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ふくわらい
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ふくわらいの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全70件 21~40 2/4ページ
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西さんの作品は、肉子ちゃん、円卓、に次いで3作めだったので、西ビギナーです。なんだろ、エログロは超苦手なのに読むのをやめられなかった。それくらい物語そのものが面白かった。ただ、他のレビューにも指摘がありましたが、守口とのクライマックスで森口とあったのは、何か意図があったのでしょうか? 解説にも一切触れられてないし、4刷めなので誤植だったら訂正されていいはずだし、、。私にはあそこで森口にした意図が読み取れませんでした。 | ||||
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友人に勧められて読み始めたものの、序盤がやや入りにくく、、、 でも、読了して本当によかったです。 好き嫌いがはっきり分かれる作品かと思います。 特にグロな描写が苦手な人には、ちょっと、、かも知れません。 絶対に映像化できない、文章でしか表現できない感動的な場面の数々、、 特にエンディングのシーンのでは、慟哭がこみ上げて止みませんでした。 | ||||
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描写がややグロテスクなところがあったりして、ひいてしまった。今ひとつ物語に入っていけなかった。ついでに、初版で購入したせいか、クライマックスでまさかの誤植があり、白けました、、 西加奈子さんの物語はとても好きなものが多いですが、このふくわらいは私には「、、ん?」というかんじで、好きではないなと思いました。 | ||||
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人生は賭けである。 過去を積み重ねた今の貴方が、貴方そのもの。 笑っちゃうようなことも、泣き出したくなるようなことも、後悔したくなることさえも、すべてが、貴方が貴方であるための構成要素であり、経験が、貴方を創りたもうた。 そんな私でも愛してくれる、必要としてくれる存在が、世界のどこかに必ずいて、必ず出会えるもの。 その者たちの愛が、私を高みへといざなう。 想いを言葉にすることで、そこに,意志が生まれる。 言葉にできないもどかしささえも、糧になる。 | ||||
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福笑いを題材にして、一冊の小説を描けるとは、流石です。それにしても、毎度毎度、一風変わった主人公を描きますよね。今回の女子キャラクターは面白いを通り越して若干怖い一面もありましたが、人や社会と付き合うことが苦手な女子の心情の変化が独特でした。 | ||||
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心の中で何かが溶けてくようなステキな作品でした。西加奈子さんは、文章でしか成立しないだろうなと感じる作品がいくつかあると思いますが、この作品もその一つだと思います。 | ||||
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話題の作家ということで、普段あまり読まない文学を手に取った。 一言で言うと普通に面白い。変な親に育てられたふくわらい好きの主人公、それを取り巻くプロレスラーや盲人。人物描写が丁寧で、ストーリー展開も、途中だれる箇所もあったが、うまく飽きさせないようになってる。 自己啓発よりも、登場人物の行動や考え方に、はっとさせられる部分があるため、実生活にも役に立ちそう。 | ||||
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世界中を回って、放浪記を書く作家を父を持ち、ばあやのいる家庭で育った主人公「定」。 他の子よりも好奇心が薄く、あまり感情を表に出すことをしない子供だったが、 目隠しをして顔を作って遊ぶ「ふくわらい」だけは大好きで、 それ以降、出会った人の顔も、想像で動かしたり取り替えたりしながら、過ごしている。 本文を引用すると、 《定は、旅先ですれ違う人間の、顔を、見て、見て、見続けた。 そして、彼らのパーツを、彼らからやすやすと取り上げ、掌で、舌で、慈しんだ。 モスクワで会った少女の、灰色の大きな目を持ち帰り、内モンゴルの草原に住む少年の、針のように細い目と取り替えた。ハバナで見た老人の木細工のような鼻を、ザクレブで給仕してくれた男性の、鷲のような鼻と取り替えた。ポートモレスビーのガイドの厚い唇は、香港の露天商の男の歪んだ唇と替え、アムステルダムのタトゥー職人女性のアーチ型の眉を、モントリオールの漁師の立派なそれと替えた。》 こんな感じ。 また、このような具体例で出てくる都市名や、人の選び方が、なんとなく作家のセンスを感じる部分だ。 まあ、こうやって一人遊びというか、この主人公なりの物事の捉え方、の象徴となるものが、「ふくわらい」なのだろうと思うが、 この物語が、例えば映像化された時には、CGでぐるぐる登場人物の顔のパーツを動かしたりする映像になったりするのかな? と思えて、面白かった。 そして、 クライマックスに近づくにつれて、あまり心・気持ちが無いクールな主人公に感情が芽生えるような展開になっていく。 《「恋。」 定が恋を思うとき、脳裏に浮かぶのは、父と共に歩いた道であったり、母の乳房であったり、悦子の光を失った目であったり、小暮しずくのつやつやした唇であったり、守口廃尊の体が発するばちん、という音であったり、武智次郎の白杖の美しい軌跡であったり、アイスコーヒーの氷の涼しい音であったり、プラタナスが恥ずかしそうに揺れる様であったり、アフリカの仮面のひょうきんなたたずまいであったり、月に一度股の間から流れる血の赤さであったり、今、こうして眼の前を、小さな粒子が飛びまわっている様であったりした。》 ちょっとくどそうな文だけれど、 この物語のおさらいのようなポイントになっていて、 父との放浪旅のエピソードや、守口廃尊の真摯なプロレスに対する思いなどが、思い起こされるようになる。 そう考えると、これは愛に溢れた物語なんだと思う。 また、特に落ち目のプロレスラーの話などは、 ダーレン・アロノフスキーの「レスラー」などを思い起こされて、 切ない気持ちと共に、その登場人物たちに肩入れしたいと思えた、 この物語に引き込まれたんだなと感じた。 | ||||
