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リオノーラの肖像
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リオノーラの肖像の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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数年ぶり4度目の再読が終わって、ページの端は茶色になり、新しいのを買おうかと調べたら絶版だし、kindle化もされておらず驚いた。 犯人がわかっても、動機も話しの筋も覚えていても再読に値するミステリー小説があるとすれば、私にとってはまさに「リオノーラの肖像」こそがそれ。 埋もれさすにはもったいない。 英国のお屋敷を舞台にしたミステリーだけど「レベッカ」ほどゴシックではなく、複雑に絡まった過去を幾十にも重ねた語りで解いていくのでケイト・モートンの小説のファンにお勧めしたい。 今回久しぶりの再読で昔はどぎつい悪女としか思えなかった登場人物が哀れに見えたのは自分が年を取ったせいか。彼女の少女時代は不幸だったのだろうなぁ・・・ こうして別の感想を持てるのも再読の楽しみ。 ミステリーの謎解きにカタルシスがあるのがこの小説の強みでしょう。 長い小説です。じっくりお付き合いください。 そして数年毎に再訪してください。 と言うことで本がこれ以上ボロボロにならないうちに再版かkidle版作ってください・・・ | ||||
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すでに皆様がお書きになっている通りです。じっくりじわじわと真実に近づいていく面白さ・・ ひとことで感想を言うならば・・・ 「そこまでどんでん返さなくても・・・!!!」 | ||||
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ミステリの在庫を整理していてロバート・ゴダードの『リオノーラの肖像』を探しだしたので再読してみることにした。 本書の奥付を見たら、1998年第7刷としてあり、評者が読んでから16年以上は時が過ぎたことになる。 著者の作品では『千尋の闇』を読んだ記憶があるが内容までは忘れているし、どちらを先によんだかさえ定かではない。 本書を読み始め、プロローグで70歳になったリオノーラが娘を連れソンムの戦闘で行方不明になった兵士の記念碑「チエブヴァル英国記念碑」を訪れるところで、めったに昔読んだ本のストーリーなど思い出さない評者なのに、なぜかこの物語がどのように先へ進むかを思い出してしまった。 ページを繰るごとにデジャヴュを見るような感じで物語のすすむ少し先が分かるのだが、もどかしくもエンディングまで大筋では分かっているものの、デティールまでは思い出すこともなく読み進んでしまった。 エピローグまで読み進み、記憶していたリオノーラの父親ジョン・ハロウズの意外な再登場も記憶していたから本当に不思議な本だと思ってしまった。 訳者のあとがきに、「英国伝來のゴシック・ロマンス風の味わいを持っミステリであり、反戦思想が色濃くたちこめる作品である」と記述していたが、再読してみて本書がまさにそのような作品であるように感じてしまったおである。 本書が605ページもの長編であり、おおよその粗筋をも記憶していながら最後まで読み終えさせてくれたのは、たぶんゴダードならではのプロット構成の巧さ故だろうと思いながら読み終えたのです。 | ||||
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素晴らしく面白いです。 まさに各々の登場人物の心理で話が進んでゆきます。 最後の最後まで展開が読めない。 割と厚めの文庫ですが、さくさくと読めます。 醜い人の心や、人の欲望を映し出す場面も多々ありますが、それ以上に清く美しい人々の生き方が胸を打つ。 読めばこの本があなたの宝になること間違いなしです | ||||
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物語は、老境にさしかかったリオノーラが、娘に、自身の出生と両親の死にまつわる謎を、告解していくところから始まる。 展開はかなり緩やかというか、どちらかというと、じれったい感じ。読み進めていくうちに謎が深まるばかりで、なかなか先にすすまない。が、この地味めの内容(失礼!)を、飽きさせないでもっていくゴダード。一流のストーリーテラーといわれる所以。 人間ドラマとして秀逸なんだけど、リオノーラがすべての明らかにするラストは、あれっ!となるので、ミステリとしての読み応えもある。大戦時の英国の雰囲気も良いい。 | ||||
