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救いの森
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救いの森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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小林由佳さんの3作目の新作。 今後もこの人の作品は追いかけねばなるまい、と思った。 現代でありながら少しだけ、制度とか仕組みが異なる世界を設定で連作短編とする手法は前々作ジャッジメントと同様であり小林さんは今後もこのスタイルを踏襲していくのだろう。 子どもの虐待やいじめによる自殺が急増したため政府は義務教育の小学生中学生にはライフバンドというリストバンドを全員左腕に着用する制度が出来た。子どもが自分の生命の危機を感じたり助けを求めたいときにはバンドに自分の指紋を認証させるとアラームが響き、位置信号が児童保護本部に送られる。 児童保護省が設立され、消防士や救急隊員のように児童救命士という職席の公務員が子どもたちの保護に駆け付ける制度である。 主人公は新米の児童救命士、彼の指導員は一見だらけて無気力に見えるが経験も実績もあり、追い詰められた子どもの気持ちを掴むことに長けて多くの子どもたちを救っている。 主人公は最初は困惑し辟易としながらも過酷な仕事と悲惨な子どもたちや家庭の状況に対し、先輩の背中を見ながら救うとは何か?自分の過去や正義感と向き合ってゆく。 この作品は連載ではなく書き下ろしである。一気に書かれたに違いない。リアルな現実での悲しい虐待事件に対して作家としての、小林由佳としての義憤と焦燥感がその動機なのだろう。 執筆とか出版も一つの世の中を変える力であることを感じ取る事ができた気がする。 | ||||
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