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サラバ!は刺さりまくって号泣してから貪るように西加奈子作品を読んでいる。サクサク読めるが、世界観が馴染めなかった。西さんの文章は本当に好きなのに、プロレスが出てくると個人的には面白く感じられ無くなってしまう。何故だ。。 | ||||
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サラバがとても読みやすかったので、第二作目として読んでみました。 現段階で、四分の一程度読んでいますが、続きを読もうか、少々考えてしまいます。 人によって、好き嫌いがはっきりと分かれる気がします。 サラバより、よく言えば、アンダーグラウンド 悪く言えば アブノーマル感が強いです。 | ||||
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これほどまでにプロレスラーの想いを、表現した作品が今までに存在したか? 主人公は数奇な体験を経て、様々な出会いの中で自分自身を見つけて行く。 主人公の定を取り巻く、"自分"をさらけ出す者たちが、西加奈子の文字を…言葉を…繋いだ文章となり、I編集の「活字プロレス」を作り上げている。 これは決してプロレスの本ではなく、作中に登場する守口廃尊が実在するレスラーでもない。 ないにも関わらず、プロレスファン歴40年のキャリアをも凌駕する文章に心奪われる。 西加奈子の世界と言えば"大阪弁"なのだが、今回は一切登場する事なく、西加奈子を表現している。 賛否両論あるが、何も驚く事はない。 西加奈子は西加奈子の文字の、言葉のプロレスを見事にスウィングさせている。 ラストの開放感は、それはそれは素晴らしく、興奮のあまり言葉が後を絶たなかった。 | ||||
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私には何が面白いのかさっぱり分からない。主人公の性格の描写は見事だと思ったが、ストーリー、ラスト含め心を動かされることは無かった。 | ||||
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「父親の顔を食べられなかった」 というのが、 「本当は顔を食べたかった」 と言えるのならば、 (ふとももは食べている) 定達の弔い方、愛し方の他に、 顔=「その人をその人たらしめているもの」 その人自身を一番感じられる箇所であるからであるのか。 このシーンでの父親の著書「大河紀行」 が定の目に映る描写は、凄惨な守口の一室とは裏腹に、 非常に胸が打たれるものがあった。 | ||||
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特殊な環境で世間からスポイルされた主人公。私にとっては、その特殊な環境こそ本来の人間の本能であるように思える。しかし現実にはなかなかそんな生き方は受け入れられないし、生き辛い。世間の平たい価値観に迎合して生きている主人公の同僚の美人社員は読者としては一番親近感を持てる登場人物なのではないだろうか。彼女は幸いにも持ち得た感受性のおかげで主人公と接するうち、個というものを真っ当にとらえていく。 人と関わる日常のなかで、それは当たり前だよ、普通こうだよ、わかってるよね、と、私たちは都合よく解釈し生き易くしてているんだな。 先っちょ=いまを生きる、ということ。 西さんの著作ではほかに、きりこについて、が好きですが、進まない著作もあり、手探り状態。でもふくわらいはとても大切な一冊になりました。 レビューが賛否両論なのには、納得。 | ||||
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今、読み終わったところです 日々もやもやとした気持ちで過ごしている自分に、なにかズドンと来るものがあって後半から読み終わってしばらく涙が止まりませんでした。 人間関係や自分の生き方に悩んでいる人は一読してみてください。 合う合わないがある内容かと思いますが、私はこの本と出会えてよかったです。 | ||||
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深い意味がある内容なのかもしれませんが個人的にあまり好みではありませんでした。 個性的な登場人物の行動に笑いを誘っているのかもしれませんが、わざとらしく鳥肌が立ってしまった。 主人公や登場人物に誰一人として感情移入出来ませんでした。 現実離れした作り物のお話感が強かったです。 | ||||
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文庫本で読みました。 描写力が本当にすごすぎます。こんなに描写力がすごいのに、設定がとんでもない作品が多いのはどうしてだろう。 読み手側もスッキリする嘔吐物を吐くシーンというのは初めてです。 とても素直な人たちが登場する、気が軽くなる小説でした。 表題の箇所は誤植なのか?? しかしこんなわかりやすいミスを見逃すものだろうか? | ||||
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他人の顔を福笑いに見立てていじらずにはいられない編集者。言葉を紡がずにいられないプロレスラー。破天荒でどこまでもエゴイストの盲人。いずれもエキセントリックにみられてしまうが、外界や他人とのずれを否応なく抱え込んでいる登場人物たちにもたらされる救いの物語。 ふくわらいというタイトルの無邪気な二次元のお遊びの陰に隠された、どうしようもないまでに生理的な身体感覚が、生命を取り戻していく。日常生活を描きながら、身体と精神のつながりについてこれほど洞察に満ちた小説を書いてしまう西加奈子の力量たるやおそるべし。 | ||||
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変わった幼少期を過ごした少女が成長し、雑誌の編集部に就職。 その後の様々な著者との関わりの中で影響を受け、どんどん変わっていく様子が丁寧に描かれています。 個性のある登場人物に魅せられ、そして場面に引き込まれ、あっという間に読破してしまいました。 読んでいくうちに、主人公の心の清らかさみたいなものに自分の心が洗われるような気がしました。 ただ、皆さんが言うようなエンディングはいいのですが、個人的になんであんな男の方に行くのかが、最後までわからなかった。 | ||||
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初めの方は読むのに少々苦労しましたが、途中から物語に入り込み一気に読み進みました。主人公が清純な誠実な優しい心で、すべての人と接しているのに感動しました。他の登場人物も皆誠実に精一杯生きていて、自分の生き方を反省させられました。 | ||||
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