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インストールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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高橋源一郎氏が『完璧な日本語』と評したと聞き、どんなものかと購入。新聞記事ほど完璧ではないような気もしたが、たしかに高校生の時にこれを書いたと思うと凄すぎる。世の中には、五十、六十になっても、この高校生の半分にも満たない文章力の人間はざらにいる。 | ||||
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こんなこと、ありえますかね。男女の関係になるとか、チャットの相手が家族だったとかの展開が何もなく、ただバレてて終わった。ちょっと物足りないかな。文章は読みやすいけど。 | ||||
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『蹴りたい背中』につづき、ものすごく読みやすくはあったのだけど、 これからっていうところで話が終わってしまった感じ。 あれ、そこでやめちゃうんだ?みたいな。 パソコンが分厚いところとか、チャットルームがどうこうとか、 当時のふる~いネットの流行が思い出せたところが面白かったかな。 | ||||
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言葉を紡ぐセンスって年齢に関係なく持ってる人がいると感じます。確かに、初期作品に比べると近年のものはややとんがった部分が少なくなったと感じる人が多いのも改めて分かりました。確かに当時は衝撃的な作品だったんですね。 | ||||
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きっとこの方の作品を読むには年が行き過ぎたのかもしれない。 インストールの言葉の言い回しや句読点の打ち方やちょっと憂鬱になる内容が、早く読み終えてしまいたいと思った。 | ||||
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こんなの書いたんだなあ 綿矢作品3作目です。 時系列を無視して綿矢さんをいったりきたり 長編も読んだけれど、短篇の小気味よい感じが好きですね。 | ||||
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著者は、1984年、京都府生まれで、本書を17歳でデビューした綿矢りさ。 高校生活、受験勉強をドロップアウトすることを決めた女子高生・朝子。 ゴミ捨て場でパソコンを捨てたときに出会った小学生とボロ儲けを企てるが…。 押し入れの中から秘密のパソコンを使って、彼らの成長を読む物語。 綿矢りさが、若干17歳にして文芸界にデビューした作品『インストール』。 ページ数も少なめで読みやすく、今の綿矢りさを彷彿とさせる萌芽を感じる。 内容は、ちょっと物足りないと思うけれど、17歳の綿矢りさだから描ける世界観が、当時の新しいアイテムとチャットによって大人に衝撃を与えたんだろう。 高橋源一郎による巻末の解説には、完璧なテンポの「日本語」と褒めちぎられているが、自分には本書にそこまで驚天動地の衝撃は受けなかったかな…。 (自分が初めて読んだ綿矢作品『勝手にふるえてろ』には、彼女の「日本語」に大きな感銘を受けたけれど、それと同じことを言っているのだろうか…) ───「物を撒くと人の心には芽が出るんだ──喜びと警戒で頭を重くした双葉がね、それでその双葉の鉢を抱えて人は俺としゃべるわけだけど、両手のふさがった奴なんかに俺が負けるわけないのさ」(城島、p.139) 2014/07 | ||||
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文学少女の処女作品です。 「インストール」とは聞き慣れない言葉ですが、 情報処理の世界では一般的な用語です。 「プロパティ」とか「ウィザード」という本も 出して欲しいと作者に手紙を書きました。 | ||||
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遡って触れたデビュー作。近著に比べ、チェーンのかみ合っていない自転車をこぐようなぎこちなさは感じるものの、込められたエッセンスや言葉の選び方は既に健在で、小学生との絡みが始まる行からは、心地よい風を掴んでぐんぐん走り出します。 | ||||
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とにかく普通の本でした。 ってこのコメント文字数入れないと反映されないのが 意味わからん | ||||
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綿矢りささんの事が好きになりました。 図書館で本作を発見し、早速読みました。 相変わらず、読みやすく、一時間半位で読破。 感想としては、「蹴りたい背中」の方が好きかな・・・。 でも、若きフレッシュな才能が、文面からビシビシと伝わってきて、楽しく読めました。 パッと見、清純そうな綿矢さんですが、随分エロい文章を書くのだなぁ・・・と、変に想像しちゃいましたけど(笑 女性作家では、個人的に一押しの人なので、他の作品も読んでみます!! | ||||
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「あんたにゃ人生の目標がないのよ」 朝子は登校拒否を始めた。母親には内緒で。学校に行くと見せかけ、母親が仕事に出たのを計らって家に戻る。そうして、何もせず、ぶらぶらとした生活を送っていたところ出会った賢い小学生、青木かずよし。彼は朝子に、あるネットビジネスの話を持ちかける。ボロ儲けのその商売とは…風俗チャット嬢。かずよしは、ネクマ(ネット上で性別を偽るヒト)としてチャット嬢をやっていて彼が学校でいない昼間、朝子に変わってほしいというわけだ。押し入れに隠したパソコンでカチカチカチ…と、キーを押し日常会話から時には淫らな会話まで訪問してくれたお客さんと対話する。 朝子の無茶っぷりと、12歳にしては大人過ぎるかずよしの、二人のやりとりには純粋な可笑しさがある。彼らを取り巻く環境・人間は単純でいて独特で、奇想天外の展開は非常にテンポよく、あっという間に読めてしまいます。 そして、一見、何の共通点もない朝子とかずよしですが、二人はココロの奥に同じような悩みを抱えていることが徐々に感じられてきます。 朝子は17歳。人生の目標なんて、まだ見えなくてもいい歳だとさるきちは思うんだけど、冒頭の母親のセリフはキツイ。家族ともなれば、遠慮もなく、思ったことをすぐ口にしてしまいがちだけど、何気なく発した言葉が子どもにとって致命的な損傷になることだってある。彼女らは動揺し、深く傷つき、目標を見つけようと奔走したり、 もしくは、現実逃避したりしてしまうのだろうな、と思う。 表現することは正しい、でも、その表現方法はたくさんあるんですよね。著者の次作が楽しみになる一冊でした。 | ||||
