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(短編集)
超動く家にて
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超動く家にての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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冗談仕立てのナンセンス・ショート・ショート。「トランジスタ技術の圧縮」は、TV「世にも奇妙な物語」の一編として映像化された。「星間野球」が懐かしかった。消える魔球のある野球盤ゲーム、弟とよく遊んだなあ。 | ||||
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一番最初の「トランジスタ技術の圧縮」は、雑誌『トランジスタ技術』を「圧縮(余分なページを取り除いて薄く)」するというバカ競技をめぐる参加者の思惑を描いた作品だが、この筆致が、同じくゲーム(こちらは実在のゲーム)をテーマにした傑作短編集『盤上の夜』と完全に同じである。そんなバカな競技があるものか、という設定を分かった上で、恐ろしく硬質で真面目なタッチで描くことから生まれるおかしさというものをよく分かっていると思うし、その裏には、所詮ゲームなんて、全部そんな「バカ」なものじゃないかというさめた意識があるのかもしれない。 | ||||
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正直に言ってしまうと宮内悠介のことは洒落が分らないか、いささか生真面目なタイプの人格なのだろうと思っていた。が、『スぺース金融道』のあたりで、わざとらしいながらも詩情味と自覚的な滑稽さのバランス感覚に唸らされた節もあり、さて本作は……と手に取ったところ、これまた阿呆臭い、失礼……馬鹿真面目なバカとでも言うべき一連の作品に「くすり」と、または「ぐふっ」と、あるいは「ぶはっ!」と笑ってしまった次第である。 執筆とは自己の精神の開放に繋がる行為である……ということを技術的に、また実例をとって否定している文章として村上春樹の「回転木馬のデッドヒート」の序文があるが、しかし続けてこの宮内悠介の「クローム再襲撃」を、そしてこの本の「あとがき」を読むことで反例を示すこともできるかもしれない。おおよそある一定の深刻な時期の人間には、シリアスな真面目さでもってバカなことをやる必要があることもあるのだ。我々はそんな深刻なバカな人を見つけた時には、笑いかけながら、そのバカな振る舞いを楽しむのが一番いい距離感なのだろう。 短い総量ながらも時と歴史のうねりを感じさせる「アニマとエーファ」、甘酸っぱさと苦味が同居する「弥生の鯨」、もはやその試みだけで笑ってしまいそうになるほど奇妙にマッチした「クローム再襲撃」、テクノロジーとアナログが高度なテクニックと共に真剣な一戦に結びつく「星間野球」、どれも甲乙つけがたく、そしてくだらないことに真剣に取り組んでいる姿勢に、その試みに、そして訪れる結果へと心動かされることになるであろう、馬鹿げつつも一級品出来栄えの短編集である。 | ||||
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宮内悠介の精神的安定のために書かれた短編たち。 とはいえ、手抜きではなくどれも読ませるためのテクニックがあり安直な一発ネタで終わっていない。 同じ作者のコメディタッチで書かれた「スペース金融道」が好きな人にはピッタリな一冊。 | ||||
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真剣にばかげた話が書かれており、大変困惑しました(いい意味で) しょっぱなからトラ技の圧縮って... | ||||
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