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本性
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本性の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 1~20 1/2ページ
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前半の章は視点が切り替わり、何が狙いか謎のまま。不穏な雰囲気が立ち込める。 それにしても第3章は、ビックリ‼️ 刑事が登場して、ストーリーが収斂され、謎が明らかにされる以降は、一気読みです。 | ||||
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井岡瞬氏の作品は数点読みしたがこの作品 お勧めです。 井岡ワールドに引き込まれました。 | ||||
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前半の、誰かのために復讐してるんだろうなと匂わせる部分は面白かった。後半刑事目線になってから急激につまらなくなった。 | ||||
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本編のストーリーはこれて完結で良いですよね。ただサトウミサキが捕まっていない! うーん続編出てほしい!宮下のピンなのか、誰かとコンビを組ませてするのか…待ってます | ||||
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『代償』で衝撃を受けて、伊岡瞬作品をいくつか続けて読みました。 この作品は、登場人物の誰もが愚かな本性をさらされて、なんだか哀しい気分になります。 犯人の殺害動機にもあまり共感できなくて、全体の印象ではもやもやが残る読後感でした。 | ||||
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人物ごとに分かれた章。そして、それぞれの人物の章に一貫して出てくる一人の女。 その正体とは…というのが筋である。 最初のほうはなにか社会問題を扱う小説のようにリアリティがあり面白かった。 しかし、警察が出てくるあたりから、なんだかまだるっこしくなった気がする。 ミステリーの中心もどこにあるのかイマイチわからなくなったりして。 とくにどんでん返し的なものもなく、復讐劇?がテーマの小説であったような。 タイトルと中身がもうひとつマッチしていなかったのかも。 | ||||
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「本性」という言葉は、逆説的に使われる様に思う。 曰く、人当たりが良いのに実は……。 曰く、堅物なのに実は……等。 だが本当はどちらも「本性」で、他者(読者)の光の当て方によって、如何様にも輝くのでは……と私は解釈した。 復讐の動機とは、怒りではなく愛である。どうしようもない哀しみが、怒りではなく愛に変貌するシーンを、描写で積み上げた物語だと思う。 | ||||
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思わず手に取りたくなる「帯書き」にだまされました(笑) 『一体、どれだけ凄い話なんだろう?』と期待した割には、満足は中程度。 いえ。決して面白くないわけではないんですが、ずしんと来るような読み応えはありません。するすると読み進んで、なるほどね・・で終わりました。 意外性という点では、3章の青木繁子が白眉。この章だけ膨らませて、短編にしても面白かったかも。 この「本性」が井岡瞬の小説を読んだ1冊目。重すぎない読後感なので、次は「悪寒」を読むつもりです。 | ||||
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(ネタバレあり) ■ニーチェの言葉を思い出した。 「怪物と戦う者は、その際自分が怪物にならぬように気をつけるがいい。 長い間、深淵をのぞきこんでいると、深淵もまた、君をのぞきこむ。」 ■最初の怪物は「イジメ」という集団現象/集団環境である。 一人では何もできない人間の、クズやワルの部分も、 ストレス環境と集団化、心細い承認欲求のカクテルで凶暴化/共謀化して、 対抗リスクの低いものに雪崩れるように「イジメ」が発生する。 そのイジメは、閉じた世界の中で、持続すればするほどエスカレートし、 「異常も日々続けば、正常になる」という集団環境の中で、 クラス替え、卒業という人事リセットが起きるまで、止まらない。 人事リセットで、助かった「イジメ受難者」も多いはずだ。 ■この物語は、そんな「イジメ/異常」の持続性が創り出した「普通の怪物」たちの物語である。 「イジメ受難者」の弟と、長い期間連れ添った姉こそ、 「サトウミサキ」という超怪物の本性だ。これらは連鎖している。 そしてサトウミサキの前で、最も濃縮された。 イジメの集団性が、個人を小さな怪物にして、 その集積が大胆なイジメや、承認欲求、欲望の殺人となり、 その犠牲を引きずったサトウミサキが、超怪物として覚醒した。 ■自分の身体を道具として、快楽までむさぼれるようになった サトウミサキは、正真正銘の「怪物」だ。 その美貌が、妖しさが、人事リセットで失われるまでは持続可能だろう。 その容姿が醜く老いてもなお、つきまとう怪物にもなりそうだ。 そして、快楽を伴うこれらの悪意は、文庫解説にもあったように、 読者にも、少なからず伝染する。 自分が怪物にならないまでも、身近な他人の中にある怪物/本性にも、怯える日が始まるだろう。 ■著者から、怪物見たさの読者に仕掛けられた、怖い物語なのだ。 そして、それは、あなたの物語に伝染していく。あなたの本性が、不幸な方向に変性しませんように。 ■「頼むから、続編なんて書くな。せっかく俺が、こんな死に方で、あいつの怪物を仕立ててやったんだから」安井隆三の声がする。 そうか、本物の怪物は、自分の本性に対して、自覚的でないものなのだ。 本性とは、自ら説明できるものではなく、他人が勝手に、それぞれ自分のプリズムに想起するものなのだ。 だから、怪物と戦う者は、その際自分が怪物にならぬように気をつけなければならないのだ。 あなたも、読後に「サトウミサキ株」の怪物を宿してしまい、 これまでにないワクワクする日常に堕ちていくことのないよう、ご自愛ください。 | ||||
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短編集かのように、全く別人物の物語が展開されていき、後半からどんどんと伏線が回収されていくのが、素晴らしかった。 途中は、どういうこと?って思う時間が続くが、読み終わってみると見事に一つの作品になっている。 これは2度目も楽しめる作品のようだと思います。 | ||||
