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お前の彼女は二階で茹で死に
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お前の彼女は二階で茹で死にの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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かわいらしい表紙ですっごいタイトル…。本作も白井節全開です。 自殺した連続強姦殺人犯・ノエルの過去の足取りと殺人事件が複雑に絡み合い、ノエルが過去に起こした行動によって犯人が変わる構造が面白かった。そのままフーダニットに重きを置いた物語になるかと思いきや、後半からガラリと物語の焦点が変わります。事件の真相はノエルのちん◯にかかっている!というバカバカしい設定で最後まで突っ走らなくてよかったような、残念なような(笑) 白井作品なのでモラルは求めないでください。殺人犯はもちろん、警察も平気で真相を捻じ曲げて無実の人間に自白強要したりします。倫理観皆無。ただ他の白井作品に比べて本作は勧善懲悪がしっかりしていました。復讐されるべき人間には概ね報いがありましたし。ただ、あくまで「他の白井作品と比べて」です。勧善懲悪スカッとジャパンだよ!って言ってこれを人に勧めたらブチ切れられるので注意。 あと、この作者の特徴として独自の世界観があります。それは本作でも健在。ミミズ男やトカゲ男、現実の世界では存在しない身体的特徴を持つ登場人物がわんさか出てきます。ファンタジー要素はミステリーにご法度では?と思われるかもしれませんが、推理に必要な要素はしっかり描写されており、なんでもあり感は薄い。安心してエログロモラルハザードファンタジーミステリーを楽しめます。 文体はライトで読みやすく、作風は小林泰三を100倍下品にした感じ。他の作品と比べるとアクが少ない方ですし白井作品初心者向けかも。面白かったけどタイトル回収は肩透かし感もあったので☆3。 | ||||
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