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ふくわらい



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【この小説が収録されている参考書籍】
ふくわらい

ふくわらいの評価: 3.67/5点 レビュー 70件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全19件 1~19 1/1ページ
No.19:
(3pt)

優秀な編集者とは

優秀な編集者とはどのような人物像か。
作家を高級レストランやパーティーで接待し、軽薄な賛辞を並べる人なのか?主人公の定さんのように、 異常を感じるほど 誠実に作家と向き合う人なのか?
登場する作家たちは社会不適合と言うか不器用というか 異常な人たちが多く、 しかし 定さんの目線を通せば、文章を作り出す崇拝の対象。
定さんはなぜ、人に嫌悪感を感じないのか。
人として見ていないから?人に期待するということを全くしないからなのか?
一番の嫌悪感を幼少期に感じ、封印するために麻痺したから?
私は残念ながら 誰に会っても どっかしら この人 気持ち悪いな この人を むかつくな 変だなと感じるところがある。この小説に登場した作家の男性たちは皆 完全にアウトだ。

著者の本はこれで 5冊目ぐらい。何でこんなにグロテスクで気色が悪い内容に振り切ったのか、 その動機を知りたい。結局最後まで読んでしまったのだけれども 、できることならこの本は読まずに済ませたかった。
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4022509988
No.18:
(3pt)

今一

話のテンポが悪い
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4022509988
No.17:
(3pt)

正直に生きてる人

「鳴木戸定」まず主人公のこの名前が強烈で、ずっと頭に残る。定はしっかりとした自己を持ち、周りに流されることなく、自分をコントロールしている人。一見、味気ないようにも見えるけど、探究心が強いタイプで、子供の頃からやっている「ふくわらい」はプロ級。会話をしている相手の目や鼻といったパーツを動かしたり、自分のものと交換したりするのも朝飯前。変わった主人公だなーという感じで楽しく読んでいられます。
そんな定は物語が進み、同じように風変わりな登場人物たちと触れ合うことで、自分自身とも向き合い、父親との記憶を完了していく。
全然話しは変わるけど、個人的には定の仕事ぶりに感心していた。誰やりも早く出社して掃除をする。相手の立場に立って仕事をしていく。とにかく真面目でサクサク仕事をしていく。編集者として働く定がありありと思い絵がえるような描写だった。
全部読み終わると少しだけありのままの自分になれる、そんな物語。
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4022509988
No.16:
(3pt)

ほどほどに面白く読んだ

ん~と、「偏見」と「固定観念」と「禁忌」を排除したらこうなってしまうなら、…多少の「偏見」と「固定観念」は、ひょっとしたら結構必要なものなんじゃないかな…
とりあえず「禁忌」って概念は、持たんとあかんな。みたいな
ん~…でも、↑を持つという事はすなわち「差別」になるのかな?
と、しばし思索してみました
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4022509988
No.15:
(3pt)

個性的な人々

初にしかなさん。
独特な環境で育った定が、周りの個性的な人々との交流を通じて普通の人間らしくなっていく描写が良かった。
形は様々違えど全編愛が溢れている。
いらやしい言葉を使うシーンも、何故か面白く読めるのは著者の力量だと感じた。
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No.14:
(3pt)

読みやすいが……、という感じ。

読みやすい。ここに関しては星5をつけられる作者「かな↓こぉ↑」です。
まず才能ある作者なんだろうな、と感じました。読みやすいし、色々なキャラが特徴があり、また生きてる感じが良い。
ただ、なんだろう、このあっちゃこっちゃ行く感じは……。更に全体的なストーリーが「あ、ふ~ん」で終わるような話であったりして、どうもドカンとこない。誰かが気づいたら泣いていた、とか書いてる人がいて「え?マジで?」とか思いました。正直圧倒的にサラバの方が良かった。あとこの作家の特徴なのかもしれないけど、まだ料理になってない原材料を持ってきて「ほれ、くってみ」と言われてる感が強い。噛みながら料理をするのはこっちといいますか……、そういう完成度の低さがある。
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No.13:
(3pt)

一気読みしました

西さんの作品は、肉子ちゃん、円卓、に次いで3作めだったので、西ビギナーです。なんだろ、エログロは超苦手なのに読むのをやめられなかった。それくらい物語そのものが面白かった。ただ、他のレビューにも指摘がありましたが、守口とのクライマックスで森口とあったのは、何か意図があったのでしょうか? 解説にも一切触れられてないし、4刷めなので誤植だったら訂正されていいはずだし、、。私にはあそこで森口にした意図が読み取れませんでした。
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No.12:
(3pt)

