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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全137件 61~80 4/7ページ
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おそばせながら、、、著者の他の三冊を読んだあとの初インストール。何でこんなにスムーズに言葉運びできてるんだろう、しかも何で破綻がないんだろう、何で何で??17さいでこれ書いたっていうのあまりにすごいでしょう!17じゃなくてもすごいけど、、三回読んでも楽しかった。著者の小説のなかでも一番好き。 | ||||
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高橋源一郎さんが絶賛していたので、いまさらですが、読んでみました。 とても読みやすい文章で、一時間ほどで読み終えることができました。 描かれている世界は狭く、閉じていて、息苦しさを感じましたが、文体は軽く、楽しく読むことができました。 物語は女子高生と男子小学生が中心ですが、この物語が醸し出している閉塞感は必ずしも若者たちだけのものではなく、案外多くの人たちの間で共有することができるもののように思えました。 つまり、この物語は単に女子高生の心理を描いた作品であるというよりは、時代の空気を描いた作品ではないでしょうか。 高橋源一郎さんが絶賛していた文体に関しての良し悪しはわたしにはよくわかりませんでしたが、閉じた世界を表現しているこの物語の構造に関してはよく考えてあると感じました。 はじめに、多少の不満はあるものの、現状肯定的な主人公のクラスメートたちが作っている閉じた世界から物語は始まります。 主人公はこの淀んだ空気に息苦しさを感じて、学校という閉じた社会から脱出します。 しかし、その結果は不登校というさらに閉じた世界への引きこもりを引き起こします。 ここまででの象徴的な出来事は、主人公が自分の部屋にあるものをすべて廃棄することと、その際に今は亡き祖父に買ってもらったほとんど使うことのなかったパソコンが起動しないという点です。 前者は主人公が現在のもろもろの関係性をリセットするための行為で、後者は主人公の社会関係が上手くいっていないということを象徴的に表現しているように感じました。 つぎに、主人公が捨てたパソコンを小学生の男の子がもらって?帰ります。 偶然小学生と再会した主人公はこの男の子と彼の部屋の押し入れにしまったパソコンを使ってエロチャットのバイトをします。 路に迷った(社会的立場が弱い女性や子供の)登場人物を助ける大人の主人公という形は、たとえば村上春樹さんの作品にしばしば登場しますが、この物語でその働きをするのはもはや大人ではなく小学生の男の子です。 パソコンの配線を正常につなぎ、ソフトをインストールし、使えるようにセットアップするのは小学生ですし、また、エロチャットという仮想社会(じつは実社会と同じ)において社会復帰のための訓練をしてあげるのも小学生です。 押し入れの中というある意味で意味深な場所で(ぜんぜんそんなことないですが)、インストールをされる主人公が描かれます。昼間の間押し入れに閉じこもってチャットをする主人公の姿は、イニシエーションの儀式と見ることもできるかもしれません。 さいごに、こんな生活は長くは続きません。ここにいたって「おとな」の視線が介入します。 主人公がもう一度社会復帰をすることを決心してこの物語は終わります。 一人称の語り、しかもモノローグ、ということでキモチの悪い物語です。 登場人物はみな似た者同士で、対話の可能性は開かれません。 しかし、それでも前向きにいこうという主人公の態度に好感がもてますし、軽やかな文章はウツとした空気を和らげる以上の効果をもたらしています。 全体として二重に閉じた閉塞感とそれに対する軽い文体が面白く調和した物語で、わたしは楽しめましたし、好感がもてました。 | ||||
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他の方のレビューで「文体、文章がよい」とありますが、 僕は何を書いてるのかさっぱりわかりませんでした。 大抵の小説は読み進める中で場面ごとに「日常の場面」とか「説明的な場面」とか 「感動させる場面」とか「読者に問いかける場面」とか ある程度パートわけができます。 この小説はそれができませんでした。 目の前にある文章が何を問いかけているのか、 何処へ導こうとしているのか、さっぱり見当がつきませんでした。 また句読点の打ち方や語彙センスにも著しく違和感を覚えました。 例えば図書券を「金」と記すのはどうかと思います。 こうした理由から読中から酷い混乱を覚えました。 これが新世代の小説なのだとしたら、うすら寒いものすら感じます。 同時に収録されているYou can keep it も同様で こちらにいたっては物語中盤まで誰が主人公なのかさえよくわかりませんでした。 小説家を夢見る多くの人々に夢は与えるけど、それ以外には得るものが無かったので ★2つ | ||||
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陳腐した生活から抜け出した主人公と小学生がパソコンを通して出会い、風俗チャットのアルバイトを共同で行う。普段とは逸脱した生活を送ることで自分を見直していく様子が描かれている。 現代を時代設定としているので入りやすく読みやすい内容となっている。日本語表現の美しさが散見する事ができる作品である。 | ||||
