それまでの明日

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

それまでの明日の評価:

3.69/5点 レビュー 91件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.69pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全182件 121〜140 7/10ページ
No.62
(2pt)

昭和のハードボイルド小説

14年間の沈黙を破っての登場ですので、原ファンからの絶賛の嵐は理解できますが、一般的な読者はこの世界観に違和感を覚えながら読む方も出るだろうと予想しています。
寡作作家ゆえ、評価がかさ上げされている感じがしました。作家が心酔しているレイモンド・チャンドラー風の文体が悪いとは思いません。それなら、最後までスピード感をもって突っ走って欲しかった気がしました。

前半のストーリー展開のスピード感は流石です。緊迫のシーンはまるで映像を見ているかのような描き込みで、ワクワクしながら読みました。
後半は一気に読むスピードが落ちました。それは筆者の構想の時間の長さとリンクするものなのでしょうか。

ミステリですから、ストーリー展開については何もかけませんが、後半部分である登場人物が語るエピソードは、前半での人物の印象とは大きく違い、このような描き込みで良いのかな、という疑問まで持ちました。

それと頻繁に登場する喫煙シーンはいかがでしょうか。2010年から2011年にかけての物語のようですが、テレビでも映画でも喫煙シーンについて批判を浴びている中で、小説であえてこれを組み込む意味合いが分かりません。沢崎は禁煙をしている登場人物にまでタバコを勧める始末ですから。
ハードボイルドさを喫煙で演出する手法は古さを露呈します。

ブルーバードもそうですし、携帯をもたない探偵というのも昭和でしかありません。昭和を感じさせる多くの純喫茶の登場もそうです。もっとも昭和の喫茶店でないとタバコも吸えないでしょうから。
平成の世も終わったというのに。これでは40年前が舞台だと言っても通用します。

作家の頭の中で時が止まっているのでしょう。サザエさんはサザエさんという世界観を視聴者が支持しているからのお約束ですが、本作品を初めて読む者にとって、このストーリー展開は2010年を舞台にしていると言ってもなかなか納得ができませんでした。
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485
No.61
(4pt)

やはり原尞

変わらず上手い作家。
寡作である理由はこの質のためであろう。
あと何作、読めるのか。
楽しみにしている。
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485
No.60
(4pt)

読む眼、走る速度がちぐはぐな。

中盤までは疾走していたはずなのにラストでグタグタになってしまった。
原寮という作家は家族について語らなくともいーんとちゃう?などと思ったり。着地点をあそこに持って行かなくてもいーんとちゃう?とため息ついてみたり。
その存在自体が幻のような青年に語らせすぎて、語り部である原先生が父と子について一類型を描ききれずに不時着してしまった。読んでいた私も一緒に足首捻挫した感じが残る。
巧いんか下手なんかわからん原寮先生ですが、ご自身のかっこよさでぶっちぎる。そんなハードボイルド作家、他にいないもんねぇ。
つまり原寮。その名において、一旦世界へ踏みこめば全作購入させられる、大いなる魅力です。
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485
No.59
(2pt)

ネタばれ感想

読みやすく一気に楽しめました。

未読でネタばれ嫌な人はこの後は読まないでください。

が、他の方のレビューにもありましたが、”この世ではとうに絶滅していると思っていたまぎれもない紳士”の正体が24年前にレイプと窃盗をしていて探偵の依頼も作中の実在の人物の名を騙ってしたものというのがなんとも違和感が。
紳士はそんなことしないでしょ。
文句はあるものの楽しめました。
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485
No.58
(4pt)

沢崎シリーズ待ってました。

面白いのですが盛り上がるまで前半の展開がやや遅いのが気になりました。今回のテーマは父性というか父親との絆で沢崎探偵もかなり優しい人物になってました。後半テンポが上がってからは十分楽しめました。
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485
No.57
(1pt)

古臭いのは沢崎ではなく作者かも

ファンとしてはとても残念な作品である。

様々な描写が昭和なのだ。設定が2010年前後であるにもかかわらず。
・海津は人材マッチングの仕事をプロとしてしていることになっているが、平然として「看護婦」という言葉を用いている。
・マンションの管理人や料亭の女将が個人情報に類することを平然と第三者に語る。
・警察官の公務における言葉遣いが時代遅れも甚だしい。また、取り調べ中の被疑者の前でありえない言葉を吐く。
・55歳定年の役員制で退くなんて今時ありえない。

そのほかにも他の評者が指摘しているように「とんでもございません」だの、ありそうもない延々と続く冗長な会話も情けない。ハードボイルド作家としての原寮の資質さえ疑わせる。

デジタルについて行けない老人だけが読み手と舐めきってお話を作っているのなら、どうかこれを最後にして欲しい。
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485
No.56
(2pt)

余りに説明が少なくて・・・

14年ぶりの新作だとか。昔、『そして夜は甦る』『私が殺した少女』に熱狂した身としては、飛び付くようにして手に取った。相変わらず、チャンドラー風の乾いた文章。これ、これ! 

