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ふくわらい
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ふくわらいの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全70件 41~60 3/4ページ
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西さんの作品初めて読みました。エロかったりグロかったりの表現も多く、苦手な人がいるのもうなずけます。 登場人物も変わっている人が多いですね。でも、エログロと言われる言葉は捉えようで、見方を変えればとても素直なものです。エログロはその言葉自身ではなく、それを捉える人の心に生まれるものです。 バイソンや武智と定の会話では、そのような表現がたくさん出てきますが、エロく感じないんですよね。素直に入ってきます。 人間も獣であり臭いものです。だから儚く美しく、そして強いのですね。 私は私であり、他の誰でもない。唯一無二の存在であることに気づかされます。 物語の後半は、心が洗われるようでした。 登場人物の素直な心からの言葉、定の成長と心の開放はちょっぴり切なくも清々しいものです。 ラストシーンは理解し難いという声も多いですが、定が殻を破り、恥じることなく全てをさらけ出すシーンでとても好きです。 とても美しい作品でした。 | ||||
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最初から最後まであまり誰にも感情移入できず、読み終わってもすっきりしない。 高評価なのもどの辺りがと思ってしまいました。人にはお勧めできません。 | ||||
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河合隼雄物語賞受賞とあり期待が膨らみました。「ふくわらい」という題名も何かが隠されているような気がして自分の想いに見事答えてくれるであろうと表紙絵をみて確信しました。ハードルを高くした状態で表紙をめくりスタートしましたが、暗闇でふくわらいが9ページに登場した時、この後の展開を心配しました。守口廃尊や武智次郎といった常識メーターを振り切った位の個性派が霞む程の奇奇怪怪なエピソードを持つ定に自分が並大抵な人間であると正面きって言い切られました。これは衝撃でしたが怒りはありませんでした。 | ||||
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男前な文章で、エキセントリックな主人公の気づきを描く、西加奈子さんらしい小説でした。 あまり評価が良くないようですけど、私は凄く良かったです! 直球な文体が、心にズンときます。特に、守口廃尊が自殺未遂のあと、自分の本音をさらけ出す所にホロリときました。 盲目の恋人の、ストレートな求愛にも心揺さぶられます。 人の肉を食べるとか、そういうちょっとグロい部分は、少し気持ち悪かったですが(苦笑) あと、ラストシーンがあまりにも不思議ワールドなので、好みじゃない人には「?」だと思います^^; 西さんのファンの方なら、きっと楽しめる一冊です。 | ||||
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さすが、西加奈子さんだと、思いました、直木賞を取る前からのファンですが、 いつもながら、大阪弁が、心地よく、面白かったです 内容を全部書くと、まだ、呼んでない人が、残念だと思うので、あえて、控えますが、良かったです 福笑いの意味が、また、面白かったです | ||||
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思わず吐き気を催すエログロとも下品とも言える言葉が溢れているマルキ・ド・サドをもじって名づけられた、 書籍編集者の鳴木戸定。彼女は幼い頃、紀行作家の父に連れられていった旅先で、 誰もが目を覆うような特異な体験☆食をした気持ち悪くことが記載されてる | ||||
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まぁまぁ面白かった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 | ||||
