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傲慢と善良
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傲慢と善良の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全441件 401~420 21/23ページ
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善良さの中にも傲慢があり、その傲慢さが恋愛を遠ざけてしまう。自分の傲慢さに気づいた読者はきっと幸せになれるでしょう | ||||
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非常に面白かった。話の展開の踊り場で、別の人物を立てて、筆者のおそらく別の考えや見方を述べているが、 なるほど、とハッとさせられるところがいくつかあった。言葉の受けてによって変わってくる。話の性格(これまでの人生観)なども考慮した受け取り方が必要なんだという示唆。主人公の結末も気になるが、それ以上に、同じ言葉や態度でも人によって受ける気持ちが変わってくるということを論説調(小説なので当たり前ですが・・・)でなく書かれているのが読んでいて感心しました。タイトルも良いです。次の作品も楽しみです。 | ||||
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逆に経験したことのない人には嫌悪感を感じるくらい登場人物がみんな嫌な奴だらけです。 でも実際みんなそんなもんなんだよね~と、私はいつも辻村作品には魅了されます。 ただ今回はゼロハチゼロナナと構成が似てたので、★一つ減らしました。 | ||||
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私たちは勝手に人を傲慢とか善良とラベリングしているかもしれない。 真美(まみ)は箱入り娘で、いい人に見える。婚活で知り合った架(かける)もいい人に見える。人間はそう単純なものではない。絶対的に傲慢な人はいなければ、絶対的に善良な人もいない。人は傲慢であり善良でもある。特に自分が傲慢であることは気がつきにくい。 真美の母親の陽子は、常によかれと思って真美の行動に口を出していた。陽子にとっては善良の行動だが、真美にしてみれば傲慢な態度ととらえられる。架の優しさや正直なところも善良であるが故の傲慢だ。特に気がつかないところで自分が傲慢になっていることが怖い。気がつくためには自分や他人が傷ついたことが分かってからだ。 真美が自分や真美の家族や同僚に対して傲慢になっていくところが、本当の人間になっていく過程を見るようで、人間の強さを見た気がした。自分が気がついていない自分について考えさせる作品だ。 | ||||
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賛否のレビューがありますが、私は大好きです。 それぞれの目線での展開で、人は様々な想いを抱えているんだなと言うこと、それを周りにとやかく言われたくないと思いました。 ラストに号泣しました。 私はこの作品大好きです。 | ||||
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どんな恋愛体験をしてきたかで、評価が変わると思う。性別、年齢でも。独身で恋人いない30代を少しでも経験した人には刺さりそう。また出会いから再出発か..て、誰にでも思い当たりグサリとする部分はあると思う。主人公と目線で読みましたが、面白かった。自分とまったく同じではないけれど。母親、友人など登場人物それぞれ目線でのスピンオフもあったら楽しめそう。 | ||||
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自分の生き方に置き換えて色々考える小説でした。ちょっと怖い話でもあります。 | ||||
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すごく現実感のある、いかにもありそうな話でした。結局、最後まで読んだし、共感もしたけど、この著者はもっとSFと言うか、良い意味で浮世離れした作風が売りだと思っていました。少し期待してた話とは違いました。 | ||||
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評判の良かった前作「かがみの孤城」が、私としては余り面白くなく・・・。なので、本作も余り期待せずに読んだのですが、良い意味で裏切られました。こういう感想はおそらく私だけではないはず。中年以降の人には、「かがみ・・」のようなおとぎ話、ファンタジーよりも、人生そのものを考えさせられる本作のような小説の方が面白いと思います。 実際、私の場合はほぼ一気読みだったのではないかと。特に真実の視点で綴った第二部は、先が知りたくて一気に駆け抜けた感じです。それもこれも、一部の終わり方が余りに衝撃的だったから。エンタメ小説としても、この構成は上手いですねえ。 そして肝心の内容。この年若い作家に教えられることが数多くありました。特に結婚相談所長との会話の部分。作者は自分の思いを、おそらく彼女に代弁させているのではないでしょうか。結婚、人生について、深い深い深い話が語られます。私はここが最も印象的でした。 | ||||
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もし、結婚前にこの本を読んでいたら・・と心ざわざわして読みました。 とても大事なことだけど、こんなに色々考えていたら結婚しないかも。 色々かんがえてしまう本でした。 | ||||
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結婚に憧れる女子と、結婚を決めることにした男子。この両者のギャップがミステリアスに描かれている。結婚式の予定まで決めている中での、女子の失踪。何か事件に巻き込まれたのか、女子を探すために、女子の実家の群馬で探偵ばりに捜査する男子。女子の知らない面や女子の真実の思いを知って驚愕する男子。真面目に見えて一人立ちできてない女子。最後のハッピーエンドに違和感があるが、興味深く最後まで読めました。 | ||||