 ただ、今回ばかりは極力説明を省いたその文体が、ストーリーや構成をわかりにくくするという逆の効果を生んでいるのではないかと。実際、読み終えた後も、ミレニアムでの強盗事件が起こった理由とか、そこに沢崎がいることの必然性が判然としない。

 要は消化不良。多くの読者がそうなのではないかと。ラストが印象的だが、それが本作全体に与える効果はそう大きくはないなというのが私の感想。あと、「とんでもありません」(206頁)という日本語はない。
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485
No.55
(4pt)

久々の沢崎シリーズ。賛否両論あるようですが、これはこれで良い作品かと。

14年ぶりの新作。

過去作品と比べると、少しミステリーとして薄いのかなという感じはしましたが、
主人公のゆるさやいい意味での昭和っぽさは活きていて、一気に読める作品かと思います。

最後の最後の結末は少し震えました。。
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485
No.54
(3pt)

昭和臭さ満載

文体の古さもあるけど、やたら意味のないタバコのシーンが散見されたり、とにかく一昔どころか二昔以上前の探偵風味。
今このシリーズ読んでも、違和感が強い。
昔からのファン向けの作品。
ハードボイルドなんだろうけど、このままでは魅力薄い。
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485
No.53
(5pt)

毎晩の寝床での楽しみです。

本を開いて、驚いたのが、文字が小さくて読みづらい。
前回のレビューで、文字が小さいと書きましたが、

いざ読み始めると、ワクワクして、毎晩、数ページずつ読み進めています。

自分で映像化しながら読むのが楽しいです。

テレビドラマ化を『wowow』でお願いしたいです。
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485
No.52
(3pt)

本の厚さと文字の大きさが合わない。

本を開いて、驚いたのが、文字が小さくて読みづらい。

年齢のせいでは無く、明らかに小さい。

悲しいくらいに読みにくいです。

何故?
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485
No.51
(4pt)

いいのですが

いいのですが、このミス1位かな、とは思いますね。
著者の作品は欠かさず読んでますが、うーんと唸ってしまいます。
こんな暗くてしんどいハードボイルドが受けるんですね。
このミス1位は楽しい冒険活劇がいいですよね。
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485
No.50
(3pt)

駄作ではないが秀作とは言い難い

久しぶりの新作で十分楽しめた。
欲を言えば、もう少し波乱万丈が欲しかったかも。
このプロットで他の作家が書いたら確実に眠くなったと思う。
その意味ではシンプルで読み易く、つい先へ行ってしまうが、もう少しサスペンスが欲しかった。
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485
No.49
(3pt)

14年ぶりの新作でも話題性はあり

全作から14年ぶりの新作です。ファンの方にとっては格別の喜びだと思います。
ハードボイルドの真骨頂という感じで、私立探偵の沢崎のもとに身辺調査の依頼から物語は始まり、調査を進めていくと事態は意外な広がりを見せ、沢崎は事件に巻き込まれていきます。
ラストはやや戸惑いましたが、往年のファンにとっては、それが「らしさ」なのかもしれません。
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485
No.48
(4pt)

楽しくは読めたが

原尞さん、懐かしいですね。熱心なミステリー小説のファンではなかったが、『そして夜は甦る』、『私が殺した少女』、『さらば長き眠り』の3部作は、大ベストセラーでしたし読んでいますね。内容はすっかり忘れてしまいましたが。
<ハードボイルド>といえば思い出すのは、コメディアンで書評家かつ新宿歌舞伎町ゴールデン街の飲み屋の主人であった内藤 陳さんの「俺(おら)、ハードボイルドだど」の舞台でのキャッチフレーズ。