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と思いました。 蹴りたい背中よりは分かりやすかったし。 エロチャットという世界を持ちつつ、 どこか上品に仕上げられている印象をうけました。 | ||||
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「あんたにゃ人生の目標がないのよ」 朝子は登校拒否を始めた。母親には内緒で。学校に行くと見せかけ、母親が仕事に出たのを計らって家に戻る。そうして、何もせず、ぶらぶらとした生活を送っていたところ出会った賢い小学生、青木かずよし。彼は朝子に、あるネットビジネスの話を持ちかける。ボロ儲けのその商売とは…風俗チャット嬢。かずよしは、ネクマ(ネット上で性別を偽るヒト)としてチャット嬢をやっていて彼が学校でいない昼間、朝子に変わってほしいというわけだ。押し入れに隠したパソコンでカチカチカチ…と、キーを押し日常会話から時には淫らな会話まで訪問してくれたお客さんと対話する。 朝子の無茶っぷりと、12歳にしては大人過ぎるかずよしの、二人のやりとりには純粋な可笑しさがある。彼らを取り巻く環境・人間は単純でいて独特で、奇想天外の展開は非常にテンポよく、あっという間に読めてしまいます。 そして、一見、何の共通点もない朝子とかずよしですが、二人はココロの奥に同じような悩みを抱えていることが徐々に感じられてきます。 朝子は17歳。人生の目標なんて、まだ見えなくてもいい歳だとさるきちは思うんだけど、冒頭の母親のセリフはキツイ。家族ともなれば、遠慮もなく、思ったことをすぐ口にしてしまいがちだけど、何気なく発した言葉が子どもにとって致命的な損傷になることだってある。彼女らは動揺し、深く傷つき、目標を見つけようと奔走したり、 もしくは、現実逃避したりしてしまうのだろうな、と思う。 表現することは正しい、でも、その表現方法はたくさんあるんですよね。著者の次作が楽しみになる一冊でした。 | ||||
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綿矢りさの文章には独特なリズムがある。思わず、マネをしてしまいたくなるけれど、マネする事が出来ないクセになるリズムが。 わたしは純文学と言うものを、あまり良く思ってはいなかったけれどこの作品だけは別。 村上春樹、角田光代なども素晴らしい文章のリズムを持っている。でも、綿矢りさの小説(作品)は彼らとはまた違った独特なリズムを持っている。 彼女の素晴らしい点は、必要最低限の言葉で多くを語っている点だ。必要最低限の人間しか、そもそも小説には登場しないのだ。 彼女が芥川賞を受賞したのは当然の結果だと言えるだろう。そうは思いませんか? あなたも、綿矢りさの偉大なる文章に眼を通すべきだ。それは、初々しい文章が輝く傑作「インストール」から意図的に変えられた文体で書かれている「夢を与える」まで全く変わらない。 | ||||
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「インストール」 不登校になる理由が曖昧なのも、母親が不登校に気づかないのも、少年の母親に追求されないのも、 説明がないところがかえって現代社会が抱える漠としたきしみのようなものを現わしている気がする。 明確な理由はないけど、なんとなく不満、 なんとなくだるい、なんとなくやる気が出ない。 総じてなんとなく不安というのは、現代人の多くが多かれ少なかれ感じている事だと思う。 最後、不思議なアルバイトから自然と撤退していく二人には、そんな不安な社会の中でも前へ進めるんだよというちょっぴりの希望が感じられて、そこがなんとなくいい。 | ||||
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なんか比喩が全体的に変です。この比喩は一体どういう意味で書いたんだろう?なんの意味もないのでは?というものがたくさんでてきます。 また文章のなかに文脈的に違和感を感じるところがたくさんあります。これからの作品に期待したいと思います。 | ||||
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そんなのないよ。私も高校生だけどこんな感じでその場の感覚で動いてるから、共感した | ||||
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著者の作品を読むのは、「蹴りたい背中」に続いて、2作目である。今回は、パソコンが題材となっている物語。高校生が主人公なのは、「蹴りたい背中」と同じで、似たようなテイストであるが、今回も、サラッと読める内容で、それなりに楽しめた。最近(といっても、著者は、1980年代生まれだが)の高校生は、ネットや、携帯の普及で、こんなに進んでいるんだな、という感が強い。 | ||||
