■スポンサードリンク
傲慢と善良
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
傲慢と善良の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全199件 181~199 10/10ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
傲慢と善良は同じである。 ストーカーされてると嘘をついて架との結婚に漕ぎ着けた真実は傲慢だ。真実はいい子だからと母親に善良でいることを洗脳されて育ち、自分に起こる不都合なことは全て他人のせいと思ってる。なのにそれを隠してる ストーカーされてると嘘も架のせいにしてる。こんなことさせてと。 善良そうに見えてやはり傲慢だ 私はこの子が嫌い だけど自分にもこの子の様な一面があるのも否めない ラスト結婚してしまったが、独身を通してほしかった。結婚が全てではないと、30代独身3人の娘がいる60代の私は思う | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
婚活で出会った男女に訪れた危機を通して、人間が無意識に持つ「傲慢と善良」の罪を暴き出す。 でもそれだけでは露悪的すぎるから、作中で男女がそれぞれ成長して、二人の絆も深まりハッピーエンド。 大体そういう話なのですが、個人的には読んでいる間に抱いた違和感や疑問が結局解消されなくて、ラストで晴れ晴れとしている主人公カップル二人とは対照的に、すごくモヤモヤした気分になりました。 主な疑問点は以下の通りです。 ・小野里夫人の主張は概ね正しいと思うが、ほぼ初対面の男性に「お前は傲慢で彼女は愚鈍な人間だ」と受け取られかねない話をする結婚相談所の主催がいるのだろうかと疑問。しかも、作中で触れられているように、周囲の評判に気を遣う田舎の土地柄で。 ・あと、夫人の「婚活が上手くいかない男女」に対する主張の辛辣さが強すぎて、そういう人がなぜ、しち面倒臭い結婚相談所を続けているのか疑問。すんなり成婚しない男女に対してそんなに冷徹な視線を持っているなら、成婚料だけでなく仲介料をもっと引き上げた方が精神衛生上良さそう。 ・リア充ぶっている男主人公にロクな友人がいなくて泣ける。最初に出てくる男友達が良心かと思いきや、たいした出番もなくフェードアウト。代わりに頻繁に出てくる女友達は、どう見ても性格が悪く良い所が微塵もない。 ・女友達の中で特に極悪なのが美奈子。「口が悪い」と「親しい仲ならどんな無礼を働いても許される」を履き違えたこの女と、男主人公は学生時代から仲が良いばかりか、過去には付き合いかけたことすらあるという。 ・女友達は女主人公をあからさまに馬鹿にしているが、長い付き合いの男主人公に対してもダメ出しと非難の嵐で、たまに褒めるのは彼の外見や収入スペックのみ。つまり、彼女たちは男主人公に対して「外面はまあまあ良いし一緒にいたら自慢できるけど、それ以外には魅力がないし女を見る目もない情けない男」と捉えており、そんな彼にマウントを取るのが楽しくて付き合いを続けていると思われる。それに気づかず彼女らと付き合い続ける男主人公こそ、作中で一番善良な人間だと思う。 ・回想で度々出てくる男主人公の元彼女は、外見も性格も非の打ちどころのない美女のように評されているが、上記の邪悪の化身こと美奈子と大変親しかったというエピソードから察するに、美奈子に勝るとも劣らない恐ろしい女であることが推測できる。 ・男主人公が、女主人公の大学の学部を家族すら知らないことにショックを受ける場面。立場が違うとはいえ、二年間付き合ってきた婚約者である自分も知らないのに、人のことを言える立場か?と感じた。 ・最初の導入の不自然さからして、女主人公のストーカーが狂言なのはほぼ確定だと思っていた(合鍵をどうやって作ったのか、そもそも外からカーテン越しに部屋の中の人影を見ただけなのにそれがなぜストーカーだと分かったのか、等のツッコミ所から)。しかし、ある程度常識人として描かれている男主人公が全くそれらに疑問を持たず、警察も指摘せず徹底スルーしたまま話が進んでいく。そのため、「もしかしてこの世界では警察が無能で、本当にストーカーが存在するのかも」と考え直した。しかし、結局第一部の終盤で案の定狂言だったと確定して拍子抜けした。話の展開の都合上、男主人公にすぐに気づかせたくなかったのだと思うが、ご都合主義感を強く感じた。 ・これは読み終わってから気付いたが、女主人公は失踪している間、ずっとアパートの家賃を払い続けていたのだろうか。