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(短編集)
拝み屋怪談 来たるべき災禍
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拝み屋怪談 来たるべき災禍の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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壊れた母様の家(陽)の終盤で仰ってるとおり、「自分の内面を書いた」作品なので、花嫁の家みたいな怖さや恐ろしさを求めて読むと期待外れなんだと思う。 私も、ひたすら弱った男の人の胸の内を読み続けるのめちゃめちゃしんどかった!本人は弱ってるから思考や発言が後ろ向きで湿ってるし… でも!この作品を最後まで読んでおくと、壊れた母様の家(陰)(陽)を読み終えたときの感動…胸の奥を掴まれる感じ?読者の加奈江への気持ちが、より切実さを帯びると思うので! 加奈江だけじゃなく、この中に出てくる他のたくさんのお話の中にも、壊れた母様の家に収束していく要素がたくさんある。 もう少し歳をとってから読むと、加奈江と郷内さんのことがよく分かるのかなぁ… | ||||
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郷内さんの作品はこれで4冊目ですがハズレなしです。ご自身が拝み屋をされていてその経験から書かれているためかいつも臨場感がすごいです。最近、量産されているほんわりした実話怪談や明らかに創作のホラー小説とは凄まじさが違うというか。今回も結局止まらなくなってぶっ通しで読んでしまいました。 今までの作品同様、郷内さん自身の体験と持ち込まれた相談事が交互に語られるスタイルです。 子供の頃、いじめられていた郷内さんが心の中の逃避場所にしていた熱帯魚の水槽がある部屋、何十年もたって大人になってから心が弱っている時に、そこで仲良くしていた少女が町で実体化しているのを見てしまった・・しかも何か害をなす凶悪な者となって。 郷内さんの体験がすべて実際にあったことなのか、それとも盛ってあるのかはわかりません。自分には霊感というものがまったくないので半信半疑ではありますが、本当にこんな怪異が起きるなら恐ろしいことだと思います。常人なら精神に異常をきたしても無理ないでしょう。読んでいると、見える人はまったく別の世界、別次元で生きているのではと思えるほどです。見えないというのはある意味、平々凡々、平穏でありがたいことなのかもしれません。 怖い話はたくさん出版されていますが、長編で最後まで緊張感を切らさず、これだけのものが書けるというのはすごいと思います。しかも質が落ちません。海外のホラー作家で大家がいますがそれに匹敵するのでは。 一度見た「拝み屋怪談」というドラマDVDの原作はこれだったと思うので、そちらももう一度見てみようと思います。 | ||||
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前にも1度読みましたが、また読みたくなりました。桐島加奈江の話は現実離れしていてとても不思議でなりません。郷内さんの実態験だというのに…。結構好きというのも変ですが読みたくなってしまう1冊です。 | ||||
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霊媒師・文江さんの話、殺す準備をしてる巫女の話、脳の花を開いた女の話が怖かったです。 「異話」から「オルフェウス」へと続く展開には唸ってしまいました。 | ||||
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焼き直しは確かにあった。 だが、終わり方はかけがえの無いものだったように感じる。 | ||||
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ちょうど1年前の8月に購入して(たくさんの本が積読。ジョギングに余暇を取られるのです。)今(8月)読み終えた本作、実話怪談の範疇を遥かに超えていると思いました。 なんの根拠もなく本能的に、夢野久作の「ドグラマグラ」、ドストエフスキーの「地下生活者の手記」を尾も出してしまいました。 怪異と幻想、狂気と正気、夢と現実が大気の対流のごとくに蠢く。 そして、ある種ビカレスクロマン的ビルドゥングスロマンでもあり、筆者の「生涯(半生)にわたる阿修羅として」としての闘争記でもあります。 まったくもって、拝み屋さん&怪奇実話作家という括りでは語れない、天才、異才だと思います。 この方の本は何冊か読んできましたが、今回ばかりは脱帽です。 | ||||
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自分で作りだし、頼り、愛し、愛され、憎まれ、憎み、そういうものとどう付き合うか。それからどう自立するか。加奈江でなくても、考えてみれば、勝手に作り出した親という像もそういう存在かもしれないし、子供のころいた想像上のお友達もそうかもしれない。そのような親や想像友達が、怖い存在となって夢で出てくることがあるだろう。それは自立のサイン。大阪でのシーンなど荒唐無稽と言えばそのとおりだが、疲弊しもうろうとしたなか、そういう白昼夢をみることはあるだろう。怪談ではあるが、自我形成の物語かも。でも、髪の毛という客観的証拠があったのだっけ・・・ | ||||
