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(アンソロジー)

1968 三億円事件



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【この小説が収録されている参考書籍】
1968 三億円事件 (幻冬舎文庫)

1968 三億円事件の評価: 3.11/5点 レビュー 9件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.11pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(2pt)

「府中事件」絡みの“創作”はもうこれ以上要らないかな

「府中(三億円)事件」関連の創作品はあふれているので、もうこれ以上要らないと思う。米軍関与説(当時、“府中の森”の場所は米軍施設の一だった)はともかく、警察=日本政府主導説はちょっとw……警察や日本政府が“美しい”陰謀をセットアップできるなら、現在、こんなドン臭い外交はしていないです。ミステリ“小説”内のさまざまなたくらみやトリックについて、それは読者にとって楽しいかもしれませんが、「果たして現実にそんな画策自体、“必要”であるのか」「生身の人間がその場に放り込まれて、現実にそんな行動をとれるのか」などの点は、現実の事件において当然のように考えなければいけません。
 それより、本年 12 月にはなんと事件からぴったり 56 年!キリのいいところで、(著者の思い入れや願望、妄想を微塵も入れず)今まで判明している事実のみから検証した大部作を読んでみたい。
 (事件当時の個別の記事は別として)まとまったもので府中事件の正しい事実関係や詳細を知りたい人は、次の三冊だけで十分です:

○ 「三億円事件の謎」・・・小説の体を採りながらも、ほぼ事実のみに基づいて著わされており、妄想や願望、あるいは前提からして事実でないものが入った他の小説とは一線を画す。S 少年のような軽挙のチンピラが犯人の一味たりえないことも説明している
○ 「雨の追憶 図説 三億円事件」
○ 「20 世紀最大の謎 三億円事件」・・・安部氏のコラムは要らないですね(ひとつ浮いちゃってます)

それ以外の著作は、この事件について誤った考察を引き起こすだけです。
 各々にレビューも書いたので、よろしかったら、私のプロファイルからどうぞ。
1968 三億円事件 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:1968 三億円事件 (幻冬舎文庫)より
4344428129
No.8:
(5pt)

三億円事件

わたしも犯人は警察だとおもう。
凄く読みやすくてわくわくしました。
1968 三億円事件 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:1968 三億円事件 (幻冬舎文庫)より
4344428129
No.7:
(1pt)

くそ小説

くそつまらないストーリーばかり。買わない方がいいです。
1968 三億円事件 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:1968 三億円事件 (幻冬舎文庫)より
4344428129
No.6:
(3pt)

まあ、面白かった

まあ楽しめました。
素人が書いた文章という意見がありますが、あれは、プロの文章ですね。
本当の犯人が書いたと思ったと思って買ったのに…違うみたいです。
1968 三億円事件 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:1968 三億円事件 (幻冬舎文庫)より
4344428129
No.5:
(3pt)

ネタバレ有り!

ネタバレばかりなので、本書を未読の方は読まないで下さい。

下村敦史著「楽しい人生」
架空の犯人を登場させる内容。すらすらと読めるし「この先どうなるのだろう?」と期待感を持って読み進める事が出来た。
三億円事件は、その後三億円はどうなったのか?と言うのも興味が注がれるが、本作はその三億円の結末を描いているのが面白い。しかし、自分としてはお粗末な結果だな、と思う。宅地造成、しかも大規模の団地ならばそれなりの深さまで地面を均すだろう。個人宅の方がまだ現実味があって面白かったのではないだろうか。

呉勝浩著「ミリオンダラー・レイン」
学生運動を絡めながらのストーリー展開は、当時の世相を感じる事が出来て面白い。地方から上京して鬱屈した生活を送る若者、反体を訴えながら長かった髪をばっさりと切って就職する若者。意外な結末は、面白いと言えば面白いが、短編小説ゆえ、主人公達の心理描写や能力がイマイチ伝わって来なかった。

池田久輝著「欲望の翼」
本作は、上の二つと違って三億円事件の7年後、場所は香港の魔窟と呼ばれた九龍城を舞台としている。
実物の九龍城を見たことが有り、ビルすれすれに着陸する啓徳空港を利用した事が有るので、そう言った語句や場所が出てくるだけでわくわくさせてくれる。
主人公の”日本人先生”がもしかして?と思ったが、結末は「なるほど、そうやって三億円事件と結びつけたか!?」と言った感じ。正直言って、香港、それも九龍城が舞台でなければそこまで面白いと感じれなかった作品。

織守きょうや著「初恋は実らない」
これ、著者はやる気が無いんじゃない?と感じてしまう内容だった。はっきり言って、つまらないにも程がある。
タイトル通り、三億円事件の犯行現場に居合わせた少女が、顔を見た犯人に初恋をしてしまう、最後は兄の友人と結婚して終わり、と言う、ただそれだけの話。
本書に載せる為に、当時高校生の兄が警察に事情聴取されたり、偶然本屋で知り合った、同じく三億円事件に関心を持つ若者(後の少女の結婚相手)を出したりと、三億円事件とは本質が全く関係の無いストーリーとなっている。

今野敏著「特殊詐欺研修」
今野氏のファンなので、本書を手に取った次第。ファンなので、読後感は悪くない。しかし、客観的に考えると、余りにもチープな内容。
タイトル通り、警察大学校で警察官に対して特殊詐欺についての講義を行う。その講義の成果として、研修生である警官に、現役警察官である主人公二人に詐欺を働きかけ、最優秀者に賞金10万円を渡す、と言うストーリー。
もうこれだけでいかに陳腐な内容かわかる。
コンテストは「今日一日」。そもそも内部講習で、いきなり決まったコンテストに10万円もの大金を捻出出来るのだろうか?経理上も倫理上(職務上の事なので)も、おかしくは無いだろうか?
やる気を出させる為に犯罪抑止対策本部長がポケットマネーで1万円出すと言うのならわかるが。