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マルキ・ド・サドをもじって名づけられた、書籍編集者の鳴木戸定。 彼女は幼い頃、紀行作家の父に連れられていった旅先で誰もが目を覆うような特異な体験をした。 この経験が彼女の人生や性格に大きく影響していきます。 25歳にもなるというのに、恋愛も友情も知らない定が成長し、心を開放していくまでを描きます。 定は幼いころから「ふくわらい」が大好きで、 大人になってからも人の顔を見ると無意識に頭の中で目や口の位置を移動させたりしてしまう変なクセがる。 つまりは人を「顔」という平面としてしかとらえることができず、 そのへんが愛情も友情も知らない人間として形成されてしまった原因のようだ。 後半、プロレスラーの守口さんの部屋の場面は迫力あったなぁ。 心を開放し、本当に自分を手に入れるってこんなに過酷なことなんだ。 けど、最後の最後のシーンが納得できなーい。 どうしてこうなる?西さんらしいといえばそうなのですが・・・。 | ||||
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稀代の紀行作家の父のもとに生まれた、主人公、鳴木戸定のものがたり。 ふくわらい、のように、顔のパーツを、想像の中でつい解体してみる。 父の奇妙なコレクションや旅先での行動に、不思議と魅力を感じてしまう。 (そして、普通ならばきっと受け入れられないであろう行動をすんなりと受け入れる)。 奇人変人揃いの作家陣と、淡々と、渡り合っていく。 どれもこれも、定ならではの個性が映し出す、ストーリーだ。 彼女の、目、なのか、口、なのか、指なのか肌なのか全体なのか 個別単独に存在するようでいてくっついて離れない、全体としての定。 のいる世界、そこに映し出される世界観に、強く惹かれた。 いい話?といわれると、答えにこまるのだが、 「読んでよかった」。なぜだかそんな気持ちになれる。 | ||||
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大人でなければ、わからないだろな。友人に勧めたら褒められた。 | ||||
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賛否が割れるのは仕方がないかもしれない。あのラストに、異論を唱える気持ちも解らなくもないが、元々が突き抜けた設定、共感などしにくいだろうし求めてもいないだろう。 読者の望むラスト、展開の作品が良い作品なのだろうか? であれば、その辺のエンタメや漫画だけ読んでいればいいのだ(エンタメ、漫画批判ではありません)。'共感' 出来るか出来ないかではなく、単に物語を '共有' すればいいのだ。作中の "鳴木戸" や登場人物がそうであったではないか。 日常生活に於いても共感で人、物事を判断しないようにしたい。好き嫌いで断じてはいけない。いや、人である以上、それが難しいことなのだが‥。先っちょだけで、その人全部? 全部でもない? んー、考せられる。 あのラスト、私は『ほっ!やりおったな西加奈子っ』と思った。 本作はファンはもちろん、幅広い読書をされる方にはオススメ出来ると思う。 | ||||
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描写はさすがとしか! 1ページ先が気になり、3時間弱であっという間に読み終えてしまいましたが、オチに期待し過ぎてしまったからでしょうか、ラストシーンに物足りなさが残り。。 オナニーで気持ちよくイケずにため息ついた時のような感覚と申しますか。 でも西加奈子さんの世界観が好きです(^^) | ||||
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言葉の表現の仕方が今までにない感じで、独特の世界観があって、大変面白かったです! | ||||
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結局は自分は自分でしかないし他人にはなれないってのは分かるし登場人物が個性的でインパクトがある。主人公が独特なんだけど真っ直ぐな人物で人並みのことを徐々に体験することにより世界観が広がっていくって感じだけど何故に終りが恋に目覚め結ばれる展開なのかね。しかもこの相手と結ばれるのかって感じです。 | ||||
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気持ちの悪い小説。評価が高かったので読んだ。どこで読むのをやめても元々、結論のない小説だから問題ない。ただ、そんな小説読んでどうするの?って印象。内容がスカスカで260頁程度なので、読んでも大きな時間の無駄にはならないので、それを承知で読んでみるのもいいかも。 | ||||
