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怪談徒然草



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【この小説が収録されている参考書籍】
怪談徒然草 (角川ホラー文庫)
怪談徒然草 (角川ホラー文庫)

怪談徒然草の評価: 4.02/5点 レビュー 53件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.02pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(3pt)

いや、なんていうか話し自体は面白いんですが

著者の加門氏が、なんていうか「ワタシって見える人なの~」てのを得意げに出している人特有の、ちょっと避けたい印象があります
話し自体も面白くないわけではないのですが、例えば「呪われた?家」に行く話でも、具体的に書くと特定されてしまうかもしれないからぼやかして書くのはわかるのですが、「見た途端最悪」とか何が悪いのか説明がなく「分かる人には分かるんだよね~」的なところが横溢していてやや鼻につきます
厳島神社に行った時も「能登殿って声が聞こえてきた」みたいな、中二的な話があってちょっとね~って感じです
怪談徒然草 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:怪談徒然草 (角川ホラー文庫)より
4041128099
No.4:
(3pt)

語り口調が気になります。

他にも書いている方がいらっしゃいますが、どうも口調が気になってしまい、途中で読むのを止めてしまいました。
1962年生まれとありますから、50代後半の作家さんですよね?私自身、こういった言葉遣いをする方が苦手ということもあり、どうも読み進める気になれませんでした。他の作品もいくつか読んでいますし、楽しみにしていただけに残念です。日没後の神社がお好きなようですが、やや心配になります。日没後の神社は「魔物が入りやすい」といわれ、年末年始やお祭りなどでもない限り知っている人は足を踏み入れないのではないでしょうか。小さな神社は別として、日没には門を閉めるところもありますからね。宮司さんの中には注意される方もおりますし、私は行きません。
怪談徒然草 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:怪談徒然草 (角川ホラー文庫)より
4041128099
No.3:
(3pt)

怪談会の雰囲気、短編がお好きな方にはオススメ

怪談会の模様を写実した一冊。怪談会の雰囲気を楽しみたい方、長編より短編派の方にはオススメです。ただ、長編小説派の方、しっかりとした骨格とストーリー性とオチを求める方には、ちょっと物足りないかも。
怪談徒然草 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:怪談徒然草 (角川ホラー文庫)より
4041128099
No.2:
(3pt)

疲れる怪談

本書は語りおろしということで加門さん、編集者の三津田さん、文芸評論家の東さん
の3人で語られる実体験の怪談です。
第一夜〜第三夜まで215Pでおおまかに34偏、最終夜は41Pで1偏の怪談が語られます。
(最後の1偏が有名らしい「三角屋敷」です。)

まず目に付くのが、加門さんご自身があとがきで「私の口調、乱暴になっておりますな」
と語られているように語り口が「かなり頻繁に」乱暴です。
例「〜あのオヤジ自体もヤバイと思っていたから、冗談じゃないって思ってさ〜」
これは語りおろしのコンセプトに従って、そのままにしているとのことです。
また文庫化にあたって「あまりに一部ノリが軽くて、『怪談として、どうよ』」と思われた
部分は整えられているようですが、それでも軽いノリです。
何か食べながら、談笑しているような楽しげな光景が目に浮かびます。

例えるなら
「ゴールデンタイムの心霊特番」というより「お昼のトーク番組の心霊コーナー」
というような雰囲気に近いでしょうか。修学旅行の心霊話的?というか。
前者が、血色悪い色白のおじさんおばさんがガタガタ震えながら神妙に語る雰囲気とすれば
後者は怖いけどどこか和やか、リアクションを楽しむ雰囲気があるというか、、
ひとつひとつはかなり短い話で、「こんなのが見えた」というものが多いですが
その背景が丁寧に語られることはあまりありません。

色々意図はあるのだろうけど加門さんのキャラクターは知らない人は結構面食らうと思います。
あえて残しているというから、江戸っ子的口の悪さとサービス精神なのかもと思いますが、
やはり品格、、というかもう少しだけ落ち着いて話して欲しかったです。
ずっとイケイケで次第に疲れてきます。個人的にはノリの軽さも、キャラクターも、
怪談には馴染まずあまり怖さがありませんでした。
最後の話や工場の話など、話自体は気味の悪いものもあったのでやはり惜しい印象です。
怪談徒然草 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:怪談徒然草 (角川ホラー文庫)より
4041128099
No.1:
(3pt)

オカルト嫌いには全く怖くない怪談

少なくとも現代の作家が語ったり創ったりする「怪談」は、幽霊や妖怪の存在を信じ切っている人にも、頭から信じていない人にも怖く読める工夫がされているものです。
そしてその工夫の一つのパターンとして、「どのようにとらえても腑に落ちることがない」というものがあり、実話系怪談、つまり実話っぽい怪談には、
多く使われているようです。
それはジグソーパズルのピースの数が多過ぎたり少な過ぎたりするようなもので、オカルト的に考えようが合理的科学的に考えようが、
必ず”すわり”が悪くなるようになっています。

しかしこの本に収録されている怪談は全て加門七海さんの「実体験」とされており、霊現象そのものは「当然あるもの」という前提で語られています。
そして聞き手の三津田信三さんもその前提には全く疑問を差し挟むことがありません。
そのためこの本の全体を通して「合理的な解釈をしてみよう」という態度はまったく見られません。
そのため「霊現象を、ひいては加門七海を信じるか、否か?」の答えいかんで、全く評価が違ってきてしまうでしょう。

霊現象あるいは加門七海さんご本人に対して否定的な方がこの本を読んでも、収録された話の内容をとても信じることができないでしょうし、
「インチキ話や与太話を読まされた」と不快になってしまうかも知れません。

逆に言えばオカルト好きにはかなり興味深いと思われる話が語られており、特に最後に収録されている
「人を呪うためにわざと最悪の家相にした挙句、その効果を上げるために儀式をほどこされた家」
というのは、オカルト系の小説を読むような感じで読み進むことができ、非常に楽しめました。

オカルト好きには是非。オカルト嫌いなら絶対にスルーしましょう。
怪談徒然草 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:怪談徒然草 (角川ホラー文庫)より
4041128099

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