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人間に向いてない
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人間に向いてないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 1~20 1/3ページ
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タイトルに惹かれ予備知識無しで読み始めましたが、冒頭から主人公(母である美晴)の息子(優一)が異形の虫に変わる話で驚きました。 人の心情の繊細な機微が描かれた物語を期待したのですが、なんだこれはファンタジー系かと。 しかし、読み進めて早々にその判断は見当違いでした。 結論、めちゃくちゃ面白いです。 自分の環境の悪いところと相手の環境の良いところを比較しがちですが、それは良くないですよね。 母も異形になった息子のためにこれだね頑張れるならそれまで頑張れた気もしますが、どうしようもならないと分からないもんですもんね。 ネタバレになりそうですが、ラストの息子の激情には心を打たれました。 ※余談ですが、芋虫みたいなユウくんがだんだんかわいく感じてくるのも不思議なところです。笑 | ||||
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今の世の中の価値観、勉強していい学校に入り、高所得の会社に就職し、結婚して子供を作り老後まで安泰に過ごす。このさも正解に思える人生も誰かの手の中で踊っているに過ぎない。本質は、資本家のために訓練し、優秀な成績を残せば資本家の飼い犬になって高級な餌を与えられる。質のいい道具であれば良い人生を送ることが出来るということだ。では、この価値観にそぐわない、もしくは疑問を持つ人達はどうなるか。生産性のない無価値と見なされ資本家やその道具達にレッテルを貼られてしまう。多様性が世界の課題なら、全ての価値観を認めてこそだが、人の上に人を作る限り不可能であろう。苦しみは消えないのだ。 | ||||
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ホラー小説が好きなので期待して読んだら、全然思っていたのと違う方向性の話でした。 ただ、読んで凄く良かったです。 自分の家族がやや鬱で仕事が行けない状態になっていて、可哀想と思いつつも怠けているようにしか見えない時もあります。でも、辛さは本人にしか分からない、それを私がとやかく言うのはただ追い詰めるだけなんだと気付かされました。解決方法は分からないけど、家族は理解者であるべきなんだとこの本を読んで思いました。 | ||||
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子への期待のあまり、子供の存在そのものを肯定できない親はたくさんいると思いますが、客観的にそういった問題を考えるきっかけを与える本だと思いました。 | ||||
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こんな話あるわけないけど、ありそうで怖い。あまりに辛くて自分の居場所がなくてもがいて苦しんで…ミュータントになってしまう。それは現実にはないけど…。人を心の底から苦しめたり虐めたりする社会は今の世にあると思った。 | ||||
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虫型の異形だったので、予想できてしまった結末だったが、それでも全編興味を失うことなく読み通せました。いつもは邪魔になることが多い解説が、本署の場合とても秀逸で、なるほどなあと感心しました。 | ||||
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どういう展開になるのは全然わからなかったけど、不思議と読み終わりの感覚は悪くない。社会的な課題をSFホラー仕立てにした感じ。家族とは、社会とは… | ||||
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なんとなくタイトルだけで、選んで読み続けていくうちにどんどん引き込まれてしまいました。 子育て中の方や引きこもりのお子さんがいる家庭には是非読んでもらいたい一冊だと思いました。 | ||||
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人が異形化するという突飛な現象に嘔吐きそうになりつつも、目が離せなる力強さを秘めた作品。人の異形化は、何かを描写してるのかも?! | ||||
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本書は、家族の絆や親子関係を深く掘り下げた衝撃的な小説。 この作品は、異形性変異症候群という架空の病気を通じて、家族の愛と葛藤を描いている。 この病気は、若者を異形の姿に変えてしまうもので、社会から排除される存在となる。 物語は、異形に変わり果てた息子を持つ母親の視点から進行し、家族の絆や社会の冷酷さを浮き彫りにする。 この小説の魅力は、何と言ってもそのリアリティと感情の深さ。 黒澤いづみは、親子の関係や社会の不寛容さを鋭く描き出し、読者に強い共感を呼び起こす。 特に、親が子供に対して抱く期待や失望、そして無条件の愛が、異形性変異症候群という極端な状況を通じて描かれている。 読者は、親としての立場や子供としての立場から、この物語を多角的に捉えることができる。 黒澤いづみの筆致は非常に緻密で、登場人物の心理描写が細かく描かれている。 特に、引きこもりの息子とその母親の関係は、現代社会の問題を反映しており、多くの読者にとって身近なテーマとなっている。 異形に変わった息子を愛し続ける母親の姿は、読者に深い感動を与える。 この作品は社会的なメッセージも強く含んでいる。 異形性変異症候群という設定を通じて、社会的弱者や生産性のない人々がどのように扱われるかを問いかけている。 政府が異形に変わった人々を法的に死亡と見なすという設定は、社会の冷酷さを象徴している。 このような設定を通じて、黒澤いづみは現代社会の問題点を鋭く指摘している。 本書は、家族の絆や社会の問題を深く考えさせる作品。 黒澤いづみの緻密な筆致と感情の深さが、読者に強い印象を残す。 この小説を通じて、親子の関係や社会の在り方について再考する機会を提供してくれる。 異形性変異症候群という極端な設定を通じて、家族の愛と葛藤を描いたこの作品は、多くの読者にとって心に残る一冊となる。 | ||||
