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さくら
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さくらの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 41~54 3/3ページ
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ホテル・ニューハンプシャーとの類似も見られますが、人物の性格描写や人間関係などはむしろ岡崎の漫画の影響を強く感じさせられました。まあ、岡崎ほど読者を突き放すハードなところがないので万人受けしそうですが。読み終えて、なんだかモヤモヤと納得のいかない思いがします。 | ||||
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久しぶりに最近の若手の作家さんの本を読んだがなんだかイマイチでした。中学生でセックスとか平気でやっているのには驚き、最近の子がますます恐ろしく感じます。「快楽」だけで生きている人間を描写されるとこんなにも気持ち悪いもんなのかと思いました。内容的には平々凡々な主人公が今風でなのかなあと感じます。(なんか自分に何ものぞまずって言うのが淋しいです)さくらがさらさらとしか出てこないのが、大変不満です。 | ||||
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題材やキャラクターと、書きたいテーマと、文体のそれぞれがバラバラな気がした。面白いキャラクターはいるが、作者が美化しすぎて不自然なままで終わっている。個性的なキャラクターが多過ぎて、打ち消しあってしまっている。 テーマがやや散漫だ。ほのぼのした理想的な家族と、犬でなんとかまとまりをみせる家族の危うさと、大きく二つに引き裂かれていて、どっちつかずだった。 西さんの淡々としたあっさり気味の文体が、無理やり持ち込んだみたいな人間関係のゆがみの場面で、思い切りミスマッチだった。 一番気になったのは、中学生で理想的なセックスを継続する理想的なカップル。ありえない。しかも男兄弟は中学生でお手軽にセックスするが妹は性に興味がないというご都合主義。物語が無駄に長かったという印象で終わった。ニキビで消し飛ぶ恋心など、魅力的な場面もあるだけに、残念です。 | ||||
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随所に光るものはあるものの、登場人物の構成に腹が立って途中で 読むの辞めました。全く泣けません。 帯に騙されました。 兄と妹は美男女で主人公だけ普通、 随所に兄弟自慢のような描写があり、どこか卑屈な感じの主人公に 腹が立ちました。「僕は普通かもしれないけど、兄弟がすごいから 僕は満足、すごい家族を持ってるんだぞ」みたいな感じです。 漫画的という批評が多く見られますが、まさにその通りではないかと思います。陳腐。 好きな人には申し訳ないですが、いろんな本を読んでいる人には とてもお勧めできません。 | ||||
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読み易く、可愛いストーリーだったのですが... 絶世の美男美女兄弟とか、人間臭い超人間的なキャラクターに、絶対的で破壊的な家族愛、全体に漂う狂気。 家族、セックス、暴力、美・酷・奇の使い方が、あまりにもジョン・アービング的では? 途中からそればっかりが気になって、展開の一つ一つに「やっぱりそう来たか」と感じてしまい、素直に読み進めなくってしまいました。 それならそれで、「歪な家族愛」を通して何か大きなメッセージが伝わってくるかな、と期待を何度か持ちましたが、ファンタスティックな展開とショックバリューに酔いしれて毎回終わってしまうのも、歯がゆい。 重いテーマをさらりと人物描写的に取り入れる、ってところは面白いと思うのですが、『感動』を売り出しているため、反対に安っぽく感じてしまう。 涙大安売りのマーケティングで損してる感はありますが、心に残る一冊ではなかったです。 | ||||
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とにかく半分読むまでが辛い。 読みやすい会話的な文章なのに、(これから"何か"が起こることを予感させる)暗いファインダー越しに日常がかかれてあるので、何だか読むのが辛い。 また、レズ、ホモ、セックス等々簡単に刺激を起こさせるものを話に入れないと持たないなら、「書くな」と言いたい。 作者にしたらそれらについて言いたいことがあるんだろうけど、冗長的に読まされる方は堪らない。 ラストは良いので、もっとエピソードを絞って話を短くしてくれたなら文句無しに評価は高かったと思う。 (ラストの方のある一文だけは唐突だけど。) | ||||
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平和だった僕の家庭。 物静かだけれど頼りがいのある父親。きれいで優しい母。 人気者でかっこいい兄。綺麗な妹。 普通の僕。 家族みんなの宝物、犬のさくら。 それなのに、あの日から家族は狂い始めた。 歯車がかみ合わなくて、ばらばらになってしまったー。 良かった、と言われて読んでみたのですが、 なんていうか、もう一生懸命義務感で頑張って読んだ感じです。 三分の一ほど読んだところで、疲れてしまいました。 容姿の描写が多すぎる。 しかも、主人公の周りはみんな綺麗だったりかっこよかったり。 ちょっとうんざりです。 妹"ミキ"が異常すぎませんか? お葬式の場面では絶句しました。そして、それを放っておく家族にも。 家族というと、家族みんなも異常。 記憶力も良すぎ。 手紙において、自分の名前や相手の名前を片仮名で書くのが、一般的に 相当親しい間柄なのでしょうか。 私は違うので、違和感がありました。 名前の漢字にも、立派に意味があると思っているので、 大切な人になるほど、おろそかにしたくないし、されたくない。 とにかく、いろんなことを詰め込みすぎて、全てが中途半端な気がしました。 性の問題、家族の事故、家族の自殺、キッチンドリンカー、父親の家出etc... | ||||
