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傲慢と善良
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傲慢と善良の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全441件 81~100 5/23ページ
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初めてこの作者の本を読みました 恋愛小説は一度も読んだことはないし、そもそも好みではない でもベストセラーになっていて、レビュー件数も多く、何より話題だったから"なんとなく"読んでみた 結論から言うと非常に読みにくい物語でした なぜなら、心理描写が非常に緻密に描かれており、登場人物の心情が自分の深層心理と一致するような場面が何度もあり、共感性羞恥のように「もうやめて…」と言いたくなる、そんな内容なので、読みにくい… それでいて内容は非常に面白いから読みたくなるという矛盾に苦しみました… 自分は結婚しているけれど、婚活はしてないし、男性主人公のようにイケイケでもないし、女性主人公のように真面目でもないけれど、それでも共感してしまうほどの心理描写が丁寧に書かれている とても引き込まれる本でした | ||||
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昨今のアプリでの婚活や相手はきっとこう思っているだろうの勝手な解釈により、相互理解に不一致が発生する例ともいえる本作品でした。 第一章、第二章と彼氏彼女目線での行動で、心理のすれ違いがとても多く発生している描写がわかりやすく描かれてました。 一気に読んでしまうほど惹かれました。 面白かった。 | ||||
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婚活についてだけでなく、今まで恋愛や社会生活上で感じてきた真実の気持ちだったり、生きていく上での劣等感、苦しさとか色んなものが鮮明に見つめられている作品だった。 続きが気になりどんどん読み進めてしまいました。面白かったです。 | ||||
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本書のストーリー展開は極めて面白い。婚姻がここまで重大事となるのは、ヒトによる子孫繁栄という本能を超えて、近代社会で地位を維持する制度、つまり集団内で自尊心を充足する制度として婚姻の定着によるものであろう。私見では、本書における「婚姻」はある種の宗教社会の規律であり(婚姻なくしてヒトにあらずともいうべき)、婚姻の有無や持続性によって、人格を判断する基準になっている。逆に、婚姻がさほど重視されないなら、全く違うストーリーになる。友人からの蔑みは気にならず、仲介業者の存在意義も変わってくるし、そもそも気を引くために偽装誘拐などする必要すらなくなる。ストーリー展開とは別に、リアリティという点ではズレを感じざるをえない(婚姻の価値をさほど重視しない社会へ変化していると思われるので)。ただ、婚姻を他の要素に置き換えて考えると(例えば、地球環境)、現代社会ではある種の規律によって同様な人間関係の摩擦が生じ、様々な感情が交錯し人生を左右することも大いにあると感じる。そういう意味で本書は慧眼である。 | ||||
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真実のストーカー話から始まる架の不安と怒りが色んな人と話すことでミステリーに感じて引き込まれていく。 | ||||
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本屋で目立つところで売っていて購入。 いけすかない二人の主人公が心理や行動への解像度がどんどん上がっていき、そうゆう傲慢なところあるよねと納得させられる。めちゃくちゃおもしろい。 | ||||
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結婚直前のある女性の失踪を追うミステリー。対人関係における人間の心の(無意識の)傲慢さと善良さの反転を抉り出す。都会と地方、キャリア女性か否かの結婚事情の違いも浮き彫りになる。そこはビターテイストだが、三十代半ば過ぎのカップルの成長の物語でもある。一気読み。 面白いことは間違いないが、この作品の評価のポイントのひとつは、鍵となる嘘にどれだけリアリティを感じられるかだろう。その点、私はやや作りすぎかなーという印象をもった。 もうひとつ、第一部と第二部のバランスはどうなのかとも思う。婚約者失踪の謎解きのプロセスがちょっと長いか。 | ||||
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結婚、恋愛、子育てについて幅広い年代の人々が感じる口にはあまり出さない、無自覚にしてしまってること、感じてしまってること。それらが上手く述べられており、私たち読者に訴えかけられているような気持ちになりました。 何度も読み返したくなるような本ではないけれど、一回でも十分重みのある本でした。 | ||||
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良かったです。汚れもなく新品の様でした。 | ||||
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白が黒に、黒が白に どんどん変わっていく巧妙な描写 凄い著者だなと改めて思いました。 そして、最後は泣きました。 本で泣く、ってそんなにないのですが、泣きました。 感動しました。 素晴らしい物語をありがとうございました。 | ||||
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婚活をしているすべての人に読んでほしい。婚活が上手くいかない理由、ピンとこない理由がなんとなく分かる気がする作品です。昔からのお見合いシステムの方が、すんなり上手くいくのだろう。現在社会に一石を投じる作品かと思います。映画が楽しみです。 | ||||
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個人的には「自己肯定感が低いのに自己愛が高い」という言葉は響いた。 実際、架の友人達の毒舌は、不愉快だけど的を射ているのが苦しい。 若いころの自分はまさにそれで、わがまま言わないし迷惑もかけないしで、そんな自分に「80点くらいだろう」と合格点を与えていた。 でもそれは、弱さの裏返し。 何一つトライもしない、その分失敗しないだけ。マイナスもないけどプラスもない、トータルイーブンで0点に過ぎない。 この本の主人公は震災ボランティアで自分よりも他人に意識や気持ちが向くことによって救われたが、彼女のように、一人でも多くそこから解放されることを願っています。 | ||||
