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(短編集)

うりずん



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【この小説が収録されている参考書籍】
うりずん
うりずん (光文社文庫)

うりずんの評価: 3.83/5点 レビュー 6件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.83pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(3pt)

1+1が2,5ほど。

雑誌に掲載される写真に吉田修一が文章を寄せたものを編集した内容。折角のコラボレーションが期待出来るほどの効果を上げていないのが残念。
うりずん (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:うりずん (光文社文庫)より
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No.5:
(5pt)

さらりと

さらっとした短編集が、さらっとした写真と共にあります。集中しようとしなくても、その世界観にふうっと入り込めます。
うりずん (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:うりずん (光文社文庫)より
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No.4:
(4pt)

写真と小説のコラボ

写真家 佐内正史と小説家 吉田修一がコラボレーションした作品。

前半はタイトルが付された数枚からなる写真で、後半は写真と同タイトルの小説からなる。お二方の制作の過程は判然としないが、写真から得たインスピレーションを吉田さんが小説として書き上げたかのよう。ここを想像するもの楽しい。

写真と小説の息がぴったりのものもあれば、単純には結びつかないものもありだが、各作品に通底するのは、ひとが苦々しい日々から一歩踏み出す瞬間だろう。タイトル”うりずん”がそれを表しているように思える。

ただ小説はショートショート過ぎて記憶に残りにくい。
うりずん (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:うりずん (光文社文庫)より
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No.3:
(3pt)

本としてか、写真集か、受け手によって評価は変わる本

吉田修一の本だと思ってしまうと拍子抜けする。

けっこうこの定価で高額なんだけど、前半は写真が主だからだ。

後半の吉田修一の短編を読みながら、作品のタイトルが付いた写真を見るのはけっこう忘れる。

日常生活の中で人々が雑踏の中で隠してきた思いみたな少し淋しい感情を描いてる短編集は、読み始めると次の短編が気になって文章だけに集中してしまうからだ。

今の自分に気付いてとか

失った過去を思い出してとか

辿り着きたくない結果から逃げたい思いとか

戸惑う色々な人の感情が短編で味わえる。

吉田修一だけ、文章だけでもう少し安く出版してくれたと思った。

つまり、私にはこの写真はあまり好きではなかったからだ。
うりずん (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:うりずん (光文社文庫)より
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No.2:
(4pt)

歳を重ねないとわからないことがある。重ねてしまってからでは叶わないことがある。

歌謡曲の楽しみ方に「詞先?曲先?」ってのがあるけど、この佐内正史と吉田修一のコラボレーションも、「写真先?小説先?」ってのが、ちょっと興味あるね。「VS.」の連載読んでないんで、読んでる人にはネタバレなのかもしれないけど。いずれにしても、吉田修一の小説を読んでから、あらためて佐内正史の写真を見ると、写真だけ見たときとは趣が違って、2度楽しめるのは確かだ。写真と小説をセパレートにした構成はなかなか斬新である。

 いやぁ、相変わらず吉田修一は巧いなぁ。この短編集を通じて考えさせられるのは“人生の相似性”と“人生の一過性”ってことだよね。人の人生は皆、少しずつ似ているってことと、人の人生は通過したらもう2度とその時点には戻れないってこと。そして、そうしたことって、どっちも、ある程度歳を取らないとわかんないってこと。悲しい存在ですなぁ。例えば、次のようなくだり。

 「でも、こうやってられんのも、若いうちだけっすから」と、少年は言葉を続けた。ただ、その言い方からは、それが本当にそうなのだということを分かっていないのが伝わってきた。

 そうそう、若いうちはわかんないんだよね。でもわかった頃には可能性も無くなっていて、それこそが辛い。例えば、次のような中年の独白。

 「そうなんだ。ただ、あれからもう二十年以上経つんだなぁ。なんて、今、しんみりしてたところだよ。あのころはアメリカなんていつでも行けると思ってたんだけど、考えてみればもう二十年も行ってない。この先、死ぬまでにもう一度、自分が行くかどうか・・・・・・、いや、もう行かないんだろうなぁ。〜(以下、延々と続く)」

 歳を重ねないとわからないことがある。重ねてしまってからでは叶わないことがある。ってことなのかな、人の世は。
うりずん (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:うりずん (光文社文庫)より
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No.1:
(4pt)

短編

短編集という言葉がふさわしいのかどうか分からないが、一つ一つの話はとても短い。

とても短い話の中に、はっとさせられる表現がちりばめられている。

本としての読み応えはないが、久しぶりの新作への期待を裏切るものではなかった。
うりずん (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:うりずん (光文社文庫)より
4334747418

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