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本性



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【この小説が収録されている参考書籍】
本性
本性 (角川文庫)

本性の評価: 3.45/5点 レビュー 38件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.45pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全17件 1~17 1/1ページ
No.17:
(4pt)

それにしても第3章は、ビックリ‼️

前半の章は視点が切り替わり、何が狙いか謎のまま。不穏な雰囲気が立ち込める。
それにしても第3章は、ビックリ‼️
刑事が登場して、ストーリーが収斂され、謎が明らかにされる以降は、一気読みです。
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No.16:
(5pt)

お勧めの一冊です、

井岡瞬氏の作品は数点読みしたがこの作品
お勧めです。
井岡ワールドに引き込まれました。
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No.15:
(5pt)

続編あるんやろ

本編のストーリーはこれて完結で良いですよね。ただサトウミサキが捕まっていない!
うーん続編出てほしい!宮下のピンなのか、誰かとコンビを組ませてするのか…待ってます
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No.14:
(5pt)

誰の、何の、本性なのか

「本性」という言葉は、逆説的に使われる様に思う。
曰く、人当たりが良いのに実は……。
曰く、堅物なのに実は……等。
だが本当はどちらも「本性」で、他者(読者)の光の当て方によって、如何様にも輝くのでは……と私は解釈した。
復讐の動機とは、怒りではなく愛である。どうしようもない哀しみが、怒りではなく愛に変貌するシーンを、描写で積み上げた物語だと思う。
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No.13:
(5pt)

■「サトウミサキ株」という最恐ウイルスをめしあがれ。

(ネタバレあり)
■ニーチェの言葉を思い出した。
「怪物と戦う者は、その際自分が怪物にならぬように気をつけるがいい。
長い間、深淵をのぞきこんでいると、深淵もまた、君をのぞきこむ。」

■最初の怪物は「イジメ」という集団現象/集団環境である。
一人では何もできない人間の、クズやワルの部分も、
ストレス環境と集団化、心細い承認欲求のカクテルで凶暴化/共謀化して、
対抗リスクの低いものに雪崩れるように「イジメ」が発生する。
そのイジメは、閉じた世界の中で、持続すればするほどエスカレートし、
「異常も日々続けば、正常になる」という集団環境の中で、
クラス替え、卒業という人事リセットが起きるまで、止まらない。
人事リセットで、助かった「イジメ受難者」も多いはずだ。

■この物語は、そんな「イジメ/異常」の持続性が創り出した「普通の怪物」たちの物語である。
「イジメ受難者」の弟と、長い期間連れ添った姉こそ、
「サトウミサキ」という超怪物の本性だ。これらは連鎖している。
そしてサトウミサキの前で、最も濃縮された。
イジメの集団性が、個人を小さな怪物にして、
その集積が大胆なイジメや、承認欲求、欲望の殺人となり、
その犠牲を引きずったサトウミサキが、超怪物として覚醒した。

■自分の身体を道具として、快楽までむさぼれるようになった
サトウミサキは、正真正銘の「怪物」だ。
その美貌が、妖しさが、人事リセットで失われるまでは持続可能だろう。
その容姿が醜く老いてもなお、つきまとう怪物にもなりそうだ。
そして、快楽を伴うこれらの悪意は、文庫解説にもあったように、
読者にも、少なからず伝染する。
自分が怪物にならないまでも、身近な他人の中にある怪物/本性にも、怯える日が始まるだろう。

■著者から、怪物見たさの読者に仕掛けられた、怖い物語なのだ。
そして、それは、あなたの物語に伝染していく。あなたの本性が、不幸な方向に変性しませんように。

■「頼むから、続編なんて書くな。せっかく俺が、こんな死に方で、あいつの怪物を仕立ててやったんだから」安井隆三の声がする。
そうか、本物の怪物は、自分の本性に対して、自覚的でないものなのだ。
本性とは、自ら説明できるものではなく、他人が勝手に、それぞれ自分のプリズムに想起するものなのだ。
だから、怪物と戦う者は、その際自分が怪物にならぬように気をつけなければならないのだ。
あなたも、読後に「サトウミサキ株」の怪物を宿してしまい、
これまでにないワクワクする日常に堕ちていくことのないよう、ご自愛ください。
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No.12:
(5pt)

クライマックスの加速度のすごさ

短編集かのように、全く別人物の物語が展開されていき、後半からどんどんと伏線が回収されていくのが、素晴らしかった。
途中は、どういうこと?って思う時間が続くが、読み終わってみると見事に一つの作品になっている。
これは2度目も楽しめる作品のようだと思います。
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No.11:
(5pt)

面白かった

章ごとに、各登場人物の一人称視点で話が進みます。
「この人、自己評価高いけど実際どうなの?」と思わされる表現が随所にあり、違う人物視点から語られた時に「やっぱりね」となる。

「こんな人間のクズが許されていいのか?」っていう帯の言葉の意味が読む前と後で違って見えます。
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No.10:
(4pt)

タイトル通り

前半は<サトウミサキ>なる女性に、振り回され陥れられる4人の男女が描かれる。後半は、一見全く前半と関係が無いと思われる焼死事件を追うベテラン刑事と若手刑事の視点が交互に語られる。

