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人間に向いてない
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人間に向いてないの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 41~57 3/3ページ
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| 2018年9月にAmazonで購入。 数ページ読んだ時点で後悔。 それでも一応全部読んだ。 ふと思い出して検索したら、星4つ以上ついてたので、これじゃあイカンと滅多に書かないレビューを書くことにした。 他の人も書いてるけど『人間じゃなくなる話』としては、カフカの『変身』が超有名。 この作者、まさかカフカの『変身』を知らんわけ無いよね? パクリまがいの二番煎じで、このレベルの仕上がりで恥ずかしく無いのかな? 色々と、ものすごく『雑』だと感じた。 不登校とか社会的不適応、原因不明の病気とか、『虫になる』ことを、現実に存在する問題として具体的に提示してるんだけど、仮想現実の『リアル感』っぽいつもりかもしれないけど、雑すぎて全然リアルじゃない。 登場人物の行動や感情に必然性を感じない。 『虫になった』ほうが、よっぽどリアル。 私はもと『不登校児の母親』で、不登校の保護者会での活動経験もある。 この本で書かれてる『みずたまの会』みたいなもんじゃないよ。 うまくいく人もいかない人も、みんなそれなりに必死でもがいてる。 もがくのがしんどくて諦めちゃう、受け入れちゃう人もたくさんいるけど。 そういう葛藤とかは全然感じなかった。 ものすごく薄っぺらい。 不登校とか引きこもりに悩む人やその家族が、こんな本読んで、お金を無駄にしたり、変に感動したりしないように… との思いを込めてこのレビューを書きました。 | ||||
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| オチが微妙かなと思いましたが、それが作者の書きたかったことなんでしょう。 しかしそれを除いても読了感の余韻は凄まじく、時折自分と重ねて見てしまう場面も見受けられました。 起きていること自体はかなりぶっ飛んでいますが、そこからの展開は暗く、ヒューマニズム的です。 それを地味と捉えるかどうかは読み手の好みでしょう。私は好きでした。 | ||||
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| 表紙とタイトルに惹かれ購入しました。 育児の合間に読んでいましたが、非常に読みやすかったです。同じ母親として考えさせられる箇所もあります。 ネタバレになりますが、父親が虫になるのは何となく、想像の範囲内だったかな。 | ||||
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| 親と子、両方の立場から読みました。そして日本の現在の社会状況について考えさせられました。 私は2人の小学生の娘を持つ父親です。 人並な期待を親から受け、それをそれなりに消化して今まで生きてきました。 しかし、これまで生きてきた中での無理がたたり、心身が蝕まれ職を失ったこともあります。 日本は、一度トラックから外れた人間に対して非常に厳しい。 再チャレンジの機会などほとんどなく、非正規で働くしかない。 私は幸運にも何とか復帰することができましたが、今でも失職した時の恐怖はココロとカラダに刻まれ、繰り返してはならない教訓として残っています。 非常に苦しい日々です。 今度失敗したら家族(妻)にすら、見放されるかもしれない(いや、すでに見切りをつけられているのかもしれません)。その恐怖感で何とか職場に踏みとどまっているようなものです。 他方、親の立場としては、自分のような道は辿ってほしくないと思います。 しかし、それがかえって子供を誤った方向に導くとすれば… いつも子供を信じ切っていかなる我が子も受け入れるというのは耳触りはいいですが、実際には焦ってあれこれと口を出してしまいます。逆効果だと感じつつも。 そんな親子の葛藤がグロテスクな形で描かれています。 ここまで親子を追い詰めているのは日本の社会です。 不寛容で冷たい日本の社会です。 『異形』になってしまったのは日本そのもの。 大いに考えさせられます。 最後の部分、カタルシスを得るには迫力不足ですが、壮絶な内容からするとちょっとほっこり来ます。 | ||||
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| 登場人物も少なく、読みやすいです。世の中にあり得る感情人の何パーセントくらいがこっち側なんだろうきになる。 | ||||
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| もしもある朝、息子が人間でないものに変身していたら? 引きこもり、イジメ、ネット暴力、鬱、自殺願望、輪廻転生。。。 現代社会の闇と家族再生の物語だと思いました。 | ||||
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| 宮部みゆきさんの「今年のトップスリーに入る作品」とのコメントに惹かれて読了。 なるほど、これはすごい…。 親の目線で読むか、この目線で読むか。読む人の心を写す作品だ。 ありきたりの言い方ではあるが、変身して化け物になるのは子供ではなく、人間の心かもしれない。 | ||||
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| ある日、人間が人間じゃないものに突然変異してしまう奇病が社会に蔓延する。主婦美晴の一人息子も優一も、虫のようなものに変異してしまい、そこからの母親としての孤独な葛藤を描いた物語。非現実的な設定を通じ、親子関係や子供の育て方について、見つめ直したり考えさせられます。 エンターテインメント小説としてのストーリーはオーソドックス。平易で簡潔に美晴の心情も綴られ、必ずしもその必要はありませんが、意外な展開もありません。題材としてはパニック小説の要素は十分に含んでおりますが、そこにフォーカスがあてられている訳ではないため、その点を期待した読者には物足りないと思います。 | ||||