さて本作品は14年ぶりの作品ですが、著者によれば「男の美学とか建前に留まらない本当に面白いハードボイルドを書くには、14年はギリギリ常識の範囲内とも思う。チャンドラーも確か、長編は7作だけですしね」と仰っています。

本書は、上記3部作と同じく新宿を舞台に新宿署の刑事やヤクザが登場、シニカルで気障なセリフの沢崎とにやり合う場面が硬質の文体で小気味よく描かれている場面は同じですが、沢崎と一緒になって行動する、大学生向け求人ネットワーク代表の青年実業家の海津の葛藤とか、継母の介護のために組を休職している暴力団清和会の相良の純情とか、暴力団の裏金や町の商人の脱税用資金を預かる金融会社、買収される老舗料亭の話題があり、現代の時代風潮を取り入れる工夫をされてをり、たんなる<ハードボイルド郷愁>の作品ではありません。

プロット的には、金融会社の新宿支店長名を騙って料亭女将の調査を依頼してきた男の正体が巻末で判明し、学生時代の酔っての一夜の料亭女将との不祥事が縁とのことですが、ちょっと安易で不自然な設定という感じがしましたね。
沢崎に付きまとい探偵ごっこをするイケメン青年年実業家の海津青年、未婚の母子家庭で育ち父性に憧れる心情が動機のようですが、ちょっと理解できなかったですね。

ちょっと気になったのは、暴力団の裏資金など預かったのは金融会社の組織ぐるみなのか、新宿支店長がヤクザとつるんで手数料を取り自分の懐を肥やすためにやったのか、本書では明らかになっていませんね。この小説そして沢崎の究極の目的は「沢崎に調査を依頼した人物の正体の解明」ですから。

本の題名の『それまでの明日』ですが、巻末で東日本大震災を思わす地震に沢崎は、新事務所で出くわすんですが、これ以降の明日、すなわち未来への不安を示唆してるのでしょうね。
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485
No.47
(4pt)

東日本大震災

ラストシーンは重い。こういう結末としたからには、次作は東日本大震災に真正面から向き合う作品を待ちたいと思います。
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485
No.46
(2pt)

キザな感じ

好みの問題だけど、チャンドラーもどきで気取った感じが鼻につく。
まどろっこしくて骨董品の世界に感じる。
好きな人にはたまらないかもしれないけど、私にはあわない。
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485
No.45
(4pt)

やはり名作

妙に〈理屈っぽく〉なったなぁ・・・途中で面倒くさくなったが、ラストでやはり名作と感じる。
いつになるか判らないが、次回作を待ちます。
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485
No.44
(4pt)

今までとは少し趣が違います

久し振りの新作で、著者の大ファンとしては一にもなく飛び付きました。
ハードボイルドな語り口は健在で、冒頭から物語にのめり込みました。
物語自体は今までの作品と比べると趣が異なりますが、相変わらず読後感は悪くありません。
ただし、いささか性急に物語を進めたような印象を受けました。
おそらくはラスト数章が書くために全てを準備したのだと思いますが、もう少し消化に時間をかけても良かったと感じました。
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485
No.43
(3pt)

第一作から読むべき本

「それまでの明日」は、読売、朝日、産経、日経4紙の書評欄に取り上げられている。

テレビを余り見ない生活を送ってきたので、昨今の番組についていけないでいる。

お笑い芸人やタレントが、私生活の一部や生い立ちなどを打ち明けたり、お薦めのレストランやグッズを紹介したりしているが、その芸人の芸風やタレントのキャラ、過去のスキャンダルなどを理解していないと、そこで展開されている会話のどこが面白いかがわからないのである。一見さんには敷居が高い番組と言ってもいいかもしれない。

本作は、著者による14年ぶりの新作であり、かつ、沢崎探偵が活躍するハードボイルドシリーズの最新作である。知人が心待ちにしていたので、4紙が書評欄でとりあげたのを機に、手にとってみた。

というわけで、初めてシリーズ最新作を読んだ私は、たまたまつけたテレビ番組の中で、見知らぬタレントが私生活を語っているのを見たような気になった。

AMAZONのレビューでも、14年ぶりにその世界に浸れた喜びの声の一方で、辛い評価もある。

一作目から読まないと、恐らくシリーズの良さはわからないのだろう。といって、最新作を読んでしまった私としては、一作目から読むのがおっくうである。こうした作品はなかなか難しいものである。
それまでの明日 Amazon書評・レビュー: それまでの明日より
4152097485