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白墨人形
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白墨人形の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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設定やあらすじだけ取り出すと、子供のころに起きた事件の回想パートと、大人になってからの捜査パートが交互に記された英米のミステリに良くあるストーリーと思って、食傷気味の方も多いかもしれません。 しかし読んでみると類似作が多いフォーマットながら、本書が独自性を持った優れたエンターテイメント作品であることが分かると思います。 ネタバレになるので、具体的には書けませんが、ちょっとしたボタンの掛け違いや、ちょっと困らせてやれといった軽い悪意が引き金になっておこる悲劇や、心に残る傷跡を丁寧に描いています。 本書をさらに高いレベルに上げているのが、最後1ページの恐ろしさでしょうか。ミステリ好きなら、この最後の仕掛けを庵治合うためだけでも読む価値があると思います。 | ||||
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ミステリーホラーとでもいうのでしょうか ホラーっぽい雰囲気ながら、謎解きもありミステリーとも言える。 なぜだかうまく説明できないのですが、物語に引き込まれてしまいページを繰る手が止まらず一気読みしました! とにかく面白かったですね! | ||||
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過去と現在を交互に描きながら、殺人事件の真相に迫って行く。それはまた、主人公達の少年時代のノスタルジックでありながらもリアルで時として残酷な一夏の経験でもあり、今では中年となり日々の生活に追われる主人公の過去への邂逅と再生の物語ともなる。 「スタント・バイ・ミー」というより“”殺人事件“と言うモンスターの真相に迫ると言う意味では「イット」に近いかもしれない。 2つの時代を同時進行で描かながら、少しずつ謎を提示しそれを解明して行くプロットの展開も見事だし、陰影のある多彩なキャラもリアルで魅力に富む。 その上で抑揚の効いた主人公の心情や友情、切ない愛情描写も見事で一級の作品に仕上がっている。 翻訳のうまさもあるのだろうが、簡潔ながら情感のある文章も上手く最後まで物語世界に引き込まれた。 視覚的にも良い作品になりそうだから、是非映像化してほしい。 | ||||
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プロローグで少女のバラバラ殺人という陰惨な事件が提示される。一人称の主人公が1986年にある事故に遭遇し、以下、2016年当時と1986年当時との描写のカットバックに依って主人公がその事件の真相に迫る姿を描いた巧緻なミステリ。1986年当時の主人公は小学生で、スティーヴン・キングの原作(<The Body(死体)>)を映画化した<Stand By Me>を想起させる雰囲気が漂っている。2016年は30年後だから、全体構成は<Stand By Me>そのもの(即ち、スティーヴン・キングへのオマージュ作品)と言える。1986年当初、主人公が怪しんだのは顔面蒼白(アルビノ?)の英語教師ハローラン(後に、上記の事故で重傷を負った上に事件の被害者であるエリーサと愛人関係であった事が説明される)だが、30年後には主人公自身が英語教師になっているという皮肉。 読み進めて行くと、1986年に主人公を含む4人の少年仲間がエリーサの死体を発見したという設定になっている。それで、主人公が当時憧れていた牧師の娘ニッキーを加えた5人に纏わるエピソードが詳細に綴られている理由が納得出来ると共に、2016年、(雲隠れしていた)仲間の1人のミッキーが主人公に「真犯人を知ってる」と告げた上に、この事件を題材として主人公に作家となる事を薦めるという意外な展開(<Stand By Me>に戻ったとも言えるが)。この時点で、私の頭の中では牧師とハローランしか犯人候補は浮かばない。少年時代の主人公を徹底的にイジメたミッキーの兄のショーン(川で溺死するが、殺人の可能性もある様に映った)を作者が執拗に描いている点も気に掛かる。何れにしても、事件の鍵は死体発見に導いた"チョーク"である(とこの時点では思った)。そして2016年、ミッキーがショーンと同じ状況で溺死した上に、今は車椅子生活を送っている仲間のボス格のギャヴがショーン殺しを告白して、本作の主題が<因果応報>である事が飲み込めた。 この後も<因果>の連鎖で多彩かつ意外な愛憎混じりの人間関係を浮かび上がらせる作者の手腕には感服した。スティーヴン・キングへのオマージュとして執筆しながら、<因果>の連鎖で多彩かつ意外な愛憎混じりの人間関係を浮き彫りにした上で、驚愕の真相を最終頁で明かす作者の手腕が光る傑作だと思った。 | ||||
