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青空と逃げる
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青空と逃げるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 21~40 2/3ページ
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物語の主人公である母子はとある出来事をきっかけに東京を離れ、四万十、別府、家島などを転々とすることになります。 暗い出来事とは対照的に、それらの風土や出会う人たちの人柄が大変魅力的に描かれており、読後感は良質なロードムービーを見終わったかのよう。 実際に行ってみたくなりました。 | ||||
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どこまでも続く青空のもとで、逆境を乗り越え、前向きに生きる決意をする家族に、清々しさを覚えた。 夫の失踪をきっかけに親子で逃避行する母子の描写がメイン。滞在先の豊かな自然、風景、人々の温かさに触れ、不安や恐怖を抱えながらも逞しく生きていく二人。 互いに秘密を抱えながら過ごしてきたが、夫が逃げる真実にたどりつくとき、母子は逃げずに向き合うことを決め互いの秘密を打ち明ける。いつもべったり一緒にいなくても、お互いを思いやっており、確かに心は通じていた。 | ||||
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他の作品が好きだったので期待していましたがこの作品は合いませんでした。包丁の話が出てくるあたりまではテンポよく引き込まれていきましたが…。だんだん主人公の行動に共感できなくなってしまいました。最後は震災ネタで主人公が感化される作品が多すぎてさらにがっかりです。ネタばらしがあった後は斜め読みしてしまいました。 | ||||
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息子の力とともに早苗も強くなっていきます。 自分はもう駄目だ!とか人に助けを求める位なら。。。と弱気になってる私は少し考え方を変えてみようと思いました。 ぎりぎりまで粘れば何とか生きていけるのかも?と、ちょっと元気をもらいました。 辻村さんの作品は初めてですが、文章も人物描写が上手だと思いました。 他の作品も読んでみたいと思います。 | ||||
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どんどん読めた。 さわやかな四万十の魚の漁の場面から 始まる 子どもの不安感、母親の恐怖。 すごく楽しかった! | ||||
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母と子のロードムービー 気になる事が多すぎてドキドキしながら読み進めました。 助けを求めることも強さなんだと気づかされる 本当に面白かった。 | ||||
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『かがみの孤城』以来、久しぶりに取った辻村先生の作品でした。物語そのものはサスペンスチックな背景がありますが、行く場所での土地の空気や方言、交流が温かい空気を醸し出していました。 基本的に辻村先生は学生が主人公のものが好きで、大人がメインの話はあまり読まないのですが、この作品は楽しめました。 | ||||
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同様のレビューの方もいたとおり、どうして小学生を連れて逃げ回らなきゃいけないのか。どうして、ほかに相談や解決を思いつかなかったのか。これは、児童虐待にあたるのではないか。そう思いながら、現実味なく読み進めました。こういうことあるかもって考えに至らない自分に想像力が足りないのかもしれないけど、共感はありませんでした。辻村さんの作品は好きでよく読んでますが・・。 | ||||
