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パリ警視庁迷宮捜査班
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パリ警視庁迷宮捜査班の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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一癖も二癖もあるメンバーが捜査資料の中から未解決なままに塩漬けにされていた事件を拾い上げ、再捜査を始める、という形式の物語。中でももっとも「癖がある」のは捜査班を率いるカペスタンである。彼女は誘拐犯を至近距離から銃殺したことを理由に停職処分になったのだが、その真相がもっとも残酷で悲惨であり、それに比べれば物語において現在進行形で描かれる「ふたつの未解決事件」の方が多少霞んで見えるほどだ。しかしいずれにせよ未解決事件の背後に思いがけない「黒幕」がいる……という流れで、確かにコミカルで面白い。特に「組んだ相手が次々事故に遭う不運の持ち主」であるトレズの存在感が光る。 | ||||
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警察のお荷物連中が集まった組織を軸とした小説は大好きなので すぐに飛びついた。 パリを舞台としているのでグーグールマップを見ながら読む。 しかし 面白くないわけではないが、微妙。 読みやすく坦々と話が進み、私にとっては盛り上がりに欠けた感あり。 好評価多い中で書きにくいレビユーではありました。 高齢者なので割り引いて捉えてください。 | ||||
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状態良好でした。 | ||||
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値段は高いですが、それなりの作品でした 推理小説ですが、フランスの匂いのする生活感のある物語です 文句無く、面白い❣️ 読んで損のない本ですが、二段で字が小さいので目が疲れました(笑) | ||||
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パリの問題児警察官が未解決事件に挑む話だが、創元推理文庫出版の「集結-P分署捜査班」の方が遥かに面白い。 キャラクターの立ち方や、深みにだいぶ差がある。 本書も面白くはあったが、もう少しキャラの掘り下げがあっても良い気がする。 本書が好きな方には、是非「集結-P分署捜査班」をご一読されることをお勧めする。 ハヤカワ文庫のIQシリーズも探偵ものとしては出色の出来だが、2作目までで続刊なし。 極めて残念です。 | ||||
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アンヌ・カペスタン。離婚したばかりの37歳はパリ司法警察の凄腕女性警視正……だった。左遷された先はデスクすらない古ぼけたアパルトマンの一フロア。自らを筆頭に新しく組織されたばかりの「特別捜査班」は、まともに出勤する部下を片手で数えるだけの問題児の吹き溜まり。それでも義務感は頭をもたげ、廃棄された事件の段ボール箱から、彼女たちは未解決の二つの殺人事件を見つけ出す。 それは未解決の強盗殺人事件なのか? 故意の迷宮入り事件なのか? 第26章のラストで二つの事件が接触し、第28章で一気に加速する様子はゾクゾクする。そして流れるように収束する終盤は、意外な人物にフォーカスが当たり……。 ・まぁ、これだけ個性的な人物を集めたものだと感心するような、とんがったメンバーたち。でも腕は確か。だから掃きだめに寄せられたのかも、と思わせて……。なるほど、フランスでベストセラーになっただけのことはある。 ・作家兼警部は、なるほど、煙たがれるだろう。彼女のしぐさも言葉尻も、そして愛犬も、楽しくて良い感じだ。死神と恐れられた男も、カペスタンと組むことで徐々に変わる様子がほほえましい。 ・第42章のカーチェイス(?)はなかなか。パリの中心街でこれをやられたら始末書ものか、あるいは勲章ものか……。 ・事件解決後のどんちゃん騒ぎもまた楽し。犬の思いは、パーティ参加者の思いでもあるのか。 最終章。「彼」の涙は、その息子にどう映ったのだろうか。犯罪者であっても理由と理性と愛は確かにそこにある。新しい人生への道があるなら、それはどんな色とかたちを示すのだろうか。その道が彼に与えられることを願って、本書を閉じた。 続編も発売されるようで、実に楽しみだ。 | ||||
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続編を待ってます | ||||