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最終章はバトル漫画のようでした。ラスボスは人間が作り出した 醜悪な呪い箱! 決着後、去り際に 呪いの被害者の男に言ったセリフ『身近にいる人ほど、大事にしてやりな。』カッコ良すぎます! 集団無視で地獄の日々を過ごし、限界に達した主人公に 『かわいい熱帯魚だね』と言って現れた加奈江の最期を考えると とても胸が痛みますね。 今後、絶体絶命の危機に成長した加奈江がもしかしたら… | ||||
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書店にて購入。 郷内さんの作品は「拝み屋怪談 逆さ稲荷」→「拝み屋怪談 禁忌を書く」→本書なので、時系列バラバラで読んだので、最初桐島加奈江のことがさっぱり理解できず、これは創作怪談なのか?著者の子供の頃に見た空想上の友達の話(日記)なのか?と困惑。 おまけに現実世界に具現化してからはモンスターもののテイストになり余計に理解が追いつかなくなりました。 一体何が著者の身に起こっているのか、これは著者の妄想なのか現実なのか・・・。 また、著者の書き方も時系列が飛び飛びで話が行ったり戻ったり、展開が読み取れず、結論になかなか辿り着けず、大変ヤキモキさせられました。(これは私の読解力の無さが原因かも知れません。) しかし、気がつけば作品に惹き込まれ、通勤・帰宅時に少しづつですが読み進め読了。 途中加奈江の正体に薄々気が付き、悪態や行動の裏に何か強い愛情やそれ故の執着を感じ、だんだんと加奈江と著者の行く末が気に成りました。 そして「最後」は唐突に訪れます。あまりにあっけなくあまりに悲しい・・・。 結果として、私は本書が大変お気に入りです。ぜひ映画化もしくは映像化して頂きたいです。もちろん脚本と映像表現は難しいでしょうが。 とにかく、普通のモンスターホラー物として読み進めるのが良いかと思います。 ちゃんと怪談でしたよ。良書です。 | ||||
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ホラーとしてはやや弱かったけど、ひとりの拝み屋さんの誠実なエッセイとして、魂の遍歴、成長の記録として、すごく良い本だと思いました。 あの少女との対決物語は、ユング風に言えば、アニマとシャドウが混ざった存在として読めば、じつは誰にでも起きている話でもある。 災禍としか思えなかった友人や、厄介な恋人の存在が、じつは自分の魂の分身であり、それらとじっくり向きあうことで、じつは災禍ではなく、自分を成長させてくれる存在だった、という話は、かなり普遍的なもの。 ただし常人の場合は、夢のなかでそういう存在に繰り返し出会うことで心が成熟していく。あるいは、現実の友人や恋人に投影して、相手に迷惑をかけたり、かけられたり、悩んだり苦しんだりしながら精神が成熟していくものなんだけど、この著者の場合は、いきなり魂の次元でそれをやってしまっているようだ。これはかなり危険なことで、ほんとうに狂ってしまったり、廃人になることもある。だから著者の迷いや苦しみはよく分かる。 そういった内面のドラマが、特異な拝み屋さんの視点から、まったく誠実に、繊細に記録されている。 それからとくに、はっとさせられたのは、著者の健全さ。 拝み屋さんという仕事をなさっておられるにもかかわらず、きちんと現実を大切になさっておられる姿に、教えられるものがありました。 たとえば、なにか現実を超えた力で、ちゃっかり得としようとか、幸運ばかりを手に入れようとか、そういう方向は微塵もみられない。 なにより人間として真っ当であろうとする精神に、じつに敬服しました。 ……というか、これがおそらく、郷内心瞳という人物の「かなめ」なのだろうと思いました。 まず、この「誠実さ・健全さ」がなければ、あの災禍は乗り切れなかったということ。そうでなければ廃人になっていたでしょう。それから、たいせつな伴侶がいるということ。それもたいへん重要なはずです。 そして、ここからは勝手な想像ですが、その健全さを武器に、著者は自分の魂を救おうとしているのではないか。「拝み屋」という職業を通じて、著者は生来の「見えてしまう」そして「やっかいな問題に巻き込まれてしまっている」自分を、まったくそういうものとは関係のない、平凡でかけがえのない自分、そして人生を、取り戻そうとしているのではないか。そんな気がしています。だからこそ、このような「魂の闘いと、その記録」を書き切ることができたのではないか。また、書かざるを得なかったのではないか。そう思います。 もしそうであるなら、いまから20年後くらいに、またこの問題を書いてみてほしいですね。もっと上手に、混乱のない書き方ができるはずですし、おそらくその文章は、多くのひとを救うと思います。 | ||||