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俳優の夫の拳が人気女優の遥山と起こしたW不倫(その後、拳は行方不明、遥山は自殺)のために東京から逃避行するハメになった早苗(40歳、元劇団女優)と力(10歳)の母子の姿を描いた作品。早苗は自宅のクローゼットで血塗れの包丁を発見しており、力が拳を殺した可能性もあるし、拳が誰か(遥山の事務所関係者?)を殺した可能性もあるし、金銭的には不如意であるという厳しい状況の中、早苗は力を信じ、拳が生きている事も信じ、逃避行の先々で温かい人情に触れて「人間同士助け合わなきゃいけない」及び「青空は何処にでも付いて来てくれる」という前向きな姿勢で逃避行を続ける姿を(逆説的だが)爽やかに描いた秀作。尚、力は両親の離婚を望んでいない。 逃避行の事由(マスコミに騒がれているし、事務所関係者のヤクザ風の男に追われている)で1つの場所に長くは逗留出来ないので、母子は「四万十川→瀬戸内海の家島→別府温泉→仙台→北海道の『大空町』」と逃避先を変えるが、「各逃避先=各章」という対応が取れていて、ある意味では連作短編集になっているという体裁。この間、家島では力は離婚した両親を持つ中学一年生の少女と淡い初恋に陥る等、力のある種の成長物語になっている点も見逃せない。本線ではないが、四万十川では"柴づけ漁"という独特のエビの漁法を紹介したり、やっと早苗が住込みで働く気に気になった別府温泉では"砂湯"を詳しく紹介している。早苗は"砂かけ師"となるのだが、この別府温泉の章は母子のまさしく湯治となっている。力が宿泊している民宿の風呂場の掃除を手伝ったり、早苗が働いている姿を見学したり、別府での永住を口にした早苗に対して転校への迷いを告げる点も見逃せない。そして、眼の不自由な客のために早苗に「四季の歌(歌詞の中に父親・母親が出て来る)」を歌わせる作者の技巧には感心した。遥山の息子の佑都と力との対決シ-ンも味がある。 そして、佑都の「拳は仙台に居る」との言葉を信じて2人は仙台に。ここでも力は成長した姿を見せ、血塗れの包丁の謎も解けるが、既に力が早苗の手が届かない大人になっている事の証左でもある。2人は北海道へと飛び美しい「青空」を見て拳と会うが、これからの3人の団欒を暗示する大団円。早苗が係わる人々が全員善人過ぎて小説として甘いという感もあるが、執筆時期がちょうど作者が息子さんを出産直後の頃で、そういう心境だったという事だろう。即ち、作家・辻村深月の作品と言うよりは母親・辻村深月の作品という趣きでそれもまた一興である。 | ||||
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なぜ、主人公が小五の子どもを学校にも行かせず逃亡しているのか、さっぱり分からなかった。プロダクションとは弁護士でも入れて話し合えばいいし、血の付いた包丁は子どもに質せば済むことなのでは?まったく共感出来ない主人公だった。 | ||||
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ハラハラしたり 人間味あふれる人に涙したり そして 最後はとりはだ立っている自分にきづく。 | ||||
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父の突然の不倫疑惑と不倫相手の自殺により、母と息子は突然日常を奪われてしまう。母と息子の逃避行を描きながら、守るべきものを見つめなおす物語。 ここまで逃げる必要があるのかと思ってしまうが、息子をなんとか守ろうとする母の強さと、母のために自分ができることを精一杯やろうとする息子の決意が微笑ましかった。 高知県四万十市、兵庫県姫路市家島町、大分県別府市、宮城県仙台市などを巡るのだが、どの町でも人の親切に心が温かくなった。 父が逃げていた理由がちょっと大げさすぎた気がしたが、読後感もよくて楽しめた。 | ||||
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高知県の四万十川から始まるこの作品は、主人公の親子(母と少年)の置かれている状況を把握するのに少し時間を要したが、それがわかってくると段々面白くなり、楽しく最後まで読むことができた。 ただ、正直言うとストーリー自体は少しリアリティに欠けると感じた。この親子が東京から逃げなければいけない程切羽詰まった状況には思えなかったし、その後各地を転々とする必然性も余り感じなかった。更には最後に余りにも予定調和的にうまく収まる展開にも、現実感のない軽さを感じた。 それでも、登場人物が皆優しくいい人ばかりで、そして主人公の母と息子がそれぞれ人間として少し成長して強くなる姿は、読んでいて心地がよく、読み終わって暖かい気持ちになる作品だった。 | ||||