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たとえば、兄が自殺した家族がどういう思いをしながらその先生きていくのか。 家族それぞれが持つ“自分のせいだ”という罪の意識、恐ろしい程の懊悩とそこから逃れられない苦しみ。 たとえば、事故で足を失い顔に疵を持ち、とても好きだった恋の相手からも捨て去られる悲しみ。 事故のせいだと考えてしまいたがる自分の情けなさ、自分への怒りと自分への絶望。 たとえば、父親が失踪して残された家族はどういう思いでその先の人生を作って行くのか。作ったつもりでも崩れる不安定感。 たとえば、アル中に陥った人の苦悩、その家族全員のそれぞれの苦悩、そこから這い出そうともがく苦しさ。 ・ ・ ・ これら数々のお話の中の僅か一つでも、自分の問題として行き当たった人なら、 この作り物のお話には全く魅力を感じないでしょう。 傍から他人事として見ている人だけにしか楽しめないお話です。 最後の落ちは、単なるカタルシスを作る為に「犬」を使っただけの、陳腐な結末です。 泣くどころか、バカバカしく腹立たしくなりました。 犬は人間の飾りでも持ち物でもないのですから、この扱いは犬に対しても失礼です。 人生は、こんな、「泣かせようとして作ったお話」のような簡単なものではありませんよ、と 作者に言いたいです。 季節の考証も、作者はもとより編集者にももう少し勉強して欲しいところです。 | ||||
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中身がない。 ストーリー的にはたくさんの「困難っぽい」要素を面白おかしく盛り込んでいるのだが、 読み終わって感じるのは「中身がない」ということだけ。 どの要素も一つとして充分に熟考されても表現されてもいない。 作者は現実の困難を殆ど何も知らずに、28歳までのほほんと生きて来たのではないかと思う。 正直言って腹立たしい。 | ||||
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この本を読む前、ある方の長編エッセイを読み、偉く感動し、涙し、読み終えてからもう2週間余りが過ぎようとするのに、まだ心惹かれる思いがしています。 ところが、この本はなんだか現実離れしていて全然感情移入出来ず、文の言い回しもワンパターン。またその癖のある文体はどうも作者が背伸びして作品を美しく見せようという感じがしていて、正直読んでいて嫌気がさしました。本全体を通して「いかにも作り話」という感じで一杯です。 もっと素直に、等身大の自分の言葉で本を書けば良いのに…。残念です! | ||||
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ひとつの本にいろいろなこと、 障害者になった兄のこととか、 レズビアンのこととか、 アルコール依存・過食のこと、 どれも重いテーマでそれらを一気に詰め込みすぎていると思う。 逆に平和だった頃の家族風景の描写の方が長く丁寧に書かれていて、 そちらの方がこころ温まる感動があった。 買って損しちゃったな。 | ||||
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帯の言葉のいい加減さというものを、この本ほど感じさせられたことはなかった。 所詮は、今時のお涙頂戴物に簡単に乗って流されて行く「本を読まない世代」に受けるように、と書かれた営業の言葉。 あまり本を読まない人や、深く物事を考えずに表層だけで生きている人には、「考えさせられる」本になるのらしい。 情けない現代の読書事情を痛感したという点でのみ勉強になった。 | ||||
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「さくら」という犬が登場すると言うので楽しみにしていたものの、読んで激しくがっかりした。マンガを文章にしたような、という表現が一番しっくりくるだろう。 登場人物も(犬さえも)きちんと描ききれておらず、「さくら」をめぐる最後の一家のドタバタオチには思わず苦笑い。感動できない私の感性がおかしいのかと悩んだ。いや、質の高い小説ならばちゃんと感動するのだ、私だって。 | ||||
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文芸書として読むと大きく期待を裏切られる。 まずストーリー。少女漫画にありがちな喧嘩好きなボーイッシュな女の子、菊池寛ばりの「父帰る」、レズ、ホモ、交通事故、自殺…とまったく亜流の展開。そして、笑いのアクセントに「うんこ」「ゲロ」などを多用する始末。 加えて、リアリティにも欠ける。 例えば、犬が歩くとペタペタと肉球の音がする。とあるが、実際にはしない。するのは、蹴り上げるときの爪が地面にあたる音だ。 学校の2階から女の子が飛び降りて、喧嘩をするくだりなんかは、もう劇画としかいいようがない。 そして、作者の人間を見る目も気になった。 奇怪で醜く、奇声を発している男「フェラーリ」を、馬鹿にして遊びまわる子供達。こういう描写は社会的弱者を馬鹿にしていて、極めて不愉快。もちろん、これが事故でお化けみたいな顔になった兄への伏線であることはわかっているが、こんな安易な展開に弱者を使うことに憤りを感じる。 チープな感動を狙って、売れればOKというような類の小説だ。 | ||||
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