ややグロテスクな描写が受け付けなかった

描写がややグロテスクなところがあったりして、ひいてしまった。今ひとつ物語に入っていけなかった。ついでに、初版で購入したせいか、クライマックスでまさかの誤植があり、白けました、、
西加奈子さんの物語はとても好きなものが多いですが、このふくわらいは私には「、、ん?」というかんじで、好きではないなと思いました。
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No.11:
(3pt)

サラバ!とは違う。いまいちはまれなかった。

サラバ!は刺さりまくって号泣してから貪るように西加奈子作品を読んでいる。サクサク読めるが、世界観が馴染めなかった。西さんの文章は本当に好きなのに、プロレスが出てくると個人的には面白く感じられ無くなってしまう。何故だ。。
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No.10:
(3pt)

読み手を選ぶ作品

サラバがとても読みやすかったので、第二作目として読んでみました。
現段階で、四分の一程度読んでいますが、続きを読もうか、少々考えてしまいます。
人によって、好き嫌いがはっきりと分かれる気がします。
サラバより、よく言えば、アンダーグラウンド 悪く言えば アブノーマル感が強いです。
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4022509988
No.9:
(3pt)

なぜそっちの男に行きますかな

変わった幼少期を過ごした少女が成長し、雑誌の編集部に就職。
その後の様々な著者との関わりの中で影響を受け、どんどん変わっていく様子が丁寧に描かれています。

個性のある登場人物に魅せられ、そして場面に引き込まれ、あっという間に読破してしまいました。
読んでいくうちに、主人公の心の清らかさみたいなものに自分の心が洗われるような気がしました。

ただ、皆さんが言うようなエンディングはいいのですが、個人的になんであんな男の方に行くのかが、最後までわからなかった。
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No.8:
(3pt)

私にはあまり合いませんでした。

最初から最後まであまり誰にも感情移入できず、読み終わってもすっきりしない。
高評価なのもどの辺りがと思ってしまいました。人にはお勧めできません。
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No.7:
(3pt)

恋愛も友情も知らない25歳が心を解放していくまでの物語

マルキ・ド・サドをもじって名づけられた、書籍編集者の鳴木戸定。
彼女は幼い頃、紀行作家の父に連れられていった旅先で誰もが目を覆うような特異な体験をした。
この経験が彼女の人生や性格に大きく影響していきます。
25歳にもなるというのに、恋愛も友情も知らない定が成長し、心を開放していくまでを描きます。

定は幼いころから「ふくわらい」が大好きで、
大人になってからも人の顔を見ると無意識に頭の中で目や口の位置を移動させたりしてしまう変なクセがる。
つまりは人を「顔」という平面としてしかとらえることができず、
そのへんが愛情も友情も知らない人間として形成されてしまった原因のようだ。
後半、プロレスラーの守口さんの部屋の場面は迫力あったなぁ。
心を開放し、本当に自分を手に入れるってこんなに過酷なことなんだ。

けど、最後の最後のシーンが納得できなーい。
どうしてこうなる?西さんらしいといえばそうなのですが・・・。
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No.6:
(3pt)

そうきたかとおどろいた

大人でなければ、わからないだろな。友人に勧めたら褒められた。
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No.5:
(3pt)

物語は悪くないんだけど最後がね・・・

結局は自分は自分でしかないし他人にはなれないってのは分かるし登場人物が個性的でインパクトがある。主人公が独特なんだけど真っ直ぐな人物で人並みのことを徐々に体験することにより世界観が広がっていくって感じだけど何故に終りが恋に目覚め結ばれる展開なのかね。しかもこの相手と結ばれるのかって感じです。
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No.4:
(3pt)