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芥川賞作家は純文学を書くべきであるという先入観を捨て、小説の本義とは何かを考えてみたとき、この小説の正当な評価が見える。 若い筆者だからこそより痛切に伝わる現代の若者の抱える懊悩、奇妙でいびつな人間関係が齎すそれぞれの、彼らなりの再生、口語的な文体で描かれるそれらが青臭い真実を映し出す。 面白かった。小説の旨味とはこういうことだと実感した。 孤独感の輪郭がより顕著になった今を独創的な展開で表現し、重圧な内容に陥りがちな主題を総じて軽快に、最後まで爽快さをもって提示している。 言語能力が低下し、過去の文壇のような高い筆致は取り戻しがたい今日、日本文学はこういった平易な文体に伴う難解さ、さらには今までにない娯楽性を必要としている。 これからはこのような作品が我々の人生を豊かにし、暗澹たる現代社会で病んだ我々の精神を充足するのである。 映画はまた違った良さがあった。上戸彩がかわいすぎる。神木隆之介は天才子役だ。 純文学が低迷する傾向にある中で精緻で高度な作品を作るには、多数の共感と読み手を惹きつける何かが重要となる。 | ||||
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テーマは二人の成長との事ですがそんな事は全く感じませんでした。 物語の進行で心情の変化はあったのかな、という感じです。蹴りたい背中は大好きな作品ですが、あの作品で感じた文学としての感動は薄かったです。 それよりも言葉使いの面白さに惹かれました。時々クスリと笑わせてくれる。 そんなほのぼのした作品だと思います。 | ||||
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物語が一週する間に、主人公が一回り成長するっていう月並みな青春小説。 文体が非常にキャッチーで、中だるみするような部分もないので、息抜きの一冊にどうでしょうか。 また内容が非常に下衆いことが、別嬪が書いたという付加価値に拍車をかけている気がします。 | ||||
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『蹴りたい背中』がどーも好かなかったので敬遠していたのですが、友人から借りて読んでみると面白い!!主人公のこころの動きは分かりやすすぎて(文章で書きすぎていて。自分の考えていることを言葉で表すのは難しいはずなのに、いともたやすく自分の気持ちを自分自身の言葉にしすぎている)、展開としてはもう少しひねりがあったらもっと素晴らしい作品になっていたと思う。今後も期待しています。 | ||||
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それが「何」と言われれば答えに窮するのだけれども、その「何か」を持っているかが読み手の心を震わせる作品との違いだと思う。 この作家は年齢が近いこともあって、デビューした時から気にかけていた。 しかしプロになった以上若さは関係なく、作家には消費者を喜ばせる義務が生まれる。 独特の文体は、その先の進化を楽しみにさせてくれる。比喩の感性も味わいがあって好きだ。 私は感性が人より安っぽいのだと思うが、良い小説や映画、音楽などに触れると身震いする質の人間だ。 はっきり言って、この作品には身震いを感じない。あえて言ってみれば驚きがない。 ただ、まだまだ若い作家の方だ。三十代前後になってやっと認められる作家もいる。 その時まで才能を磨き、研ぎ澄ませ続けていてほしい。 | ||||
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文学作品というより、叙述と読んだ方が面白いかもしれません。 ネットについての記述は、なるほどと思わせる部分がありました。 文章も難しくないので、ライトノベル感覚で読むと難しくないと思います。 | ||||
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若い文です。 私は読んで不快に感じたので星2つ。 世の中には、よい本は沢山出回っています。 わざわざこの本を買うことも無いでしょう。 | ||||
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「私、みんなと同じ。こんな生活続けていていいのかなぁ」 大人はこれを贅沢な悩みというのかも知れない。食べるものに困らず、戦争による恐怖にも、労働の苦しさも、不倫による苦悩も、あるわけではない。しかし、苦悩の捕らえ方は人それぞれだ。ある人にとってそれはすべてを投げ出すほどの絶望となることもある。 インストールの文体は非常にポップでピュアだ。(悪く言えば世間知らずでナイーブだ)。ただ、若い世代のそうした「限りなく軽くポップな絶望」はこの文体だからこそ表現できたものであろう。 絶望からの回復過程も場当たり的で軽い。しかし、現代という「軽い」時代の雰囲気をうまく捉えている、ともいえる。 軽く読める。作品の長さも短い。ネットチャットという舞台設定も、今から見ると安易だ。でも何か引っかかるものがある。きっとそれがこの作品の魅力なのだろう。 | ||||
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この作品は面白い。小説としては何とも言えないけど、読んでて共感出来るのがいいです。 | ||||
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