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傲慢と善良
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傲慢と善良の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全486件 401~420 21/25ページ
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主人公については交際した女性の気持ちに理解がなく結婚を匂わせれば怖い女と拒絶感を露にしてきた悪気のない傲慢さが描かれており、彼女失踪からの出来事で変化していく過程も引き込まれるように読めました。 彼女の性質の描写もリアルで彼女の両親の子離れ出来ないやりとりの気持ち悪さ。 その環境で両親に不満を感じながらも両親にとっての良い子でいることでやりすごし、自分から行動を起こすことが出来ないままなのを正当化して自立している同級生や友人、主人公の女友達を否定し自分を保とうとしている内心。 不安な私を安心させてくれない主人公への苛立ちもまた、彼女の歪んだ生立ちからきていると思うと鳥肌です。 そんな彼女への主人公の女友達の描写もリアルです。世間知らずの良い子風でいて女の強かさも感じる理解の出来ない異物としての扱いがもう本当にリアル。友人を想ってなんて正義感を翳して異物を排除しようとする感じも。 彼女もまた失踪中の出来事や成長、変化も良く描かれており彼女が自分の意思で生き生きとしています。 主人公と彼女お互いの変化が最後は良い方向にまとまります。読まされました。 そして序盤は主人公と一緒に彼女に騙されました。面白かったです。 また、自分の価値観や考え方に実は傲慢さが潜んでいるのだと考えさせられる作品です。 本書の解説もまた核心をつく書き出しに面白さを感じました。 | ||||
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結婚相談所での婚活に失敗し、ティファニーブルーの指輪を台無しにしてしまった私には、胸を抉られるような作品でした。 特に婚活再開を再認識させられる主人公の描写は昔の自分を見ているようでした。 最後がハッピーエンドで良かった。 | ||||
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大変面白かった。初めは単なるミステリーかと思って読み進んでいったが、少し背筋が寒くなった。人は恋愛においてだけでなく、いろいろな場面でこの傲慢と善良を繰り返しているのではないか⁉️ 二人の関係性がわかってくるにつれ、物語は思わぬ方向に進展していく。私は、もうすぐ還暦を迎え、自分で選んだシングルの道を辿っている。まあ、この主人公達のように傲慢と善良をうまく使い分けなかったせいかと思わす苦笑してしまうが、彼女に振り回された彼には少し同情してしまうが~ でも、特に若い方々は、結婚を意識する前に一読されていた方がいいと思う。相手に対して新たな発見が、見られるのではないかという老婆心からか⁉️ とにかく1度手に取って見られることをお薦めしたい。相手を見る眼に新たな発見があるかもしれない 若い方に特にお薦めしたい。辻村深月は、このような本を書かせたら天才である。 | ||||
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社会の一部にある心理を深く描き、かつ軽快に読ませてくれた。 解説も面白く、著者の他のほんも読みたいと思った。 | ||||
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共感の大切さを知り、共感したふりすら出来ない鈍感な自分を責てきたけど、この本に救われました。自分の鈍感な優しさは、きっと誰かの救いになっているの信じて前を向いていきたいと思います。 | ||||
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読みながら、これはボク自身のことだぁ。ええしのボンでもなくイケメンでもない人に刺さる本。複雑な気持ちで面白かった! | ||||
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文庫本が出るのを待ってました。 辻村さんの作品が好きです。 全作品を読みたいと思っています。 | ||||
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ミステリーだと思い読み始めましたが、人生設計に真摯になれなかった30代の巻き返し婚活話が延々と始まり、その世代が読めばピンとくるものなのかと軽く思いながらも、二人の必死な心情が伝わる展開に気が付けば最後まで読み進めていました ラストは良かったです | ||||
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最初はこのままの恋愛小説ならちょっとなぁ…と思っておりました。 初老の私には向かないのでは?と。 読むに従ってタイトルの傲慢と善良について考えさせられて。 こんなに人間の内面を、意識しない傲慢さを表現するのは流石と納得しました。 出来れば若い頃に読んでみたかった。 | ||||
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現代の婚活事情をちりばめた小説。お見合い、結婚相談所、合コン、婚活アプリについての詳細が、物語仕立てで説明されている感じ。全体のミステリー自体は取るに足らないもので、ミステリー好きが読むと、前半はイライラするかもしれない。 恋愛と結婚は違う、ということを改めて確認できる一冊。それにしても美奈子と梓、むかつく。 | ||||
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「また一からか」 真実が失踪した時に心配よりも先に出たこの感情。 なぜ真実と結婚したのか、それは架にとってこの感情を超えるものがなかったからではないか。 真実のインスタに見える嫌な部分、女友達が見透かした嫌な部分、は「男の鈍感さ」で見えない。 姉や恵は真実が躓いてしでかした可能性を感じているが、架は真実が「良い子」にしか見えていないので、必死にストーカーを探す。 スペックが高い架だが、金居のような暖かい父、優しい夫にはならないだろう。 大恋愛にいる二人のことは、周りから見ると理解できないが、それなりにお似合いということなのだろう。 素晴らしく細かな描写に魅せられる世界にどっぷりと入り込み、一気に読みました。 | ||||