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復讐劇としては、都合が良すぎるのでは。 | ||||
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第4章までに、救いようのな人間をめぐる出来事が章ごとに独立した形で提示されます。共通するのはサトウミサキという女性が取り入って、彼(彼女)達を破滅に追いやるという展開。多分、過去の出来事に何か共通する理由があるはずだと、読み手は思います。第5章以下で、読者に代わって二人の刑事が真相に迫っていく過程が描かれます。 第4章までは面白い。この作者の他の作品と比べて性的な要素が多いのですが、それもあって、登場人物達の低劣な本性が強く印象付けられます。しかし、そのことで読み手は何となく「共通する理由」が想像できてしまいます。それは嫌悪感を伴う想像ですが、残念ながら、それを覆すような事実は示されません。 第5章以下は、さほど面白い展開があるわけではありません。普通の刑事物です。ハラハラする要素も乏しく、急に面白みが減少してしまいます。そして、ラスト付近では明快な推理や真相解明が示されることもなく、いわゆる「オープンエンド」で終わってしまいます。文庫化に当たり最終章を書き足したそうですが、多少のカバーにはなっているものの、すっきりしない読後感は残ります。 私は伊岡瞬さんのファンですが、この作品はあまり評価できません。読みやすいのが唯一の取り柄でしょうか。 | ||||
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章ごとに、各登場人物の一人称視点で話が進みます。 「この人、自己評価高いけど実際どうなの?」と思わされる表現が随所にあり、違う人物視点から語られた時に「やっぱりね」となる。 「こんな人間のクズが許されていいのか?」っていう帯の言葉の意味が読む前と後で違って見えます。 | ||||
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人の本性は不変だと思いました。 最後のオチが途中のオチより不足感がありました。 もっとスカッとしたかったです。 | ||||
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ジャンルを問わず乱読するタイプですが、この著者の本は初めてでした。全体を通してどこかで読んだことのあるような既視感のあるパーツが組み合わされた感じでした。毎日寝る前にちょっとずつ読みましたが、どうしてもなかなか進まず、なんとか最後まで読んでたあげく結末がなんじゃそりゃと言う展開でした。完全に期待はずれ、久々のはずれ本でした。 | ||||
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前半は<サトウミサキ>なる女性に、振り回され陥れられる4人の男女が描かれる。後半は、一見全く前半と関係が無いと思われる焼死事件を追うベテラン刑事と若手刑事の視点が交互に語られる。 <サトウミサキ>のパートはイヤミスの雰囲気ですが、それが後半で刑事たちの捜査する事件へと結びついていく流れは巧みです。 凡そのストーリーは想像がつきそうですが、全体を通して漂う気持ち悪さが病みつきになりそうなミステリーです。 | ||||
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はじめて読む作家なので 一番面白そうなのを選んで期待していたのだが 経済的には母親に依存した中年男がサトウミサキの毒牙にかかる第一章から なんだか、どこかで見た話の連続で、先を読みたいというワクワク感が沸かなかった 3章の繁子さんなんて文章の違和感で早々にバッレバレだし このへん歌野さん、 ここ佐々木さん沈黙法廷、 これは女流作家のイヤミスで使い古し 刑事の上司と部下の関係は凍える牙系かな と他の作品ばかりが浮かんできて 最後まで新鮮味のあるネタは一つもなかった たまたまつまらない作品を選んでしまっただけで他はすごく面白かったりして・・・ とは思えない もうこの人の本は読みません。 | ||||
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何人かの主人公が次々と語り手となり、謎の女サトウミサキに被害を被られていくのですが、主観的には被害者だけれど、どんどん話が進むにつれ、本当に一方的にただの可哀想な被害者たちなのか?という話。客観的にはどうしょうもないクズなひとたちでも、ある場面だけ切り取れば、自分は何も悪いことはなはく、不幸なのは周りのせいだったり運が悪いせいだったりということになるってことですね。 構成的にも始めの方の人たちはなんの繋がりもないような人たちのそれぞれ被害に遭うお話が並べてあるだけなのですが、後からはどんどん繋がりも見えてきて、そのうち同じ話だけど主人公が変わるだけという感じで最後に完全に繋がるという、読んでいて先に先にと読みたくなるような展開でした。 | ||||
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この作品は9章からなるが、1章から4章まで一見関係のない人物が、「サトウミサキ」という肉感的な 女性に翻弄されるという筋書きで描かれている。例えば、1章ではしがない独身の高校教師が お見合いパーティで知り合った「サトウミサキ」と親しくなり、結婚まで考えるが、彼女に金を要求され、 人生の破綻を見ることになる。2章でもファミレスで働く若い男がまたまた「サトウミサキ」に言い寄られて 狂っていく様が描かれる。「サトウミサキ」という共通の登場人物はいるが、それぞれの章の関係や この作品の重要な人物である「サトウミサキ」の目的が分からない。読者は訳の分からぬままに、 ページをめくる手が止まらない。うまい構成と展開力だ。残りの章では、2人の刑事のコンビの それぞれの視点で事件が語られていく。なかなか、こういった凝った構成の作品は、うまく まとまらないことがよくあるが、この作品はその点非常に良く出来ている。この謎の女性「サトウミサキ」 の「本性」は最後まで分からない。ミステリーとしても良質である。面白かった。 | ||||
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ひねりもなく、読後に納得も共感もしなかった。登場人物全員がクズというのも珍しい。最初の章で、なんとなく概要が見えてしまい、それからは後追いの説明みたいに淡々と読み進んだ。 | ||||
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