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確かに他のレビュアーさんたちが言っているようにこの作品はちょっと…でしたが、そもそも話のほとんどがあの少女に関する回想や考察やらなので内容の表現としてはどうしてもあんな感じになってしまうのも当然と言えば当然で、読んでる最中飛ばし飛ばしにしたページもありましたが、読み終えた感想、べつに読まなかったら良かったとかは一切思いませんでした。これはこれかなと。逆に、むしろああいう表現でしか伝えられない事なのかなと。精神世界の表現だから仕方ないですね。花嫁とか始末とかの方が断然面白かったですが。買って損したとかは一切思いませんでした。ただこの郷内さん、体とか精神大丈夫なのかなとファンだから心配してしまいます。これからも応援してます。 | ||||
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書店でジャケ買い、郷内初体験です。 実話との前提で読むと、この割り切れなさや理不尽さもよくわかる。 正直言って桐島さんの正体も決着のつけ方も最初から読めてしまうが、他人事ならよく見えるということに過ぎない。おれはスレンダーなセーラー服美少女に追いかけられて遊ばれるなんて経験してみたいし、さんざん楽しく過ごしたくせに桐島さんへの態度が冷たすぎないかと思ったが、自分も友を傷つけ親不孝を重ねてきた代償を要求されたら、同じようになす術もなく10年ぐらい経ってしまうだろう。作者と同年代と気付いてその点でもある種のジュブナイルのように読めて感慨深かった。 蛇足になるが、おれは霊感がまったくない。物理法則を超越したわけのわからないものを見たことは一度もないが、もし怪異が起こるとすればそういう形で対処するしかないんだろうとは漠然と思っていたので、本職の方も同じような結論を示してくれたことは心強い。 ネット上の怪談が好きでかなり読んだが、読後感としては「庭掘ったら骨がいっぱい…仏壇祓ってくれ、といわれた僧侶の話」に似ている。まさにこういう怪談が読みたかったというニーズを満たしてくれた。 それにしても呪いは胸糞悪い。ああいう悪意が存在することがいちばん恐ろしい。 これからも健康を保って、わけのわからない悪意を祓っていただくことを祈念します。 | ||||
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長編映像化できるほどの内容であると思う。気が触れずに生きて帰ってこれたからこその物語り。中身を理解するために読み返すということを久々にやりました。詰め込み怪談とは全く違う物なので、短いのしか読めない人は難しい。 | ||||
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確かに前3作とは作風が異なります。 しかし、このシリーズは実体験に基づく「実話である」が前提として書かれている書物なので 読者のニーズに合わせて事が進む筈もなく、当然著者のファンであっても納まりの良い結末と ならない事にもなるでしょう。 自分が郷内心瞳さんの書物(作品と言うのが適切か判断出来ない為の表現)を拝読する理由は 恐怖体験をしたい為ではなく、自分は経験したくはないが人知の及ばぬ世界を覗き見たい、 知りたい、聞いてみたい。が理由であり以前の作品に書かれていた伏線の回収作でもある為 読まねばならない書物でした。 正直???な部分が今作には幾つかありました。中盤で「桐島加奈江」に違和感を感じる 部分が出て来ましたし、また結論に至るエピソードも・・・ ただ、人知の及ばぬ事柄は我々の日常で起こる前例や法によって解決可能な事とは違い 拝み屋を生業としていても恐怖、焦燥、誤認、逃避を回避出来るものではない事を 赤裸々に語られていて、「もしも自分だったら」を考えさせられる書物でした。 読者が郷内心瞳さんの書物に何を求めるかで今作の評価、感想は随分と異なりそうですね。 自分は拝み屋 郷内心瞳さんの人柄に触れられた気がする良書だと思っています。 と同時に毎回思う、自分は見えない人で良かった!を再確認させて頂きました(笑) | ||||
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拝み屋シリーズに求めているのは「とにかくリアルな怪談」なので、無理に難しい語彙を用いる必要はないのではないかと思いました。 それにカナエ関連の話も(この本から拝み屋シリーズを読む方の配慮だとは思うが)既刊からの引用も多く、少しくどいかな?と感じたのは確かです。 しかし、この世とあの世、我々の常識の一線を超えてしまった人達、妄想と現実が曖昧になる表現はさすがです。 これが妄想ならかなりヤバイとは思いますが、しかし拝み屋という職業故の、我々には理解の及ばぬレベルの体験と考えれば多少納得はいきます。 花嫁の家は小説としてもものすごくよく出来た作品だったので、もしまた長編がを執筆する場合は無理せずわかりやすい表現がいいと思います。 | ||||