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結婚をしたい人 結婚して時間が経っている人 みんなにオススメです。 | ||||
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引きこやれやすい心理描写であり、気付けば内面に目を向けていました。 | ||||
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とても濃密な読書体験でした。 婚活をテーマに、今まで感覚では気づいていたけど、言葉にはできなかった、男女関係における「ピンとこない」が、明確になりました。 この物語は、真実さんの成長の側面が大きく感じられました。 大恋愛って、渦中にいる本人たちには普通に思えることでも、第三者から言われて初めて気づくものなんですね。 | ||||
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最初は彼女失踪のミステリーなんだと思っていたけど、婚活をテーマにした話だった。作者が婚活の本質を言い得て妙で、不快感や身につまされる思いもするが、めちゃくちゃ面白い。ゾクゾクしながら読む手が止まらなかった。登場人物の考え方一つで読者に恐怖を与える所はうまい。 序盤で、結婚紹介所を運営する小野里という女と主人公・架が対面する場面は秀逸。ドストエフスキーの一場面を読んでいるかのような感覚になった。 文庫の解説を担当している朝井リョウ著作の、就職活動をテーマにした名作「何者」と筆者がこの作品で言いたいことが似ており、それも朝井リョウが解説者に選ばれた要因な気がする。 | ||||
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朝井リョウさんの解説の、「そもそも自分の意思とはなにか」という問いにはっとしました。自分で決めたから、と思ってる考えは実は世間体や親の言葉から創り出されたものではないのか、と。この本を読んで、世間体から生まれた自分の意思であれ、自分で決めて納得しているのなら、どんな結果であれ強く、前を向いて生きられるのかもしれないと思えました。次が気になり、止まらなく、2日で読了! | ||||
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あまり深く考えずに、購入。 だけど、「私の事書いてる??」って思うくらい、真実が私に重なり合って気持ち悪い位 グサーッと来ました。「ある。ある。この傲慢さ」 そして家庭環境も恐ろしいほど私は真実に似ている。 私、何でも無いことから始まる恋愛の時はそうじゃないのに、婚活の時は いやに冷静で、相手より高見に立っていたんだろうなって分りました。 過去の、いや、今も私は変わっていないんだなって理解出来た。 だけど数十年の月日の積み重ねで出来たこの価値観や、視点はすぐに換えられるはずも無く、 自分を赦し、環境を赦す意外の選択は難しかったです。真実が救いがあまり無いという結論に 達して、それでもホッとした。自分自身に対しても同様にホッとしました。 人間なんだもの、失敗することもあるよ。 行き場が無くなって東北に行ってしまうのも、架がおおらかな気持ちで接してくれるのも あまり現実的では無いなとは思いましたが、事実は小説より奇なりという言葉もあり、 現実社会で時々小説よりぶっ飛んだことをしてしまう人も多くいるので、私の中では許容範囲。 人間心理の描写のリアルさが凄すぎて、久しぶりにお勧めの一冊です。 (みんながみんな共感できるとは思いませんが、それでも身につまされる人はいるはず) | ||||
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本作品の前半部では主人公男女は「30代後半なのに…」という感じだし、その他の登場人物にも全く共感できなかった。その不快感は一体どこからくるのだろうかと思いつつ、ちょっと前に読んだ三浦展氏の本を連想してしまった。本作品は世界とか社会とか人間とかの矛盾・葛藤を主題にしているのにも関わらず、世界とか社会とか人間への自覚的な問題意識が希薄だということだ。言われるままに生きてきた主人公女性に留まらず、登場人物がいずれも現状追認的なのかと思った。 しかし後半部に入るとご都合主義的なまでの綺麗な展開とオチで前半部の不快感が一掃されてしまった。しのごの理屈捏ねずに味わえ・愉しめ ということか。 | ||||
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非常に面白かったです。私は一昨年から体調を崩しており、今年は特に悪く本を読めておりませんでした。手術を行い、幸いにも少し体調が戻ってきたので、久々に本を読もむかとこちらの本を拝読しました。私は骨を削る手術をしたのですが、この本を読むことで心まで削られることになるとは思っておりませんでした。冗談はここまでにして、この本は特に今の若い世代の方に読んでもらいたいと思える内容でした。SNSが普及し、どこの誰とでも簡単に会うことができる時代。自分が出会う人々に対し何を思っていたのか、その言葉にできない感覚をとても繊細に表現しており、心に刺さる作品だったと思います。 | ||||
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恋人が失踪したという話を、枝葉をつけて大きく膨らませただけの小説だと最初は思いました。しかし読み進めるうちにサスペンス風のテイストもありながら、ハラハラドキドキする展開が待っています。 特に登場人物たち各々の心象描写は非常に鮮やかで秀逸。第1部の終盤の女友達の悪意の無い(?)告白の描写には仰天しました。女性って怖いと思わせるに足るもので、作家さんの力量を凄く感じます。 この小説は恋愛小説ですが、自分の中にある傲慢と善良さにも気づかされます。主人公たちに徐々にではあるけど共感していく自分があって、ラストの展開にも安心しました。購入して良かったと思います。 | ||||
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