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テーマは二人の成長との事ですがそんな事は全く感じませんでした。 物語の進行で心情の変化はあったのかな、という感じです。蹴りたい背中は大好きな作品ですが、あの作品で感じた文学としての感動は薄かったです。 それよりも言葉使いの面白さに惹かれました。時々クスリと笑わせてくれる。 そんなほのぼのした作品だと思います。 | ||||
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物語が一週する間に、主人公が一回り成長するっていう月並みな青春小説。 文体が非常にキャッチーで、中だるみするような部分もないので、息抜きの一冊にどうでしょうか。 また内容が非常に下衆いことが、別嬪が書いたという付加価値に拍車をかけている気がします。 | ||||
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「私、みんなと同じ。こんな生活続けていていいのかなぁ」 大人はこれを贅沢な悩みというのかも知れない。食べるものに困らず、戦争による恐怖にも、労働の苦しさも、不倫による苦悩も、あるわけではない。しかし、苦悩の捕らえ方は人それぞれだ。ある人にとってそれはすべてを投げ出すほどの絶望となることもある。 インストールの文体は非常にポップでピュアだ。(悪く言えば世間知らずでナイーブだ)。ただ、若い世代のそうした「限りなく軽くポップな絶望」はこの文体だからこそ表現できたものであろう。 絶望からの回復過程も場当たり的で軽い。しかし、現代という「軽い」時代の雰囲気をうまく捉えている、ともいえる。 軽く読める。作品の長さも短い。ネットチャットという舞台設定も、今から見ると安易だ。でも何か引っかかるものがある。きっとそれがこの作品の魅力なのだろう。 | ||||
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なぜレジにもっていったのか、その理由がいまでもよく思いだせません。現役高校生、というのに惹かれたのかもしれない。なんとか賞受賞とかってのは、あまり興味がないもので。 もしこれをオトナが書いていたら、此処まで受けなかっただろうなあ、と思いました。 高校生だからこそ、オトナになるまえだったからこそ、書けたであろう作品。いくらこどもの心に帰ろうとしたって、本当のこどもとじゃ大違い。…いや、なかにはいるでしょうけれども。作品の主人公一人一人にリアリティがある小説を書ける御方が。 この世界でじぶんが生きているのかどうかがわからない、どうしよう、というのでひきこもってみる。じぶんの部屋のモノを全部棄ててみる。 自分の部屋のモノを全部棄ててしまうという奇異な行動、あのころのじぶんだったらとれるであろう行動。けれども、やっぱり不自然さが残る。この場合、モノを全部棄てるんじゃなくって、いるモノは棄てないでいらないモノは全部棄てて買い換える、とかのほうが良かったかもしれない。 ムカシは、とくに気にせず、あ、おわった、でおわっていたけれど、今一度読んでみると、都合が良いおわりかただなあ、と思う。 | ||||
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文芸賞受賞作品。 高校生でこの文章。 すごいな、と思わざるをえません。 高校生だから描けたところもあるだろうし、 その女子高生独特のけだるさ、複雑さ、軽薄さ、焦燥感 そういったものが描けてると思う。 今読んでみて さすがに今エロチャットはもうそんなにやってないだろうし、 たった数年前のことなのに、 もうすでに過去のものになっていることの方に驚きを隠せません。 でもな〜 自分の持ち物を全部捨ててしまう、なんて 普通やらないよな。 やろうと思っても、 気分萎えるよな。 人物描写以外はちょっとリアリティにかけるかな?とは思った。 でも、先入観がなければわりと面白い作品だと思う。 | ||||
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この小説は読んでいて、高校時代を思い出し、感情移入しました。文章もすごく美しく、同年代としては是非応援したい作家の一人だと思います。 ただ、文庫版の解説。これを読んで本気で怒りました。 小説に本文をコピー&ペーストしたものを載せて、それを平気で「僕は本を書くのも好きだが読むのはもっと好きなんだ」と平気で言ってのける解説者は、勉強不足の為誰なのかは知りません。しかし、この作家の本は一生読まないと思うくらい、プロとして、読者の事を考えない人だと憤慨しました。 綿矢りさは不幸な事に、若くてキレイゆえに、彼女は相応の実力で見てもらっていないように感じます。(こんな偉そうなのに自分の文が書けない解説者がついた事が何よりの証拠でしょう)彼女はもっといいものを書いて、相応の実力で認められる事を期待します。 彼女の小説だけだったら星5の所ですが、これは文庫ゆえに、解説もセットで評価するのでしたら星3にせざるを得ませんでした。 | ||||
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この年でこれほど書けるのは凄いけど、それを抜いたらすこし完成度は低いと思う。 だけど新たなジャンルとして読み応えはあると思う。 こういう世界は若い人ならではの部分があるし気軽に読めるので全体的にまぁまぁって感じかな。 | ||||
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本書を読んだのは、高校二年生のときの、午後の教室の窓際でした。 数学の授業中で、私は数学に全く興味がなかったため、机の下でこの本を読んでいました。 そんなちょっとだけアウトローな感じの自分と、この作品の大学受験をドロップアウトした主人公とがシンクロして、金色に近い黄色の、午後の生暖かい幻のような陽射しが、優しく教室を包んでいたことを、ぼんやりと想い出します。 また、思春期の私が、綿谷氏の顔写真を見て、「こんな可愛い子が小説を書いてるんだ」と思ったことも想い出します。 今読み返そうとすると、やはり稚拙な印象は否めませんが、それでも個人的に非常に思い入れが強い作品です。私のように、高校生の時期に読むとベストだと思います。 | ||||
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