救いの森



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初公開日(参考)2019年02月
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長編小説

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救いの森

2019年02月13日 救いの森

いじめや虐待、誘拐など命の危険を感じた時に起動させると、児童救命士がかけつける「ライフバンド」。児童保護救済法が成立し、義務教育期間の子どもにその着用が義務づけられた。ある日、新米児童救命士の長谷川は「ライフバンド」の検査で小学校に出向き、そこでわざと警告音を鳴らす少年と出会う…。生きづらい現代に希望を照らす、衝撃の問題作!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

救いの森の総合評価:5.80/10点レビュー 5件。Cランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

どこまで子供を信じきることができるのか?

2019年に発表された著者3作目の書き下ろし長編。現在の子供たちが置かれた状況をどう改善して行くのか、近未来の設定でその解答を試みた意欲的な社会派ヒューマン・ミステリーである。
義務教育期間の生徒全員に「ライフバンド」装着が義務づけられ、SOSを求める子供がライフバンドを起動させると「児童救命士」が駆けつけるという制度が機能している社会。新人「児童救命士」の長谷川は初任地である江戸川児童保護署で様々なケースに遭遇し、自分の経験不足、無力さに悔しさを痛感しながらも「子供たちを救う」という使命感だけを頼りに奮闘する。SOSを発する子供は何らかの問題に直面しているはずなのに、その悩みをなかなか素直には告白してくれない。その裏側には「その大人が信頼できるのか?」という、子供の真剣な迷いがある。その迷いを断ち切るには、大人の側からどこまでも子供を信じることではないか? 長谷川は、冷笑的な世間からは鼻で笑われそうな信念を持つようになる。
4章に別れていて、それぞれに現実に起きた事件を想起させるエピソードが使われている。それだけに、作者の意図するものがリアルに見えて来て、作者自身も迷いながら、考えながら問題に取り組んでいることが伝わって来る。どれも簡単に正解が分かるような問題ではなく、読む側にも解答を考えることを求めて来る重さを持っている。ミステリーとしての完成度は高くなく、文章力もさほどではないが、テーマの追及力で読ませる作品である。
社会派ミステリー、ヒューマン・ミステリーのファンにオススメする。

iisan
927253Y1
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No.4:
(3pt)

ふつうー

児童救命士という、子供たちがいじめや幼児虐待されていたりする場合に、子供たちの腕にはめたライフバンドという機器でSOSが発信され駆けつけるという職業を描く。子どもたちの苦悩を描き、救うという意味では、大変興味深い作品。最後に、無理やり、ミステリー要素を詰め込んだ感じ。
救いの森Amazon書評・レビュー:救いの森より
4758413320
No.3:
(1pt)

中古品のように見える

本の帯が大きく破れていた。所々擦れていたりし中古品のように見えた。元々のこの状態だったのか配送時にできたものかは分からないが楽しみにしていたものなのでとても残念だった。
救いの森Amazon書評・レビュー:救いの森より
4758413320
No.2:
(3pt)

小林由香さんの作品が好き!

3作品ともみましてが、本当に感動です!
救いの森Amazon書評・レビュー:救いの森より
4758413320
No.1:
(4pt)

小林由佳さんの3作目の新作。 今後もこの人の作品は追いかけねばなるまい、と思った。

小林由佳さんの3作目の新作。
今後もこの人の作品は追いかけねばなるまい、と思った。
現代でありながら少しだけ、制度とか仕組みが異なる世界を設定で連作短編とする手法は前々作ジャッジメントと同様であり小林さんは今後もこのスタイルを踏襲していくのだろう。

子どもの虐待やいじめによる自殺が急増したため政府は義務教育の小学生中学生にはライフバンドというリストバンドを全員左腕に着用する制度が出来た。子どもが自分の生命の危機を感じたり助けを求めたいときにはバンドに自分の指紋を認証させるとアラームが響き、位置信号が児童保護本部に送られる。
児童保護省が設立され、消防士や救急隊員のように児童救命士という職席の公務員が子どもたちの保護に駆け付ける制度である。

主人公は新米の児童救命士、彼の指導員は一見だらけて無気力に見えるが経験も実績もあり、追い詰められた子どもの気持ちを掴むことに長けて多くの子どもたちを救っている。
主人公は最初は困惑し辟易としながらも過酷な仕事と悲惨な子どもたちや家庭の状況に対し、先輩の背中を見ながら救うとは何か?自分の過去や正義感と向き合ってゆく。

この作品は連載ではなく書き下ろしである。一気に書かれたに違いない。リアルな現実での悲しい虐待事件に対して作家としての、小林由佳としての義憤と焦燥感がその動機なのだろう。
執筆とか出版も一つの世の中を変える力であることを感じ取る事ができた気がする。
救いの森Amazon書評・レビュー:救いの森より
4758413320



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