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なかなか面白かった。行く先々で触れ合う人々の人柄にほっこり。「平和な世界」というヤツの具現化。惜しかったのはオチ(父が消えた理由)が弱かったこと。 | ||||
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とても感動しました人の優しさ家族愛が見事に表現されていました。少しハラハラドキドキ、楽しめました。人と人のつながり、温かさ、さすが辻村深月心理描写の細やかさは、女性ならではかもしれません。ぜひおすすめの一冊です。 | ||||
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何故そこまで逃げているのか、事故で本当は何があったのか、血の付いた謎の包丁の存在、等々について詳しいことが分からないまま物語が進んでいく。そして最終的には、そんなことだったのかというオチ。新聞小説だったというのを知らずに読んだが、知って納得。 部分部分で素敵なエピソードが登場するし、少年の成長ストーリーが爽やかなのは良かった。 | ||||
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あ、辻村深月の小説にてありましたな(^0^;) 母親(早苗)と小五の男子(力)の夏休みから春にかけての逃避行。 高知県四万十市 兵庫県姫路市家島町 大分県別府市 宮城県仙台市 四箇所を巡ります。 僕は高知県の観光にも利用されているキャラクター「カツオ人間」がツィートしているの見て、本書を購入しました。 高知県四万十市では、四万十川の伝統的川魚漁「柴漬け漁」をするお兄さんを力くんが手伝う場面から始まります。お母さんは近くの観光客向け食堂でアルバイトです。 家島では、同じく都会から引っ越してきた中学生のお姉さんと島を巡り、 別府では湯治に来ていたお祖父さんに温泉蒸しをごちそうになり、お母さんは砂湯の砂かけとして働きます。 仙台市では写真館を手伝います。 大都市圏の会社勤めの家に育ち、学校卒業後そのままサラリーマンとして過ごすと、地方の生活というモノが実感として解りません。例えば自分が会社を辞めて地方で働くとしたらどうなるのか? 特技も無く、手に職も無く、今の月給を維持するにはしがみついても社畜であらねば。と思いがちです。(僕は五年前に高知県に転勤してくるまでは、そんなふうに思っていました。) この小説を読むと、別に会社を辞めても、それなりに一生を送ることができる、 と言うか、親のように学校を出たが最後同じ会社にしがみつく生き方と言うのは、選択肢の一つでしか無い。と理解出来ました。 小説自体はノワールの側面があります。それで親子が逃げているわけです。 でも、辻村深月が描く小説は、ハードボイルドではありません。 対極にある家族を大切にする親子を描きます。 行く先々で人情に触れ、助けられ、ハッピーエンド(と言うほどでもないですが)を迎える物語になっています。 青空はどこまでもつながっている。例えば曇り空でも、雲の上には青空が広がっている。 でのテーマ「太陽はどこにあっても明るい。」と共通する、人の世の善意を信じる力を思い出させる小説でした。 | ||||
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深夜の交通事故から幕を開けた、家族の危機。 劇団俳優の夫が、テレビ女優と二人きりのドライブで事故となり、女優は怪我で顔が駄目になり自殺。 雲隠れした夫の代わりに、女優の事務所の裏社会の人たちから追われる母と息子。 押し寄せる悪意と興味本位の追及に日常を奪われた母と息子は、東京から逃げることを決めた――。 以上、そんな内容の辻村さんの最新作品。 追われる二人が逃げる途中で豊かな自然と何人かの人たちの大いなる優しさと交流し、癒され成長していく様には、こちらの心にも温もりが溢れてきましたし、 終盤・辻村ファンとしては思いがけない再会が嬉しく光に感じ、真相からのエンドも見事に感動させられました! ただ、真相で明かされる対処に関しては別のベストな方法があったと思いつつ、そうすると○○が成り立たないので……むぅ(>_<)と思う部分と、 後は去年末から明かされてたタイトルがイマイチだなという思いは読後に尚更増しました。 発売前、タイトルと少しの概要から連想したのは『DV被害から逃げる母と子供』であり、違うイメージを抱きやすいのはマイナスだなと感じるし、 作品を統括するタイトルとしては、明日への逃亡や青空への逃亡みたいな方向性の方が良かったのでは?