おそらく本人不在で賃貸の解約は出来ないだろうし口座引き落としかもしれないが、自分は吝嗇家の庶民なのでお金が勿体無いなと思ってしまう。 ・そもそも、女主人公はアパートに通帳や印鑑を置きっぱなしにして失踪したにも関わらず、失踪中にお金に困ったり金銭面を気にするような場面が全くない。震災のボランティアで復興途中の地域に行ったのならば、都会のように設備が充実していないため、何でもキャッシュレスという訳にはいかず現金が必要になる場面もあると思うが、銀行のキャッシュカードを使ってお金を下ろすとか、そういうささやかな描写すらない。知らない土地に突然単身で移住するにあたり、金銭面が気にならない人はあまり居ないと思うので、全く触れられていないのは不自然に感じた。 ・作中で女主人公の失踪は大きなエピソードの筈なのに、上記の理由などから失踪中の描写がイマイチ緊迫感に欠けている。そういった詰めの甘さが目立つ一方、「『東北の被災地』を、女主人公が成長する感動の舞台にしたい」という作者の思惑だけは強く伝わってきて、あざとさに興醒めしてしまった。 まだまだありますが、長すぎるので省略。 「かがみの孤城」のようにファンタジー要素がある物語なら、多少ご都合主義的なことがあっても「これはファンタジーだし不思議なことが起こる世界だから」と納得することができる。 しかし、本作のように、大人の男女が主人公で現代社会を舞台にした婚活がテーマの物語だと、作中のリアリティラインがシビアになってしまう。テーマや世界観が現実的な分、警察の捜査のおかしさなど、現実に反する描写の齟が目立つ。 女同士のえげつない悪口や田舎の人間の狭量さなど、嫌な人間の描写に関しては生臭いほどリアリティがあるのだが、その反面、登場人物が「話を進めるために都合よく動かされている」操り人形感が強く、上記に挙げたように「どうしてそうなった?」と思う箇所が多すぎて、あまり楽しめなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新品を頼んだのに中古のような状態のものが来ました。悲しいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
婚活を通しての成長物語をミステリー要素を加えて飽きさせずに読ませる。 これから婚活を考えている人には役立つ内容。ただ、作者自身の意見を登場人物にはっきりと長々と語らせるので、やや説教っぽい。(主張自体は賛成なのだか。)小説を読んで何かを具体的に学びたい人のための小説、自己啓発本?いう感じだった。この主題ならエッセイにして欲しかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
第1部は良かった。相手に対して何気なく使ってる''ピンとくる(こない)''という言葉の恐ろしさ。小野里さん?との会話のところが自分的には1番刺さって印象に残ってる。自分の言動を顧みる良い機会になった。ここだけでも読んで良かったと思えた。 問題は第2部。 正直、真実みたいな女がいたらまず気持ち悪いと思ってしまうだろう。自分の価値を自分で評価できると思ってるあたり傲慢の塊。 価値というのは自分ではなく'他者'につけてもらうから''価値''っていうんですよ。 架の女友達に言われるまで自分は100%の婚約者だと本気で思っていたのが可哀想だし、架空の人物こさえてまで自分の自尊心保とうとしてるのが本当に気持ち悪い。頭が可笑しいとしか思えない。その時点で自分の価値は相当高いと自分で思ってるのが分かる。 真実が本当の意味で好きなのな自分なんだろう。じゃなきゃ、私にこんなこと「させる」とか「やらされる」などの受身形の言葉は出てこない。ここが1番気持ち悪いなと思った表現。育てられた環境、親との関係を加味しても、正直真実は関わらない方がいい女代表といったところ。 そして最後の結末。なんだあの適当にとりあえず収めた感丸出しの結末は...。『かがみの孤城』が良かったがために本当に本当に失望した。 あの流れでじゃあ普通に結婚しましょう。とはならんでしょうに...。あれだけ周りの他人に心配かけて、しかも関係ない他人にストーカー容疑までかけといて、『自分達のことだから。』って.....馬鹿なのだろうか。現実ではそんなことは通用しない。 作者の常識を思わず疑った結末だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めてレビューを書きたいと思うくらい後味の悪い作品でした。特に女性主人公のキャラクターが薄っぺらすぎて、また様々な言動から感じる彼女の傲慢さにも嫌気しか感じず全く共感できなかった。