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描かれる傲慢さが自分にも思い当たり、知られたくない正直な気持ちが細かく描写されています。主人公はその気付きを通して成長していくのがよかったです。 | ||||
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小説を読んでいる間、ずっと自分の言動と重ね合わせ、深く考えさせられた。読み終わったあとに、こんなに満足感を得られたのは久しぶりです。 | ||||
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自分も婚活をして、いろんな人と食事やデートをしたけどピンと来ない、ピンと来たと思ったらいつのまにかフェードアウトを繰り返した。 でも結局、自分が70%のモチベーションしかなかった人に出会い、たぶんこれ以上の人はいないだろうと結婚を決めました。 あれから10年たって今でも70点くらいに感じてますが、自分も完璧ではないので、気持ちも楽に結婚生活と子育てが続けられてて、感謝しています。 | ||||
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予備知識なしで読み始めました 最初はストーカーに追われて行方不明になった女性を救う物語かと思ったので物語中盤までは展開の緩慢さにイライラして「何を読まされているのだろう?」と読むのをやめようと思いましたが第1章の終盤あたりから物語が急展開しそこからは一気にスピード感を持って読み進めました 人は皆誰しも「人よりも幸せになりたい」といった優越さを感じたい生き物だと思います そういった口にはしにくい心理が丁寧に描かれて多くの人に思い当たる微かな後ろめたさのようなものを突きつけられます 婚活の苦労や親の束縛は男女問わず主人公と同世代の人なら共感する事も多いかと思います 真実の苦しみと切なさが愛しく感じてしまうのは贔屓目でしょうか 時を経て再び巡り合う架と真実が向き合うラストシーンにハラハラしますが目頭が熱くなると共に爽やかな読了感を味わえました スマホSNS全盛の現代にとって現代病とも言えるテーマですが見栄や自己美化はずっと昔からあったモノでそれをデジタル世代をテーマに描かれた快作だと思います | ||||
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この作品を読んで、人間が誰かと接触する時に感じる、精神世界の全てが的確な表現で言語化されていることに感嘆した。 前半は架パート、後半からは真実パートとして展開していきクライマックスはあぁ、という流れだった。ただどこを切り取っても、共感したり動揺したり唖然としたり… 繊細な人なら特に心に刺さる描写が多くて、どっぷり疲れると同時に、あの時の感情は自分だけじゃなかったんだという安心材料にもなった。とにかく読めば分かるという、生きるための聖書のような役割もあるかもしれない。 しかしラストは感動して涙が出た。 結婚は、そりゃあんだけ親密なら結ばれるでしょうよと、傍からしたら当たり障りない儀式かもしれない。でも、そこに至るまでの経緯として、出会い恋愛決断と色々ある。もどかしい距離にある心を互いに手繰り寄せるにつれて、傲慢さに失望したり、善良さに安堵したり…二人にしか知りえない秘密があってもいいと思った。 特に姉の希実が言った、生きるための悪意や打算的なことはどうしようもなく悟るもの、人から教わると思ってること自体がナンセンスというのは、自分が完璧に自立できない理由だと気付かされた。映画も絶対見よう。 | ||||
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毒親育ちの人に読んで欲しい。 小説って毒親がよく出てくるからまたか…とうんざりしたけど、真実パートになってから世界が変わり始め、最後まで読んで幸せな気持ちになった。 主人公二人が一緒に離れながら成長したからこその結末をたくさんの人に知って欲しい。 | ||||
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小説の内容自体は面白かったのですが 主人公の一人の名前が「真実(まみ)」で、何度出てきても「しんじつ」と読んでしまう。。 マミや真美など他にいくらでもあるでしょうに、なぜ小説に向かない漢字にしたのでしょう? | ||||
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恋愛観に感して、少し見つめ直さないといけない出来事が最近あって手を取った。第一部の"架パート"から既に共感の嵐であった。恋愛初心者では無いながらも、これまでの恋愛では結婚を決断できるほどの強い確信を相手に持つことができず、いざ失ってみてから相手がいかに大事であったかに気づくと共に、現代の形の"婚活"を通じて出会った真実にどこか"ピンとこない"という感情を持つ。自分自身にも思い当たる描写であったように思う。そして、真実の失踪によって架自身も考えを整理していく過程は自分自身の今の感情の整理の過程とすごく類似したものに感じた。またこの"まみの実態"に迫る過程においては、"しんじつ"に迫る手に汗を握る展開に、自分自身に鋭利なものが刺さる感覚を覚えつつも、頁を捲る手を止めることができなかった。 そして、"真実"について核心に迫った後の第二部。"真実"にスポットが当てられたパートは尚更、苦しくも自分自身にも深く響くでもものであった。果たして自分は、"傲慢"に相手を値踏みしてなかっただろうか?無自覚な"善良"が相手を不快にさせることはなかったと言えるだろうか?自分自身も「自己評価は低いくせに、自己愛が半端ない」うちの1人の人間ではなかっただろうか、と改めて問いかけられた気がした。真実の言葉を借りるのであれば、それでも自分は「一人で生きられるほど、強くない」、きっとこれから、真実と架のように大変な思いをしながら、「一緒に生きていける大切な人」を探していくのだろう。この本は、現代の恋愛と結婚における教科書になりうると感じた。 解説の朝井リョウさんも言及されていたが、この作品の登場人物は普遍的な人間心理が微細に描かれており、どの登場人物にも共感してしまう場面が多かった。自分自身の考えをも"因数分解"される感覚になりながら読み進めていた。この本を通じて認識した自分自身の"傲慢"と"善良"は、今後の自分の人生においてまた見つめる日が来るだろう。そして自分もまた、真実と架のようにその自分自身を見つめ直し、その先の次の場所へ一歩を踏み出せる日が来ることを願う。 | ||||
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