と思いつつ、 ただ、自然と生きる人たちとの交流にスポットライトを浴びせる内容としては、『青空と』という使い方は分かるし、心に『うん?どんな作品?』と興味を抱かせたり引っ掛かりを与えるという意味では良いタイトルだけど、 同時読みした御子柴シリーズのタイトルが秀逸過ぎるが故に、勿体無いなぁと感じた部分でした。 終盤と真相が過去作の素晴らしさに比べると、鮮やかに欠ける点があったので、 今作の前に読んだ『スロウハイツの神様』は超えられませんでしたが、 それでもきちんと感動を与えてくれて、面白く読ませてくれた点は流石辻村さんと感服するばかりです(^-^*)/ ちなみに今回、人生で最大の読書記念を最高に楽しく迎えるために、初の複数同時読みを試みまして、とても楽しい経験でした! | ||||
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ここまでの評価で、「お父さんの逃げた理由が分からない」とのコメントが見られたので、一言。 この作品では、俳優(お父さん)が女優と同乗していた車で深夜、事故に遭い、不倫報道がなされる中、女優が自殺、俳優の方は行方をくらます。マスコミなどが俳優の家(アパートなんだって…)を取り囲む中、女優の所属プロ(暴力団との繋がりありと暗喩)が俳優の行方を追い、俳優の家族(母子。この2人が主人公)が逃げる、とのストーリーになっています。 で、「お父さんの逃げた理由」ですが、文面で書かれていなければ、読み取る事が出来ないのでしょうか? 最後の方で書かれている「お父さんの怪我が、いつの時点での怪我なのか」を思い出せば、そこからの理由は書いてあります。ここで、今までのストーリーの解釈(作者が誘導していた推論)は、反転するのです。が、この部分は、文面で再度なぞられていない。だから、読み取れないというのでは、あまりにお粗末。 辻村 深月さんの「冷たい校舎のときは止まる」などで見られたような、読者に繰り返し語っていたことが、落語のオチのようなもので終わってしまうのとは異なり、きちんと論理が紡がれているのは評価できます。でも、最後のどんでん返しの論理は、あくまで作者が一生懸命に考えて、隠したものであり、お母さんが見つけた心の中が語られていない。そこら辺の、読者に対するサービスは、連載から刊行まで時間があっただけに、惜しいところ。ここを精密に描くと、「スロウハイツの神様」の最後の方の謎解きのような面白さが出て来たかも知れないとも思います。 この連載終了から刊行までの時間は、出版元を読売新聞社にするか、中央公論社にするか、の綱引きだったのでしょうか? それとも、作者の刊行を1年に1冊ベースにするための、時間調整?(笑) 逃避行として、そのときの心の交流が描かれていることで、辻村深月版の「八日目の蝉」(この作品自体は、角田光代・作)なのかな、とも思いました。やくざ(と明確には書かれていませんが)から追われる、この状況ならば、切羽詰まった不安があるはずなのに、この心の交流があるが故に、そんなに暗い感じを受けることもない。辻村深月の作品のなかで最も透明な印象を受ける「島とぼくらと」と同じ匂いを感じもしました。これは、短い期間ながら島が途中に挟まることと、谷川ヨシノという登場人物が両作品を繋いでいるからの勝手な印象でしょうか? 私には、「八日目の蝉」と、宮部みゆきさんの言う「情報の開示」を特に意識しながら、辻村深月さんが挑んだ実験作のように思えました。 最初の方は、読み難い感じを受けるかも知れませんが、作品のリズムに乗ってしまえば、いつもの辻村作品と変わりなく、すらすらと読めます。私は、中断をはさみながらも、数時間で読了しました。 | ||||
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が、個人的には、初っ端逃げた理由が今イチぴんと来なかった まあ↑は「煩わしくて大変不快」から避難、と思えば納得する。 が、追う側の理由が分からん。いわゆる「落とし前」ってヤツなのかなあ…。話をつけるったって、つける話ないやん? 的な。 自分は、『心を寄せてくれた人々への「不義理」』の方に焦点当てて読んでしまったみたいだ …とりあえず、大人なら半年1年逃避してても、大した差し障りはないと思うが、学童期の半年は…結構なツケになる気がする。と、タオルケットに虫湧いてんじゃないかと、それがとても気になった | ||||
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