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BUTTER
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BUTTERの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全122件 21~40 2/7ページ
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読む前は、いつものようにkindleで暇つぶしと思っていた。読み出して、引き付けられ、目まぐるしく変わる展開に脱帽である。素晴らしい一冊だった。 | ||||
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現代人のジェンダー、美醜、家族、仕事などに関する価値観をゆさぶってくれる、グルメな〝羊たちの沈黙〟。 登場するバターやスイーツなどを実際に食べてみたくてたまらなくなります。 海外でヒットしているのは理解できるような気がします。 私は登場人物の心情になかなかシンクロし切れず、「へえ、世の中そんな風に思ってる人が多いのかな・・」と少し自分との距離を感じつつ読みました。 文章は、文頭の長い修飾部の後に主語が来ることが多く、少し読み辛かったです。また、「合わなさそう」「作れなさそう」などの文法上不要な「さ」を入れた言葉遣いを多用されていて、何らかの思いがあって意図的にそうされたのだろうなと感じましたが、私にとってはこれも少し読み辛かったです。 | ||||
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あらすじを読んでも全然興味をひかれなかったのに読み出したら止まらないほど面白かった。エンターテイメントな話の展開と、ふと自分の周りに照らし合わせさせられる哲学的なテーマのバランスがうまいと思う。 ただ、終盤にかけて登場人物の行動が飛躍し過ぎな気もした。それでも星5に値すると思う。 | ||||
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長いのに一気読みしてしまいます。美味しそうで、おなかがすいてきます。カジマナにはまる男も女も謎ですが、実際あったことですしね。海外でも話題になるということは、ある意味、普遍的人間性が描かれているのでしょう。 | ||||
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モンスターとモンスターの戦い。梶井は自分のモンスターさに気がついているが、編集者の側は自分のそれに気がついていないように思う。被害者や周辺で苦しんだ人たちに躊躇なく近づきそれを活字にして雑誌を売ることは、モンスター的な態度と言って良いのではないか。時々心が傷んでいるがそれだけ。気づかない事による結果が小説の後半に現れている用に感じる。いろんな読み方ができる本であり、それが可能な内容が含まれているものとしては、良書なのかもしれない。 | ||||
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世界99と並ぶ面白さで、仕事中も本を読み進めたくなるほどだった。 | ||||
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シスターフッドものとして読者を楽しんだ。とにかく読んでいう間は美味いものが食べたくなるので、体重は増えます。 | ||||
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想像していた内容とは全く違っていたが、とても新鮮で話の展開に引き込まれ一気に読み終えた。女の生きざまを緊張感を持って感じた。また様々な料理の表現も魅力的で、非常に興味深く読み進んだ。正直、何度も腹が"グ―ッ"と鳴った。 | ||||
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英訳本が英国で人気を博した理由がわかった。 | ||||
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面白いです。善と悪に対する常識や、自己肯定感などについて考えさせらせました。 | ||||
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この本の英訳版がイギリスで大ヒットしていると聞き購入。 読み進めていくうちにどんどん続きが気になりページを進める手が止まらなかった。 元になった事件については詳しく知らなかったが、この本は事件のルポというよりほぼオリジナルの小説である。 他人に心酔することの怖さについて改めて考えさせられた。 本筋とは少し離れるが、週刊誌の女性記者の働き方がリアルに描かれていて、実際にこんな感じなのだろうかと興味深かった。個人的に知っているシーンの描写が非常に正確だったため、他の部分も丁寧に取材して書かれているのではないかと思う。 読後感は清々しく、とりあえずバターごはんを食べたくなった。 | ||||
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面白くて続きを読みたい読みたい!と思える本でした。全体的にすごく緻密な表現をされているのに、最後の結末直前がちょっと雑というかびっくりでした。 | ||||
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イギリスの翻訳本でベストセラーになっているという記事を見て興味を持ち読み始めた。 稀代の連続殺人事件を題材に、生きづらさを感じる人たちが再生する姿を描く物語。公判中の殺人容疑者に主人公の町田里佳が面会することから、里佳だけなく周りの人たちも巻き込んで、自分たちの心の闇を白日の下に晒していくこととなる。バターで幕が上がり、バターで大団円を迎える構成はなかなか面白い。登場人物それぞれのストーリーが割とこってり語られるため、ところどころひどく重々しいし、少し散漫な印象もあるが、この世界も捨てたもんじゃないと思わせてくれる清々しさが最後に残る。 | ||||