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すごく面白かった。はじまりは、カフカの『変身』かと思って笑ってしまったが、想像を越えていました。 | ||||
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是非一読を。とてつもなく気持ち悪いはずなのに、どういうことだろうか。 泣いた。 | ||||
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何冊も育児書はいらない。子育てに手を焼いていたり、翻弄され辟易しているお母さまへ送りたい一冊。読み終えた後、子どもとの向き合い方がとても楽になった。当方にとっては救いの書です。ありがとうございます。(茶太郎推し) | ||||
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中年女性同士のドロドロした人間関係、引きこもりの心理描写などが細かく描かれています。勲夫が私の父にそっくりな人格で感情移入しやすかったです。 | ||||
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そう、確かに彼らの気持ちを、彼らの立場になって考えることができていなかった。でもこれでも五分五分なんだよ。 | ||||
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とにかく、すごい作品だった。私も、人間に向いてないと、ずっと思ってきたから、同感できる部分がいっぱいあった。お母さんに愛されなかった子供は、本当に生きづらい。まず、自信がない。自分の存在が肯定されてこなかったから。私は、自分も、母のように、きっと子供を愛せないと思うと、怖くて子供を産めなかった。私のような子供を増やしたくないと思ったから。愛するということは、どういうことか、親になる人に特に知ってもらいたいです。本当に大事なものは何かを考えさせてくれる本です。 | ||||
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何年かぶりに小説を一気に読みました。 私は2週間前までいわゆるNEETでした。 主人公の子供とかなり似た境遇です。変身しなくて本当によかった…。絶対にこの小説の中のあの子やあの人と同じ末路を辿っていた。 作中の大体の状況や心理描写にすごく共感できました。 作者の方はどちらかといえば子供たち側の目線で書かれたのではないかと思います。 レビューで酷評された方はこういった環境に覚えが全くない、ある意味鈍感な方なのか幸福な方なのかは分かりません。 ただこの作品は日本社会に一石を投じるものだと私は思います。 いつか母親に送り付けてやろうと思います。 | ||||
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ここまで書いてくれてありがとう、というのが私の感想です。 私は私立中学に入学後、中学2年生の夏休み明けから不登校になりました。 それからほとんどその学校に登校することはなく、通信制の高校に進学し、受験を経て四年制大学を卒業しています。 その後就職し、社会人になってから今年で10年が過ぎました。 学校に行けなかった時に一番苦しかったのは、親からその苦しみを理解してもらえなかったことでした。 私は何度も体調が悪いことや、学校で辛い目に遭っていることを伝えたのですが、特に母には全くと言っていい程、私の苦しみが伝わりませんでした。 母が私の事を見ていないことは前から分かっていました。 しかし、ある日母から「一緒に死のうか」と言われ、それ以来、母に期待することをやめました。 母も苦しかったのです。 けれど、目の前で苦しんでいる子供に対して「一緒に死のうか」と語りかけ自分の救いを求めるような人間に、何を伝えても無駄だったのです。 この本のラストにある長い独白には、私が当時言いたかった事や上手く言葉に出来なかったことが全て余さず書かれてありました。 私はこれを読んで救われました。 ここまで書いてくれてありがたいと感じました。 人の話を聞く力は、読解力に通じる力です。 他人の心で物を見られる力です。 この本がただの荒唐無稽のお伽噺などではないと言う人間がここにいるのです。 もし不登校のお子さんがいらっしゃるなら、どうか人の心に寄り添う余裕と優しさを忘れないでいてください。 また、不登校児の親御さんがこの本を酷評されておりますが、この本はリアルを追求しているのではなく、物語に仮託された「家族であることの苦しみ」を描いているのです。 この本をコテンパンに批判することで自分は間違ってないとでも言いたいんでしょうか? 子育てに失敗した自分をどれだけ正当化したところで虚しいだけじゃないですか。 「変な感動を感じないように」とその方は仰ってはいますが……子供の立場としては「この本に救われた」と感じたこと自体が間違いだなどと言われる筋合いはありません。 | ||||
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子どもとして読めばまた別の感情を引き起こされるだろう。どちらの立場で読むとしても、覚悟してから読んだ方がいいと思う。 人はそれぞれ興味も得意不得意も価値観も違うのに、家族となると過剰に自分を投影し、導こうとしてしまう。悪意はないだけに、その「おためごかし」は真綿で締めつけられていくような苦しさがある。 この物語が全然無関係と言い切れる親子などいるのだろうか。 | ||||
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自分の価値観で読んで気持ちよくなれなかったとはいえ作品全体を悪く言うのはナンセンスにも程があります。不登校を1年以上経験した者ですが、一個人としては凄く前向きになれる作品だと思いましたよ。 | ||||
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