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期待以上に面白かった。 過去と現在が交互に語られる構成は、過去のエピソードでちょっとだれてしまったりすることが多いのですが、この本はどちらのエピソードも面白く引き込まれました。 おかげで途中で気が逸れることなく1日で一気に読んでしまいました。翻訳もとてもよかった。 ドミノのように積み重なっていく大小の謎がきちんと回収されたのも気持ちよかった。 最後の種明かしにはかなりビックリ。 次の作品も読もうと思います。 | ||||
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とにかくおもしろい。 次の展開にドキドキします。 また、文章に翻訳臭さがなく、素直に楽しめました。 | ||||
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ヤバイ本が好きな方にオススメですね。絶対にネタバレサイトで検索せずに読んで下さい。好き嫌い分かれるかと思いますが、私はこの手の本が大好きです!読み終わった後、暫く放心状態が半端なかったです。 | ||||
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邦題の「白墨人形」というのが不気味さをそそっている、原題のまま「チョークマン」だとなんだか笑えてしまうから。 登場人物たちが12歳のときに起きた事件と、30年後の現在に再燃した出来事が、交互に語られ話が進んでいく。 「わたしが書くものが好きなら、この本を気に入るはずだ」という巨匠スティーヴン・キングの強力な推薦文よりも、「ラストにたどりついたとき、思わず変なうめき声が漏れた」という訳者あとがきが、ずっと頭の片隅に残りながら読み進めた。 そう、ラストに過剰な期待を寄せて。 万引と収集癖がある主人公なら、ラストの前半はそれほど驚きはなく、むしろなんとなく予見しながら読み進めていたが、後半の本書最後の1ページには、うめき声・・・出ました。 | ||||
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多くの書評や紹介記事を目にした作品。スティーヴン・キング作品へのオマージュというよりそのものといった設定、世界観だけど、このまま全5回ぐらいのドラマシリーズにできそうな面白さはとても現代的で軽く楽しめて、ちょっとした気分転換などにオススメ。個人的にはラストがとても気に入っています。著者の次回作も楽しみ。 | ||||
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これがデビュー作とのこと。スティーブン・キングの大ファンだと言うだけあって、一見キングの作品かと思ってしまう。 1986年と、2016年を行き来しながら語られる内容は、田舎町で起きたある猟奇的な殺人事件に端を発して、次々と不幸な事件が重なる。犯人は誰なのか、動機は何なのか。 チョークで描かれる人型も、不気味な要素として加わり、謎が深まってゆく。 主人公の目を通して語られる事件の数々なので、読みながらなんとなく展開が読めてしまう辺りが残念。ミステリー小説を読み慣れた人だと、少し物足りなさを感じるのではないだろうか。 第三者から語られた場合と違って、人物描写が弱いのと、物語の背景の作り込みが薄いと感じた。 ただ、ミステリーの要素は充分あるので、グイグイ読ませられる。 どなたかも指摘されているが、255ページのミッキーは明らかにニッキーの誤植であろう。 ミッキーとニッキーが似ていて、読みながらいちいち確認する場面もあって読みづらかった。少ない登場人物なのだから、名前は分かりやすくしたほうがいい。さらに一気読みに拍車をかけられたかも。 | ||||
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残酷さも美に変える語り口、青春の思い出、さまざまな伏線をまとめ上げる力量ある著者のよう。満足しました。 | ||||
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これがデビュー作ということで、スティーブン・キングの「IT」や「スタンド・バイ・ミー」といった 歴史に残る傑作を超えるマテリアルは表れていないように感じたが、語りのうまさのおかげで非常に リーダビリティが高く、次回作が楽しみ。 | ||||
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1986年の夏、12歳のエディは親友たちとともに白墨で書かれた人形の後をたどり、森の中で少女の惨殺死体を発見。。。 30年後、成人したエディと親友のもとに白墨人形の落書きが再び現れ、身辺にも不穏な出来事が次々と起こります。 物語は1986年と30年後、2016年の現在のエディと親友たちを交互に描いて進みます。果たして惨殺事件の真相と真犯人は・・ 最初のページから物語に引き込まれ、最終ページでは、まさに〝衝撃〟の結末が描かれます。 一気読み間違いなしの、まさに傑作ミステリ。大変面白いです。 | ||||