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帯には「落ちこぼれ捜査班が迷宮入り事件に挑む!」とありますが、能力的にはみんな非常に高く、独特の癖があるメンバーで構成されていて面白いです。捜査の仕方はやや行き当たりばったり的な感じがするのと、後半で犯人逮捕に至るまでがあっさりし過ぎる気もしますが、中だるみすることもなく結末が気になって最後まで一気に読んでしまいます。個々の捜査員の細かいエピソードが謎のまま明かされてないので、シリーズ化されたら次も読むと思います。 | ||||
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一癖も二癖もある人物がたくさん登場して来るので、それぞれの個性の描写と描き分けの面白さを期待したのだが、もう一つ、物足らない。人物をめぐるエピソードも平凡で、世の中をはみ出した人間が持つ面白さ、悲しさ、深みが描き切れていない | ||||
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裏表紙に「フランス版特捜部Q」と書いてしまっているので、特捜部Qと比べてしまったり、設定が同じじゃないかと批判されるのは仕方ないと思うが、それで批判されてしまうのは非常にもったいない。 おおまかな設定が似ているものなど腐るほどあるわけで、大事なのは読み手に楽しく飽きさせず読ませ続けられるかだ。 突拍子がない設定でもつまらない小説より、ありきたりな設定でもキャラクターに魅力があり、魅力を伝えることができ、物語を読むのが楽しい小説の方が良い作品だ。 この作品はその「ありきたりだけど面白い」作品だった。 惜しいと思うのは、ラストの犯人の動機、エピソードにもあまり深みがなく、共感や理解をしにくいものだったこと。 キャラクターたちの軽薄なノリは非常に読みやすく、エロやグロがなくてもじゅうぶん面白くできるのだと証明した作品だと思う。 しかし、軽薄なノリで人を殺すということは絶対になく、そこだけは丁寧に描かれるべきだった。 殺人の動機になった連れ子の設定も、唐突に「悪い子」という設定が出てきて面食らう。 手前に差し込む犯人側のエピソードが足りなかった。 キャラクターたちの描き方が上手だっただけに、犯人含めキャラクターの背景の描き方ももうすこし丁寧にできればと残念に思う。 (特捜部Qもエログロなしでしっかり濃厚な物語が楽しめるので、比べてしまうとあちらのほうが良作だと思う) 主人公側の登場人物が非常に多く「誰が誰だかわからなくなりそう」と危惧したが、キャラクターの特徴は上手に描いているため、ほぼ全員のイメージは簡単に出来上がり、誰が誰かわからなくなることはなかった。 現地では三作目まで刊行されているそうなので、是非日本語訳を出版してもらいたい。 小学校高学年~高校生が読むには読みやすくておすすめしやすい。 | ||||
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主人公の女性刑事がクールでカッコいいし、メンバーのダメダメ刑事達も 実はなかなか。組織から弾き出されてやる気が無い彼らを まとめ上げる手腕に拍手。 | ||||
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あらすじを読むと海外人気ドラマ『ニュートリックス』とそっくりなので、原作かと思い買ってみました。まだ読んでいませんがレビューを読むとその点には言及している方がおられないので、不思議に思っています。この作品が発表された年には既に『ニュートリックス』は人気ドラマでした。これから楽しみに読んでみます。未読ですが星は1個としておきました。。 | ||||
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作者が面白いミステリーを書きたいと思っていて、それは成功していると思うのだが、「刑事マルティン・ベック」や「ミレニアム」や「特捜部Q」の著者たちが持っていた「世の中を何とかまともにしたい」という志を感じられないし、そのため登場人物たちの奥行きも浅い感じがする。 | ||||
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まさに手作りの警察チームがパリに誕生する。セーヌ川中州シテ島の司法警察局ではなく、古びたアパルトマンの最上階に。ヒロインは、発砲事件で進退を危ぶまれた挙句、半年間の停職処分と離婚の後、警察署の掃き溜めの任命されたリーダーのアンヌ・カペスタン。パリ警察の問題児ばかりをここに集めて世界から隠したい。それがパリ警察の狙い。カペスタンは明確にそう言われる。取り組むのは迷宮入り事件のみだ、とも。未解決事件の段ボール箱が積まれた古く黴臭い部屋。 対象警官は40名だが、ほとんどの者は停職中だから、勝手に集まってくる人間だけで遊ぶなり働くなり、勝手にやってくれ、という指示である。事件の解決など、はなから期待されていない。余計なことはせず、そこに隠れていればよい。そんな感じである。 フランス版<特捜部Q>シリーズとも言われているみたいだ。デンマーク・ミステリの代表格でもあるユッシ・エーズラ・オールスンの<特捜部Q>は、警察署の地下室で、やはり未解決事件のみの捜査を任され、どこからスカウトされてきたのかわからない謎の最小人数の部下とともに難事件に挑むカールの大格闘ミステリである。