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女性目線をお持ちで勘の良い人たちなら、メインキャラクターである真実の行動の裏に気付けるんでしょうか。そう、その交際相手である架の女友達が簡単に見抜いたように。架の目線で素直に読んでいたので、そういう可能性についてはさっぱり頭になく、第一部の終盤まで完全に架と同じ道を歩かされました。 第一部の中盤に停滞感を感じ、過去作と比較すると集中力を切らしてしまうことがあったのですが、それも演出でしょうか。大きな進展のない時間を経験することで、第一部の終盤にある急展開とのギャップがしっかり作られたように思います。 それにしても、架には本当にそれでいいのかと問いたい。話を大きくする可能性がある嘘や、多くの人を巻き込んでしまうに違いない行動。いろんなことがちゃんと見えていない、よくある「鈍感な人」として再認識までされて。ジャンルとしては「ホラー」に分類しても良いかもしれません。 | ||||
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私たちの日々の言動は、自分の考えや感じていることから出てくるものであるということを知っておく。だから、その言動は正しいのかどうかは分からないということを知っておく謙虚さを持っていたいと思った。自分の考えや感じ方を信頼しすぎていることに気づかない〜「傲慢」になっていないかと、時折立ち止まる自分でありたいと思った。自分の感情に重きを置きすぎず流れるものとして捉え、その時々の自分の言動に責任と疑いを持ちながら、軽やかに楽しくみんなと生きていきたいと思った。 | ||||
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著者の作品の中でこの本は『ロックバンドのアルバムの中の、毛色の違う恋愛バラード』みたいな位置付けなのではないかと勝手に思いました。 私は初めて著者の本を読んだので、これがこの人の持ち味がフルに発揮された代表作ではないことも、だけど著者だから書ける良い物語なのだろう事も感じました。それは賛否両論あるレビューから確信に変わりました。 私はビッグバンドのアルバムの中に、彼らのディスコグラフィーの中にぽつっとある、時には曰く付きのように語られる愛や恋についての一曲がたまらなく好きだったりするのですが、そんな感じの位置付けだと理解した上でとても気に入る一冊でした。 著者の代表作も読みたいと思います。 | ||||
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と思って読み進めると、なんとも自然に 纏まってエンディングを迎える。 広げるだけ広げてどうするのって感じだったのに。 作者の小説はいつも予想を裏切ってくれるので、 毎度飽きることがありません。 | ||||
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婚活をしている自分には、主人公の心情に共感できる部分が多々ありました | ||||
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2018年本屋大賞『かがみの孤城』の著者、辻村 深月さんの最新作。 婚活を経て2年間交際し婚約したが、相手の女性が忽然と姿を消す。消えた女性の過去を探る物語。 ある日突然変われる。そんなチャンスを人は待っている。主人公「真実」も私もその一人だ。 すべて親任せで生きてきた「真実」は自分で決められない。自分で決めないことを決めているのだ。 結婚相談所のオーナーは耳が痛いことを言う。 婚活が上手くいかない人は『ピンと来ない』に悩まされる。 相手にピンと来る、来ないというのはその人が自分につけている点数。 点数に見合う相手が来なければ人はピンと来ないといいます。 ドラマで見たり、話で聞く恋愛ができそうもないと無意識に相手に落第点をつけてしまうそう。 私自身、恋愛結婚の末結婚したが、付き合っていた3年間この人で良いのかとずっと迷っていた。 何でも選べる都会にいて選択肢が無限にあると思い込んでいるつもりが手元に残ったのは選ばなかった時間だった。 この小説で主体制のない親任せの主人公「真実」に心底苛々させられたがこれは過去の自分へ怒りだったのかもしれない。 この話には様々な対比が描かれている。 男友達と女友達。独身と結婚。都会と田舎。自由と不自由。真実と嘘。傲慢と善良。 もし対岸へ行きたいと望むなら一歩一歩自分で決断し進むしかない。 | ||||
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追い詰められた時のヒトの珍しくは無いストーリー展、とは感じましたが、それでも充分楽しめました。「かがみの孤城」とは違って 、映像化しやすいのではないでしょうか?きっと美しい作品が出来ると思います。観たいものです。 | ||||
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恋愛ものはあまり読んだことがなかったのですが、こういう形の恋愛ってのもあるかもなって思った。 婚活ってこんなふうに悩む人多いのかも。 | ||||
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おそらくこれからの日本人作家は、東日本大震災とどう向き合うかを考えなければならなくなるだろう。それは、純文学や批評の世界だけでなくエンターテイメントの分野に属する作家でも同じことだ。8年前の災害から立ち直ったとはいえないし、近隣諸国の中には未だに日本産の農水産物の輸入を厳しく制限しているところもある。おそらく、これから先も日本人はこの災害に向き合っていかなければならないだろう。 震災前には当たり前だった物事の価値観が、大きく崩れてしまったのもあの災害の特徴といえるのではないだろうか。登場人物たちが、ステータスだと思っていた、都会のおしゃれな生活あるいは昔からの結婚に対する社会的な意味。それらが、津波によって飲み込まれ破壊だれてしまった。それは、直接地震の被害にあわなかった地域でも起こったのではないだろうか。そして、破壊のあとの再生。この小説は、復興と再生が被災地だけの話ではないことを教えてくれる。人生において本当に価値のあることとは何だろう。津波を生きのびた神社が教えてくれる気がする。 | ||||
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