しかもたった一日で騙される方が騙される事をわかって待機している。案の定、次々と掛かって来る「特殊詐欺」を撃破して行く。その数なんと百件。一年ぐらいかけてと言うのならまだ現実味があるが、特殊詐欺の電話があるとわかっている人間にわずか一日の猶予で5人一班、100件の対応をさせると言う、コールセンターも真っ青のコンテストが、いかに現実離れをしているかは、子供でも理解出来るだろう。

結末は、一日100件の特殊詐欺を「撃破」した二人が、三億円事件を模倣した、本物の制服を着た本物の警察官(コンテスト参加者)が乗る本物の白バイに騙される、というもの。
盲点としては、帰宅中の二人が警察車両では無く自家用車だったので無線を聞いていないという点。しかし、現在の設定なので、当然携帯電話は所持しているはず。何事も確認をするのが規則の警察官なので、その場で携帯電話確認しないのは無理がありすぎる。
1968 三億円事件 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:1968 三億円事件 (幻冬舎文庫)より
4344428129
No.4:
(3pt)

三億円事件を知らなくても!

三億円事件を知らなくても、それなりに
楽しめる一冊だと思います。
1968 三億円事件 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:1968 三億円事件 (幻冬舎文庫)より
4344428129
No.3:
(2pt)

収録5作品の私的評価(ネタバレ含む)

この本を読む前に最低2冊くらいはノンフィクションを読んで、事件の事実を把握しておくと楽しめる。
1作目は、「発見時の『多摩五郎』がなぜワックス掛けがされたようにキレイな状態だったのか」に基づいたオチが面白い。ただね、三億円事件って我々が知っているのは「無血」事件なのに、殺人事件になってしまうのは、とても残念だ・・・。
2作目は大ドンデン返しとなるが,このオチはありきたりで面白くない。
3作目はまったく事件に絡んだストーリーではなく、「三億円事件」じゃなくたっていい話なので論外です。
4作目は、犯人に恋した女性が大人になってから知り合った男性が、「川崎に住んでいる」こととか、「バイクを乗れることを知った」とか、「新婚旅行の資金を持ってたなんて」とか、わざわざそんな書き方をしているところって、事件の詳細や過去に推論されてきた事を踏まえた人が読むと、彼を「真犯人なんじゃないのか」って勘ぐらせようとしているのも分かってニヤリとさせられる。
5作目は最初からオチが見えているようなもので面白くない。
ということで、5作品中面白かったのは2作品のみなので、星2つといたします。
1968 三億円事件 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:1968 三億円事件 (幻冬舎文庫)より
4344428129
No.2:
(4pt)

「ザ・小説」といったところですなあ。

事件からちょうど50年目に出版されているんですね。

それもそのはず、1日違いで『府中三億円事件を計画・実行したのは私です。』が発売されているんです。
話題の本に発売日を合わせてくるという手法はよくありますね。

さて、内容ですが良い意味で「ザ・小説」という感じ。
あまりにも多くの作家に、題材にされすぎた「三億円事件」

謎が謎を呼び、答えがわからないからこそ、人は想像力を働かせて絵を描きます。
その最たるものの一つが、小説であるのです。

やはり、この本の中の小説も面白かったですよ。

しかし、事件の核心部分にはどうしても触れることができない。
犯人は誰かわかりませんので。(少なくても、この小説が書かれた時点では)

それでも、そこに関わる人々の苦悩葛藤、腹の探り合い、人間としての感情や機微。
そういったものを描けるのも小説だからでしょう!

逆に、事件の詳細(犯人がだれで、どのようなカラクリがあったのか)がわかっていれば、想像力の働かせどころはなくなりひどく陳腐なものが出来上がるでしょう。

そういう意味では、今回の件で『府中三億円事件を計画・実行したのは私です。』によって
カラクリ部分の大部分が明らかになってしまった。

「真実を知る喜び」と引き換えに、知らないからこそそこに「存在した喜び」がなくなったのです。
1968 三億円事件 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:1968 三億円事件 (幻冬舎文庫)より
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No.1:
(5pt)

五十年前の風景がよみがえる

三億円事件が起きた時、警察は寝耳に水のとんでもない事件が起きたと思ったが、あざやかすぎる手口と警察をばかにしたような行動にかえって謎のヒーローだと心の中では思う人が多かった。そのころの心情や風景風俗が取り入れられていて久しぶりの三億円物を楽しく味わう事が出来た。その中で過激派、共産党系が集まり全共闘として連帯し時には敵対し、とあるのは間違いである。全共闘は過激派グループが中心で、共産党系は平和路線であり過激派とは敵対をしていたのである。過激派の中には連合赤軍というような悲惨な事件を起こしたグループも居て、すでに自己批判が終わっている。小説の中では幾ら話とは言え犯人の逃走車の中に身をひそめというと言うのも有ったが、そんなのギャグ漫画ですら恥ずかしくて描けないようなことで、しかしそれも読んでみれば面白かった。事件現場のニセ警官の男前振りをみてしまいずっと恋心をもちつづける女性の話も、なかなかいいなあと思いました。
1968 三億円事件 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:1968 三億円事件 (幻冬舎文庫)より
4344428129

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