辻村さんの他作品は好きだったけど、これは本当にがっかりでした。好転を期待して最後まで読んだけど、無駄な時間でした。残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の女性が好きになれい。応援したい気持ちにならない。結末をちらっと見て直ぐに本を閉じた。 読後感が悪い小説でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いつも、何一つ無駄のない緻密な構成力に、作家の力をまざまざと見せつけられ、誰かのほんの一言にも、綿密なしかけがあり、そこへ繋がっていたのか!!とまんまとやられていました。 ところが、「傲慢と善良」でそんな期待が全く裏切られ、誰のどのセリフにもなんの感動もなく、とてもつまらない作品になっていて、本当にがっかりです。 「かがみの孤城」が集大成だったのか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の女性が全然魅力的でなく、最後の最後までイライラさせられました 読後感が悪かったのでオススメしません | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多くは語りたくなく、好みもきっとあると思うけど、読み終えた今は残念な気持ちしかないです。これから恋愛、結婚と考えているならアリかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すごく幼稚。申し訳ないですが素人に毛が生えたような…。筆力もストーリー展開も含めて…。有名な小説家さんですよね? あざといミステリー展開でも、途中までは普通に読めましたが、ラストでの急失速に閉口。ここまで読んで、何も得る物がない小説ってあるんだなと逆に驚きました。応援したくもない程の他力本願な主人公の女性が最後ハッピーエンドを迎えて、一体何を言いたいんでしょう。正直全てが中途半端。社会への問題提起でもなく、で??って感じです。 キャラクターの人格に深みがないです。 この本は読書家同士、仲の良い知人が、「今売れているらしいよ」と買ってきてくれました。彼は読んでないらしいのですが、話してみると、なるほどね。と。 婚活という話題のトピックで注意を引くのは良いですが、それならもっと研究した方が良いです。浅過ぎます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
リアルさが感じられない。もっと展開が、はやければいいと思うが、視点をたくさん盛り込むより内容自体でもうすこし追加してほしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーカーに怯えていた婚約者が行方不明になる物語の始まりで、早々にそこにある嘘に気づいてしまった。たぶん、そういう読者が多いと思う。 そうなると、その婚約者の真美のあざとさにイライラして読むのがしんどかった。 そして、2部ではいきなり、真美のキャラが変わります。 人間そんなに簡単に変わるかなぁ。 震災後の東北を舞台にするのも、感動を用意されたようで、あざとい。 最後まで読んで、架がなぜこうなっても真実と結婚しようとするほど好きになったのかわからなかった。 鈍感だから…という文もあったけど、鈍感さゆえに真実の歪さに気づかないまま結婚してしまうなら、結婚後うまくいかなそうなんだけど…。 それに、架の女友だちを悪く描写しすぎ。 彼女たちも、女として生きてきて、なにも傷つかずにきたはずがない。 真実よりあざとくないだけ、攻撃的に描かれてしまっている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ネタバレ書評です。 婚活で出会った男女の話だけど、要するに 「運よく好みの男と出会えて幸せな結婚が出来ました」 というだけの物語。 二部構成になっている本作。 一部は失踪した婚約者を探す主人公・架が色々なひとと会話するだけで 数百ページ費やします。 会話だけで物語を進めていく、登場人物の心理描写をするというのは この著者の十八番なのですが、さすがに食傷気味に。 こっちがはっとするような言葉の表現やひとの心を描くのはうまいっちゃあ うまいし、会話なしで地の文だけで物語を書かせるとつまらない作家さんなので これもひとつのスタイルだと受け入れるべきなのですが、 デビュー当時からほぼこのスタンスだと「少しは変わればいいのに」と 思ってしまう。 