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勝手にふるえてろ
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勝手にふるえてろの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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主人公のOLヨシカは、中学時代から片想いを続けている「イチ」と、ヨシカに好意を持っている「ニ」の二人の男が気になっている。理想は理想のままだが、素直に現実を受け入れたくないと思っている女性の心情を描いた恋愛小説。 文章が短くてあっさり読めるのだが、正直、途中で飽きてしまって最後まで読むのがつらかった。片想いの相手がいても、傷つくのが怖くて素直に現実を受け入れようとしている不器用な主人公の心情が素直に描かれているのだが、そのくだりがかなりくどかったし、最後の終わり方もよく分からなかった。OLになったあとも自ら行動して「イチ」と会うきっかけをつくったにも関わらず、最後はあっさりと現実を受け入れてしまうヨシカの気持ちが理解できなかった。 | ||||
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一気に読みました。短いので。 数年に一冊ペースで出すには、 小粒すぎる、と思います。 正直、この文章量、このスカスカの行間、 仕事量少なすぎ、と思いました。 面白い表現はあるんだけども、小説としてどうなの? この著者のほかの作品は読んだことがないのですが、 このくらいの実力で芥川賞作家って、 なんだか腑に落ちません。 タイトルも、なんだかポイントがずれているような。 細かい描写は、同じ女性として、わかるわかる!の連続なのですが、 全体としてみた場合、弱いなぁ〜と感じました。 | ||||
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私は小説を読むと、大抵、自分もこのヒロインのように空回っていたらどうしよう、と恐くなります。 ですが、この本に限ってはそういう感想を抱きませんでした。 (良い意味で)冷静に読むことができた、とでも言いましょうか。 さすがに、私はここまで夢見がちではない、と思います。 はたから見たらヨシカは痛い女なのでしょうが、その痛さに物凄く身に覚えがある…。 ヨシカは数年後の自分ではないだろうかとすら思ってしまいます。 最後は一応ハッピーエンドで良かった!! 若者の恋愛離れが叫ばれる昨今、26歳で処女はそこまで珍しくない気がします。 同じような境遇の人たちに読んで欲しい。 | ||||
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芥川賞作家綿谷りさの受賞第二作にあたる『勝手にふるえてろ』。20代のOLが再会した 中学時代の片思いの相手への想いと、会社の同僚の男との間で板挟みになっていく。 正直、この本を読むまで僕はどうも勘違いしていた。今をときめく西野カナの歌詞を想起する タイトル、そして帯の「恋愛、しないとだめですか?」という言葉に、この小説はアンチ恋愛を 意識しているのだと思っていたのだ。しかし、いざ読んでみると、なんのことはない。この女 はむしろ西野カナなのである。もっといえば、つま先から頭まで被害者意識でできているそ の辺に「よくいる女」、なのだ。 中盤から後半にかけて、好きな相手に対して戦略的にふるまっていたことがまるで効果な かったと思い知り(この経験は痛いほどわかる!)主人公は壊れていくのだが、そこから自 暴自棄になっていく様は、まさにガールネクストドアで、その辺にいる関わりたくない女のヒ ステリーの典型のように思える。 しかしどんなに傷つけられても、「ニ」が言うように「ほれた者負け」、これなのである。この 「恋愛食物連鎖」ともいえる経験知に、主人公「私」は最終的にどっかりと乗っかる。相手が 好きなのではなく、一人が嫌だから恋愛しているという、べったべたな恋愛依存である。作 品にはネットも出てくるが、やってることは発言小町などでトンデモな質問を繰り出している女と、 大した差はない。おそらく彼女も、きっと「ニ」との結婚生活に満足できなくて、いつか書き込み 始めるんじゃなかろうか。 ではこうした「私」をどうしてこの作家は描いたのだろう。この女を描くことで、批判しようとし ていたのかというと、そうともいえない。今どき「結婚は二番目に好きな人」なんて、若い女 はみな知っている。表現的にも技巧的にも富んでいて、おもしろい。けれど、そんな世間知を 作品として発表することを、誰もこの才能豊かな芥川賞作家には求めていないはずだ。 | ||||
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普通の人なら見落としそうなちょっとした日常描写の緻密性は作家さんなら当然というのもあるかもしれませんが巧いです ただ全体を通してみると?と思う部分も多々有り 例えばラストシーン ええ、そうきたか!とちょっと悪い意味で裏切られたというか、、 ただ、会社に嘘の産休届を出す下りの主人公の揺れる心情と今まで見えていた会社の風景が違って見えるという件は理由はどうあれ追い詰められた人間の心情がよく表されていたように おもう しかし、結局のところ一番気になったのは主人公26歳(♀)に魅力が圧倒的に足りない なんという我が侭で面倒な女性だろう、とおもうことはあっても うんうん、分かる そうだよね なんて感情移入できるようなところが少ないのだ 彼を (彼)一 (彼)二 と名付け、心情の多くはモノローグで語られかなり妄想癖が強いかんじは川上未映子氏の『わたくし率ーイン歯』を想起させたが、その出来には雲泥の差があると素人目にもおもう 作者自身二十六歳ということもあり作者も少なからず主人公のような心情をもっているのだろうか 人間のエゴ、醜さ、心の闇ばかりが強調して描かれているあたりがシュールだとは思うが読んでいてちょっと嫌な気分になった 若い作家さんなのでまだまだこれからに期待したい | ||||