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第一次世界大戦で戦死したとされる大尉ハロウズの娘のリオノーラが、自身の親達の謎に満ちた人生を探索して行く過程を巧緻な多重構造で描いた骨太のミステリ風物語。冒頭、第二次世界大戦後、老境のリオノーラが父の戦没記念碑の前で娘にその錯綜した謎を語るシーンで始まり、以下、リオノーラの回想形式で進行する。これが最外側構造。 いきなり、父の戦死日と自身の誕生日との関係で、リオノーラがハロウズの実子ではあり得無い事が分かる。また、出産後すぐに亡くなった筈の母(同名のリオノーラ)が、実際は失踪した疑念が湧く。更に、貴族である祖父の若い後妻オリヴィアから陰惨なイジメを受けた事が語られる。下手なメロドラマの様な設定だが、風格と気品ある筆致で、大河小説を思わせる趣き。そして、結婚後のリオノーラの前に、ハロウズの戦友と名乗るウィリスと言う男が現われ、過去の秘密を語り出す。これが第二の重層構造。ウィリス元少尉が語ったのは、ハロウズとの友情、ドイツとの激戦の模様と自身の休暇中のハロウズの死。そして、傷病軍人として帰国したウィリスの静養先は何とハロウズ家。異様な緊張感が漂うハロウズ家での米国人客ラルフ、淫蕩なオリヴィア、母リオノーラ、ウィリス間の縺れた愛憎関係とラルフ殺害事件。緊迫感溢れる圧巻の描写が続く。しかも、ウィリスと言う名は偽名だった。山積する謎。ラルフ殺しの真相は勿論、そもそもウィリスの語りの部分は真実なのか ? リオノーラの実父は誰なのか ? 母リオノーラの真の消息は ? ウィリスとは何者なのか ? ハロウズは本当に戦死したのか ? ある意外な人物の過去を辿る事で、幾つかの謎は解けて行く様に見えるが...。結末部での暗示が深い余韻を残す。 戦争や階層社会が人間に及ぼす影響や運命の過酷さを真摯に描いた重厚・壮大な物語であり、愛の物語でもある。全体構成にも工夫が凝らされ、読む者を必ずや魅了する大作。 | ||||
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個人的にはゴダードは初期の作品が好きです。歴史的事実と虚構を絡めたプロットの複雑さと、人間ドラマとしての面白さが絶妙に組み合わされていて。その中でもこの「リオノーラの肖像」はベスト。ゴダード作品を一つだけ、と言われれば、迷うことなくこれをお勧めします。20世紀の二つの世界大戦が一つの家族にもたらした悲劇を、謎が謎を呼ぶドンデン返しの連続で読み手を引き付けながらも、やはり人間と運命のドラマとして描き出し、“小説を読む楽しみ”を堪能させてくれます。抗えない運命に精いっぱい立ち向かう夫婦、親子の愛情に心打たれ、幕切れでヒロインが呟く言葉に泣きました。 | ||||
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「今ふたたびの海」でゴダードを初体験した私は、「今ふたたびの海」の文庫本の解説でお薦めの本書を購入しました。片道10時間の飛行機の中で読みはじめたのですが、機内映画もそっちのけで、夢中で読みました。 探偵や弁護士が登場しなければ小説が書けないと思っている人も多いのかもしれませんが、本書のように、まったくの独自の時代背景と状況をいきなり読者に提示して、ぐいぐいと引き込んでいくゴダードの力は凄いとしかいいようがなく、日本人では匹敵する作家がいないのではないでしょうか。翻訳物を食わず嫌いしているひとが多いと思いますが、ぜひそんな人に読んでほしいです。 物語は、あるイギリス人女性が過去を振り返るという形式で進みます。没落していく旧貴族に生まれた主人公!が、謎に包まれた出生の秘密と戦争中に貴族のお屋敷で発生したある事件との関係がだんだん明らかになっていきます。 プロットは巧みで、最後まで飽きさせない展開です。すべての登場人物は個性を静かに主張し、不幸な出来事も誰かのせいではなく、時代が悪かったんだ、あなたたちのせいではないよという気にさせてくれる、そんな気持ちにさせてくれるのです。 | ||||
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