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私は怪談実話コンテスト傑作選・お不動さんから怪談始末、花嫁の家、逆さ稲荷、禁忌を書くを読んでいます。和のホラーの真髄、深淵とも思えるのが花嫁の家や逆さ稲荷収録の曾祖母についてエピソードが思い浮かびますが、今作にも話の諸所にそれと通ずる部分があります。これまで同著者の作品を読んで来られた方であれば。そういう部分は非常に楽しめると思います。 しかし今作では著者で主人公でもある郷内心童氏が怪異に煩悶し、解決への糸口を探る中の描写、夢や精神世界での描写が多く登場しています。なのでこれまでの過去作とは、人によって若干~かなりの作風の違いを感じる可能性があります。 私自身は特に不快に感じたりつまらないと言う感情は無く、6/23に書店で購入し6/25には読了するほどにのめり込み、楽しむ事ができました。 今作は過去作とは怖さのベクトルが違う部分も多いので、今までの雰囲気そのままを期待して読むと、他のレビューにもある通り、期待外れと言う感想を持つ方も多くいらっしゃると思います。 しかし心の中の不安感≒恐怖と言う、境界線の滲んだ深い畏れを実に生々しく表現している作品だと私は思いました。もし本当に怖い話を望んでいるのならば、この作品(過去作も)を手に取ってみる事をおすすめしたいです。あくまで個人的な思いではありますが、怖い話が好きなのであれば、同じ趣向の者として、この著者の作品を一度は読んでみてほしいものです。 終わり方から見て、まだ続編が出ると思いますが、カウントダウンの声が今作では触れられていないので次回作にも期待が高まっています。 | ||||
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女子高校生です。以前から郷内先生の著作を愛読していました。なので、予約注文にて届いたら早速読みました。すごいディープで、もはや、心霊の枠にとどまるようなスケールなのか。ものすごい。でただ、他のレビューの通り、言い回しが難しかったり構成が読みづらいという点もあるので、郷内さんの著作や文章等を読みなれていないと難しいかもしれません。ここまでのスケールの内容を提供できる人は、後にも先にも、そうそうはいないでしょう。世界でも珍しいかもわかりません。加奈江ちゃんのラストシーン、(ネタバレかもしれませんが)「ああ、大人になりたかったのかな」と思えて、とても温かい心になっていて、気が付けば涙がボロボロ出てきました。読み終えたという解放感、今までにないものでした。 世の中、なにがあるかまったき誰にも想像がつかぬという、ことでしょうか。最後の著作が出るまで、一生郷内先生の本を読みたいな、と思います。 | ||||
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現実と意識の世界が曖昧にごちゃ混ぜになり、現実世界が侵食される、不思議な感じで、怖さよりも新しいものを知る、ワクワク感がありました。 VR技術が進化して、人工知能で自分で架空の人間が、作り出せたら、脳の花が開いて、問題が起きそうですね。 VRが、イタコや霊媒の役割を果たす日も近いかもしれません。 | ||||
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まず、タイトルを見た時に「ついに対峙する時が来た」とすぐ感じましたが、その通りでした。 表紙の帯には「また来るね、しにぞこない」。 著者が中学生の頃から関わって、最初は夢の世界の、現実の逃げ場だった14歳の優しい少女が、現実に現れた途端怪物に変化、 以後ずっと恐怖に悩まされてきた存在。 姿を見ただけで全身から汗が溢れ出る程の恐怖の存在と言うのは、過去の作品からも読んでいる側にもずっと伝わってきました。 この本は、そうした今までの過去の物語の内容を交え、回顧しながら進んでいきます。 ちなみに、今までの著者の作品は、沢山のパズルのような数ページ程度のバラバラの短編から、最後一つにつながる作りでしたが、今回はかなりの長編で、違う話はほんの少しです。 中学時代、現在を行ったり来たりしながら進んでいます。 何故シャガールなのか?意味は?なぜ殺せるのに生かしてきたのか 少女の部屋の熱帯魚 など、一つ一つ紐解いていき、最終章へ突入します。 少女はあれほど著者が苦しめられてきた存在のはずだったのに・・・ 夢の中では穏やかで、現実世界では怪物に変化したわけ…の意味はとても考えさせられました。 著者の作品はじわりとする怖さだけではなく、すべての謎が紐解かれた最後、人間の未知の見えない部分、いろんな感情が交錯して気がつくと泣けてきて考えさせられました。 余談ですが、奥様、今まではずっと「妻」と書かれていたのですが、名前になっていたのが新鮮で、最初「誰だろう」と思ってしまいました。 あとは実話ということで、もしかしたら生かせたかも知れない存在が残念ながら…の結果になるのは、後にその経験が生かされて別の案件の解決に導かれるにしても残念すぎるなぁと毎回思います・・・ | ||||
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今までの全ての作品を読ませていただいてます。今回の作品も圧倒の語彙力で纏められており、自分も体感しているかのごとく、読みながら寒気がします。見えない世界と見えている世界の曖昧さには考えさせられました。もっともっと読みたいというのは酷かもしれませんが、毎回楽しみにしています。 | ||||
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