面白すぎてイッキ読み、でも・・・

あまりに面白いので、3時間くらいでイッキ読みでした。
ヒロインの鳴木戸定(なるきどさだ)をはじめ、登場人物がどれも個性的で飽きません。
とくにすばらしいのは守口廃尊(ばいそん)。中年のくたびれた巨漢プロレスラーながら、とても繊細な感性の持ち主で、しかも「作家」。定の友だちというか、分身というか、ともかく深く理解し合える仲。その「友情」がとても気持ちいい。
文章も話の展開も爽快さに充ちている。
「美しすぎる編集者」小暮しずくが「クソ男」にフラレて、「今の私の気分なら・・・ざあざあ雨が降っている方が、しっくりくる」と言ったとたん、「馬鹿みたいに晴れていた」空から大粒の雨が降ってくる。
雨乞いが得意な定が、呪文も唱えずに雨を降らせたしずくを「すごい」と感心すると、しずくは言う。
「鳴木戸さん、これが、恋した女の、パワーです。」
こりゃあ、まいるなあ。
全編がこういった文章、展開にあふれているんだから、読んで楽しくないはずがない。
読後感も実にさわやか。
「さあ、明日もがんばろう」という気にさせてくれる。
でも、星は3つ・・・
なぜかというと、この小説、ものすごくいいテーマなのに、それが突き詰められていないからです。
身体性そのもののヒロインと言語を操る「作家さん」たちとの絡み合いは、言語化され分節化された合理主義文明と非言語的自然・野生との衝突を内在している。実際、この小説で描かれるのはまさにそれだ。ところがそれが深化しない。
軽い語りでいっこうにかまわない、しかし、この重いテーマが行き着くべきところまで行き着いてほしかった。
それがどこかはわからないけど、少なくともこういう終わり方じゃないことはたしかだ。
プロレス会場での廃尊の最後の演説、それを実践するかのような定の最後の行動、わかりやすくしすぎだよ、単純すぎなんだよなあ。
でもまあ、面白く楽しく読めて、さわやかでハッピーな気分にさせてくれたんだから、それ以上何もなくてもいいか。
ふくわらいAmazon書評・レビュー:ふくわらいより
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No.3:
(3pt)

面白い本、でも最後が・・・・

風変わりな親に育てられた女性の物語。
雑誌の編集者をしているが、世間一般の常識は学んでこなかった、25歳になる主人公鳴木戸定が人とのかかわりの中で、自分の言葉を、そして自分を理解する。西加奈子さんらしい描写や会話で面白く読み進んでいきました。

彼女の気持ちや、周りの人たちとの話にも感情移入ができるし、涙がこぼれるような描写もたくさんありました。
ただ、最後の部分ですっかりひいてしまいました。 あの終わり方、私には理解ができなかったので、★三つです。
ふくわらいAmazon書評・レビュー:ふくわらいより
4022509988
No.2:
(3pt)

何かが違ってる

西さんらしいユニークな登場人物がいっぱいで、
面白さの中にも切ないような愛しいような感じがあって、
テイストとしてはすごく好きだったんですが。

なんだろう、私にはラストがちょっと「へ?」という感じでした。
もちろんそもそも最初から突拍子もない設定だけど、
ラストで一瞬にして「ないない!」と夢から現実に引き戻されたというか。
読んでる最中にも時々感じた小さな違和感が、
最後でどーんと大きくなって目の前に現れたような。

何にも知らないと、タイトルと装丁画にギャップを感じるけど、
読むと「そういうことね」って思いますね。
西さんの絵、好きです。
ふくわらいAmazon書評・レビュー:ふくわらいより
4022509988
No.1:
(3pt)

不思議な感動を与えてくれる

鳴木戸定の名は、「マルキ・ド・サド」をもじってつけられたものだった。彼女が幼い頃に母と
ふくわらいをして遊んだことが、その後の彼女の人間性に強い影響を与えることになる。さらに、
特殊な家庭環境が定と「普通の人」たちとの間に見えない壁を作り出していた。定の進むべき
道は・・・?

母とふくわらいをして遊んだことがよほど楽しかったのか、定はふくわらいにのめりこんでいった。
このことと、母の死後に父とともに体験した特異なできごとが、彼女の人間性に大きな影響を
与えた。定は、自分とまわりの人たちとの間に壁があるのを強く意識するようになる。しかし、
彼女はよく分かっていなかったのではないのか。ほかの人と自分はどこが違うのかを。定は、
人を平面的にしか見ていなかった。他人が泣いたり笑ったり怒ったりするのは、ふくわらいの
ように、単に目・口・鼻・眉の位置の変化だと思っていた。そんな定が少しずつだが変わり始める。
顔は立体的だということにも気づく。そんな当たり前のことさえ定は今まで気づかずにいたのだ。
人には顔があり、体があり、心がある。そしてそれらは繋がっている。そのことを知ったときの
定の衝撃は大きかった。この瞬間、定は自分自身を解き放つ。それは、せき止められた水が
一気にあふれ出すようだった。プロレスラーの守口の部屋で定に起こった異変は、彼女が「ヒト」と
して再生していくための一歩だったのだ。これからが、彼女の本当に人生なのだと思う。ラストは、
うるっときた。定の光り輝く姿はいじらしくもあり、切なくもあり・・・。不思議な感動を与えてくれる、
異色の作品だった。
ふくわらいAmazon書評・レビュー:ふくわらいより
4022509988

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