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炎の色
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炎の色の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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1 ) 期待していた 「 天国でまた会おう 」 の続き物とは違う。がっかり、、、、。 2 )世間知らずのお嬢様が、父親亡き後に周りの者に容易に騙されてしまうという、よくあるパターンの物語り。 だが、そのお嬢様より、お嬢様の息子、息子を取り巻く看護師、家庭教師、オペラ歌手など、個性豊かな登場人物に、深く魅了された。 | ||||
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1 )デュプレ氏は 「 何でも屋 」 ですね。 身ぐるみ剥がされたマドレーヌの復讐成ったのも、彼がいたからこそ。 でも、余りにも失敗することなくあらゆることを彼がやり遂げてしまうのは、出来過ぎでおもしろ味に欠ける。 小説だからね、実世界では有り得ない、と感じさせてしまうデュプレ氏の巧みな行動でした。 2 )マドレーヌの息子と彼の看護師の関係が絶妙で楽しい。そして、オペラ歌手とのやり取りも不思議でした。 | ||||
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批判的な意見が多いが、私はおもしろかった。 本作は強いサスペンスや血なまぐさいシーンはなく、約100年前の時代考証に基づいて社会的立場の喪失や経済破綻等を描いたもの。合間にはコミカルな面もあり、本当にこの作家は多才だと感心した。 確かに前作『天国でまた会おう』に比べると一見内容は地味だ。他のレビューに指摘されている点は共感できるところもある。主人公が前作でさほど好感をもてなかった資産家お嬢のマドレーヌなので、私も序盤はさほどおもしろく感じなかった。 [一九二七年-一九二九年]編。彼女の関心が大けがを負った息子のことに集中し、財産管理は任せっぱなし。その結果は自業自得と取れ、ちょっと退屈なうえ文章が冗長だ。 だが、その編ラストの息子ポールの衝撃の告白で、マドレーヌは目覚める―――。 そして[一九三三年]編へ。ここからマドレーヌの復讐劇は体を成していくのだが、成敗はすいすい進むわけではなく、その過程はゆっくりだ。動き出すと速いが。 時はヨーロッパはふたつの世界大戦の合間の経済不安定期。ファシズム、共産主義、世界恐慌、のし上がってくるヒトラーの存在…。オペラ歌手のことはリアルだと思えた。 だが陰湿な面ばかりではない。マドレーヌと相棒デュプレの、互いの名の呼び方や話し方、その関係性がいい(むしろ最高にロマンティックだ)。手伝ってくれたちょっと間抜けな男はコミカルで、ユーモアを添えている。 悪人の悪質性が前作と違って徹底していないが、それは人間性をたっぷり描写しているためで、それらが物語に深みをもたせている。しかし「くそ野郎」であることに変わりはない。特にラストの奴は。 復讐劇は偶発的なことも絡んだりして できすぎ感は否めないが、私は爽快だった。読後感がいい。 読み終わって少し経ってからも頭に残っていて、読み返したり確認したりした。地味ながらもこの本の内容の良さが後からしみわたり、評価を数日後★4→5にアップ。やっぱりルメートル作品はいい! 次は3部作-3弾『われらが痛みの鏡』へ。 | ||||
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価格が安くて助かります。 | ||||
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ピエール・ルメートルの「天国でまた会おう」の続編で、全三部作の第二作。 ほぼ二日徹夜で読破した。 前作から引き続き登場するのは、資産家マルセル・ベリクールの娘マドレーヌと、その夫ブラデルの元部下デュプレの2人。 主人公はマドレーヌ、彼女の最下層からの復讐・復活劇が痛快な本作。 期待の第三作は時代が第二次大戦下、エドゥアールの友達だった少女ルイーズが主人公だとか。 気力体力充実下で読みたい。 | ||||