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レビューも高く、某雑誌で本好きの有名人がお勧めの一冊という特集で何人かが挙げていたので期待して読みました。 で、私にはどこが面白いのかさっぱり分かりませんでした。 最後まで読むのが苦痛なくらいまったくしっくりきませんでした。 登場人物の誰にも感情移入出来ず、魅力も感じることが出来ず。 本好きだけど特にこだわりがなく大衆受けする作品も楽しく読んできたので(これ以外の西加奈子さんの作品も好きです) ここまで疑問を感じる作品はなかなか・・・。なぜこれがそんなに評価が高いのか・・。 なにが言いたいのかも掴みきれなかったし、しつこいけど、登場人物の誰にも魅力を感じることが出来なかった。 久しぶりに時間返してーな作品でした。 | ||||
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ドラスチックな筆致。 鮮烈な言葉が頭にこびりついて離れない。 希有な言語感覚を備えた作家だと思う。 作品に射しこむ光はまぶしいほどに強い。影は濃くて、真っ黒だ。 難しい言葉、凝った表現など、小説には必ずしも必要でないことに気づかされる。 弱点を見つけるのは容易だが、才能がそれを上回っている。 | ||||
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あまりに面白いので、3時間くらいでイッキ読みでした。 ヒロインの鳴木戸定(なるきどさだ)をはじめ、登場人物がどれも個性的で飽きません。 とくにすばらしいのは守口廃尊(ばいそん)。中年のくたびれた巨漢プロレスラーながら、とても繊細な感性の持ち主で、しかも「作家」。定の友だちというか、分身というか、ともかく深く理解し合える仲。その「友情」がとても気持ちいい。 文章も話の展開も爽快さに充ちている。 「美しすぎる編集者」小暮しずくが「クソ男」にフラレて、「今の私の気分なら・・・ざあざあ雨が降っている方が、しっくりくる」と言ったとたん、「馬鹿みたいに晴れていた」空から大粒の雨が降ってくる。 雨乞いが得意な定が、呪文も唱えずに雨を降らせたしずくを「すごい」と感心すると、しずくは言う。 「鳴木戸さん、これが、恋した女の、パワーです。」 こりゃあ、まいるなあ。 全編がこういった文章、展開にあふれているんだから、読んで楽しくないはずがない。 読後感も実にさわやか。 「さあ、明日もがんばろう」という気にさせてくれる。 でも、星は3つ・・・ なぜかというと、この小説、ものすごくいいテーマなのに、それが突き詰められていないからです。 身体性そのもののヒロインと言語を操る「作家さん」たちとの絡み合いは、言語化され分節化された合理主義文明と非言語的自然・野生との衝突を内在している。実際、この小説で描かれるのはまさにそれだ。ところがそれが深化しない。 軽い語りでいっこうにかまわない、しかし、この重いテーマが行き着くべきところまで行き着いてほしかった。 それがどこかはわからないけど、少なくともこういう終わり方じゃないことはたしかだ。 プロレス会場での廃尊の最後の演説、それを実践するかのような定の最後の行動、わかりやすくしすぎだよ、単純すぎなんだよなあ。 でもまあ、面白く楽しく読めて、さわやかでハッピーな気分にさせてくれたんだから、それ以上何もなくてもいいか。 | ||||
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河合隼雄文学賞受賞作品ということで興味を持ち、購入しました。 が、一緒に購入した「円卓」のほうが私には楽しめました。 「ふくわらい」はエキセントリックな主人公の設定なので 面白さと違和感と両方ありました。 | ||||
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西加奈子さんの明るさが満載。 『鳴木戸 定』さんが主人公。 お分かりになると思うが、マルキ・ド・サドをもじっている名前。 このあたりから、もうすでに、西加奈子の世界が展開。 風変わりな父親。 その父親とは23歳も年の離れた母は、定が5歳の時亡くなった。 母の死後、定は、紀行作家の父とともに旅をし、その際人肉を食べる経験をする。 こんな、変わった育てられ方をした定が、25歳になった。 ほんとに変な人ばかりが出てくるので、むしろ、普通の人に見えてくる。 むしろ、それが、私たちの世界なんだろうな。気づいていないだけで。 見ていないだけで。わかっていないだけで。 最後のシーンは、何を言いたいのかわからない。 けれど、こんなことはできないと思うが、したくなる人がいてもおかしくないのかもね。 表紙の絵、見返しの絵は、西加奈子さんの絵。 楽しみながら、描いたのだろうな。 いい絵です。この絵、というか、表紙に☆を1個つけました。 なので、満点の☆5つです。 | ||||
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