■スポンサードリンク
鏡の背面
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
鏡の背面の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
設定はなかなか面白いけど登場人物の大半がメンヘラさんですぐに揉め事を起こすので疲れます…。 おそらく作者的には「はいこいつ叩いてくださいねw」的に配置しているであろう元記者のおっさんが一番マシに思えました。 語り手の女記者はメンヘラさんじゃないけど他罰的でダブスタがひどい…。 たまにおっさんの事を心の中で猛烈に批判しますが、正直この女性記者も思い込みが激しくて人格が微妙…。 なのに作中では突っ込みが入らないのでモヤモヤします。 もっと中立的な目線かつ冷静な分析ができる登場人物が欲しかったです。 あ、読者にそうなれという意図があったんでしょうか…。 あとこれは本作だけじゃないけど凶悪殺人犯も日本社会の被害者なの!みたいな流れは本当に嫌いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
恵まれた家庭の令嬢であるにもかかわらず、社会の底辺で生きざるを得ない女性たちのシェルターを私費を投じて支える「小野尚子先生」が、じつはかつて毒婦と称された疑惑の女「半田明美」であった! という衝撃の事実に、現在の寮母や寮生は衝撃と動揺をかくせない。 希代の毒婦「半田明美」がいったいどうやって「小野先生」の人生・人格を乗っ取ったのか、ハラハラドキドキしていましたが…。かつてのどす黒い人生から、マザーテレサのような人格者「小野先生」にどう成り代わったのか、最後のほうで一応明らかになるけれど、半田と小野のやり取りについての描写は非常に少なく、一方的に半田の日記を通しての説明になるのでちょっと物足りなかった。極悪人も最後は聖人君子的な人格者になって滅私奉公するようになったなら、この作品はサスペンス兼サクセスストーリーでもあるかもしれない。 ただ戸籍の乗っ取り系の作品はこれまでにもいろいろ読んできたが、このジャンルの元祖といえる宮部みゆき氏の「火車」に勝るものはまだ出会っていない。「鏡の~」については半田が具体的に乗っ取る描写が少なかった、また小野の人格を真似るための努力(鏡を置いたり、靴を履く順番など)は表面的で、内面がどう変わっていったのかをもっと具体的に紙面を割いてほしかったと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者がインタビューで、本作品に人間の「自己同一性」に対する疑義を込めた、と答えています。 カタチから入っていって、中身まで変わっちゃった、 あるいは 一人の人物の中で善が悪を駆逐した、 というお話なんですが… くらなんでも設定に無理がありすぎます。 集団の長にしてカリスマ性を有する女性に、まったく育ちの違う別人が成り代わるのは、はやり無理です。 何とかリアリティをもたせようと、いろいろな条件を作者は考えているのですが、 でも、やはり無理です、これは。 それに途上国から帰国した人が、 出国した時とはまるで別人のように衰弱して帰国したら、 入国審査をすんなり通りません。 本人が具体的な病名を主張しても、おそらく日本での再検査は免れないでしょう。 いくら光に敏感になっていても、入国審査ではマスクとサングラスをとって顔を見せなくてはなりません。 こんなことを言ったら元も子もないのですが、 作者が言ったようなテーマで書くなら、もっと違ったストーリーを考えた方がよかったような気がします。 最後まで読み通せたのは、作者の筆力だと思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!