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上巻を読んでから随分経って下巻を読んだ。本作は「天国でまた会おう」の続編の由(ただし、コンセプトがであって、シリーズものではない)だが、やはりこの作家はミステリ以外では凡庸という他はない。本作は第二次世界大戦前の世界恐慌下のフランスを舞台とした歴史・冒険小説を意図しているらしく、「三銃士」の様な波乱万丈の物語を目指している事が窺えるが、ミステリ(例えば「その女アレックス」)で見られた"冴え"がない。 下巻は当然、マドレーヌの復讐劇が繰り広げられる訳で、その点では上巻より読み応えがある。しかし、あんなにも世間知らずで愚かだったマドレーヌが何時の間にか世俗まみれになってずる賢くなっている(良く言えば成長している)のには違和感を覚えた("窮すれば通ず"という事か)。そして、そのマドレーヌの友人(共犯)として振舞う人物がこんなに沢山居たとは不可思議だが、そうでもしないと復讐劇が成立しないので、止むを得ない所か。復讐の主な方法は第二次世界大戦前のドイツを利用するというもので、予想通りではあるが、もっとスマートなコン・ゲームに出来たのではないか(本作の方法は危険過ぎる)。 その中で、マドレーヌの友人達各々に見せ場を作っている所が本作で一番気に入った点である。ソランジュ(オペラ歌手)にはドイツでのオペラの舞台、ヴラディ(看護師)にはそのオペラの舞台裏での活躍の場、レオンス(が何故マドレーヌの味方なのか不明だが)にはマドレーヌとの入れ替わりを含む様々な役割、そして息子のポールには広告の才能を。余り紆余曲折に富んだ凝った作品よりもストレートな物語を好む方向けの作品だと思った。 | ||||
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上巻を読んだ時点での感想。本作は「天国でまた会おう」の続編の由(ただし、コンセプトがであって、シリーズものではない)だが、やはりこの作家はミステリ以外では凡庸という他はない。本作の上巻は第二次世界大戦前の世界恐慌下のフランスを舞台とした歴史・冒険小説を意図している様(「三銃士」に言及している箇所がある点からもそれが窺える)だが、ハッキリ言って詰まらない。 ヒロインのマドレーヌ(幾ら大銀行家の箱入り娘(30代後半)と言っても世間知らずで愚か過ぎる)を初めとして、登場人物の造形が型通りで魅力がない。「三銃士」を目指しているからには、波乱万丈の展開があって然るべきだが、それもない。上巻の最後で、マドレーヌが復讐を画策しているので、下巻では第二次世界大戦(第二次ヨーロッパ大戦と呼ぶ方が相応しいかも)の勃発を含め、波乱万丈の復讐劇が繰り広げられる事を期待したい。 | ||||
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ルメートル本は斬新な語り口がたいへん魅力的でミステリ小説なら迷うことなく読むところです。しかし本書はミステリではなく文芸作品。第1作の『天国でまた会おう』の出来がイマイチであり本書を手に取ることにかなりためらいがありました。結局本書は危惧していた通りでかなり失望しました。ヒロインが息子の介護に追われながら大きな財産を盗まれてしまう苦境にまみれた前半はそれなりに読みごたえがありました。ところが後半(下巻)の復讐劇は第1作の再現を見るように大失速。復讐はなんらかの障害があってこそ達成した時の歓喜は大きなものとなります。本書の場合最後まで順調に平坦に事が進んでいくし、映画のノベライゼーションのような軽いノリの文章なのでルメートル、いったいどうしたのと首をかしげてしまいました。 | ||||
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下巻に入りマドレーヌの復讐が本格的に開始される。 異なった手練手管で仇を追い落としていくのだが、イマイチ新鮮さが足りず、膝を打つことがない。 仇にも同情できる余地もあり、カタルシスが弱めな部分も評価が低くなった原因です。 カミーユシリーズを10とすれば、2くらいしかスリリングでないので、かなり凡庸に感じました。 第二次世界大戦直前の雰囲気は良いのですが、それもあまり活かしきれていない気がします。 | ||||
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大富豪の父の葬儀の際、息子に大きな不幸が降りかかってしまったマドレーヌ。 失意の底に沈む彼女に追い打ちをかけるように、彼女の全財産が奪われてしまう。 奸計に気づいたマドレーヌは敢然と復讐を始めるのだが、という話。 第二次世界大戦直前の時代を舞台にしたスリラーだが、上巻はさしてスリリングでもなくやや冗長な感じ。 キャラが弱くあまり感情移入できないのが残念。仇の連中も憎み切れない、とういうか・・・。 下巻の展開に期待です。 | ||||
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