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| カフカの「変身」の、身内視線版か!そっちのが絶対面白いよな!と思ってゲット。 初めは文句なく面白いし、脇のキャラクターと脇の話は凄く面白いんですが、メインの話が良くも悪くも「今風」でした。 以下ネタバレ含みますので要注意。 主人公は、一人息子が変異してしまった母、美晴。 特に行動力もない、特異な点もない平凡な母親で、描かれているのはほとんど「戸惑い」。 同じ悩みを持つ人間同士「みずたまの会」で寄り添おうともするが上手くいかない。 じりじりと悩む中で、どうすべきかを掴み取っていく――と言う、異形シチュエーションの中での真っ当な人間ドラマ。 美晴の思想や価値観や常識が、自然クローズアップされる訳で、その思想が非常に現代っ子でした。 カッ飛んだホラー展開を望む人にはむかないかも。地道には面白いです。 | ||||
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| 子供達が人間の姿ではなくなる。 凄く、非現実的なストーリーだが、最後まで読ませてしまうあたりは、文章力なのかもしれない。 何故、そうなってしまうのかも、ずっと気になって仕方がないのだが。 但し、終盤は、以外な展開となる。親子の愛情とは何なのかを考えさせられる。独特の世界も楽しめる小説です。 | ||||
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| 不登校、ひきこもりの人達やその家族の方達に読んで欲しいです。これは傑作と言って良いと思います。 この本は異形の生物を通して子供との関わり方を問うています。 親にとっては、子供を一人の人間として見て、尊重し、子供を信じるきっかけになると思いますし、 心を殺して無気力になってしまった子供達にとっては、自分の気持ちや言葉を取り戻すきっかけになると感じました。 家庭という逃げ場のない世界で、相手を尊重しない事が後々大きな問題になるんだと感じました。 審査員の満場一致でメフィスト賞を受賞。面白さはお墨付きです。 | ||||
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| 久しぶりに一気読みできる本に出会えました。 とにかく深い内容です。 タイトルと表紙に惑わされないでください笑。人の本来の心を忘れてしまった人にぜひ読んでほしいです。 予想できそうでできない結末でした。 | ||||
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| 表紙からイメージしていたホラー作品とは異なり 現代の親子関係に焦点を当てた感動作でした。 「異形性変異症候群」発症するのは十代から二十代の若者 引き籠り、ニートなどの社会的に弱い立場の人達です。 主人公、美晴の一人息子、22歳の優一がこの病気を発症し 虫となってしまう事から物語は展開して行きます。 親子と言えども、互いの心の奥底までは解らない。 完璧な母もいなければ、当然完璧な子供もいない。 「虫」になってしまった事で初めて解り合えた互いの想いに感動すら覚えてしまいます。 因果応報を感じる結末も非常に小気味良い秀作です | ||||
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| ある日突然発症し、一夜のうちに人間を異形の姿へと変貌させる病「異形性変異症候群」。政府はこの病に罹患した者を法的に死亡したものとして扱い、人権の一切を適用外とすることを決めた。不可解な病が蔓延する日本で、異形の「虫」に変わり果てた引きこもりの息子を持つ一人の母親がいた。 タイトルと表紙にドキッとさせられ、その設定からもっとホラーな作品なのかと思ったら、家族を深く描いた作品だった。 読んでいると、家族とは何なのか、親子とは何なのかと考えさせられる。思いを伝えるのって難しい。 単なるハッピーエンドじゃないのが良い。 | ||||
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| タイトルとあらすじを読んで、そしてこの表紙でしょ。絶対に面白いと思ったんですよね。そしてまさに思った通りで、最後まで一気に読みきってしまいました。伏線の回収も心地良く。同様にピンと来た人は、迷わず手にとって頂いてきっと大丈夫です。 部屋や街や登場する人たち、そして様々な異形のものたち。おそらくしっかりその世界に引き入れてもらえたんでしょう、読後に映像で観たような感覚が残ってます。長編にする必要もないでしょうし、映像作品にも向いてそうですね。 賞賛してばかりのレビューもどうなんだと思いますが、とても楽しめました。良くない点をひとつ挙げるなら、自分の息子が虫型に変異してしまった場合に、かなり悩まされることになるだろうなということくらいでしょうか。 | ||||
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| 読み終わって、すがすがしさを感じました。 自分自身を受け容れることも伝わってきました。 表紙や文章表現だけにとらわれることなく、読み進めてもらえたら、拙レビューの意味がおわかりいただけるかもしれません。 | ||||
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| この過程があったから、このラストを迎えることができたんだなと思いました。 言葉でまとめるのはとても難しいのですが、 本当の意味で自分と子と向き合えた母に よく頑張ったと私は言いたくなってしまいました。 逆に極限状態にまで追い込まれないと、 母も子もなかなか原状回復できなかったのかもなとも思いました。 現代社会の問題点、解決にまで至った心境変化など ダイレクトに伝わる作品でした。 読んでいて苦悩も伝わるし、色んな意味で泣けました。 拙い言葉で申し訳ないですが、ぜひ一人でも多くの人に手に取ってほしい作品です。 | ||||
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