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江藤良香という名の、まるでTBSの江藤愛アナウンサーを髣髴とさせるように可憐な、26歳のOLが主人公。彼女には悩みがあり、「イチ」と「ニ」という二人の恋人未満の男の間で揺れている――という設定だ。 前作「夢を与える」では少々背伸びをして非現実的なプロットに違和感を覚えてしまったが、今回の新作は妙に背伸びをすることも無く、26歳女性の等身大の日常が描かれている。作者の綿矢りささんも26歳であり、ある種の私小説的な作品として読むことも可能だ。 とはいえ、若者風俗や甘いラヴストーリーを期待した読者は、少なからず失望するかもしれない。20代も中盤の主人公OLは、未だ男性経験が無く処女であり、理想の恋愛に生きるか? あるいは相手とのときめきの無い相手との現実的な交際を選ぶか? という二者択一に迷ってうろうろと彷徨ってしまう。読者としてみれば、あれこれと彼女の心の悶々のモノローグを聞かされてしまうことになる。何だか締まらない展開にいらいらさせられるのだが、少女小説で磨いた綿矢さんの独特の筆致が、最後まで読者を連れて離すことはない。 タイトルにもなった「勝手にふるえてろ」という台詞を吐いて、主人公は誰かを突き放すことになる。こう来たかという展開であって、ある程度は予想の範囲内だが、賢い選択だということはできないだろう。到着点ではなく始まりの一地点であり、まだまだこの先、迷いは続いていくはずだ。 「現代の女の人の気持ちを鮮明に描いたつもりです」と、綿矢りささんは、公式サイトのメッセージで語っている。 [...] 未だ初々しい彼女の語り口はとてもうぶであり、癒されるものが無い訳ではない。これからの成長に益々興味が湧いてくる。行け行けどんどんのギャルばかり見せつられてきた我々としては、たまにはこうした小説も良いものである。 | ||||
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彼女の作品のファンで、ずっと待っていた新刊だった。 いろいろ書き始めても書き上げることができず、やっと最後まで書けた作品らしいが、待った時間が長かった。期待しすぎてしまった。でも作家の名前で買った。そしてこれからも名前で買うと思う。何が好きかと言えば、センスだ。上手い作家はいくらでもいるし、面白いものを書く作家もいくらでもいる。そんな基準は飛び越えて彼女の言葉や文章のセンスが好きなのだ。 かつて綿矢作品に出会えてよかったと心から思った読書の思い出が忘れられないのでこれからも読み続けると思う。 つまりは、次回作に期待! ということ。 主人公に感情移入しにくくしてしまったのが残念。幸せになってほしい!と思えないような人物は恋愛モノの中心には弱いんじゃないかと思う。 あと、流れ的にオチに対する期待が膨らみすぎてしまう気がする。オチはどうなるんだとしか思えないような展開になってしまったのが残念。 【綿矢りさ】という名前で買った自分が甘いのだと思う。 ☆も甘く3つ。 | ||||
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恋愛小説だけどぽくない書き方 “綿矢りさワールド”に 引き込まれるぜ\(^O^)/ | ||||
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この小説家さんは色々とたたかれますけど、それは注目度の割りに発表した作品が少なすぎることに原因があると思います。 インストールをデビューとして、本として発売されたのが九年でたったの四冊。 これでは各作品の批判の濃度が濃くなってしまうのは仕方が無い。 だから作家に人生経験が少ないからだだの、全部自分の経験の切り売りじゃないかなど勘ぐってしまう。 例えば、ジャンルは違いますが東野圭吾さんや宮部みゆきさんの作品を呼んで、これは彼らの人生経験の一部だとは思わないでしょう。彼らの膨大な作品の全てが、彼らのリアルから書き上げられたはずがないのは誰でもわかる。だけどその作品は僕らにリアルを与えてくれる。 だから、もっと書けばよいと思います。今回もなぜ文章を芥川賞時代に戻したのか疑問です。この文章では書ける作品に限りがあると自分でわかってると思います。 とここまでは擁護です。 しかし、この小説家さんの場合は、自分の容姿と作品の主人公を重ね合わせて読んでもらうことを計算している節がある。 蹴りたい背中のときから少し感じていましたが、今回はそれが大きくなってしまい、僕は最後まで読んで疲れ果てました。 商業的な計算を強く感じる作品だと思いました。現実でも私はこういう人間なんだよ。と思わせようとする感じがしました。 けど文章のリズム感などは独特なものがあり内容に共感でき、彼女の独特の文章が好きなら楽しめるとは思います。 ファンがいるうちにもっと色々と挑戦したほうが良いと思います。前作は評価してます。 | ||||
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ランキング番組でこの作品を知り綿矢作品を初めて読みました。 過去の片思いと現在の求愛のはざまに揺れ動く女性心理を読みたくて購入しました。 独特なリズムで場面毎におもしろさを感じましたが、感情移入する前に終わってしまった感じです。 中学時代会話もない状態で当然のごとく名前を忘れられてたことより、再会した現在にマニアックな話題に共通点が見出せたほうが、よっぽど今後に繋げようと気持ちにさせると思うし・・・4人で集まる時に名前くらい確認してくんじゃないかな〜なんて、つまんない突っ込みを入れつつ読んでると、そのまま終わってしまいました。 | ||||
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