なるほど。確かに凶悪な犯罪に対し、コミカルでユーモラスで開き直ったリーダーの存在が、一見使い物にならぬような部下たちを纏めて、組織の鼻を明かしてみせるという構造は、類似するところがある。それに、何よりもいい構図ではないか。 花の都パリ。心に傷を抱えた部下たちとともに、本署が解決できなかった事件に立ち向かう部署。そんな設定の本書は、フランス国内で大いに人気を博し、現在のこの続編も既に二作が上梓されているらしい。本書は作家ソフィー・エナフのデビュー第一作であり、本シリーズの第一作でもある。だからこそ、新部署立ち上げの破天荒な様子が、まず奇妙で愉快だ。次々に登場する怪しい捜査官たちとその奇行には圧倒されるけれど、古いアパルトマンがどんどん風変わりな改装を施され、備品が思い思いに持ち込まれ、それぞれがコミュニケーションを重ねてゆく毎に、疑似家族を形成してゆく。それに捜査も何故か進んでゆき、出来損ないたちの表情も明るさを増してゆく。うーん、やはり、手作り警察、いいぞ! さて段ボール箱の中の複数事件に、二人チームずつ当たって始まる捜査なのだが、実はここが凄い。入り組んだ、文字通り迷宮のような段ボール箱の事件が、実は本書の完成図を作る上で重要なファクターとなるのだ。事件は事件であって事件ではない。事件は、チームの存在や根幹に関わるものとなり、捜査は実はスケールの大きな風呂敷となって作品全体に広がってゆくのだ。あまりに核心に触れる部分なので、謎めいた表現になるが、要はミステリとしての根幹も素晴らしいのが本書なのである。 1991年フロリダキーウエスト島でのどう関連するのかわからない人物の旅行中のエピソード、1993年の船員銃殺事件、2005年の老女絞殺事件、2012年現在のどう関連するするのかわからない人物の婚約のエピソード、2012年現在、迷宮捜査班チームの始動。さらにいくつものこまごまとした捜査模様。まるでバラバラの破片だ。 しかし、それが見事に大団円に向けて、大きな一枚の画幅となってゆく。この仕掛け、凄い! コミカル・サスペンスとあるけれど、さほど軽くはないように感じる。むしろ、何らかの負の心を抱えた傷だらけの警察官たちが、互いに思い合える疑似家族の優しさの中で、徐々に再生を果たしてゆくヒューマン・ミステリとして捉えたい。傷を負った者たちが一丸となって事件を収束させる、言わば「やり切る」ことで癒されてゆく心と心の物語なのだ。とても良い読後感。人間中心のミステリって、やはりいい。ちなみに、登場人物表に犬が一匹紛れ込んでいるけど、この子も存在感があります(笑)。 | ||||
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組織の厄介者、はみ出し者たちが、よんどころなく集められるシチュエーションは、最近で言えば、「特捜部Q」シリーズ、エスピオナージュで言えばミック・ヘロンの「窓際のスパイ」たちがありますが、今回の舞台は、フランス。「パリ警視庁迷宮捜査班」(ソフィー・エナフ、早川書房)を読む。 停職処分をくらった警視正の下にアルコール依存症者、ギャンブル依存症者、スピード狂、作家業が本業の片手間警部、元交渉人、サイバー・オタク、ゲイ、そして「死神」警部、刑事たちが厄介払い目的で集められ「迷宮捜査(コールド・ケース)班」をあてがわれます。 そして、彼らは、嫌々ながらも或る意味楽し気に20年前に起きたフェリー船員殺人事件と8年前の強盗殺人事件を追跡することになります。ストーリーは、ここまでですね。特に今回は何も語ってはいけませんが、スラップスティックもあります。そして、もしかするとキー・ウエストがキーかもしれませんね(お許しください)。 警察小説と言えば、エド・マクベインの白鳥の歌、「最後の旋律」が2006年でしたから、それから果たしてそれを超える<チーム警察小説>があっただろうかと考えてしまいます。87分署シリーズは、複数の事件が時に何の関わりもなく進行したり、刑事たちの日常、家族が鮮やかに描写されたり、今でも多くのキャラクターたちを思い浮かべることができます。そして、特筆すべきは、読書中、その意外性のある展開に声を上げて笑ったことがあったことでしょう。ユーモアは、一つの<トリック>なのだと思います。そういう観点では、この作者は、国籍は違えどエド・マクベインの代わりを担えるかもしれない、貴重な<To-be>なのだと思います。 シリーズ?一作目ということですが、切れ味のあるカットバック、はみ出し警部たちの愛すべきキャラクタリゼーション、そしてしっかりとしたストーリー展開に一読者として満足できる仕上がりだと思います。Who-Done-Itが炸裂し、Why-Done-Itは心に沁みます。 そして、これからもはみ出し者たちの<心の闇>を描きながらも、その闇を遍く照らすユーモアを持ってシリーズを書き続けていってほしいと願います(皇室か(笑))。 そのためには、何よりもしっかりとこの国でも売れてほしい(登場人物ロジエールが連れて歩いている犬のピルーも可愛く活躍しますよ)。 | ||||
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