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現実に起こった首都圏連続不審死事件を基にした作品。 記者である主人公は被告人に人生ごとゆさぶられる。 いい意味でも悪い意味でも。 しかし、シリアスかと言えばそうではなく、主人公を中心とした親友、恋人、先輩、後輩、そして、親子。 さまざまな関係性が描かれる。 それはまるで冷えて固まったり、時間を経て溶けたりするバターのように。 これだけは宣言したい。 読了後、読者はバターを買いに走ることになるだろう。 | ||||
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深くて、繊細な、女の友情を見事に描き出して、さすがでした。 大変に面白かったです。 私の中では、今年一番の小説です。 | ||||
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ま、私は普段から天下一品のこってり系を偏愛しているので、 特に異性とそういう状況にならなくても注文すればいいんですが、 何か厨房の方に「あの女、今男とやってきたぜ」なんて思われるかと思うと……。 結構木島香苗をベースにしているのですが、 そういえばバターが市場から消えた時期というのがあったなぁと思い出します。 ビーフシチューに味噌を溶き入れるなんて、 味噌汁にピーナツバターを入れるのと同じくらいプロの裏技という気が。 ヒロインが購入したマンションに大きなオーブンが備え付けで、 七面鳥を焼くなんていうのもすごい発想。 残った骨で蕎麦の出汁をとるとか、女流作家らしい発想だと思う。 別に料理本じゃないんですが、隅々まで丁寧に描かれているのがいい感じ。 実を言うと柚木裕子さんの著書だと思って間違って手にしたんですが、 結果、当たりでした。 | ||||
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英訳され海外でも人気、と新聞で読み購入。 作者の本は初めてです。 読後感は非常に良く、いま私生活で辛いことがありますが、読み終わった時には前向きで吹っ切れた気持ちになれました。「男性の登場人物に嫌悪感を持つ」といったレビューを見かけましたが、私は全くそういう印象は受けませんでした。 モデルとなった事件のことはうっすら覚えており、それも本書に興味を持ったきっかけの1つです。 前半は被疑者との対話が多いです。主人公を取り巻くどの登場人物も少しずつ自分に似てるなと思い微妙な気持ちになりました。 しかし中盤からは、前半はヴェールの向こうにあった主人公達の個性にフォーカスがシフトし、山場となります。 友情について少し思い出したり(ずっと友達いなくて、長い間こんな気持ちは忘れていました)、女性に生まれてよかったと思ったりしました。誤解の無いよう理由を述べておくと、自分の性格だと、男に生まれてなお掃除をしたか、料理上手になったかというと疑わしいからです。若いときは男性というだけで年収高くなるようお膳立てされてて羨ましいと思いましたが、今は、掃除と料理はできたほうが、ぜったい人生特だと思います。 | ||||
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登場人物の心情の変化を読者も追体験できるようになっており、柚木先生の作品の最高傑作だと思う | ||||
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食べ物の描写が秀逸との評判と、私がこの世で一番好きな食べ物がタイトルになっているので読んでみました。 エシレバターだのカルピスバターだのウエストのバタークリームケーキだの、私の愛してやまない食べ物が噂に違わず見事な表現力で本物その通りに描かれており、思わず、ひゃ〜!と変な声が出てしまうほど興奮してしまいました。 その興奮も束の間、読み進めるとだんだんと重たい内容になってきました。 事件が物語の中心で真相を暴いたりするのかなと思っていたのですが、そうではなく人間の内面を深く描いた作品でした。 特に世の中の女性に対する理不尽なまでの価値観の押し付け、中でも容姿について言及する人々の無神経さが印象的でした。 ただ上記のことを描きたいがために、胸糞悪い男性が沢山出てくるので、はたして男性読者は楽しめるのだろうか?とは思いますが。 ストーリーは実際にあった事件がモデルとなっているだけあってとてもリアルに感じられましたが、後半からは現実味に欠けたり、不要と思われるような展開があったのが少し残念でした。 しかし目まぐるしい展開で飽きさせず、読みやすい文章も相まって、あっという間に読み終えてしまいました。 ラストは無理やり締めたような、若干もやもやの残るものでしたが、いくつかの不満はあれど時間も忘れるほど没入したので大満足でした。 | ||||
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食物についてのまじめな物語は、罪の物語にならざるをない。食事とは命をいただくことなのだから、一種の「殺し」だ。三頭のトラがバターになるのも、見方によっては悲劇だが、しかし、あの童話ではそのバターをホットケーキにして食べることに罪の意識はない。それをヒントにしつつ、この小説は、真正面から殺人の容疑者(相当なグルメ)の罪を扱いながら、同時に登場人物たちもそれぞれ抱えている「罪」の問題を解決していく。食物連鎖は殺し合いの連鎖だけれど、それは命を与え合う「生かし合い」の連鎖でもある、と見田宗介が宮沢賢治論で書いていた。この小説の結末で七面鳥が調理されるエピソードでも、それを食しに集まった人々の罪が、くるくると回転して、見事に「生かし合い」へと反転されている。無意味な人生を生きるに値するものに変えためには、だらしなさやあきらめの連鎖を絶ち、まずは自分好みのメシを作ること、そしてそれを人と共有すること、という結論(?)は、禅僧の言葉のように説得力がある(空海に似たような食のエピソードがある)。しかし、この作品全般に言えることだけど、ちょっと説明が多すぎて、この「癒やし」の結論も押しつけがましい、と言えば言い過ぎだけれど、読書の楽しみを減じるものだと思うのです。この作家、読者を信じていないか、莫迦扱いしているのか、どちらにしても、ウケようとしている。そもそも文学史上に残るような偉大な傑作は、読者の頭をなでてやるのではなく、読者の胸を引き裂くような作品だと私は思っているので、この小説の良さや作家の筆力は大いに認めるものの……いや、私は望みすぎなのかもしれない。 | ||||
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