<サトウミサキ>のパートはイヤミスの雰囲気ですが、それが後半で刑事たちの捜査する事件へと結びついていく流れは巧みです。
凡そのストーリーは想像がつきそうですが、全体を通して漂う気持ち悪さが病みつきになりそうなミステリーです。
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No.9:
(5pt)

どんなに悪人でも主観で語ってしまうと被害者になる不思議

何人かの主人公が次々と語り手となり、謎の女サトウミサキに被害を被られていくのですが、主観的には被害者だけれど、どんどん話が進むにつれ、本当に一方的にただの可哀想な被害者たちなのか?という話。客観的にはどうしょうもないクズなひとたちでも、ある場面だけ切り取れば、自分は何も悪いことはなはく、不幸なのは周りのせいだったり運が悪いせいだったりということになるってことですね。
構成的にも始めの方の人たちはなんの繋がりもないような人たちのそれぞれ被害に遭うお話が並べてあるだけなのですが、後からはどんどん繋がりも見えてきて、そのうち同じ話だけど主人公が変わるだけという感じで最後に完全に繋がるという、読んでいて先に先にと読みたくなるような展開でした。
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No.8:
(5pt)

凝った構成と筋運びの巧さ、面白い!

この作品は9章からなるが、1章から4章まで一見関係のない人物が、「サトウミサキ」という肉感的な
女性に翻弄されるという筋書きで描かれている。例えば、1章ではしがない独身の高校教師が
お見合いパーティで知り合った「サトウミサキ」と親しくなり、結婚まで考えるが、彼女に金を要求され、
人生の破綻を見ることになる。2章でもファミレスで働く若い男がまたまた「サトウミサキ」に言い寄られて
狂っていく様が描かれる。「サトウミサキ」という共通の登場人物はいるが、それぞれの章の関係や
この作品の重要な人物である「サトウミサキ」の目的が分からない。読者は訳の分からぬままに、
ページをめくる手が止まらない。うまい構成と展開力だ。残りの章では、2人の刑事のコンビの
それぞれの視点で事件が語られていく。なかなか、こういった凝った構成の作品は、うまく
まとまらないことがよくあるが、この作品はその点非常に良く出来ている。この謎の女性「サトウミサキ」
の「本性」は最後まで分からない。ミステリーとしても良質である。面白かった。
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No.7:
(5pt)

続くのか。

続編があるか気になります。
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No.6:
(5pt)

伊岡ワールド全開

とても頭の回転が鋭いサトウミサキに同情かつ感情移入できました。時間を忘れて読み進められました。前半の伏線が回収しきれてないとか皆さんの評価はあまり良くないようですが、私はそうは思いません。この物語を1本のとても強いテーマが貫いてます。深く考えさせられます。お見事です。伊岡ワールド全開です。
サトウミサキ、してやったり。最後に拍手を送りたくなりました。素晴らしき復讐劇でした。
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No.5:
(4pt)

怖い女

全体的には面白かった。ただ、初めのころの薄気味悪さが最後でなるほど感に変わるのは、もう少し捻ってほしかった。一つのテーマとしては良い題材で、やはり最後の落ちが欲しいかな?
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No.4:
(5pt)

読ませるミステリー。

サスペンスの真骨頂を味わえる。
各章ごとに人物ストーリーが展開し、キーとなる女性が登場してくる。
クズだらけ。
エピソードはいずれも前ふりであるが、興味深くストーリーの中に入り込める。
”本性”をテーマにしており、いつそれが現れるのかと、ページをめくる速度は加速する。
エピソードはつながって集約していくと、ひとつの映像が浮かび上がってくる。
映像から”本性”へと移り変わっていく。
そこには根深い闇が待ち構えている。
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No.3:
(5pt)

超一級のサスペンス

サトウミサキ、不気味さに、ぐいぐい読み進める、この面白さはなんだ!
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No.2:
(4pt)

壮大な復讐劇

美しく、小悪魔的な魅力を持つ謎の女「サトウミサキ」を巡る結婚詐欺の物語かと思えばそうではない。
前半は身も心も彼女に翻弄される愚かな男性たちが登場して、破滅していく様子が書かれていてそれはそれで面白い。前半の盛り上がりは3章の青木繁子。その正体がわかったとき、あまりの衝撃にびっくりした。ここまでを短編として独立させても十分物語りとしては成立つと思ったくらいだったが、後半に入るとミサキを追う2人の刑事が中心となり、ミサキはほとんど登場しなくなる。中盤が長いので若干間延びするというか飽きてくるが、後半は彼女の背景が暴かれ、刑事が彼女を追い詰めていく展開がスピーディーで俄然物語にすごみと重みが出てくる。
物語には一応の結末はあるがミサキの復讐は終わっていない。そういう意味でオープンエンドなのだろう。
中盤の中だるみを我慢すればとても面白いミステリーだった。
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No.1:
(5pt)

続編。

続編があり!の様な結末。
もし、自分が同じ立場なら15年どころか、30年かけても復讐するかも!

結末を急ぎ過ぎた様な
構成ではあるが。
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