二部の真実視点での物語も、上述のとおり地の文での展開が主なので 読んでて退屈だった。「青空と逃げる」のキャラが出てきたけど、あれは私は つまらなくて途中で投げ出したので「ああ、そういえばこんなひとたち出てきたな」 としか思わず。 真実の「キスしたくないひととは結婚出来ない」という言葉に、 ある昔のギャグ漫画の「人間性とはセッ〇ス出来ないわ」を思い出した。 確かに、人間性がたとえ素晴らしかろうと「オス」として見れなかったら 恋愛・結婚は無理だよなあとそこは納得した。 でも、そういう「生理的に受け付けなかったら無理」という当たり前のことを 著者が「傲慢」と書いてしまうのはどうなんだろうなあと。 タイトルにもなっている「傲慢」と「善良」という言葉が 作中随所に出てきますが、そこは敢えてその単語を使わず、読者に 「ああ、これが人間の傲慢・善良なところなんだろうな」と考えさせる形をとっても よかったんじゃないかと思う。読者の想像力を奪ってしまうし、何よりちょっと 単純過ぎる気がしたので。 不思議に思った点が三つ。 悪意の塊みたいな女友達たちと、何故架は親しいのか。 そして一部では人間に対する鋭い洞察力を見せた架を、ラストで真実が 鈍感扱いしているのは何故か。 架は一体どういう心境の変化をたどって、嘘吐いて失踪までした真実のことを 改めて本気で好きになったのか。 納得いく描写がなく、正直詰めが甘いと思った。 ラストは二部である場所が出てきた時点で読めるし、 何だか三流少女漫画みたいで興醒め。 この著者はもっと書けるひとだと思っていたけれど、やっぱり初期ほどのものは もう書けないんだなとがっかりした。 親子の確執とか田舎コンプレックスをテーマにするのもいい加減もういいよと 思ったし。辻村さんが過去にそういうことがあったんだろうか。 今の時代、出会いが少なくて婚活してる社会人は多いと思うけど、 そういうひとたちからやる気を奪いかねない話だなと思ってしまった。 あまりおすすめしません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本はまだ読んでいません。それ以前にソフト包装だったからか、郵便受けにねじ込んで入れてあったため、御覧のようにタイトルの部分が破けています。ありえません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
可も不可も無く。 ジャンルが分からない、ラブストーリーでもミステリーでもなく。 読み終わった後、清涼感を感じるとまでは行かないが、一定の安堵感を得た気にはなった。 二人の主人公のストーリーを分けたせいで、後半の真実のストーリーは中途半端な感情の揺れがリアリティなく 惰性で時間を追っているようで、ラストに向けての盛り上がりに欠けた印象だけが残った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者買いしました。 読み進めながら、登場人物一人一人に一喜一憂できる、不思議な物語でした。「あぁ、こういう傲慢さ自分にもあるな」とか、「自分もこうだったな」と。 ですが、話の中盤辺り、真実に一度違和感を感じてしまってからは、ただたたつまらなかったです。序盤のハラハラ感や、女子トークのリアルさが、最後はお花畑のファンタジーになって終わった感じです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者は人間の汚い部分を見抜く能力に長けていると思うけど、それを包み込む寛容さはない。 人間賛歌を目指して失敗したような作品。 恐らく作者はヒロインと自分を重ねているようで、所謂リア充な女性が嫌いで堪らないらしい。 傲慢と善良が共存した地味な人間には同情をよせ擁護しつつ、一見派手な主人公の女友達には良い面が少しもないかのように描写している。 ミステリとしても先が読めるので特に驚きもなく、ラブストーリーとしても中途半端。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
辻村さんは台詞まわしが好きなんだよなあ。この小説は純文学でも勿論ないし、それでいてやたら冗舌だし、冒頭仕掛けるお得意のミステリーがあざとく感じる程その後の展開がつまらない。なにより登場するキャラクターに魅力がない。これは致命的だった。辻村深月の長所を捨てて挑んだジャンル、って感じで、個人的に駄作。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!