、下巻と合わせて何度読んでも飽きる事のないとても面白い本です。ただ、とにかく長い(苦笑) | ||||
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擦り切れるほど読んで本が傷んだので、再度購入しました。何度読んでも飽きることなく読めます。 | ||||
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著者は聖書のことをよく理解しながら執筆していることが読み取れます。武士はプライドが邪魔をし、なかなか信仰の道に入れないが、聖書の教えを素直に聞き入れる武士以外の職業の方は信仰の道に入っていけるのがよくわかりました。日本の現代も一緒なのでしょうか?先進7か国のうち6か国がキリスト教の国であるのに対して、偶像の神々を崇拝する日本は他国から不思議に思われているのがわかりかけてきました。 | ||||
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遠藤周作の「沈黙」とは別の視点、別のテイストの隠れキリシタンの作品を期待していたのだが、まず宣教師や百姓など多過ぎて頭に入ってこなかった。分量の割に内容がペラッペラである。その宣教師、その武将の名前出す必要あるか?と思う人物も多くいてリソースを無駄に割かされた。次に、同じ情報を語らせる人物を代えて何度も書くことにげんなりさせられた。このような作品が、なぜ著名な文学賞に入賞されたのが、素人にはとても理解できないような作品である。 | ||||
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とってもきれい。 | ||||
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綺麗になった | ||||
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綺麗で問題なし | ||||
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この作家にしては意外な愚作。物語の展開は平板で、登場人物はステレオタイプのオンパレード。外国人宣教師のセリフをかな書きにすることで、分かりやすさを狙ったのかも知れないが、読みづらいだけ。文学賞受賞が信じられない。 | ||||
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宣教師の名前が次々でてきてなかなか本題に入らない。高尚すぎて、私には難しく、読み進む、ことができなかった。評判はとてもよいのですが、私には無理でした。読破したかたを尊敬、します。 | ||||
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僕がどん底にいる時に父が渡してくれた本です。 上巻の冒頭に大友宗麟は出てきますが、その後は筑後川近くの村の中でいかにキリスト教が広まり、そして弾圧から密かに守られてきたか、歴史的には全く無名の大庄屋の一族を通して描かれます。村人たちが弾圧による死の恐怖に対峙しながら、時には命を賭して、自分の家族、子や孫、その子孫へとキリスト教を伝えていく姿に、どんな大河ドラマよりも濃密に人々が普通に生きていくことの厳しさや尊さが伝わってきて、身震いするような感動を覚えました。 砂に水が染み入るように広がっていったキリスト教、なにが村人たちの希望となり、生きる糧となったのか、本書を読めばきっとわかります。 自分が社会にとって取るに足らない存在だと絶望していましたが、僕らが生まれるずっと前に、自分の祖先は必死で生きていたこと、その道の先に自分がいることが自分をまた奮い立たせてくれました。 | ||||
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武士から大庄屋へ。農民の世界に入った無名のキリシタンの、日本キリスト教萌芽期から大迫害を越え信教の自由を勝ち取るまでの子々孫々一大叙事詩。創作ばかりでは?という危惧は読み進むうちに吹き飛びました。丁寧な同時代史の説明と連動するように進んでいく村の様相。 噛み締めるように読みました。下巻からは大迫害期。 2巻同時購入はハードカバーで高いし勇気が要りましたが、買って良かった! | ||||
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なぜ信じ続けても得をしない、虐められるだけの救いのない異国の宗教を、貿易の利益もない農民たちが息を殺すようにして信仰したのか。 この本を読んで、やっと理解できたと感じています。 自分ならきっと棄教する、と思っていましたが、この舞台(=今村)に生まれたら、こんな自分でも自然に信仰を守り続けたのではないでしょうか。 キリシタンに無関心できた人にこそ読んでいただきたいです。 キリスト教の素晴らしさというより、人への思いやり、愛情が染み込みます。 私は働くことに疲れ果てていましたが、この本に出会って気力と希望を貰いました。 帚木さんのファンになりそうです(笑)。 | ||||
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帚木氏の著作は、みたびの海峡、閉鎖病棟に続いて3作目である。緻密取材には高村薫を思い出す。 それにしても高橋村、そして今村での約2百年、七代にわたる守教の歴史は重く苛烈だ。ここまで、残酷な拷問ができるのだろうか。 著者の「みたびの海峡」にも、同様な人間のあるいは日本人の残酷な一面が克明に淡々と記載されている。 しかし、一方で信徒は多くの祝福も受けただろう。きっと天国で先にいった村々の先祖たちと後代を見守っていると思う。 重厚、重層な小説だった。 | ||||
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ずっと気になっていた、隠れキリシタンのその後、というか、再発見以前のようすがわかって、興味深く読み通せました。すっきりしました。友人が好きだったので、何作品か読んでいますが、淡々とした筆致だと思います。 | ||||
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