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1986年の少年時代の「僕たち」と、2016年の現代を生きる中年となった「僕たち」。交互に描かれる。 しかし、ストーリーを説明するのは困難だ。 スティーブン・キング絶賛というが、作者も相当キングに影響されたのではないか?途中でキングの作品を読んでいるような錯覚さえおぼえた。 のどかな少年時代が描かれている、と思って油断していると、数ページごとに、突然ぎょっとする出来事が起きる。この感覚は完全にホラー。最後まで油断できない展開で、非常にスリリングな読書だった。 | ||||
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久しぶりにキングを読んだ錯覚におちいってしまった。 そういえば、私も、子供のころ、道路にろう石で、落書きをしたものだ。 | ||||
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寝なきゃ!と思っているのに、回想と現在がちょうど良いタイミングで組み合わさっているので、辞めどきがわからず結局最後まで休憩なしで読んでしまいました。 いやぁ後味の悪さと来たら! こういった謎解きモノを普段全く読まないので、犯人というかオチに全く気付かないまま最終ページにたどり着き、「えぇぇぇぇぇ!!!」と精一杯驚いた良い読者です。 JKローリングの「カジュアルベイカンシー」を読んだ時も感じましたが、イギリスはご近所づきあい噂話人間関係が濃厚で陰湿なのが特徴なのでしょうか・・・・?自分がこんな街に住んでいたらイヤだなぁとじわじわくるヒトの内面の恐ろしさを読めば読むほど味わう小説でした。 イギリスの地方独特なのか?世界観がわからないけど、人間関係が憂鬱なのだけは共通しています。 最初のシーンは、映画的に描かれていて否応なく物語に引き込まれます。 朝早く青白い光の中、持ち去られるもの・・・映画のオープニングとしては最高かも。 350ページあっという間でした! | ||||
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自分の中ではど真ん中の設定で、1チャプター目からはまったなかなかのページターナーでした。 何箇所をあまり集中せずに読んだのと、謎を解こうとする気が最初からないため細かなところを気にせずに読んでいたせいか 肝心の部分が自分には「ん?なんやったかなこれ?」となってしまい、重要なことを見落とした感満載で読了。 これは自分のせいですが。 スタンド・バイ・ミー、ITやD・シモンズのサマー・オブ・ナイトのような話が好きなら是非に! | ||||
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読む手を止めさせない。あっという間に読んでしまった。ここ最近読んだミステリの中では出色。 | ||||
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スティーブン・キング強力推薦! の、帯。 白墨人形/チョークマンという不気味な題材。 1986年の少年時代と2016年の現代を行き来する構成(キングのITを彷彿とさせる)。この三点で、ホラーかと思って読み進めてしまった。AmazonランキングもSF・ホラー・ファンタジー。しかし、本作は紛れもないミステリーものであった。 バラバラ死体の消えた頭部から謎は出発し、閉鎖的な地方都市で次々に不可解な事件がおこる。謎を指し示すのは、チョークで書かれた人型。 誰もが、謎を抱えている。同じように罪を背負っている。「秘密ってのは、ケツの穴と同じだ……誰でも持ってて、汚さにちがいがあるだけだ」登場人物のひとりが語る台詞が、物語りの核心をついている。 思いつきの意地悪。ちょっとした出来心。掛け違いのボタンが、次々と悲劇を生む。 主人公が過去を振り返る構成はノスタルジーを感じる。が、キングの「IT」や「スタンド・バイ・ミー」ほどの、胸をかきむしられる様なせつなさはない。主人公が一貫して客観的で、美化することなく大人目線で、過去を語るためなのか。それとも「あいつの為なら死んでもよい」と思うほどの友情エピソードがない為なのか? 最後に。登場人物の名前でミッキーとニッキーが似ていて、混乱する。 255ページ。ミッキーが鮮やかな緑の瞳でぼくを見つめる。と、いう箇所。ここがニッキーの誤植なのか。気になってしまう。 | ||||
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語り手の一人称で、過去と現在が交互に紡がれます。 過去の悲劇と現在が少しずつ絡み合って解けていくどこか物悲しいミステリーです。 おもしろかった。 | ||||
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